瓔珞の音

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zoom RSS 2度目の正直?

<<   作成日時 : 2006/11/23 22:15   >>

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今日、めちゃくちゃ寒かったですねー。
そんななか、胃腸炎2日間で完治という(個人的)偉業を成し遂げた私は、
今日も東京に行ってまいりましたv(笑)



「マリー・アントワネット」

2006.11.23 マチネ 帝国劇場 1階I列44番
出演:涼風真世、笹本玲奈、土居裕子、井上芳雄、石川禅、山路和弘、高嶋政宏、山口祐一郎 他


というわけで、二回目の「M.A.」観劇です。
前回かーなーり不完全燃焼だったこの舞台ですが、今回は比較的楽しめました。
やっぱり、前回は原作との比較をずーっと頭の中でしてしまったのが敗因みたいで、
今日はこういうストーりーだ、とわかっていた分、
それぞれの楽曲や登場人物一人一人の魅力を上手く受け取ることが出来たのかも。
もちろん、脚本や演出がどうにも好みでないのは仕方ないのですが、
前回よりも引き込まれたし、感動しました。

物語は、基本的にはフランス王妃マリー・アントワネット(涼風真世)の半生を描いています。
でも、どちらかというと目線は民衆側。
マルグリット・アルノー(笹本玲奈)という一人の少女が、
自分とはまったく違う世界に生きるアントワネットを羨み、嫉妬し、
民衆の生活を省みない彼女をはじめとした貴族を憎み・・・
そして勃発するフランス革命。
スパイとして投獄された王妃の小間使いとなったマルグリットが見た、国王一家の素顔。
歯止めをなくしていく「革命」という名の暴動。
その狭間で揺れるマルグリットの心と、
王妃としてもプライドを持ったままギロチンの露と消えたアントワネット。
そういったものを、希代の錬金術師カリオストロが操る・・・という感じの内容でした。

うーん、やっぱり脚本いまいちなので、あらすじも情熱がないなー(笑)。

マリー・アントワネット役の涼風さんは、ほんっとうに綺麗でした。
歌もお上手でしたしねー。
が、1幕は本当に魅力のない王妃でした(涙)。
というか、めちゃくちゃ嫌な女。
原作に描かれていた、彼女の魅力を示すエピソードが、悉く削られてるんですもの。
正直、フェルセン伯爵が彼女をあそこまで愛した必然性が、全然感じられないのです。
いくらマルグリット視点でも、これはないだろう、と今日も思いました(笑)。
が、2幕、投獄されてからあとの凄みが、前回とは全然違ったんですよ!
もちろん、私の感じ方の違いなのかもしれませんけど、
でも、マルグリットにフェルセンへの手紙を託す時の複雑な表情も、
王子を奪われる時の悲痛な叫びも、
フェルセンとの最後の逢瀬で、逃亡をを断る時のあの微笑みも、
ギロチン台へと歩く時の胸を張った姿勢も、
本当に凄みとしか言いようのない演技でした。
1幕の魅力のなさ(笑)も、この後半の伏線であったなら、
それもありかも、と思えてしまうぐらい凄かった・・・!
もちろん、裁判の時の母としてのあの有名な台詞が削られていたり、
プラトニックであってほしいフェルセンとの(子供の前での)熱烈なキスシーンがあったり、
確かにあったはずの国王への愛情が感じられなかったりと、
言いたいことは沢山あるんですが(言ってるし・笑)、
でも、このアントワネットなら、もう一回見てもいいかも、と思いました。

そして、王妃と同じイニシャルを持つマルグリット・アルノー。
今日も笹本玲奈ちゃんだったのですが、1幕は彼女の独壇場ですねー。
「百万本のキャンドル」「心の声」といった名ナンバーが目白押し。
演技もお上手だし、何より声がスパッと通って迫力があります。
2幕でも、ジャコバン党の男たちの中で紅一点歌うシーンがあるんですが、
ゾクゾクするほどかっこよかったです。
その分残念なのが、マルグリットという人物にまったく説得力がなかったこと。
これは、王妃とは逆に2幕で顕著でした。
女たちに革命を促し、民衆を省みない王妃を憎み、
なのにいざという時には王妃をかばい、
だけど、その直後には彼女を憎むと歌い上げる・・・
揺れる心情をあらわしているといえばそうなんだけど・・・うーん、これはもう脚本の問題なんだろうなー。
しかも、実はアントワネットと異母姉妹かもと匂わせる設定は、どうかと思うのよ・・・
王妃をかばうのは最後の最後だけの方が、説得力が増すような気がするのは、
素人の浅知恵なんですかねー。
この役はWキャストで、新妻聖子さんも演じてらっしゃいます。
彼女の方をみると、また違った印象を受けるのかもしれませんね。

ルイ16世役の石川禅さん。
優しくて、朴訥で、良き父親で、
でも国王としての甲斐性を持つことの出来なかった一人の男を、まっすぐに演じられていました。
鍛冶屋になりたい、と歌うナンバーがあるのですが、
本当に鍛冶屋だったらこの人も幸せだったんだろうな・・・と感じました。
いろいろ研究されたんでしょうねー。
笑う口元とか、有名な肖像画そのままでびっくりしました。
しかし、この国王も、原作ではもっと国王としての矜持を持っていたような・・・いや、言うまい(笑)。
牢獄で、眠った王女を抱き上げて寝かす時、一生懸命王女のドレスの裾を整える姿が微笑ましかったです。

オルレアン公は高嶋政宏さん。
いい声をしてらっしゃいますv
背も高いし、舞台栄えしますよね、この方。
あれだけ髪を振り乱しての歌は、本当に大変だろうと思います。
役柄については・・・うん、言うまい(笑)。

狂言回しその1のボーマルシェ役山路和弘さん。
この方がいなければ、この舞台、3時間では終わらなかったでしょう(笑)。
一生懸命頑張ってらっしゃるなー、と思いました。
凄い早口の歌や台詞なのですが、きちんと聞き取れるのは、
滑舌のよさと緩急のつけ方が上手いからなのかな。
影の黒幕のカリオストロと対を成すように、
場面場面にすんなりと入り込み、物語を進行していました。
ところどころ彼がカリオストロを操ってるように見えてしまったのは、まあ、脚本の(以下略・笑)。

で、そのカリオストロ伯爵の山口祐一郎さん。
この歴史の一幕は全て彼の手の内、ということのようで、
真っ黒なマントに杖を振りかざしながら、いろいろな場面で登場していました。
歌も結構多かったのですが、わりと小刻みな印象で、
相変わらずとても良く響く迫力のあるお声を十分堪能できなかったのが残念。
ああ、早くヴァンパイアのCD発売されないかなー。
それにしても、山口さん、よく踏みとどまっていたと思います(涙)。
ええ、本当に・・・

アニエス修道女は土居裕子さん。
マルグリットの恩師であり、復讐心から革命へと逸るマルグリットを諌めたり、
残虐さに拍車のかかる革命軍を非難したりしていました。
たぶん、原作に一番近い役柄だったと思います。
この方の高音の響き、とっても清らかで・・・マルグリットとの「流れ星のかなた」は、
うっとりと聞きほれてしまいました。

そして、あえて最後に持ってきました、フェルセン役井上芳雄くん。
ミュージカル界のプリンスと呼ばれる彼をCDではなく生で見るのは実は2回目です。
初回は昨年の「モーツァルト!」でした。
が、このミュージカルのヴォルフガングは、私の中ではアッキーがベストで、
また、彼の声の、なんというか肌触りがいまいち好みではなかったので、
正直個人的には、芸達者だし歌も上手いけど、
王子様は言い過ぎなんじゃないのー、という感じだったんですね。
ところが!
「M.A.」でのフェルセンを見て、その印象の違いにびっくりしました。
王妃がああなので(笑)、その純愛にはやっぱりいまいち説得力がないんですけど、
王妃を愛する事実、憂える心、その思いの強さ、そして一人の男としての弱さが、
彼の歌声に、慟哭に、笑顔に、握り締められた手に、しっかりと現れていました。
押さえ続けた情熱があふれ出す瞬間の慟哭には目を奪われました。
そういえば、CDでしか聴いていないけど、「エリザベート」のルドルフもそんな感じだったなー。
最近は映画に出たりと活躍の場を広げているようですが、
またどこかの舞台で彼の迫真の演技と歌に出会えるといいなあ、と思います。

そして、このフェルセン役、来年の凱旋公演では、
「AKURO」で田村丸を演じた今拓哉さんがやられるそうです。
それはそれで気になるなー。もう一回観にいこうかな?


というわけで、ちょっと毒は控えめにしてみました(笑)。
やっぱり舞台は1度では判断できないというのが、今回得た教訓かな。
こうしてリピーター度が上がっていくんだろうなー(笑)。

あ、「M.A」のミュージカルナンバーは公式HPで聴くことができます。
素敵な曲ばかりですので、よろしかったら是非お聴きくださいね。

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