瓔珞の音

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zoom RSS わからないからこそ、心惹かれるのか

<<   作成日時 : 2007/06/11 22:21   >>

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最初に「レ・ミゼラブル」を観たのは、もう10年以上前になります。
私の初バルジャンは、たしか滝田栄さんだった・・・ような気が。
あれ? 鹿賀さんだったかな(汗)。
記憶が曖昧なのは、1回目を観た直後に、翌週のチケットをとってしまったからです。
学生の身にはかなりきつい出費でしたが、
でも、1回見ただけでは、どうしても納得がいかなかったのです。

エポニーヌの恋。
コゼットの想い。
アンジョルラスの生き様。
ジャベールの死。
そして、バルジャンの強さ。

その後も、数年おきに何回か観ています。
毎回、懸命に生きる人たちに心打たれ、「民衆の歌」を聴くだけで泣けてきます。
けれど、やはりいつも「納得がいかない」という想いが残ります。
その時々で、そのポイントは違うのだけど。
もしかしたら、それは「あの時代」そのものへの感覚なのかもしれないけれど。

なのに、今回は何故か、ストンと心にはまりました。
そして、そのことがむしろ疑問で、またチケットをとってしまいました(笑)。
うーん、こうしてリピーターになっていくんでしょうねー。

というわけで、昨日の観劇記録です。


「レ・ミゼラブル」
2007.6.10 マチネ 帝国劇場 2階A列8番

出演:橋本さとし、今拓哉、坂本真綾、山崎直子、辛島小恵、山崎育三郎、駒田一、瀬戸内美八、岸祐二


今回はもの凄く久々に2階席でした。
ので、床に描かれた路面の模様が、とても良く見えました。
そして、帝国劇場の舞台の奥深さに、改めて驚きました。
回転舞台の演出の精密さに感嘆しました。
やっぱり、この演出は何度見ても凄いなあ、と素直にそう思います。
舞台が回ることで、空間も、時間も、場面も、滑らかに移行していけるんですよね。

ただ、そんな位置で見たせいか、それとも開幕でまだ間がなかったせいか、
1幕の最初の方は役者さんたちもその舞台の広さにのまれている印象がありました。
まあ、そんなことも、物語が進むにつれて、全然気にならなくなっちゃったんですけどね(笑)。
何度観ても、このミュージカルのパワーはすさまじいです。
まさに、「生命」そのもの。


あまりに有名なミュージカルなので、あらすじは割愛。
詳しくは公式サイトへ。
動画も見れますので、素晴らしいミュージカルナンバーを聴けますよv


*橋本さとしさん・・・ジャン・バルジャン

この前日、6月9日が初日だった橋本さん。
これまで私がみたバルジャンの中では、一番若い印象でした。
でもって、一番細っこい印象(笑)。
一幕最初、仮出獄した直後のバルジャンは、本当に独り言のような歌い方で、
戸惑っているような、怯えているような、そんな雰囲気でした。
そのせいか、声も少し聞き取りにくくて・・・ちょっと心配になってしまいました。
が! そんな心配はまったくの杞憂でした!!
司教にかばわれたあとの、「バルジャンの独白」の迫真の演技・・・
この曲で、こんなに泣かされたのは、初めてでした。
そのあとは、もう彼のバルジャンに魅了されるばかりでした。

ジャベールと対峙したときの、力強い歌声。
コゼットを抱き上げての、全開の笑顔。
バリケードで、マリウスを認めたときの、優しいまなざし。
そして、最後のシーンの、慈愛に満ちた歌声・・・

本当に、素敵なバルジャンでした。
橋本さんご本人も、確かな手ごたえを掴んだのではないでしょうか?
カーテンコールでの、両の拳を振り上げての叫びは、
彼の達成感が素直に感じられました。
もちろん、まだまだ荒削りな部分はあります。
この日は一瞬歌詞が抜けたしねー(どきどきです)。
でも、きっと舞台を重ねるごとに、どんどん貫禄を増していくことでしょう。
それでも、この日の、まさに「檻からいきなり放された猫科の猛獣」の雰囲気は、
キープしていって欲しいなあ、と思います。


*今拓哉さん・・・ジャベール

とても健全で硬派なイメージのジャベールでした。
最初、キャストを気にしていなかったので、今さんだとわからなかったの(汗)。
最後に見たのが「AKURO」だったので、あの田村丸とはまったく違った、
骨太な歌声と存在感に、見事に欺かれました。
コートさばきはやっぱり岡さんが一番vとは思いますが、
今さんのジャベールは、岡さんの闇を切り裂くような雰囲気とは違って、
闇に溶け込むような、ある種安定した印象を受けました。
あああ、フェルゼン、観ておけばよかった!(涙)


*岸祐二さん・・・アンジョルラス

劇団ひまわりの「秘密の花園」を観てから、ずっと観てみたかった岸アンジョ。
期待通りに熱く、正義感に溢れ、ストイックで、なのに何故か色気のあるアンジョでしたv

学生たちは、一人一人名前も役柄もあるのですが、
私はそこまで踏み込んでみたことがありません。
というか、カタカナな名前は、私にはめちゃくちゃ難しくて(涙)。
でも、「ABCカフェ」のシーン、きっと細かく見ると面白いんでしょうねー。
私にはアンジョとマリウス、アンジョとグランデールしか見分けつきませんが、
それでも、いろいろ想像を掻き立てられました(笑)。
それぞれの背景とか、考えると面白いだろうなー。


*山崎直子さん・・・ファンティーヌ

透き通るような伸びやかな声のファンティーヌでした。
ええ、もちろん「ファンティーヌの死」のシーンでは大泣きでしたとも(笑)。
立ち居振る舞いもとても滑らかなのです。
ですから、「エピローグ」で、光に浮かび上がるような姿も、
光に溶け込むような声も、本当に素敵でした。


*坂本真綾さん・・・エポニーヌ

うーん・・・ちょっとまだアクセル全開にはなってないかなあ、という感じでした。
普通に歌うときの声と、歌い上げる時の声が、ちょっと違いすぎて。
もちろん、どちらも綺麗な声だし、この音域の歌では仕方ないかなあ、とも思うのですが、
もっともっと迫力のある、でも繊細なエポニーヌを演じられる方だと思います。
「恵みの雨」はさすがでしたけどね。
7月にもう一度観るので、そのときは是非エンジン全開で!


*辛島小恵さん・・・コゼット

細いけれど、めちゃくちゃ綺麗な高音を出される方でした!
そして、素直に可愛いと思えるコゼット。
これまで一番ひっかかったのは、コゼットの立ち位置だったのですが、
今回は、あまり気にならなかったなあ。
辛島さんのコゼットにリアリティがあるのか、私の変化なのか・・・?(笑)


*山崎育三郎さん・・・マリウス

この日が初演、ということでしたが、とても好感の持てるマリウスでした。
というか、歌がとてもお上手!!
それこそ、素直で育ちのいい、ひたすらに優しいマリウス。
このマリウスは、エポニーヌの気持ちも、ちゃんと分かってたんじゃないかなあ、と思います。
彼女の髪をくしゃくしゃにするシーンをみて、そう思いました。
でも、彼にとってエポニーヌは妹のような存在で、だからこそ甘えもあって、
コゼットとの再会も、どこか後ろめたいような雰囲気がありました・・・って深読みしすぎ?(笑)
でも、「カフェ・ソング」はもっと歌い上げてくれてもいいかなあ。
うーん、やっぱり泉見さんのマリウスが見たいかも。


*駒田一さん・・・テナルディエ

駒田さん、最高!!
独特な声なのですけど、もの凄く歌詞が聞き取りやすいのです。
そして、あの全身を使った表現力!
めちゃくちゃ憎たらしいのに、でも、どこか魅力的なテナルディエでした。


*瀬戸内美八さん・・・テナルディエの妻

とーっても迫力!な奥様でした(笑)。
女性らしい部分と、豪胆で冷淡で滑稽な部分が上手く合わさって、
駒田さんとのコンビはとっても楽しかったですv


*赤石玲子ちゃん・・・リトル・コゼット

可愛らしくて、とーっても歌がお上手でした。
大きな桶を持って困ったように立ち尽くす姿が切なくてねー(涙)。
橋本バルジャンとであったシーンは、本当に心からほっとしました。


*横田剛基くん・・・ガブローシュ

この役には、もう毎回泣かされるんですけど・・・
ええ、もう、今回も例に漏れず号泣でした。
したたかで、元気一杯で、勇気があって、でも子供なりの無鉄砲さがあって。
非常に難しい役を、精一杯演じてました。
大人に混じって、体力的にも大変だと思いますが、
子供キャストなみなさんには、怪我などしないよう気をつけて頑張って欲しいですv



とりあえず、こんなところですかね。
あ! あと個人的に目が行ったのが、オケピの中のパーカッションのお姉さん。
いや、真澄ちゃんを髣髴とさせるような元気一杯の演奏でしたv
ほんとにあんなふうに全身で演奏するんですねー。

あと、20周年、ということで、いろいろ企画がされてました。
垂れ幕とか、衣装の展示とか、出演者の色紙の展示とか。
あとは、プログラムが通常版と20周年記念版の2種類・・・
もちろん、2冊とも買いましたとも!! あああ、東宝の思うがまま(笑)。
通常版は、物語の背景などを深く語った読み物的なつくり、
記念版は、キャスト一人一人が1ページ、役柄について語っていて、面白かったです。
うん、損はなかったかな。

さて、今手元にあるチケットは2回分。
このあとどれだけ増えるのか・・・我ながらちょっと予想がつきません(笑)。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
レ・ミゼラブル!!
御一緒できるのを楽しみにしております。
真綾ちゃん…きっと7月の公演ではエンジン全開になっていらっしゃるでしょうvv
期待しておりますー!!
……他の方の回も、余裕があれば行きたかったのですがー。
るーく
2007/06/11 23:49
るーくさん、こんばんは!
坂本真綾さんは、以前観たとき凄くよかったので、
エンジン全開が今から楽しみですv
7月、ご一緒できるのを心待ちにしておりますね!
他の方も是非! 岸アンジョはお薦めですよーv
恭穂@管理人
2007/06/12 20:07
井上ひさし作品への感想をリンクした記事にコメント有難うございますm(_ _)m今度、蜷川さん演出の舞台の感想もまとめてリンクする記事つくってみることも思い立ちました。
さて、こちらの記事も読ませていただきました。昨年の日生劇場公演は今ひとつハマれなかったのですが、2005年の「レ・ミゼ」は通いました。そのまとめの記事が下記のものです。よろしかったらお目通しいただけると嬉しいですm(_ _)m
http://blog.goo.ne.jp/pika1214/d/20060505
今回はまず6/15の鹿賀ジャベールの東京最後の公演に仕事を休んで娘と観にいきま〜す。
ぴかちゅう
2007/06/13 01:11
ぴかちゅうさん、こんばんは!
井上作品の記事、興味深く読ませていただきました。
関連する記事をまとめて読めるのって、嬉しいです。
蜷川さんリンクも楽しみにしておりますねv
レ・ミゼ、私は鹿賀さんの回は取れなかったのです・・・
鹿賀ジャベール、どうぞ楽しんできてください!
恭穂@管理人
2007/06/13 22:57

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