瓔珞の音

アクセスカウンタ

zoom RSS 読み直してしまう前に。

<<   作成日時 : 2008/01/03 14:52   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 2

今日は三が日唯一の1日休みです。
群馬は雲ひとつない晴天で、窓を開けていてもあまり寒くありません。
お布団も干して、お花もお日様にあてて、洗濯物も干して・・・
なんだかとってものんびり過ごせています。

でもって、やっぱりのだめの再放送を見てしまいました。
最終回はまたしても涙涙で・・・(笑)
原作を読み直してしまいそうな勢いですが、その前に観劇記録と溜めてるメールを!と思い、
PC前に陣取りました。

それにしても、のだめの新春特番に期待が高まります!
予告を見たら、一瞬出た片平さんが漫画そのままでびっくり!
更に、コンクールシーン、ロランがふわふわの頭でした!!
それに、のだめ初リサイタルのコスチュームが、まさに「赤いコート」!!
白い鬘もかぶっていて、まるでアマデのような可愛らしさですv

・・・と、またしてもテンションがあがったところで、観劇記録です。



「死ぬまでの短い時間」

2007.12.29 ソワレ ベニサンピット 4列目センター
演出:岩松了
出演:北村一輝、秋山菜津子、田中圭、古澤祐介、内田慈
音楽・演奏:トリティック・テヘダス(小野かほり、淡谷三治、長屋美希恵、森安信夫)


2007年最後の観劇にして、まさに初めてづくしな観劇でした。
まず、両国駅に降り立ったのが初めて。
で、ベニサンピットという劇場も初めて(そういえば、PARCO劇場も初めてでした)。
こういう小劇場的な劇場も初めて。
岩松了さんの演出も(たぶん)初めて。

いやー、駅から劇場までの道がとっても暗くて人通りが殆どなく、
でもって、劇場そのものも小さくて、びっくりしました。
小さい劇場、というのは知識として知っていたのですが、
入り口もまるで楽屋口か裏口のような小ささ。
夜だったし、前に人が集まっていなかったら、たぶん私わからなかったと思う・・・

でも、細い通路の奥にあったその舞台は、
なんというかとても落ち着く雰囲気の素敵な空間でした。
倉庫のようなむき出しの壁と、頭上の鉄筋。
その壁をぐるりと囲む2階の通路。
押し込まれるように並んだプラスチックの椅子。
指定の席は4列目の中央で、
そこに座ってぐるりと周りを見回したとき、
不思議にわくわくするような気持ちになりました。
こういう空間って、ほんとに好きなんですよねー。
まあ、椅子の固さはちょっと辛かったですが(笑)。

でも、前楽だったせいか、その狭い空間に目一杯の観客でした。
通路の階段まで立ち見(というか階段にクッションで座る)の人で一杯!!
お祝いのお花の贈り主も豪華でしたし(月川さんのお花もありました)、
とっても注目度の高い舞台なのかしら?と思ったのですが・・・
私にはちょっと難しかったです(笑)。

物語の舞台は、海岸沿いの小さな町。
駅前にとまっているタクシーの運転手シミズ(北村一輝)は、
時折現れる「崖っぷちまで」という客を、その言葉どおり崖っぷちまで連れて行きます。
帰りの客はなし。
だって、そこは自殺の名所だから。
自殺希望者を、自殺するとわかっていて自殺の名所へ連れて行くシミズ。
どんなに非難を浴びても、それが彼の仕事だから。
彼のポケットの中には、自殺した女からもらった金のペンダントが入っていました。
そんなシミズを一方的に慕う少年コースケ(田中圭)は、シミズを非難する父へ反発し、
ひそかにナイフを隠し持っています。
通りすがりの微妙な雰囲気の恋人たち、ドイ(古澤祐介)とミヤマ(内山慈)。
そして、「崖っぷちまで」と告げる赤いコートの女フタバ(秋山菜津子)。
オーダーどおり、フタバを崖っぷちまで連れて行ったシミズは、
何故かフタバにからみ、
そして、翌朝フタバはシミズの家で目覚めます。
その頃、付きまとうドイを、ミヤマは衝動的に殺害。
使ったのはたまたま居合わせたコースケが持っていたナイフ。
ナイフの刺さったドイの胸には、赤い花が1輪咲き・・・
そして、何故かコースケと幽霊のドイとの間に育まれる友情。
徐々に明らかになるフタバの過去。
ペンダントの持ち主である女とシミズの間で実際にあったやりとり。
そんないろいろな事柄が、時に時間の流れを超え、時に生と死の境を超え、
まるでフタバという女が見た夢のような雰囲気で紡がれていき・・・
そして、最後、残されたフタバは・・・?


というような内容でした。
というか、こうやって書いてみても、内容が良くわかりません(笑)。
小さな舞台の上で繰り広げられるそれぞれのやり取りは、
かみ合っているようで、何処か修正しようのない「ズレ」がある。
シミズとフタバ。
シミズとコースケ。
ドイとミヤマ。
ドイとコースケ。
コースケとミヤマ。
その関係のどれもが、何故か一方通行で不安定な印象を受けました。

その姿が見えているのに。
その声が聞こえているのに。
その手に触れているのに・・・決して重なることのない思い。
生と死の、
愛情と憎悪と、
歓喜と狂気の・・・曖昧な境界。
その世界がどこであるのか、
その人は生きているのか、
その事柄は実際にあったことなのか・・・何一つクリアにならないままの疑問。

不思議な雰囲気の空間の中で、
そんな不思議な物語を見せてもらったように思います。


シミズ役、北村一輝さん。
生で観るのは「恋の骨折り損」以来。
近くで観ると、この人はほんとにかっこいいんだなあ・・・と思ってしまいました(笑)。
あの少し高めの独特の声もこの方の魅力ですね。
でも、今回の舞台では、出てきた瞬間にぱっと目を引く、という感じではなくて、
とてもさりげなく自然体な感じでした。
運転手の制服が、一瞬高校生みたいに見えちゃったのは私の目の錯覚ですかね?(笑)
シミズは、自殺者をそれをわかっていて自殺の名所に連れて行くタクシー運転手で、
あらすじを読んだ時には、その背景にどんな葛藤があるのかなあ、と思ったのですが、
自分とかかわりのない人の生死には全然興味がないという、素で悪い男でした(笑)。
というか、自殺しようとしている女にたかってるし(え)。
なんというか、全て投げやり?
仕事にも、人生にも、愛情にも、全部になんの期待ももっていない・・・そんな印象を受けました。

フタバ役、秋山菜津子さん。
この方は、本当に綺麗で、存在感のある役者さんだと思います!
ただ佇んでいるだけで、こんなにもその感情の揺れを伝えることがでいるって、ほんとに凄い。
プロフィールを確認してみたら、
秋山さんの今年の舞台、私は全部観ていました。
で、そのどれもで印象に残ったのは、あのまっすぐに伸びた背筋。
折れそうに細いのに、
たわむことはあっても、決して折れはしない竹のようなしなやかさ。
そして、秋山さんの歌も、とても聴き応えがありました。
ほんとに、大好きな役者さんです。

コースケ役、田中圭くん。
舞台でもTVでもまったく初見だったのですが、
わりと台詞も聞き取りやすくて、動きも元気で好感が持てました。
カーテンコールでの丁寧なお辞儀と、ドイ役の古澤さんとのじゃれあいが微笑ましかったです。

ドイ役、古澤祐介さん。
私は初見だったのですが、有名な役者さんなのでしょうか?
いやー、ドイという役の、いやらしさとか悲しさとか可愛らしさとか不気味さとか、
余すことなく表現されていたように思います。
冒頭のミヤマにからむシーンとか、本気でどつきたくなるくらい、いやな男でしたよ(笑)。
また機会があれば、別の舞台も拝見したいです。

ミヤマ役、内田慈さん。
北村さんと秋山さんの名前だけでチケットをとり、予習もしていかなかったので、
最初名前を見た瞬間、内田滋くんの誤植?と素で思いました(笑)。
いや、「恋の骨折り損」つながりかなあ、と。
でも、プログラムを見たら、正真正銘可愛らしいお嬢さんでした!(笑)
低く響く声と、あけっぴろげな笑顔が印象的でした。
高校時代に演劇部の公演を見たときのことを思い出したのですが、
発声の仕方とかが似てたのかな?
(うちの高校の演劇部は結構頑張っていたほうだと思いますので、あしからず)


舞台セットは、これまた不思議な感じでした。
いろんな模様のタイルとか、木の床とかが組みあわさっていて、
段差のところには草が生えていたり、
いきなり床の一部分が光ったり(下からライトがついたのですね)、
サイドの演技に気をとられている隙に、いきなり床に花が咲いたり。
電話ボックスの中に雨が降ったり、
舞台の奥に壊れた木馬とかの廃品が山と積んであったり・・・
で、その奥の部分の半分の位置に、音楽担当の4人がいたのですが、
彼らがまたくすんだ色合いの派手な衣装に派手なメイクで、
歌以外のシーンで、舞台の奥に静かに居る様子は、
打ち捨てられたフランス人形かマネキンのような、不思議な雰囲気をかもし出していました。

そもそも、音楽劇というのは、岩松さんの定義の中では、台詞と歌が別物、ということらしく、
物語の中で、急に音楽が始まるんですよね。
その歌詞も、物語に沿っているような、まったく違うような・・・
だから、歌が始まると、物語はそこで一旦ペンディングしてしまうわけです。
それをきっかけに場面が変わったり、
歌から登場人物の心情を想像して、物語の続きに入り込んだり、
そんな風にもできたのですが・・・ちょっと慣れるのに時間がかかったかな。
というか、慣れた頃には2時間が過ぎてしまっていました(笑)。

そんなこんなで、なんとも不思議な2時間ではありました。
でも、決してつまらないとか、受け入れがたい、というのではなくて、
ベニサンピットという不思議な空間の中での、
夢の続きのような2時間だったと思います。
この劇場は、また機会があったら行ってみたいな。
でも、今度は昼の回にしよう・・・やっぱりあの道は暗くて怖いです(笑)。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
明けましておめでとうございます。
新年4日目にして、やっと本格的にネットに復帰しました。(^^;)
今年もよろしくお願いします。

ベニサンピット、私も行ってみたい劇場です。
この作品、仕事が忙しくなければ観たかった〜!
レポを拝見して、さらにその思いが強まりました。
劇場には今年は行く機会がありそうなので、楽しみにしています。
でも、夜はやめておきますね(笑)。
wam
2008/01/05 00:09
wamさん、明けましておめでとうございます!!
今年もお互い素敵な舞台と出会えるといいですねv

ベニサンピット、ほんとに素敵な雰囲気でした。
作品は、私にはちょっと難しかったですが(笑)、
でも、小さな劇場の雰囲気を上手く使った、
とても楽しめる作品だったと思います。
私も、機会があったらまた行ってみたいです。
やっぱり夜はやめますが(笑)。
恭穂
2008/01/05 20:16

コメントする help

ニックネーム
本 文
読み直してしまう前に。 瓔珞の音/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる