瓔珞の音

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zoom RSS 雪ですか・・・?

<<   作成日時 : 2008/02/02 19:57   >>

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今日も底冷えのする一日でしたね。
というか、明日は雪ですか?!
しかもさいたまの最高気温3℃って?!
明日は最後の「リア王」観劇なのですが・・・
とりあえず、目一杯重ね着で臨もうと思います(だって劇場内は暑いのよ)。

で、明日はきっと頭の中が「リア王」で一杯になっちゃうと思うので、
その前に書き損ねていた観劇記録を。
歌舞伎はまだまだ私には難しいです(笑)。


初春花形歌舞伎
「雷神不動北山櫻」

2008.1.26 昼の回 新橋演舞場  2階右サイド

出演:市川海老蔵、中村芝雀、市川門之助、市川笑三郎、市川春猿、市川段治郎、市川宗之助、
    市川猿弥、片岡市蔵、市川右之助、大谷友右衛門、市川欣弥 他


昨年9月、「ドラクル」を観た時に、個人的にどうにも不完全燃焼だった市川海老蔵さん。
好みの問題かなあ、と思いつつ、
彼のホームグラウンドである歌舞伎では、もっと違う印象を持つのかも・・・
そんな気持ちでチケットをとりました。

結果としましては・・・えーと、やっぱり海老蔵さんは私の好みからは外れるみたいです(笑)。
いえ、もちろん、最初に裃姿で客席にご挨拶しつつ演目の説明をする姿は颯爽としていたし、
一人5役を鮮やかに演じ分ける様子には感嘆したし、
最初から最後まで座長としての気迫と心遣いの感じられる舞台は、
観ていてとても楽しかったです。
「ドラクル」よりも全然楽しそうでしたしねー。
って、レイが楽しそうだったら、「ドラクル」は成り立たないか(笑)。


今回の演目は、通し狂言、ということで、「雷神不動北山櫻」の全部を見せていただきました。
歌舞伎の演目は、長い物語の一幕を上演されることも多くて、
歌舞伎初心者の私としては、ちょっと物語に入り込むのに時間がかかります。
なので、これを観ると決めたときは、
お話が通しで観れて、入り込みやすいだろうなあ、と思ったのですが・・・

見事に初心者の誤解でした(笑)。

物語の流れは通じているのですけれど、
それぞれの場で扱っているのはまったく違う事柄だし、
物語のトーンや雰囲気も全然違っていました。
物語そのものも思いっきり力技ですしねー。
えええ!こうなっちゃうの?!と結構びっくりしました。
でもね、それがそれでとっても楽しかったんですよ!
これはこうなんだ!という有無を言わせぬ説得力。
これでどうだ!という思いっきりカッコイイ見栄。
そして、その間にきちんと紡がれる登場人物の機微。
難しい解釈や背景を全部すっとばして(いえ、もちろんきちんと表現されてますが)、
その上で鮮やかに浮かび上がる登場人物たちに、最初から最後まで目を奪われました。

鳴神上人が早雲王子の逆恨みと策略で洛中より追放され、
建立した不動堂を破壊される「洛中不動堂の場」。
旱魃に苦しむ農民と朝廷、そして早雲王子のやり取りが描かれる「大内の場」。
力ある陰陽師安部清行が捕らえられ穴に落とされ、
そして早雲王子の本性が明らかになる「小原村松原の場。
朝廷重臣小野春道家のお家騒動(?)を粂寺弾正が見事解決する「小野春道館の場」(=「毛抜」)。
安部清行の復活(笑)と、そして真実が朝廷重臣文屋豊秀に告げられる「木の島明神境内の場」。
追放の恨みから竜神を滝へ封印し旱魃を起こさせていた鳴神上人が、
清行の高弟雲の絶間姫の策略にまんまとはまり、封印が解かれる「北山岩屋の場」(=(鳴神」)。
そして、早雲王子の壮絶な戦いの後の最後と不動明王の降臨を描く「大詰」。

そのどの場も楽しく拝見いたしました。


座長の市川海老蔵さんは、鳴神上人、早雲王子、安部清行、粂寺弾正、そして不動明王を演じられました。
最初は悲劇の人かと思いきや、絶間姫の色香にあっさりと落ちちゃう純粋培養で思い込みの強い鳴神上人。
目一杯楽しそうな悪役っぷりだった早雲王子。
「まろでごじゃる」と台詞全部ひらがなにきこえてきそうな、わが道を行く不思議キャラ安部清行。
強面だけど頭が良くてお茶目で人のいい粂寺弾正。
真っ赤な背景と客席まで溢れ出るスモークの中で空中浮遊した不動明王。
うん、どれもとても個性的で見ごたえがありました。
特に早雲王子の最後の立ち回りのシーンは、
これでもか!出初式ばりの梯子芸(?)が出てきたり、
四天たちの鮮やかでダイナミックな動きにどきどきしたり、
色合いも美しくて、手放しで楽しめました。
海老蔵さんが一番楽しそうだったのは、やっぱり早雲王子かなあ、と思うのですが、
安部清行も楽しそうでしたよね(笑)。
「木の島明神境内の場」では、
文屋豊秀役の段治郎さんと紀定義役の欣弥さんが客席におりて清行をさがしたり、
巫女の匂いを追って(笑)復活した清行も客席におりたりして、
お客さんにちょっかいだしてました。
歌舞伎でこういうこともするんですねー。
それにしても、清行、復活する時花道のすっぽんから出てきてました。
すっぽんって、人じゃないものが出てくる場所、と聞いたことがあるような・・・?
まあ、100歳過ぎて壮年真っ盛りな容姿であったら、それはもう人じゃないかもですよねー(笑)。


さて、この舞台で個人的に心を奪われた方々・・・(笑)
まずは文屋豊秀役市川段治郎さん。
お姿ももちろんですが、声に惚れました!
これは錦の前が恋い慕うのもわかるよなー、というかっこよさv
錦の前役の中村蝶紫さんもとてもお美しくて(髪が逆立つシーンの表現にはちょっと笑っちゃいましたが/笑)、
お二人が並んでいるシーンが観たかったなあ、と思ってしまいました。

そして秦秀太郎役市川春猿さん。
基本女方の方なのでしょうか?
とにかく立ち居振る舞いが美しくて!
あああ、私ってなんて面食いミーハーなんでしょう・・・(笑)
女方の演目も観てみたいなあ、と思いました。

でもって、雲の絶間姫役、中村芝雀さん。
とっても色っぽくって、でもその色っぽさが全然いやらしくない、
頭が切れて度胸があって、更には可愛らしくもあるという素晴らしいお姫様でした。
いや、これは鳴神上人も落とされるって!(笑)
更に、滝にわたされた封印の注連縄を切るために崖を上るシーンでの少し怯えたような様子が、
絶間姫の命を懸けて臨んできた緊張感や覚悟が感じられて、
ますますこの役柄が好きになりました。
鳴神上人のしたことは、利用されて騙された結果の所業であって、
それでああいう風に堕落(なのかな)させられてしまうのはちょっと可愛そうになりました。
最後、彼は怒りのまま姫を追っていくけれど、
あの後彼は、というか二人はどうなっちゃうのかなあ・・・
そういう演目があったら見てみたい気がします。

さて今回の演目、市川團十郎家と縁の深い成田山開基1070年記念公演ということもあり、
劇場にはお不動様が鎮座ましましておりました。
イヤホンガイドでは、成田山新勝寺と市川家の関係であるとか、
不動明王の細かな知識であるとか、
いろいろ興味深いことを沢山教えていただきました。
親戚のお寺にも不動堂があって、お不動様にはなじみがあったのですが・・・
機会があったら、親戚の家のお不動様にお参りに行ってこようと思います。

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雷神不動北山櫻
初春花形歌舞伎 成田山開基1070年記念 通し狂言『雷神不動北山櫻』 出演: 市川海老蔵 中村芝雀 市川門之助 市川段治郎 澤村宗之助 市川猿弥 大谷友右衛門 ほか 1月19日(土) 4:30pm 新橋演舞場 1階5列下手 『雷神不動北山櫻』は、寛保2年(1742)初演(266年前!.. ...続きを見る
地獄ごくらくdiary
2008/02/04 01:04

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
>やっぱり海老蔵さんは私の好みからは外れるみたいです(笑)。
ウフフ。笑っちゃいました。何となくわかります、その感じ。
私もどちらかといえば海老蔵さんは苦手。でも特に歌舞伎の舞台
では、どうしようもなく惹きつけられるパワーを感じる時が
往々にしてあります。成田屋の底力でしょうか。
この「雷神不動北山櫻」はまさに海老蔵の海老蔵による海老蔵
のためのお芝居、といった趣でしたが、立派にその重責を
果たしていたと思います。海老蔵さん、いよいよ歌舞伎に
本気モードのエンジンかかったかな?と感じました。
スキップ
2008/02/04 00:59
スキップさん、こんばんは!
わあ、わかっていただけましたか!(笑)
好みばかりは、もう仕方がないですよねー。
でも、確かにもの凄いパワーは感じましたし、
真正面から歌舞伎に向かい合う覚悟のようなものも感じました。
また機会があったら、歌舞伎での海老蔵さんも観てみたいと思います。
恭穂
2008/02/05 20:27

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