瓔珞の音

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zoom RSS 春風のような、舞台でした。

<<   作成日時 : 2008/03/15 23:08   >>

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今日はずいぶん暖かかったみたいですねー。
私は朝から夜までお仕事だったので、春の日差しは全然満喫できませんでした(涙)。
でも、夜の風の中にも、なんとなく花の香りがするような気がします。
梅もやっと咲きそろってきましたしねv
うちのベランダでは、苺の花が花盛りです。
ベランダ菜園、続行中!!
赤い苺が生るのがとっても楽しみですv

では、赤つながり(笑)で観劇記録に突入!
今日は時間がないので、さっぱりいくぞー。


こまつ座第八十四回公演
「人間合格」

2008.3.9 マチネ 紀伊國屋サザンシアター 5列1桁台

作:井上ひさし 
演出:鵜山 仁
出演:岡本健一、山西惇、甲本雅裕、辻萬長、田根楽子、馬渕英俚可


というわけで、2度目の観劇です。
1回目の観劇記録はこちら
物語の流れがわかっていた分、細かなところで笑ったり、ほのぼのしたり、
胸が痛くなったり、優しい気持ちになったりしました。


今回一番印象に残ったのは、
佐藤が潜伏(?)した旅館に、みんながそろってしまうシーン。
津島や山田、中北さんの会話に、
ついつい身体全体で反応してしまう佐藤役山西さんの動き、素晴らしいですね!
でもって、今回は、佐藤と中北さんの後ろで、
津島と山田がひそひそ話をしているのにも気づきました。
一回目は、前方の二人に目を奪われてしまっていたのよ(笑)。

この舞台は、どのシーンもそれぞれ味があって見ごたえがあるのですが、
このシーンの雰囲気はとてもとても好きです。
ずべての人が、誰かのことを思ってる。
誰かのことを思って、本気で怒って、本気で泣いて、本気で笑ってる。
だから、観ている私も、なんだかとても幸せな気持ちになるのです。
それって、とても素敵なことですよねv

岡本さんは、さらに自然に「津島」でした。
私たちが見る彼の最後の表情は、怒りと哀しみの表情です。
最初からずっと、困ったような、情けない微笑を浮かべていた津島が、
初めて感じた湧き上がり、身を焦がすようなやるせない怒りと哀しみ。
それはとても苦しくて、とても痛いものだと思うけど、
でも、彼が「生きてきた事実」の証なのかもしれないなあ、と思いました。

佐藤役、山西さん。
この方の声、割と好みなんですよねーv
あの深く優しい声は、まさに佐藤、な気がします。
表情や動きも雄弁で、実はとっても心引かれる役でしたv

山田役の甲本さん。
やっぱりこの方は癒し系な気がします(笑)。
彼の最後は切ないけれど、
津島とは違う意味で、全開にはならない笑みが印象的でした。

中北さん役の辻さん。
中北さんはとにかく魅力的なのですが、
実は個人的に最後の屋台の親父さんにときめいておりましたv(笑)
この役を、中北さんと同じ人がやるというのは、なんだかとても深いなーと思います。
うーん、「父と暮らせば」観にいっちゃおうかなあ・・・

田根さんは、ほんとに多彩な方ですねー。
ふみさんは、今回もとーっても可愛らしかったですv
そして、長屋のおばさんも魅力的でした。
あの破壊力は素晴らしいです!(え)

馬淵さんは、この日もお美しくv
やっぱりちょっと体当たりな印象はありましたが、
ご自身も楽しんで演じてらっしゃるんだろうなあ・・・
というか、そうだといいなあ。


なんだか予想以上にさっぱりした感想になりました(汗)。
でも、なんというか、そういう舞台だったように思うのです。

ずーんと、胸に響くような舞台ではなくて、
抑えることの出来ないほどに強い想いを掻き立てる舞台ではなくて、
観る人の日常に、経験に、歩んできた時間に、そっと寄り添うような舞台。
その人を通り過ぎたいろいろな想いを、微かに思い出させるような舞台。
微かな花の香りを纏った春風のような、そんな舞台。
観ることができて、本当に良かったですv

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タイトル (本文) ブログ名/日時
08/03/06 こまつ座「人間合格」で太宰治に興味が湧いた!
{/kaeru_rain/} 花散らしの雨模様の一日。昨日は風が強く花粉が吹き付けて絶不調。今日は今日とて気圧変化の影響をもろに受ける。 気を取り直して3月に観た「人間合格」の感想を書いておこう。太宰治は教科書で「走れメロス」を読んだだけで、代表作「人間失格」も読んでいない(数行で挫折)し、最後は情死したということしか知らない。どうも心中する人間は興味が持てず有島武夫も同様に読まない。井上ひさしが書いた評伝劇なら素直に観ることができるので太宰入門のいいきっかけになることも期待しての観劇だった。 ... ...続きを見る
ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記
2008/04/08 00:14

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。
いつもすばらしい舞台のコメント読ませていただいてます。
たくさんのお芝居を観てらっしゃって、ひとつひとつのコメントがとーても深くて、それでいて呼んでいてもわかりやすい・・・
いつも、そのお芝居のセリフの意味や良さを教えていただいてます。
わたしも「人間合格」みにいきました。
井上ひさし作品は2作目です。今、はまってます、井上さんの作品。
これから続きそうなので、観にいきたいと思ってます。
でも、セリフ覚えの悪い私なので、これからもわかりやすい説明お願いします。
また、書き込みさせていただいていいですか?
ひー坊
2008/03/16 21:53
ひー坊さま、はじめまして!
そして、いつも読んでくださっていたとのこと、
ありがとうございます!!
なんだか過分なお言葉をいただいてしまったようで、
ちょっと動揺しています(笑)。
でも、楽しんでいただけていたのなら、なによりですv

「人間合格」、いい舞台でしたね。
私は蜷川さんと井上さんのコンビの舞台ばかり観ていたのですが、
これからはこまつ座の舞台も観に行きたいな、と思いました。

最近なにやら暴走気味(汗)のブログですが、
また是非是非遊びにいらしてくださいね。
舞台のことなどお話できるのを楽しみにしておりますv
恭穂
2008/03/16 23:23
なんと一ヶ月も経ってしまったけれど、ようやく感想をアップしたのでTBさせていただきましたm(_ _)m
井上ひさしの舞台は、重たい内容をあまりそう感じさせずに見せてくれます(それってすごいことですよね)。今回もそうでした。太宰治は食わず嫌いでしたが、この舞台を観たらなんだか興味が湧いてきました。絶対読まないぞという感じでしたが、機会がめぐってきたら手にとってしまうだろうというように変わりました。当面は他に読みたい本が優先になりますけどね(^^ゞ
次の井上作品は「道元の冒険」です。同じ日に観ますからよろしくお願いしま〜す(^O^)/
ぴかちゅう
2008/04/08 00:20
ぴかちゅうさん、こんばんは!
井上さんの作品は、私にはとても”痛い”ものが多いのですが、
この舞台は”痛い”よりも”優しい”気持ちの方が強かったです。
太宰治は1冊読んでみましたが・・・私にはちょっと難しかったです(笑)。またいつか挑戦してみようかな。
「道元の冒険」、ご一緒できるのを楽しみにしております!
恭穂
2008/04/09 20:56

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