瓔珞の音

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zoom RSS 残念無念

<<   作成日時 : 2008/05/04 17:21   >>

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行きたくて行きたくてしかたのなかった東山魁夷展。
会期中、唯一行けそうだった今日。
もろもろの事情により、結局行くことが出来ませんでした。
昨日の夜は行くつもりだったし、
今朝もぎりぎりまで悩んだのだけど・・・

残念で、悲しくて、今日の(二度寝の時の/汗)夢見は最悪でした。
でも、今回はそういうめぐり合わせだったのでしょう。
ぽっかり空いてしまった時間を、ここのところ足りていなかった睡眠と、
部屋の掃除やお花の手入れ、買い物がてらのお散歩などに充てながら、
今の私にはこんな時間が必要だったのかもしれないなあ、と思えるようになりました。
せっかくなので、夕食の煮込み系のおかずでも作りながら、
GW唯一の休日を、のんびりまったり過ごそうと思います。
夕食のお供は、やっぱり思いっきり笑える舞台のDVDですかね?
なにしろ、笑いの効能はとびっきりですからv


というわけで、四月大歌舞伎、残りの1演目の記録です。


「浮かれ心中 〜中村勘三郎ちゅう乗り相勤め申し候〜」

出演 伊勢屋若旦那栄次郎  中村勘三郎
              太助   坂東三津五郎
          三浦屋帚木  中村七之助
           大工清六   中村橋之助
             おすず  中村時蔵    他

井上ひさしさんの「手鎖心中」を劇化したというこの作品。
絵草子作者になりたい大店の若旦那栄次郎が、
絵草子を売るためにはまず自分の名前を有名にしないと!との信念のもと、
友人でやはり戯作者の太助と共に、
突拍子もないことを次々と企てます。
手始めに、自分から勘当を願い出、一年の期限で勘当をゲット(え)。
やはり1年の期限付きで、絵草子屋の娘、おすずの婿に納まります。
更には太助が一目惚れした吉原の花魁帚木を身請けしたり、
仲睦まじい妻と、派手な喧嘩を装ったり、
自ら願い出て三日間の手鎖の刑に処せられて投獄されたり、
挙句の果てには帚木との心中をプロデュースしたり・・・

そのどれもが、栄次郎の思惑通りには行かなくて、
形だけの夫婦のはずのおすずとは、ラブラブなおしどり夫婦になっちゃうし、
身請けした花魁には好いた男がいて、太助の気持ちは通じないし、
絵草子が売れた!と思ったら、妹と番頭が子供たちにお金を渡して買わせていたり、
そして、最後の茶番のはずの心中では、
衆人環視の中、思いがけないことから栄次郎は本当に命を落としてしまいます。

冷静に考えてしまえば、
夢ばかり見て、周囲を巻き込んでばかりいる世間知らずのお坊ちゃんのお話なのですが・・・
でも、栄次郎がそれだけのことをする根底には、いつもいつも一つの願いがありました。
それは、小さい頃から人を笑わせるのが大好きだった栄次郎の、
たった一つの大切な大切な夢―――沢山の人を笑わせること、そして幸せな気持ちにすること。

その想いは本当にひたむきでした。
人を笑わせるという夢をかなえるために、なりふり構わず突っ走った栄次郎。
やっていることはとんでもないし、たぶん振り回された周りも大迷惑だったことでしょう。
でも、彼に接した誰もが、彼の振る舞いを苦笑しながら見守っていた。
誰もが、彼と一緒に笑いながら、でも大真面目に生きていた。
そして最後。
自分が作ったキャラクターちゅーた(笑)にまたがって、
三味線の「ミッキーマウスマーチ」(!)にのってあの世へ向かう栄次郎と、
この世に残って戯作者としての決意を新たにした太助との会話は、
切ないのと同時に、なんだかとっても爽やかだったのです。

人を笑わせる―――

たぶん、その想いは、原作者である井上さんも、
栄次郎を演じた勘三郎さんも、
カタチは違っても、同じように持っていることで・・・
3人の想いが重なったこの舞台、本当に最高のエンターテイメントでした!

もうね、最初から最後まで笑いっとおし!!
オヤジギャグ(え)満載だし、
役者さんたちははじけ切ってるし、
随所に歌舞伎の有名な演目のパロディもあったみたい。
私ですらわかるものもありましたから、
歌舞伎通の方には、もっともっと笑えるところがあったでしょう。
小ネタも大技(笑)も満載のこの舞台の上で、
勘三郎さんはじめ、出演されていた皆さんだれもが、きっと想いを一つにしていた。

笑ってください。
楽しんでください。
元気になってください。
そして、また明日も歩いていきましょう。

もしかしたら、全然見当違いのことを書いているかもしれないけれど、
心身ともにへろへろだった私が受け取ったのは、こんなメッセージでした。
そして、観劇前よりも元気一杯になってしまった私・・・なんて単純な!(笑)
でも、本当に元気になっちゃったんです。
それって、とっても凄いことだと思いませんか?
観にいって本当に良かった。
そう、心から思える舞台でした。


栄次郎役、中村勘三郎さん。
「勧進帳」での大人で男気溢れる富樫から一転、
気弱なくせに一途で憎めないおぼっちゃんを、熱演されていました。
というか、勘三郎さんが演じられたから、ああいう栄次郎になったのかな・・・?
所作の一つ一つ、表情の一つ一つに、
観客を楽しませよう、という心意気が滲み出ていたように思います。
最後のちゅう乗りも、本当に晴れやかな笑顔で、
「またお盆にね!」の台詞に、「待ってるよ!」と返したくなってしまいました(笑)。

おすず役、中村時蔵さん。
愛らしい花嫁さんから、世話焼きでしっかり者の若奥さん。
相変わらずとってもお綺麗でしたv
そして、喧嘩のシーン、楚々とした女性から、一転してドスのきいた男声!
いやー、びっくりしました!
蜷川さんのシェイクスピア喜劇で、内田滋くんがそういう演技をされていたのですが、
歌舞伎でもこういうことをするんですね・・・って、歌舞伎が基ですか?(汗)
おすずは、1年という期限を知らずに栄次郎と結婚し、
中の良い夫婦として幸せに暮らし、夫のために献身し、
そして、最後、未亡人となってしまいます。
寂しげに立ち去るおすずの元に、どうして栄次郎は現れなかったのかな?
どうして、太助の元にだけ出てきたのかな?
たまたまの巡り会わせなのかもしれないけれど、
おすずの気持ちを思うと、なんだかとても切なくなりました。

太助役、坂東三津五郎さん。
以前拝見して、軽快な動きが魅力的な方だなあ、と思っていたのですが、
今回も観ていて小気味いいような太助でした。
栄次郎とのコンビが、悪戯をたくらむ仲良しな腕白坊主みたいな感じで、なんだか微笑ましかったの(笑)。
この舞台、結構素で笑ってらっしゃる役者さんも多かったように思うのですが、
三津五郎さんは全く崩れず、常に「太助」でした。
それも凄いなあ、と思うのです。

帚木役、中村七之助さん。
いやー、とんでもなくお綺麗でした!!
花魁道中でのまさに百合の花のようなすらっとした美しさと、
花道で太助を振り返った時に浮かべた控えめなのに凄味のある笑みに、ちょっとやられてしまいました(笑)。
その後の、お金に執着するイマドキ(当時?)な若い女性も微笑ましかったです。
彼女は一命を取り留めて、太助と幸せになるのかな?
それとも、清六への気持ちを貫くのかしら・・・?

そして、帚木の情人である中村橋之助さん。
この舞台で、唯一自ら笑いを取ることをしなかった役柄だったように思います。
栄次郎に身請けされ、太助と所帯を持つのは、清六と逃げるお金を確保するため、という帚木の言葉を、
信じて信じて、でも最後の最後で信じきれなかった男。
かっこよかったですv


そして、今回舞台と同じくらい楽しませていただいたのが、
イヤホンガイドの藤野穣さんの解説!
原作のこと、歴史的なこと、舞台そのもののことはもちろん、笑いの効能まで、
洒落交じりで軽快に解説してくださいました。
思わず吹き出してしまい、あわてて周りを窺ったりと、挙動不審なこともしてしまいました(笑)。
イヤホンガイドには、もう本当にお世話になっています。
次もよろしくお願いいたしますv

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
東山魁夷展 行けなかったんですね。残念〜〜。
という私も行けないかも、、、な予感。
でもきっとゆっくり身体を休めましょうって事だったのかもね。
考えてみたら 私の高校の校歌も高校名が入ってなかったわ。
そういえば小・中学校も入ってなかったような、、、?
遠い記憶すぎて定かではないが(笑)
kumigon
2008/05/07 11:37
kumigonさん、こんばんは!
そうなんですよ。ほんとに残念!
kumigonnさんも難しそうですか?
では一緒に長野を狙いましょう!(笑)
高校名の入っていない校歌って多いんですかね?
というか、群馬限定?(え)
恭穂
2008/05/08 22:32

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