瓔珞の音

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zoom RSS 優しい雨

<<   作成日時 : 2008/05/10 19:51   >>

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なんだか急に寒くなってしまいましたね。
でも、生命力全開な木々も、雨のなかでほっと一息ついているような印象。
緑の色合いも、なんだか優しい気がします。

いつもいつもパワー全開で走ることが出来れば、
それはそれで凄いことなのだと思うけど、
でも、やっぱり人間それだけじゃ疲れちゃいますよね。
何処かでふっと力を抜く。
何処かでちょっと立ち止まる。
何処かで少しだけ振り返る。
そんな時間もとても大切だと思います。

去年私は、いろんなことに挑戦してみました。
仕事でも、プライベートでも、意識的にも無意識的にも、
自分のテンションを無理やり上げて、1年間突っ走ってきたような気がします。
それで得られたものは、もちろん沢山ありました。
いくつかの仕事を企画して、それなりの成果を得た。
レベルアップを図ることもできたし、
沢山の人や舞台との出会いもあった。
それはとても素晴らしく、とても嬉しいことでした。

でも、未だかつてないほどの怒涛のGWを乗り越えて、
なんだかちょっと息切れしてしまっている自分に気づいちゃったのです。
そして、たぶん見落としてきた沢山のことにも。

こんな程度で弱音を吐いていてはいけないのかもしれません。
私に出来ることはもとずっとあるのかもしれないし、
勉強したいことも、やりたいことも沢山ある。

けれど、雨に濡れて静かに佇むアカシアの木を見たときに、
ふっと力が抜けるような感じになりました。
そして、それはとっても心地よかったのです。

昨日、無事今年の誕生日を迎えることができました。
去年の自分が突っ走り続けた道もとても大事。
だけど、今年はもう少し歩みを緩める時を持ちたいなあ、と思います。
あれもこれもと頑張るのではなく、”頑張らない”時間もきちんと持つ。
その上で、走るべき時に走る力を頭にも体にも心にも蓄えていきたいです。

そんな感じの今年の私ですが、
皆さん、今年もどうぞよろしくお願いいたしますv



さて、思いがけず決意表明な日記になってしまいましたが(笑)、
続いて観劇記録に突入です。
・・・が、いろいろあって半分気持ちが閉じたような状態で、
且つ遅れて入ってしまって最初を見ていないこともあって、
ちょっと記憶が曖昧です・・・
今月末にもう一度観る予定なので、詳しい記録はそのときに。
今回は覚書程度に行きたいと思います。


「わが魂は輝く水なり 〜源平北越流誌〜」

2008.5.6 マチネ シアターコクーン 1階BL列1桁台

作:清水邦夫
演出:蜷川幸雄
出演:野村萬斎、尾上菊之助、秋山菜津子、大石継太、長谷川博己、坂東亀三郎、廣田高志、邑野みあ、
    二反田雅澄、大富士、川岡大次郎、神保共子、津嘉山正種


蜷川さんと清水さんのお芝居を観るのは、DVDもあわせれば4本目です。
これまで観た3本と同じように、この舞台もいろいろなメタファーに溢れていたように思います。
暗く、奥深く重なり合う木々のように、幾重にも折り重なっていく人の歴史、人の想い。
複雑に絡み合った人間関係は、明確な出口のないままで・・・
淡々と描かれた彼らの生や感情以上に、
直接的には描かれなかった人間関係や感情、そしてその後に心を馳せてしまう・・・そんな舞台でした。


野村萬斎さん演じる実盛は、年老いてなお、自らを走らせ続ける武将。
その目は、物語が進むにつれて澄み、力を増していきました。
武将であり、父であり、そして男であり続けた実盛。
最後、黒く髪を染めて敵に立ち向かう姿は、ある意味滑稽ではあったけれど、
他を圧するような存在感と力に満ちていました。
そして、浮かべた笑み・・・あの笑みはどういう意味だったのかなあ・・・?

菊之助さんが演じた実盛の息子五郎は、幽霊という設定。
彼が動くたびに白い衣装が翻り、とても美しかったです。
声も浪々をしていて、でも儚さもあって・・・うーん、確かに王子!と思っちゃいました(笑)。
いろいろ思うところはありましたが、一番印象に残ったのは、実盛が死んでいく場面。
敵には自分の姿は見えていなくて、
自分は敵を退けることも出来なくて、ただ父の周りを右往左往するだけ。
その焦りや切なさにちょっと涙してしまいました。

巴役、秋山菜津子さん。
全然予習せずに行ったので、出てきたとき誰だかわかりませんでした・・・(汗)
でも、台詞を聞いた瞬間に秋山さんだ!と思いました。
物語の中で、一番激しくて、一番美しくて、一番無様で、そして、とてつもなく魅力的な役。
そんな風に感じました。
でもって、高河さんの「源氏」を読み直したくなりました。
あの義仲、好きだったんですよね〜(笑)

もう一人、誰だかわからなかったのが、中原兼平役の大石継太さん。
「恋の骨折り損」のコスタードの印象が強すぎて(笑)。
兄・兼光役の廣田さんはすぐにわかったんですけどね。
いやー、めっちゃくちゃ渋くてかっこよかったです!
歴史的な背景は良くわからないのですが、たぶん義仲軍の黒幕的存在なんだろうな、と思いました。

六郎役、坂東亀三郎さん。
一番動きのある役で、目を引かれました。
声もとても響きが良くて、且つ動きも闊達で滑らかで素敵。
・・・が、この役、なぜかどうしても洋さんと重なってしまったのです。
台詞回しや動きなど、洋さんだったらこんな風だったんじゃないかなあ・・・と思ってしまった。
「幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門」の五郎に重なる部分があったからかもしれません。
でも、もしかしたら、これが蜷川さんの創り上げた「六郎」像だったからなのかもしれない。
そう思ったら、なんだかちょっとヒヤッとしてしまいました。
洋さんが演じる六郎を観てみたかった、というのも正直な気持ちではあるのですが、
でも、こんな風に”洋さんが演じる誰か”のイメージがある意味固定されてしまうのであれば、
確かに、洋さんは蜷川さんの手を離れるべき時なのかもしれない、そう感じてしまいました。


舞台美術、今回もシンプル且つ豪奢で、とても美しかったです。
深い森の中、という設定のためか、常にスモークがかかっている状態で、
壁に濃淡で描かれた木々がとても幻想的で、ちょっと東山魁夷さんの絵を連想してしまいました。

そして音楽!
耳に優しい、素敵な曲だなあと思っていたら、「オセロー」でも音楽を担当されたかみむらさんの曲でした。
7月にはWhite_Classical_Bandの新譜も出るとか!
今からとっても楽しみですv
いつかライブにもいけるといいなあ・・・

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
恭穂さま
お誕生日おめでとうございます。
大阪も今日は1日中雨でした。
皆張り切ってる感じがするスカッと晴れた日より、
私は静かな雨の日の方が好きなんです、実は(笑)。
少しゆっくり考える時間も雨がくれるような気がして。

>あれもこれもと頑張るのではなく、
>”頑張らない”時間もきちんと持つ。
ほんとにそうですね。
何でも手に入るからこそあれもこれもとほしくなって
しまって、スピードと情報が氾濫した今の世界では
頑張らないでいることの方が難しいのかもしれません。

恭穂さんにとってこの1年がすばらしい年になりますように。
そして、蓄えた力を存分に発揮するに値する鮮やかに走る時が
たくさん訪れますように!
スキップ
2008/05/10 22:51
素敵な決意表明を拝見できて
こちらまで清々しい気持ちになりました。
余裕がなくなると、不思議と笑顔も消えてしまうんですよね。
それに気付いてからは、笑顔率が私のバロメーターになりました。
恭穂さん、お誕生日おめでとうございます。
笑顔いっぱいの一年になりますように。(^o^)

そして、コクーンではまたしてもニアミスだったようです。
大石さん、素敵でした…が。
私もコスタードの印象が一番強いです(笑)。
wam
2008/05/11 00:02
スキップさん、こんばんは!
お祝いのお言葉、ありがとうございます。
どうぞ、これからもよろしくお願いいたしますv

私も雨の日はとても好きです。
何かに囲われている感じで、落ち着きますよね。
一歩一歩考えながら、大事に時間を過ごしていきたいな、と思います。
もちろん、舞台との一期一会も大事にしながら(笑)。
恭穂
2008/05/12 20:01
wamさん、こんばんは!
お祝いのお言葉、ありがとうございます。
笑顔がバロメータ・・・ほんとにそうですね。
笑顔が多ければ元気になるし、
元気な時には笑顔も多い・・・
逆ももちろんあるけれど、
無理のない笑顔を保てるといいな、と思います。
これからも、よろしくお願いいたしますv

そして! またもニアミスでしたか!(笑)
コスタード、印象強すぎですよね〜。
「道元の冒険」ではどうなのかしら・・・?
恭穂
2008/05/12 20:04
恭穂さんこんにちは〜。出遅れましたが(笑)お誕生日おめでとうございます。
仕事に趣味に東奔西走してらっしゃる恭穂さんをここで拝見するたび、凄いなあ、偉いなあと感嘆してます。頑張ることも頑張らないことも、人生が一度である以上無駄なことなんて何も無いですよね。恭穂さんの一年が今年も素晴らしいものでありますように。

タンダは六話で自ら嫁じゃないかと呟いていましたね(笑)へたれすぎて朝から笑いをこらえるのに必死でした(笑)
上條
2008/05/13 14:46
上條さん、こんばんは!
お祝いのお言葉、ありがとうございますv
今年はまた上條さんにお会いできるといいなあ。
そのときはよろしくお願いいたしますv

ふふふ、タンダ、嫁だったでしょう?
あの台詞は衝撃的でした・・・
この先もタンダはバルサさん一筋!ですので、
どうぞ楽しんでご覧になってくださいねv
恭穂
2008/05/13 20:59

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