瓔珞の音

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zoom RSS デミートリアス、爆走!!・・・暴走?(え)

<<   作成日時 : 2008/06/29 20:36   >>

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というわけで、観てきました、アミッド千秋楽!
初日も千秋楽も大雨ですが、これは雨女な沙也加ちゃんのせいらしい(笑)。
お天気はじめじめだけど、カラッと笑える素敵な舞台でした。
初日の感想とあわせてになっちゃいましたが、
テンションの落ちないうちに観劇記録に突入いたします!


「A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM〜THEじゃなくてAなのが素敵〜」

2008.6.22 マチネ 1階P列10番台
2008.6.29 マチネ 1階K列30番台

作:W.シェイクスピア
翻訳・演出:G2
出演:山内圭哉、竹下宏太郎、神田沙也加、樹里咲穂、菜月チョビ、藤田記子、小松利昌、出口結美子、
    権藤昌弘、新谷真弓、植本潤、コング桑田、陰山泰


春の「MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人」で私を爆笑と感動の渦に放り込んだG2さんが、
「日本で上演されているシェイクスピア喜劇」にけんかをふっかけたくなって、
自ら翻訳・演出したというこの舞台。
演目はひらすらに有名な「夏の夜の夢」。
初日に観た時には、実はちょっとその雰囲気に乗り切れず、
楽しめたけど物足りない想いがありました。

それは、私の中でシェイクスピア=蜷川幸雄という式がなりたっていたからかもしれません。
シェイクスピアの物語の普遍性やメッセージ性を、真正面から投げつけてくる蜷川さん。
その直球を受けるスタンスでG2さんの変化球的なシェイクスピアを観てたら、
それは???となりますよね。
役者さんたちはみんな体当たり且つ芸達者だし、ポイントポイントでは笑えるし、
衣装も可愛いし、訳もわかりやすいけど、
これってシェイクスピアのパロディ?という印象もありました。
ので、実は今日の千秋楽、観にいこうか凄く悩んだんですよね。
他の舞台を観に行っちゃおうかなあ・・・と。

でも!
今日観にいって、本当に良かったです!
なんだかね、自分でも不思議なくらい素直に笑えたし、感じ入ることができたの。
それは、初日と千秋楽の舞台の違いなのかもしれない。
席の違いか音響の改善で台詞がよく聞き取れたからかもしれない。
私のスタンスそのものが変わったからかもしれない。
理由ははっきりとはわからないけれど、
G2さんが私たちみせたかった「今の喜劇であるシェイクスピア」を見せてもらったような気がしたのです。
・・・誤解かもしれないけどね(え)。

G2さんは、基本的に凄く「人間」が好きな人なんだなあ、と思う。
それは、最初に観たのが「ガマザリ」だったからかもしれないけど。
でも、今日のアミッド(って沙也加ちゃんがブロクで言ってたの。可愛いねv)でも、
実は結構直接的な侮蔑や差別やどろどろの確執が描かれているのに、
皮肉や嫌悪や嘲笑なんてものは別世界!というような明るさと優しさがあったように思う。
全てを夢と片付けて、見えたものを見えないふりして「幸せ」のカタチを作る人間たちを、
苦笑いしながら見守って、でも時々我慢できずに手を出しちゃう、
そんなオーベロンのような懐の深い優しさ。
「ヴェニスの商人」とは正反対の位置にある喜劇。
夏の初めの演目として相応しい爽やかな舞台だったと思います(雨だったけどね・笑)。


さて、その舞台。
セットは空間を挟み込む上下の大きな四角。
そして、後ろにひかれた黒い幕。
場面の殆どが夜の森の中で進むこの物語を、
妖精の空間と人間の空間が交じり合うこの物語を、
そして、最後のパックの口上で、
全てが一夜の夢のような芝居であったと思えるようなこの物語を象徴するような、
そんな不思議な空間でした。

その空間の中で、ところ狭しと駆け回る役者さんたち!
いやー、みなさん、ほんとに個性的でした!!

まずは最近一押しの神田沙也加ちゃん演じるハーミア!
めちゃくちゃ可愛くて、めちゃくちゃはじけてました!
舞台の中で、ハーミアの目はキラキラお星様、声はひばりのよう、という台詞がありますが、
まさにその通りでした!
投げキッスをして立ち去るハーミアに、ライサンダーが「普通に超可愛い」と呟いていましたが、
思わず深く頷いちゃったよ(笑)。
ピンクのミニスカートがめくれるのもかまわずに、
走るわ転ぶわ喧嘩ふっかけるわぐるぐる振り回されるわ(デミートリアスにね)・・・
滑舌も声の通りもぴかいちだったし、台詞の間もしっかりコメディエンヌしてました。
でも、最後には”夢”をみる前と少しだけ変わってしまったライサンダーを、
そのまま優しく受け止めるだけの情の深さもみせてくれました。
残念だったのは、その綺麗な歌声がちょっとしか聴けなかったこと。
「AKURO」での歌声、楽しみにしておりますねv

で、そのハーミアと肩を並べる美女のヘレナを演じた出口結美子さん。
結構現実的なハーミアとは違って凄い乙女な感じで、
しかもちょっとMが入ってるかなあ・・・?(笑)というヘレナを、
しっかりしたイメージでみせてくれました。
デミートリアスを思う独白とか、個人的に凄く可愛いなあ、と思っちゃった。
これで落ちないデミートリアスって・・・?とも思ったけど、
でも、確かにこのテンションで迫り続けられたら、ちょっと逃げたくなるかもね(笑)。
最後、幸せになってよかったなあ、と思います。
あの花の効果が一生だといいねv(え)

竹下宏太郎さん演じるライサンダー。
ハーミアと駆け落ちしながら、パックの手違いでヘレナに恋してしまうライサンダー。
実はこの物語の中で、一番かわいそうだったかも・・・?
個性的な4人の恋人たちの中で、一番常識的で、ある意味普通の男だなあ、と思いました。
ハーミアを拒絶するシーンとか、普通にシリアスな感じで、
そこまでやるか?!とか思っちゃった。
なんというか、このお芝居の中でいちばん”蜷川色的シェイクスピア”を感じた人でした。

デミートリアス役、山内圭哉さん。
独特の存在感と、繊細さと、大胆さと、破壊力を持った方ですねー。
かっこいいのに詰めの甘い関西弁のデミートリアスをさらりと熱演されてました。
めちゃくちゃメロディアスな(と私は思った)ギターも聴かせてくださいました。
網タイツ風の妖精コスチュームで出てきたときには、何事かと思いましたけどね(笑)。
でも、それもお似合いでしたv
植本さんのパックともいいコンビな感じ?
棒読みなシェイクスピア風(?)台詞にも、難解な台詞へのセルフツッコミも面白く、
ライサンダーとは間逆に、ひたすら”シェイクスピアらしさ”で笑いをとっていたように思います。
そういえば、決闘をしにライサンダーと”並んで”退場する時、
二人三脚みたいにぴったり動きがあってたんですけど、あれって練習したのかな・・・?
でもって、今回の千秋楽も大爆走でした!
陰山さんのイジーアスを追い込むどころか、領主なはずのコングさんのシーシアスにも詰め寄ってました(笑)。
ライサンダーが、「自由だなあ、お前」と言ってましたが、
思わず深く同意しちゃいましたよ(笑)。

そのシーシアス+オーベロンのコング桑田さん。
めっちゃくちゃいい声なんですけど?!
ちょっと聞きほれちゃいましたよ。
「歌う白熊」には爆笑いたしましたが(笑)。
4人の恋人たちが揉めるシーンでのおろおろした表情も素敵でしたv
デミートリアスに詰め寄られた時にヒポリタに慰められてるのも可愛かったです。

この舞台、歌が何曲かあって、コングさんも樹里さんも菜月さんもとってもいい歌声でしたv
曲そのものもいい感じでしたしね。
で、そのロックな曲にのるシェイクスピアな言葉・・・!
そのミスマッチさがさらにいい感じでした(笑)。

ヒポリタ+ティターニア役の樹里咲穂さん。
「ウェディング・シンガー」の時も思いましたが、とんでもなくスタイルいいですよねー。
ヒポリタのマイクロミニなワンピース、着こなせるところが素晴らしい・・・!
めちゃくちゃ細くて綺麗な足でしたv(え)
で、そのクールでちょっとブラック入ったヒポリタと、
関西弁できっぷがいいティターニアの二役を、
とってもクリアに気持ちよく演じ分けていらっしゃいました。

シーリアスとヒポリタ、そしてオーベロンとティターニアの二組の夫婦は、
それぞれ二役でやっているのですが、
ヒポリタはオーベロンの愛人で、ティターニアはシーリアスがお気に入りで、
シーリアスとヒポリタは戦の勝者と敗者で、
オーベロンとティターニアはインドの美少年を挟んで揉めていて・・・
とかなり複雑でどろどろした関係。
でも、このお二人がやると、人間側の夫婦は大人な関係だし、
妖精側の夫婦はそれこそ似たもの夫婦だし、で、なんだかとっても納得がいってしまいました。

妖精+職人役の方たちも、それぞれいい味だしてましたv
ボトム役の小松利昌さんは、ボトムの時もロバ頭の時も、あの調子の良さが軽快でした。
フルート+大豆の花の新谷真弓さんは、元気一杯且つ色っぽくv
ジュリーをやっていたのはこの方かな?
キュートなフルートと何気にお局な大豆の花のギャップが良かったですv
で、そのお局にいびられる(?)芥子の種+スターヴリング役の菜月チョビさん。
「IZO」での劇中歌を歌ってらして、低めの情感のある歌声に聞きほれたのですが、
こんなにも可愛らしい方だったんですね!!
ウサギの気ぐるみも可愛らしかったですv
スナウト+蜘蛛の糸役の藤田記子さん・・・壁役、お疲れさまでした!
初日に凄い勢いで転んでて、大丈夫かな?と思ったのですが、今日も転んでました・・・そういう演出?
スナッグ+蚕の親役権藤昌弘さんは、どちらも癒し系な雰囲気でしたv
気の弱いライオンも、ちょっと自己主張の苦手な妖精も。
クィンズ+イジーアス役、陰山泰さん。
初見なのですが、渋い方ですねー。
その渋い方が、山内さんにイジられてるのがまたいい感じでした。
カーテンコールで、舞台の上から観客の顔を見るとうるうるしちゃうとおっしゃってました。そこも素敵v


そして、最後に持ってきました、パック役植本潤さん!!
いやー、凄い真っ黒なパックでした(笑)。
妖精というか、一部妖怪入ってますか?(え)
ミラクルな声ととんでもない身体能力にちょっとびっくり。
「SHIROH」の時もジャンプの滞空時間に驚いたけど、パックも凄かった!
舞台上を所狭しと駆け回るだけじゃなくて飛び回ってましたよ。まさに妖精(笑)。
洋さんラジオの時も思いましたが、心身ともにとても瞬発力のいい方なんでしょうねー。
お芝居のテンポが、パックが出てくると変わる感じがありました。
あと、とても印象に残ったのが、最後に踊り歌うキャストを一人座って見ている時の横顔。
初回は後姿だったのですが、今回は位置の関係で横顔が見えたのですね。
千秋楽、ということもあったのかもしれませんが、
とても優しい横顔で、なんだか目が離せませんでした。


2回分とはいえ、ちょっと長くなりすぎましたかねー。・・・え?いつものこと?
まあ、そうなんですが(笑)。
最後にちょっとだけ衣装のことを。
この舞台、衣装がとっても素敵でした。
かなりビビッドな色使いなのですが、とてもキュートなのv
恋人同士で共通の色を使っていたり、
オーベロンとシーリアスが白と赤だったり、
パックの白いシャツの背中に一部黒い布が使ってあったりと(やっぱりブラックパック?)、
物語の背景を伝える部分もしっかり。
妖精は黒と白を基調に、その上に透明なビニール性のマント(?)を着ていて、めちゃくちゃ可愛かったですv


カーテンコールでは、沙也加ちゃんと陰山さんがご挨拶してくれました。
G2さんもカメラを片手に撮影しながら登場!
もしかして、メイキングも撮ってたりしたのかな?
プログラムの対談でも皆さん言ってましたが、ほんとに中の良いカンパニーだったみたいですね。
遠慮のない、楽しい関係。
もちろんそれだけではなかったとは思いますが、
そんなカンパニーの雰囲気こそ、この舞台の爽やかさの基だったのかもしれないな、と思いました。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
恭穂さま
初日と千秋楽のレポ、まとめてたっぷり楽しませていただきました。
沙也加ちゃん、私は初見だったのですが、ほんとにかわいかったですね。

シェイクスピアといえば蜷川さん、というのは私も同様で、
「これってシェイクスピアのパロディ?」っていうニュアンスにも共感できます。
それでも、最近「メタルマクベス」をゲキ×シネで観て、「マクベス」を
あれほど大胆に脚色したクドカンに比べたら、G2さんのこの作品は
ほんとにオーソドックスという思いを強くしました。
あ、それから陰山泰さん。
私が大好きだった遊◎機械全自動シアターのお芝居にずっと出てらした方で、
毎年末楽しみにしている「ア・ラ・カルト」に高泉淳子さんや白井晃さんとともに
出演されている役者さんです。恭穂さんのお目にとまって何だかうれしいです(笑)。
スキップ
2008/06/30 00:09
スキップさん、こんばんは!
沙也加ちゃん、ほんとに可愛くてv
次々舞台も決まっているようですし、
これからの注目株ですね!

「メタルマクベス」と比べれば、
確かにG2さんはオーソドックスかもですね。
あれだけ形を粉々にして、
でも土台はシェイクスピア!というのは、
本当に驚きました。
ゲキ×シネ、私も観にいきたくなっちゃいました。

陰山さん、なんだか妙にツボでした(笑)。
ほかの舞台も観てみたいな、と思いますv
恭穂
2008/06/30 21:00

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