瓔珞の音

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zoom RSS 6月が・・・

<<   作成日時 : 2008/06/17 22:13   >>

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風邪ひいたり、仕事したり、洋さんラジオで大騒ぎしたり、
本を読んだりしていたら、6月が半分過ぎてしまいました。
今読んでいるのは、お友達からお借りした、伊坂幸太郎さんの本。
いやー、面白いですね!
よしのさん、いつも素敵な作家さんを教えてくれてありがとう!

「死神の精度」をまず読んだのですが、こういう時間軸の隠れた物語、大好きですv
さりげなく繋がっているところが素敵。
「グラスホッパー」は、正直ちょっと読んでて辛かったですが、
最後のシーンの含みが秀逸でした。
でもって、昨夜読んでてすっかり寝不足になっちゃったのが「重力ピエロ」。
いろいろ思うところはありますが、実は3冊の中で一番好きかも。
個人的には、人の命を奪うことは絶対に許せないです。
でも、この登場人物は、痛みも罪もちゃんと背負って、その上で生きるための選択だったとわかる。
自分の手が奪った相手の時間を、きちんと認識してると思いました。
罪は、償うことだけが全てではないのかもしれない、と思ってしまった。
まあ、それでもやっぱり心からは納得してはいないんですけどね。

で、観劇から半月経っても、やっぱり納得がいかない舞台があったりして。


「レベッカ」

2008.5.31 マチネ シアタークリエ 15列一桁台

出演:山口祐一郎、大塚ちひろ、シルビア・グラブ、石川禅、吉野圭吾、治田敦、阿部裕、KENTARO、
    伊東弘美、寿ひずる 他


身寄りのない18歳の「わたし」(大塚ちひろ)は、
雇い主であるヴァン・ホッパー夫人(寿ひずる)の付き添いで訪れたモンテカルロで一人の男に出会います。
男の名はマキシム・ド・ウィンター(山口祐一郎)。
家柄も財産も容姿も、全てを兼ね備えたマキシム。
昨年ヨットの事故で妻レベッカを亡くし、いろいろな意味で噂の的であるマキシム。
そんな彼と「わたし」は出会い、互いに惹かれあいます。
「わたし」の急な帰国をきっかけに、結婚を決めた二人は、
幸せに溢れた新婚旅行の後、コーンウォールのマキシムの屋敷・マンダレイへと到着します。
そこで「わたし」を待っていたのは、数多くの使用人、
優しそうなマキシムの友人フランク(石川禅)、
フレンドリーなマキシムの姉(伊東弘美)とその夫(KENTARO)、
そして、家政婦頭のダンヴァーズ夫人(シルビア・グラブ)。
「わたし」が受ける歓迎と敵意、拒絶―――そして、未だその存在を色濃く残す前妻レベッカの影。
それまでの生活と全く異なる上流階級での生活の中で、
レベッカの死後もその寝室や居室を整え続けるダンヴァース夫人との確執、
愛する夫とのすれ違いは徐々に「わたし」を疲弊させていきます。
そして、ある嵐の後。
座礁した船の救助をきっかけに、一艘のヨットが引き上げられます。
鍵のかかったその船室の中に横たわった死体が甦らせる疑惑。
明らかになるレベッカの死の真相。
そして、「わたし」が選んだ道は・・・?

というようなお話でした。
ヒッチコック監督が映画化したというこの物語を私は全然知らなかったのですが、
かなり楽しむことができました。

今回なんといってもすばらしかったのが、シルビアさん演じるダンヴァーズ夫人!!
めちゃくちゃ怖くて、めちゃくちゃ切なくて、その演技も歌声もぴか一でした。
もうね、ほんとに怖いんですよ。
見開いた目が見つめる先が全然わからなくて、
彼女自身がレベッカと共に既に半分彼岸に行っているような雰囲気でした。
テーマ曲とも言える「レベッカ」と、その演技だけで、
レベッカと夫人の関係が思い浮ぶような、まさに鬼気迫る感じ。
シルビアさん、瞬きも少なかったんじゃないかな。
で、その「レベッカ」を歌うとき、ピンライトが客席の通路や壁にいくつか当たるのですが、
その小さな光の中に佇む美しい女性の影が見えるようで、
ちょっと、というかかなりぞくっとしてしまいました。
あの演出は好きだったな。


「わたし」役の大塚ちひろちゃん。
相変わらずとっても素敵な歌声でした。
シルビアさん相手に、かなり頑張っていたと思う。
レベッカの死の真相を知ってからの変貌は、目を見張るばかりでした。
ある意味ダンヴァーズ夫人よりも怖かった・・・
この物語のテーマは、「女は怖い」なんじゃないかと、本気で思っちゃったよ。
正直、2幕の最後の方は、山口さんも凌ぐ迫力でした。
でもね、彼女の選んだ道は、私にはちょっと納得がいかなかったんですよ。

レベッカは、本当に救いようのないほどの悪女だったのかもしれない。
少なくとも「わたし」にとっては、愛するマキシムを捉え蝕む魔女のような存在だったでしょう。
でも、だから殺したことが正当化されるのかといえば、そうじゃないと私は思う。
彼女の余命が短かったからといって、
彼女自身が死んでしまいたいと思ったからといって、
殺していいということには絶対にならない。
そういう理屈でマキシムの罪を正当化して、
屋敷が焼けてしまったことをこれ幸いと地中海に移り住んで、
そして何十年かたって、涙ながらにその時のことを思い出したからといって、
マキシムの、そして「わたし」の罪は消えない。
私は、そう思うのです。
で、そう思っちゃうと、心情的にはレベッカ寄りになっちゃうの。

ハネムーンの初日に、マキシムに自分の自由を宣言したレベッカ。
数々の男を手玉に取り、その全てをマキシムに黙認させたレベッカ。
でも、もしかしたら、それは彼女のマキシムへの復讐だったんじゃないかなあ、とか。
例えばね、レベッカには愛する人がいて、
でも、自分の身分や財力でマキシムは無理やり彼女を奪ったんじゃないかな、とか、
そんなふうに考えちゃうんです。
いやー、自分でも妄想大爆発だなあ、と思うけど(笑)、
ダンヴァース夫人を見ていると、レベッカの魅力が間接的に見えてくる気がするんですよね。
前に「カリギュラ」を観たときも、名前しか出てこないドルシラの存在感が際立った印象がありましたが、
この物語も、レベッカの存在感はとても鮮やかでした。
まさに、この物語は「レベッカ」の物語なんですね。


さて、マキシム役の山口祐一郎さん。
とーってもダンディで、且つ相変わらず素晴らしい歌声でした。
若い「わたし」が一気に恋に落ちちゃう、影のある大人な雰囲気満載v
でもねー、「神よ なぜ」の前、駆け去る「わたし」を追うように両手を挙げて止まった姿を見て、
思わず笑いそうになってしまいました・・・どうしてなんだろう・・・?


フランク役、石川禅さん。
めちゃくちゃ親切そうなのに、どことなく言葉や笑顔に裏があるように見えるのは何故ですか?(笑)
フランクもレベッカといろいろあったりしちゃったんですかねー(え)。
「持ちつ持たれつ」でファヴェルが土足で乗ったソファーを、
一生懸命ぱたぱたしてるところが可愛かったですv
そして歌声はやっぱりとっても素敵でした!


で、ファヴェル役、吉野圭吾さん。
ファヴェルという役の、怪しさとかかっこよさとか、へたれ度とか、
さすが吉野さん!という感じ。
そして、「持ちつ持たれつ」はダンスも歌も、吉野さんの魅力を全開!でした。
が、「タン・ビエットの唄」の渾身の演技を見ちゃったあとでは、
シカネーダー的な役柄はちょーっと物足りなく感じちゃったんですよねー。
個人的には、吉野さん、マキシムも似合いそうな気もするんですが。
東宝系では、吉野さんの役柄って、これで固まっちゃうのかな・・・?

というか、このミュージカルそのものが、
「モーツァルト!」+「ダンス・オブ・ヴァンパイア」という印象だったのです。
キャストが重なっている、というのもあるかもしれませんが・・・
「わたし」のソロやマキシムのソロは後者と重なるし、
二人がマンダレイに帰る前の使用人たちのシーンは、前者の大司教のシーンそのまま。
ああいうかくかくした感じのダンス(?)や歌は結構好きなのですが、
今にも大司教が出てきて「どこだ!モーツァルト!」って叫びそうな感じ(笑)。
まあ、どちらも好きな舞台だからいいんですけどね(いいのか?)。



うーん・・・なんだか思いがけずちょっと辛口な記録になっちゃいましたね。
でも、実際はとっても楽しめたんですよ。
楽曲も、照明も、美術もとても素敵でしたし。
いろいろ噂のシアタークリエも、客席は結構好みでしたしねー。
チャンスがあれば、もう1回くらい観に行ってもいいかなあ、とも思いましたが、日程が合わず断念!
シルビアさんのダンヴァーズ夫人、もう一度見てみたかったなあ・・・
まだ平日のチケットはあるようですので、ご覧になっていない方は是非!
観て損はないと思いますよ・・・って、この観劇記録じゃ説得力ないか(笑)。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちはー。舞台版だとそんな内容なのですねー!
観てみたいですー。吉野さんへたれですか!わー素敵ー(ゑ

映画観た時は怖かったです…(何故か中学校の映画鑑賞会で観ました)
今観たら色々思うところがありそうですね
るーく
2008/06/18 19:40
るーくさん、こんばんは!
舞台の内容、かなり私の意訳と妄想が入ってるので、
あまり信用しないでくださいねー。
でも、吉野さんはへたれだと思う!(笑)
映画は結構怖そうですよね。
でも、原作は読んでみたいかもです。
恭穂
2008/06/20 21:22

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