瓔珞の音

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zoom RSS 深海に眠る想い

<<   作成日時 : 2008/07/15 22:48   >>

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7年ほど活躍してくれたDVDレコーダーが、先日とうとう壊れてしまいました。
コンセント入れても、電源が入らないの(涙)。
「夏目友人帳」も録画したいし、「コリオレイナス」も観たいし、
来週末には見損ねた「夏祭浪花鑑」や「ガマザリ」が放送されるし、
ここは奮発してブルーレイ購入?! と、思いつつ、
やはり15年モノでタイマーのかからなくなった扇風機を見つめております(笑)。
どっちを先に買うべきですかね?

とりあえず、今週DVDが観れない環境にあるのは、ちょっと良かったかもしれません。
だって、土曜に見た「五右衛門ロック」が余りに面白すぎて、
DVDが観れたら、絶対新感線のDVDを連続でみなおしちゃうもの!
特に見直したいのが「メタルマクベス」。
今回の舞台と、そこはか〜となくリンクしているように思えたのは私だけ・・・かな?



新感線☆RX  
五右衛門ロック

2008.7.12 マチネ 新宿コマ劇場 9列40番台

出演:古田新太、松雪泰子、森山未來、江口洋介、川平慈英、濱田マリ、橋本じゅん、
    高田聖子、粟根まこと、北大路欣也 他


今回の劇場は新宿コマ劇場。
実は私初めてだったのですが、すっごい大きい劇場なんですね〜!!
丸い舞台というのも初めてでしたが、まずその大きさと天井の高さにびっくり!
で、その大きな舞台を170°(までは行かないか/笑)くらい取り囲む客席の構図にもびっくり。
だって、40番台がセンターなんですよ?!
9列目というのも、本当に前方席で、開演直前にふと振り向いた時、
広大な客席を埋め尽くした人、人、人!!に、本気で圧倒されました。
客層も、小学生ぐらいのお子様から、北大路さんのファンと思われるご年配の方まで、
まさしく老若男女でした。
これだけの大きさの客席を、これだけの客層で埋める新感線の求心力に、
改めて感動してしまいました。

そんな感じで開演前から圧倒されていたのですが、
お芝居そのものも、圧倒的な面白さでした!!

物語の舞台は桃山時代のたぶん(笑)日本。
秀吉の寝所に忍び込み、捕らえられたものの、
仲間の手引きで釜茹での刑から見事に逃れた盗賊・石川五右衛門(古田新太)。
一度は盗賊稼業から足を洗おうとした彼は、
仲間である女白浪・真砂のお竜(松雪泰子)と、
武器商人のペドロ・モッカ(川平慈英)とアビラ・リマーニャ(右近健一)の誘いにのり、
南の島、タタラ島にのみ存在する希少な宝石・月生石を盗み出すため、大海へと旅立ちます。
一方長年五右衛門を追い続けた役人、岩倉左門字(江口洋介)は、
五右衛門の死を怪しみ、彼を追ってやはり海へ。
見事五右衛門に追いついた左門字と対決!というその時、急な嵐に巻き込まれ・・・
五右衛門と左門字が流れ着いたのは、まさに目的のタタラ島。
あっという間にガモー将軍(粟根まこと)率いる兵士に捕らえられた二人は、
島を支配するクガイ王(北大路欣也)の前へ引き出されます。
そこで、クガイ王のそばに侍っていたのは、真砂のお竜!
何故かお竜を売った奴隷商人ということになってしまった二人は、
その場で処刑されそうになります。
その瞬間、王城を揺るがしたのは大筒の砲弾!
タタラ国と敵対するバラバ国が攻めてきたのです。
その混乱に乗じて逃げ出す五右衛門と左門字は生き別れ、
そしてそれぞれの道筋で、タタラ国と月生石の、そして父と子の秘密へと迫っていきます。
全ての秘密が明らかになったとき、彼らを飲み込む運命の濁流は・・・?


恭穂的意訳では、こんなような内容でした。
物語そのものは、もういろんなものを詰め込んで、
且つお約束だって外しません!という感じで、思い返してみるとちょっと散漫な印象もあったり。
でも、見ている最中は、そんなこと全然思いませんでした!

鮮やかに翻る原色の衣装と、縦横無尽に走り抜ける背景。
背筋に響いてくる大音量のバンドの音。
空間を瞬く間に変えていく原田保さんの照明!
これでもか!と繰り広げられる迫力の殺陣。
そして、なによりも素晴らしかったのが、そのキャスティングだと思うのです。
「ルパン三世」のオマージュともいえそうなこの舞台。
劇団員と客演の役者さんの本来の魅力と、更には意外性を十二分に発揮させた脚本と演出、
そして、その期待に体当たりで応えた役者さんたち!
本当に最高でしたv


タイトルロール、五右衛門の古田新太さん。
斜に構えてるけど情に篤くて、女子供に甘い、
とらえどころがないのに頼りがいがある、かっこよくって可愛い五右衛門でした。
でもって、実はこの物語の中で一番真っ当な人物だったんじゃ・・・?
殺陣の切れのよさも、あっかるい歌声も、繊細な演技も、多彩な顔芸も、
とっても楽しませていただきましたv
そしてあの2回の××!(笑)
私も爆笑いたしましたよ!!>花梨さん
微妙にいろいろ無理があるところが素晴らしいですよねー。
そして、あの一瞬のためだけに、あの小道具を作っちゃうところが新感線だなあ、と思ったり。

真砂のお竜役、松雪泰子さん。
この方は、ほんっとうにお綺麗ですね・・・vv
あの細さとしなやかさ、そして凄味のある台詞にはもううっとりしてしまいましたよ。
「吉原御免状」の陰のある女性とはまったく違う、
さばさばしてしたたかで最強で、でも愛情を惜しみはしない、
そんな魅力的な女性でした。まさにリアル不二子ちゃんv
音響の関係か、歌詞がちょっと聞き取りにくい感じだったのが残念。
でも、クガイ王とのデュエットはしっとりと大人の雰囲気だったし、
聖子さん演じるインガとの「お色気対抗歌合戦」は、めちゃくちゃ楽しそうでしたv
ラストシーンにもびっくり!
凄い速さで動いてるのに、とっても綺麗なフライングでしたv

岩倉左門字役、江口洋介さん。
「どん底」で、つめの甘い色男を演じてらっしゃった江口さん。
今回も見た目はとってもカッコイイお侍さんなんですが・・・
最後の方、江口さんが出てくるだけで笑ってしまったのは、私だけでしょうか・・・?
真面目で一本気で、そして実は五右衛門よりも大胆なんじゃ?と思ってしまうようなはじけっぷりでした。
冒頭の五右衛門との殺陣も凄かったけど、
それより何より五右衛門との漫才と、ギター侍なところが素晴らしかったですv

インガ役、高田聖子さん。
一幕ではインガとしての出番はないのですが、冒頭の群舞で楽しそうに踊ってらっしゃいました。
後ろや脇の方で踊っていることが多いのに、自然に目が行ってしまうのは、
聖子さんご自身の華と動きの切れのよさなんでしょうねー。
で、2幕冒頭を飾るインガ!
あの歌、やっぱり演歌を意識してますよね・・・? コマだからなのかな?
相変わらず全身をくまなく使った体当たり演技に爆笑いたしました。
古田さんとの掛け合いもテンポがよくて、すっごい楽しかったです。
そして、眠りにつくクガイ王を見つめる眼差しの静かな情熱・・・素敵でしたv

ペドロ・モッカ役、川平慈英さん。
実は舞台は初見の川平さん、私の中ではサッカーのキャスターという認識だったんですが・・・
もう、爆笑させていただきましたよ!!
私的に意外性No.1はこの方でした。
白いタイツにかぼちゃぱんつ、派手なマントを身に着けて、
怪しいガイジン風の台詞回しに、怪しい動き(笑)。
細かい動きも表情も能弁だし、右近さんとのコンビネーションも抜群でした!
そして、歌もダンスも見ごたえあり!!
もしかして、五右衛門よりも歌が多くないですか?(笑)
登場からうさんくささ満載でしたが、最終的にやっぱり黒幕だったペドロ。
これで消えたりはきっとしないですよねー。
また五右衛門と対決してくれる時を楽しみにしておりますv

ボノー将軍、役橋本じゅんさんと、シュザク夫人役、濱田マリさん。
こちらのご夫婦にも、涙が出るほど爆笑いたしました!
じゅんさんは相変わらず動きそのものがコミカルで、
でも迫力のある殺陣は見ごたえあるし、
舞台では初見の濱田さんは、
その小悪魔ぶりと破壊的な高音の歌声にはピンでも目を奪われましたが、
とにかく、この二人の関係が最高!!
ボノー将軍が奥サマに甘えるところは一瞬「メタルマクベス」?と思ったし、
「ちっちゃいアナタ」の最初の歌詞を聴いた時には、「SHIROH」の寿庵?と思ったのですが、
と ん で も な い !
いやー、突き落とす突き落とす(笑)。
めちゃくちゃ可愛らしく、全然褒めてないよ!な歌詞で励ます奥サマ。
で、その歌詞で奮い立っちゃうボノー将軍・・・
やっぱり”愛”なんですかね〜(笑)。
最後の退場シーンでは、私の席のすぐそばの通路で歌ってくださったんですが、
近くで見ても、見た目美女と野獣、中身は逆?(笑)なお二人は、素晴らしいご夫婦でございましたv

カルマ王子役、森山未来くん。
実は日本国の武将だったクガイ王と母と共にタタラ国に渡ってきた彼の息子で、
クガイ王が母を切り殺すのを見てしまい、母の復讐のためにバラバ国に身を寄せ、
ボノー将軍と共に戦に明け暮れる、という悲劇の王子さまの役でした。
うーん、ちょっと「メタルマクベス」の役に重なるかなあ・・・?
相変わらず素晴らしい身体能力と、爬虫類系な綺麗なお顔でございましたv
あの衣装が普通に似合ってしまうところが凄い!
悲劇の王子、という役柄からか、あまり笑いを取るシーンはありませんでしたね。
でも、歌と踊りは沢山!
鮮やかなタップと、身軽なダンスは見ごたえあり!でしたし、
歌声は、「キャバレー」の時よりも好みかも、と思いました。
「RENT」、やっぱり観にいかなくっちゃですね。

そして、クガイ王役、北大路欣也さん。
普段時代劇を全く見ない私的には北大路さん=白い犬なんですが(え)、
ええ、もう、とにかくめちゃくちゃ凄い存在感と、そして渋さでした!!
北大路さんがいたからこそ、この舞台はばらけきらずに締まったんじゃないかなあ、と思う。
歌声も朗々としていたし、殺陣も決して大きな動きじゃないのに、とても迫力がありました。
五右衛門と対峙したシーンでは、空気がピンと張り詰める緊張感だったし、
怪我を負ったあとの殺陣では、きちんとそういう動きをしていて、さすがだなあ、と思いました。

戦にあけくれる日本に見切りをつけ、渡ってきた楽園であるはずのタタラ国で、彼が知った”タタラ国の宝”。
その宝=月生石に狂わされた妻をその手にかけ、
母の敵と自分を憎むカルマに、何も語らないまま”真実の自由”を差し出すクガイ王。
圧倒的な強さと恐怖でもって、タタラ国を治めているクガイ王が持つ、
決して表に出されることのない優しさと後悔と、そして寂しさ・・・
これはお竜もインガも惚れるって!!と思っちゃいました。
まさに大人の男の魅力ですよねー。
この方の前では、五右衛門も左門字もまだまだ若い!と思えるもの。
自分を憎んでいるはずの息子が、自分を庇った、と知った瞬間のあの表情にも、泣かされました。
まさかこの舞台で泣くとは思わなかった(笑)。

クガイ王については、もうちょっと深く掘り下げてほしかったかも・・・
そうすると「五右衛門ロック」じゃなくなっちゃうか。
でも、クガイ王とホッタル族の関係や、月生石の真実は、
ありがちではあるけれど、それだけでも物語性があったと思う。

山本カナコさんや村木よし子さん、保坂エマさんたちが扮する、
タタラ島の原住民、ホッタル族。
静かで、穏やかで、にこやかなホッタル族。
歌を愛し、争いを嫌い、全ての他者に慈愛を持つホッタル族。
それは、彼らが塩として月生石を摂取してきたから。

月生石は、少量摂取すれば心身共に力を増すけれど、
摂取しすぎると狂い、手の付けられない凶暴さを招き、
そしてそれを超えると自分の意思を持たず、言われるがままの人形のようになる、
そんな石なのだそうです。
では、その石を摂取し続けていたホッタル族は・・・?
ゆっくりと少量ずつ摂取した彼らは、狂気を経ずにあの穏やかさを手にしたのでしょうか?

私は、そうは思いませんでした。
彼らはきっと、狂気の瞬間を、その苦しみを享受し、乗り越えた者達なのだと思う。
だから彼らはクガイのもたらす破滅を待ち望み、そして自らの意思で受け入れた。
老人ばかりの、彼ら。
もしかしたら、彼らはクガイのくるずっと前から新しい命を生み出すことを拒んでいたのかもしれない。
狂気に陥った同族を、その苦しみから解き放つことすらしたのかもしれない。
それは、諦めでも、逃げでもない。
強く、深い受容であったのではないか・・・私は、そう感じました。

最後、息絶えたクガイ王と共に、沈みゆく島で歌い続けた彼ら。
海の底で眠りにつく彼らの想いと歴史・・・
微かに響く歌声と、そして客席全体を包み込むような、深い蒼と深い碧の照明は、
なんだか泣きたくなるくらい美しかったです。
やっぱり原田さん、最高ですv(そこか/笑)


うわー、つらつら書いてたら、とんでもなく長くなっちゃいました(汗)。
でも、最後に一つだけ!

2幕後半の五右衛門、お竜、左門字、カルマ王子の名乗り、
もうとんでもなくかっこよかったです!!
前日に見た白浪五人男の名乗りとは、通じるようでいてまったく別のかっこよさ!
音響や照明の効果って、ほんとに凄いと思うし、
あの瞬間にむけてテンションを高めていく演出も素晴らしいと思う。
でもって、そのシーンで、つまらなそ〜にタイツを整えているペドロが何気にツボでした(笑)。

この舞台、生の迫力はもちろんですが、
ゲキ×シネになっても、別の迫力があると思う。
さすがにもう1回は観にいけないので、
ゲキ×シネ化を心待ちにしていようと思いますv

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「五右衛門ロック」 大千秋楽
4つの季節の終わりの中で、夏の終わりが一番寂しい。 楽しかったお祭りの後ならなおさら。 「五右衛門ロック」 大盛り上がりの大千秋楽。 会場は立ち見も出ていて、開演前からバンドの人たちがブースから客席に向かって手を振っていて、それに気づいた観客が手を振り返す.. ...続きを見る
地獄ごくらくdiary
2008/08/26 22:48

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
恭穂さま
千秋楽終わっちゃいましたが、や〜っとレポ書きましたので(笑)
恭穂さまのステキなレビューをじっくり読ませていただきました。
クガイの心情とか大人の男の魅力とか、とても細かく表現して
いらして、そうそう、そうなのよぉ、と激しく同意しながら
楽しませていただきました。

>そのシーンで、つまらなそ〜にタイツを整えているペドロ
これ、私3回とも見逃しています。ツラネの方ばかり観ていて。
それを確かめるためにもゲキ×シネかDVD希望!
あ、でもきっとそのシーン、カットされますよね(笑)。
スキップ
2008/08/26 22:47
スキップさん、こんばんは!
スキップさんがコメントをくださったまさにその瞬間、
私、スキップさんの記事を読んでコメント書いてました!
内容も微妙に重なっていて・・・もしかして以心伝心?!(笑)

3回もご覧になられたのですね。いいな〜!
私もきっと細かいところは見逃していますし、
何度も見たいシーンも沢山あるので、
是非ゲキ×シネかDVD化して欲しいです。
ペドロは・・・カットかな?(笑)
恭穂
2008/08/26 23:19

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