瓔珞の音

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zoom RSS 蓮花の風情(ちょっと追記)

<<   作成日時 : 2008/08/13 21:09   >>

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一昨日は、渋谷で「ミス・サイゴン」のイベントがあったようですね。
うーん、行きたかった!!
もの凄い人出だったようですが、きっとたまたま居合わせた人たちもいたのでしょうね。
これで、もっと沢山の人たちが、この舞台に触れるチャンスができるといいなあ、と思います。

そんな私も、地道に普及活動中(笑)。
職場の人にも、お薦めしているし、
弟とその彼女さんにも、チケットを譲ってみました。
感動していただけたようで何よりv
母は何度か一緒に帝劇に行きましたが(井上くんファンなので/笑)、
今週末は、ついに父がミュージカルデビューです!! 
楽しんできてくれるといいなあ。

で、私はとりあえず先週の観劇記録を。


「ミス・サイゴン」

2008.8.9 マチネ 帝国劇場 2階A列10番台

エンジニア:別所哲也
キム:新妻聖子
クリス:藤岡正明
ジョン:岸祐二
エレン:RiRiKA
トゥイ:泉見洋平
ジジ:池谷裕子
タム:寺井大治


当初観る予定でなかったこの日。
新妻さんのCD「MUSICAL MOMENTS」があまりに素晴らしかったので、
無理やりマチソワを決定してしまいました!
だって、CDであれだけ心に響く「命をあげよう」、生で聴かないわけにはいかないでしょう!
で、期待以上に素敵な歌声に、すっかり満足してしまいました。

でも、実は新妻さんのキムは、私の予想とは大きく外れていたのです。
なんというか、線の太い強気なキムのイメージだったのね。
・・・もしかしなくてもガマザリと、あとブログの新妻さんの影響だと思う(笑)。
が、実際の新妻キムは、予想と全然違いました!

たおやかで、理性的で、大人で、そして哀しいくらいに脆いキム。

1幕の様子は、これまでみたキムの中では一番落ち着いた印象でした。
家を焼かれる前は、村の中でも裕福な家のお嬢さんだったのかな、という感じ。
知的で冷静だけど、どこか世間知らずな印象。
世間知らずなのに、いや、だからこそ、とても臆病なキム。
そのキムが、クリスに心惹かれていく様は、なんだかとても痛々しかった。

そして、聴きたかった「命をあげよう」。
歌そのものはとても安定していて、聴き応えがあって大満足!
なのに、何故か消えてしまうような儚さを感じたのです。
タムに添えられた手も、守る、というよりも離せない、というふうに感じた。
彼女にとって、タムはまさに生きる理由であり、命綱だったのではないか、と。
クリスが、そうであったように―――
一人で立とうと頑張って頑張って、
一人で立てると自分自身を騙し続けて、
でも、誰かがいなければ、何かの拠り所がなければ、
たわみすぎて何処かでぽきんと折れてしまうような、そんな脆さがありました。

そして、彼女は、トゥイを殺した事実を受け止めきれていない、と思った。
トゥイを殺しても、何が何でも生きようという激しさがなかった。
「命をあげよう」の後の、既に半分死を受け入れているかのような、遠くを見る目。
ああ、このキムは、きっと自ら命を絶つ、と、すとんと納得できてしまうような、目。
だから、「悪夢」のシーンでの激しい怯え方は、たぶん自分の罪に対しての怯えで、
そして、このトゥイは、やっぱり彼女自身が作り出し、見ているものなのだ、と感じました。

トゥイとの関係も、これまでで一番その背景を感じさせるものだったように思います。
これまで観た組み合わせでの二人は、あくまでトゥイの一方通行な印象でした。
でも、新妻キムと泉見トゥイの間には、たぶん、きちんと気持ちの通じ合う時があった。
親の決めた望まぬ婚約であったとしても、
トゥイへの強い感情を、キム自身も持っていた・・・そんな風に感じる二人でした。

クリスとは・・・どうなのかな?
藤岡クリスは、やっぱりキムへの愛情は勢いだった、という印象があって、
RiRiKAさんのエレンと並ぶと、もう、キムのことを―――戦争の最中の思いを、
今の自分の「現実」の中に甦らせることはないだろう、と感じました。
それが、生きるために彼が選んだ道なのだ、ということも、凄く良くわかった。
キム自身も、生きる拠り所として、そしてタムの未来を託す相手としてクリスを待ち続けてはいたけれど、
再び同じだけの恋情を互いに持つことはできない、と何処かで諦めているような感じでした。
エレンと対峙しても、数瞬のちには、「ああ、やっぱり」と諦めて、
そして、じゃあどうするんだ?と自分に問いかけているような感じ。
エレンとクリスの「利口なひとだから」とう歌詞が、なんだか凄くしっくりしちゃったの。
なので、クリスの腕の中で息絶える時も、諦めの色がとても強かったように思う。
すがりつく腕も、遠慮がち・・・というか。
それが、見ていて凄くキツかったです。


そんな儚いキムと好対照だったのが、別所さんのエンジニア!
すっごい怖いエンジニアでした!(笑)
冗談言っておどけてるけど、目は全然笑ってない。
利用できるものはなんだって利用する。
暴力だって厭わない・・・そんなエンジニア。
市村さんとは全然違うけれど、なんだかとても魅力的だったのです。
バルジャンもそうですが、別所さんのエンジニアも、観る度ごとに味がでてくるなあ、と思いましたv


岸さんのジョンは、この日もめちゃくちゃ熱かったです。
2階席で、しかも岸ジョンは3回目だというのに、やっぱり泣けてしまいました。
クリスとエレンがちょっとあっけらかんとした印象だったので、
余計にジョンの苦悩とか辛さが見えてしまった感じ。
ああいう活動をしていると、きっとどうしようもないことに出会うとおもうのですよね。
子供たちの誰もが愛あるカップルの間で生まれたわけではないでしょうし、
そのときは愛し合っていても、距離と時間で気持ちもすれ違ってしまうキムとクリスのようなカップルもいたはず。
父親を探し、与えることが、必ずしも彼らの幸福には繋がらないということを、
たぶんジョンは良くわかっていたのではないかな、と思う。
その上で、自分に何ができるのかを考えていた―――
悩みながら、傷つきながら、それでもやらずにはいられなかった。
そう感じさせる岸さんのジョン、大好きですv


泉見さんのトゥイは、新妻さんとの距離感が素敵だなあ、と思いました。
いろいろ深読みしたくなるような二人(笑)。
これで見納めかと思うと、ほんと哀しいです・・・うん、たぶん見納め(え)。


タム役の寺井大治くん。
筧さんのときは、一生懸命しがみついていたけれど、
別所さんにはあんまりしがみつかずに、されるがまま、という感じだったなあ・・・
別所さんだと安心感があるのかしら(笑)。


そういえば、蓮の花の花言葉っていろいろあるんですね。
ちょっと調べただけでも、「雄弁」「休養」「沈着」「神聖」「清らかな心」「離れゆく愛」「純潔」・・・
うーん、キム、な感じですねー。
そして、個人的には、新妻キムはまさに蓮の花でしたv



観劇8日目に不意に思い出したので、ちょっと書き足し。
「ウェディング」のシーンで、藤岡クリスのマイクにトラブルがありました。
音が凄くちいさなっちゃったのです。
トゥイが乱入してきた時も小さくて、このあとの歌、どうなっちゃうんだろう・・・?と、
かなりドキドキしたのですが、
「なんてパーティーだろう」の藤岡の声が凄く張りがあって、
ああ、生声でもやりきる覚悟なんだ!と思いました。
実際は、歌に入ったところで何とか音量も戻ったのですが、
(最初はかなり不安定でしたけどね。キムの歌声大音量!/笑)
あの状況で、しっかり演技して、しかも歌を届かせようとした藤岡くん、かなり男前でした!
ハプニングはない方が絶対にいいのですが、
その時どんな風に乗り切ることができるか、というのも、
役者さんの魅力の一つかもしれませんね。

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