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zoom RSS 続けていきます、ソワレ編(笑)

<<   作成日時 : 2008/08/08 22:31   >>

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「ミス・サイゴン」

2008.8.7 ソワレ 帝国劇場 2階B列30番台

エンジニア:市村正親
キム:笹本玲奈
クリス:藤岡正明
ジョン:岸祐二
エレン:シルビア・グラブ
トゥイ:泉見洋平
ジジ:池谷裕子
タム:首藤勇星


今期初の2階席!
やっぱり全体を見るには2回席がいいですね。
「サイゴン陥落」のシーンのダンスは、間近で見るのも迫力がありますが、
2階席からあの美しいフォーメーションを見るのも、面白いです。
「アメリカンドリーム」の時に床に描かれる、大小さまざまな星も良く見えたしねー。

そういえば、この舞台、アンサンブルの方たちがいろいろやっているときは、
かなり照明が暗いことが多いので、
レ・ミゼのときのように、誰がどこにいて何をしている、ということまで目が行きません。
なんだかすっごく悔しいなー。
きっとどの役にもいろいろな背景をもって演じているでしょうに。
そういえば、マチネのとき、クリスに許可証を与える役の人の声がめちゃくちゃ好みでした。
あれは誰?!

えーと、話を戻しまして、2階席(笑)。
役者さんの表情は、さすがにしっかり観ることはできないです。
が、市村さんと藤岡くんは、なんだか凄いはっきり見えたんですよね。
どうしてなのかなー。濃さ?(え)


そんな、存在感ばりばりの市村さんのエンジニア。
やっぱりしっくりくるなー。
でもって、私の大好きなエンジニアだなあ・・・
ダンスの時の足の上がりや、細かい手の動きや、ちょっとした表情の変化、素晴らしいです!
やっぱり、このエンジニアはアメリカにはいけないと思うのだけど、
それでも、それが自分、と胸を張って生きていく気がする。
死んでいくキムを見つめる時、彼の脳裏には自分の母親が浮かんでいたのかな、とふっと思いました。
彼の母は、キムのようにわが子を守ろうとしたのか、
それとも、子供を生んだ後悔を息子に愚痴るような母親だったのか・・・
物語の中では、その詳細は語られないけれど、
そんな彼の”歴史”を見たくなりました。


キム役、笹本玲奈ちゃん。
やっぱり乙女なキムでしたv
年相応、というのかな。
そうだよねー、だってまだ二十歳(な設定)なんだもの。
好きな人に、ちょっとでもくっついていたい、という感じで、
藤岡クリスともラブラブでした。
でも、その繋いだ手を離せないとか、ちょっと腕に手を添えるとか、
そういう仕草に、すがりつくような必死さを感じました。
うん、こんな風に控えめにすがられたら、男としては守ってやりたくなるよね(え)。
エレンと対峙するシーンでは、その絶望が痛いぐらいでした。
エレンに言い募るところなんて、まさに掴みかからんばかりで、
歌声もちょっと悲鳴みたいに聞こえて、辛かったです。


クリス役、藤岡正明さん。
聴けば聴くほどいい声だなあ・・・と思います。
思わず先月発売されたというCDを買いそうになりましたが、踏みとどまりました。
もうちょっと、クリスとしての藤岡くんを堪能してからにしようと思います。
その、クリスとしての印象は初回と変わりませんでした。
「ユニコーン」のシーンの驚きっぷりも、なんだか可愛く感じてしまいます(笑)。


ジョン役、岸祐二さん。
今回も、「ブイ・ドイ」には泣かされました・・・
キムに真実を伝えられない苦悩も、よくわかった・・・
そりゃあ、あの笹本キムの喜びを目の当たりにしたら、
クリスが結婚している、なんて言えないよね。
あと、「悪夢」のシーンの、「この国で裏切る者は彼女だけじゃない!」の台詞に、凄い深さを感じました。
彼は、アメリカの罪も、自分の罪も、全てわかっていた。
「ブイ・ドイ」へ繋がる説得力がありました。


エレン役、シルビア・グラブさん。
えーと・・・ダンヴァーズ夫人の印象があまりに強くて、ちょっと最初違和感が(笑)。
でも、観ているうちに、どんどんエレンの背景が見えてくる気がしました。
たとえば、このエレンは、言葉を喋れない時のクリスを知っているのだろう。
もしかしたら看護師さんだったのかもしれない。
病院や教会のボランティアだったのかもしれない。
そして、立ち直る彼の傍らに常にいたのかもしれない。
クリスの苦しみをしっているからこそ、彼からその過去を話してくれるのを待っていた・・・とかね(笑)。
笹本キムの必死さに押されながら、それでも自分を保つ、理性的なエレンだなあ、と思いました。


トゥイ役、泉見洋平さん。
昨日も叫びましたが、もうほんとに最高です!
タムの存在を知った時の、あの苦悩っぷりが・・・(涙)
人民委員長になる、というからには、彼はきっとキムよりずっと年上で。
従兄弟として、彼女の成長を見つめながら、きっと嫁いでくる日を夢見ていたのだと思う。
彼女が嫁いでくるときには、この国が平和であるように。
ベトナムが、ベトナム人のものであるように。
きっと、彼はそう思っていた。
けれど、彼女が歌う婚礼の歌は、彼のためのものではなくて・・・
キムに撃たれた後、彼女に抱きとめられながら倒れるのは、この日だけだったのかな?
焦がれたその腕に抱きしめられるのが、その手に撃たれた直後だったこと。
抱きしめる彼女の顔が、恐怖と驚愕に歪んでいたこと。
それが、彼の目に最後に映ったものであったこと。
そのどれもが、凄く切なかった。

前に観たときは、こんなにトゥイに心惹かれなかったのになあ。
どうしてかな、と考えてみて、
もしかしたら、「タン・ビエットの唄」を観たからかもしれない、と思いました。
あの物語は、ベトコン、つまりトゥイ側の視点の物語でした。
必死に生きる場所を探し、生きる理由を探し、
全てを根こそぎ奪われながら、希望を求め続けた人たちの話。
ベトコンといっても、みんなが同じ状況ではないでしょう。
けれど、私の胸の奥には、ベトナム民族解放戦線の彼らが歌った、
「もしも自由を手にしたなら」が、今も残っていて・・・

「ミス・サイゴン」では、アメリカの行った非道は直接的に言葉にのぼりません。
それは、クリスやジョンもまた、この戦争に傷つけられた被害者であり、
この物語は、戦争で傷つけられた人たちの物語だからなのかもしれません。
「ブイ・ドイ」で、その罪を描いているのかもしれません。
けれど、この物語は、やはりアメリカで作られたものなのだ、と、
そんな風に感じてしまいました。

この辺のことは、もっときちんと勉強しないと、きちんとした意見は言えないです。
でも、できれば、「ミス・サイゴン」と「タン・ビエットの唄」の両方を見てほしい。
その上で、それぞれの立場で必死に生きた人たちのことを知っていってほしい。
知っていきたい。
知っていくべきだ。
そう、思います。

なんだかトゥイからずいぶんかけ離れちゃいましたね(笑)。
でも、トゥイの立場とか、彼がベトコンになった理由とか、
そもそも彼らの村はどこにあって、どちらの軍に焼かれたのか・・・
そういうことが解かると、もっと二人の関係がクリアになるんじゃないかなあ。

あ、あと思ったのが・・・
泉見トゥイは、化けて出るようなタイプじゃないんじゃないかと。
泉見さんの最後の表情をみて、そう思ったのです。
だから、「悪夢」のシーンの彼は、キムがずっと持っていた恐れや罪の意識が、
クリスに会える、という幸せの前で噴出し、描いた幻だったんじゃないかなあ。
うーん、でも、そうすると、キムはトゥイをそんな風にしか認識してなかったのか・・・
この辺は、妄想の範囲になっちゃうし(笑)、かなり長くなったので、これでおしまい!(道元風に/笑)

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