瓔珞の音

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zoom RSS エゴイストなエリザベート

<<   作成日時 : 2008/11/18 22:01   >>

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宮部みゆきさんの「日暮らし」が文庫化しましたね。
先日の観劇帰りに買いこんで、昨日からちょっとずつ読み始めました。
やっぱりこのシリーズ、面白いなあ・・・
こういう、エピソードが重なり合って一つの大きな物語になるのって、
とっても好きなかたちなのです。
それにしても佐吉さん。
私的にはやっぱりもの凄く洋さんなイメージなんですよねー。
もちろん、実際の洋さんがどんな方なのか、はっきりいって全然知らないのですが(笑)。
でも、この佐吉さんは洋さんなんですよ、私には。
でもって、葵奥様はやっぱり秋山菜津子さんなの。
この二人だけ、見事に脳内変換できている私って・・・(笑)
続きがもの凄く気になっているのですが、その前に先週末の観劇記録をまず一つ!


「エリザベート」

2008.11.15 ソワレ 帝国劇場 1階I列10番台

出演:朝海ひかる、武田真治、鈴木綜馬、高嶋政宏、村井国夫、寿ひずる、浦井健治、太田力斗 他


2回目にして私的楽な(はず/笑)の「エリザベート」。
初回と比べると、
何というか、もの凄く”愛”のない舞台だったなあ・・・と感じてしまいました。

初回の涼風さんのエリザベートと、禅さんのフランツの間には、
すれ違ってはいても、きちんと互いを思う愛情があった。
禅さんのフランツと初風さんのゾフィーとの間にも、もちろんあった。
涼風さんのエリザベートは、伊礼さんのルドルフに、母としての愛情を持っていた。
涼風さんのエリザベートと、武田さんのトートの間にも、強い感情があった。

でも、この日のキャストの間には、そういう”熱”の流れが感じられなかったんです。
誰かが誰かに向ける想いや感情は確かにある。
でも、その流れが悉く遮られているように感じてしまったのですね。
その中心は、朝海さんのエリザベートだったように思います。

朝海さんのエリザベートは、涼風さんとはまた違った可愛らしさと強さがあった。
でも、このエリザベートは、本当に”独り”で立っているエリザベートだったように思うのです。
そして、少女のまま大人になってしまったエリザベート。
まわりを拒絶しながらも、理解されることを望み、
自分の意に沿わないものは、ばっさりと切り捨てて振り返りもしない。
そんなエリザベート。
彼女にとって、フランツは愛しい夫である以前に、
自分を飛び立たせてくれる(はずの)力をもった「オーストリア皇帝」だった。
最初の出会いから、最後の「夜のボート」まで、
もう全くといっていいほどこの二人は噛みあってないなあ、と思ってしまった。

でも、これは、鈴木さんのフランツによるところも多いのかもしれないです。
彼のフランツも、エリザベート自身を見てはいなかったと思う。
エリザベートへの執着も強かったけど、
悪夢もシーンでトートに「彼女は俺のものだ」と言われた後、
びっくりするぐらいあっさりとエリザベートを諦めちゃったように見えました。

トートとエリザベートも、悲しいくらいにトートの一方通行だったように思います。
はっきり言って、エリザベート、トートのことうざいって思ってるよね?!と(笑)。
最後に抱き合うシーンも、二人の間に凄い距離を感じたのは私だけかな・・・?
ルドルフに対しても、彼を拒否する時に、ほんとにきっぱり拒否しちゃうのね。
なので、死後の嘆きもとてもエゴイスティックなものに見えてしまった。

うん、朝海さんのエリザベートは、とてもとてもエゴイスティックなのだと思う。
美しくて、奔放で、自我が強くて、プライドが高くて、
その分自分を否定されることに凄く恐怖があって、
自由を求めながら、内へ内へとどんどん自分を追い込み閉じ込めていく感じ。
もしかしたら実際のエリザベートはこうだったのかもしれないな、とも思う。
そういう説得力はあったかもしれない。
でも、私的には、観ていてとても寂しいエリザベートだなあ、と思ってしまいました。


寿ひずるさんのゾフィーも、めちゃくちゃ強固なゾフィーだったですしねー。
鈴木さんのフランツとのやり取りをみていて、
これはフランツ頭が上がんないよ、と思ってしまいました(笑)。
皇太后としてもの凄く徹底していて、その分情の感じられないゾフィーは、
凄く迫力で見ごたえがありましたが、
個人的にはやっぱりもうちょっと”愛”が欲しかったかなあ・・・


でもって、武田トート!
すっごい良かったんですよ!!
前回観て、ちょっとどきどきしていた歌が、とにかく凄い迫力でした。
もちろん、まだ音響に後押しされてる部分もあるのですが、
前回気になったちょっと過剰な甘えたかすれ声が減って、
「スウィニー・トッド」の時に、おおお!と思ったあの声を聴くことができました。
ちょっと本気で拍手しちゃいましたよ。
あと、悪巧み(え)してるときの笑顔とか、
悪夢を指揮してるときのいっちゃった表情(ええ?)とか、
なんだかとってもツボでした(笑)。
あの赤いコートはどうにかならないかと思いますが(笑)。
涼風さんのエリザベートには、エリザベートの亡骸を抱きしめて永い眠りについちゃうんじゃないか、
と思ってしまうほどの我を忘れんばかりの”愛”が感じられたのですが、
朝海さんのエリザベートへの”愛”は、あくまでおもちゃに対する愛情で、
彼女に執着することそのものが彼にとっては遊びだったんだろうな、と感じるような、死の帝王っぷりでした。
うーん、こういう悪魔なトートっていいなあ・・・v(笑)


ルドルフ役の浦井くん。
春の「ルドルフ」の時に、好みの声になったなあ、と思ったのですが、
今回観て、更にその思いが強くなりました!
「闇が広がる」とか、武田トートとの声の相性がいいのか、
互いに殺しあわずに綺麗なハーモニーが聴けたし、
ルドルフの国を憂う気持ちや戸惑い、情熱や切望や絶望がびしびし感じられました。
なので、エリザベートに拒否された後の打ちひしがれた表情に、ちょっと涙しそうになってしまいました。
うーん、ほんとにいい役者さんだなあ・・・
来年の「シラノ」はたまたま浦井くんの日を取ったのですが、とても楽しみになりましたv
「回転木馬」も観にいくつもりはなかったのですが、観にいっちゃおうかなあ・・・(笑)
(そいうえば初演のジュリーは涼風さんで、ビリーは禅さんでしたねv CD聞き直そう!)


ちびルドルフ役の太田力斗くん。
歌もお上手でしたが、最初のダンスが一生懸命で且つ上手でした!
「ママ、何処なの?」のシーンでは、聡明で病弱で繊細で、でも負けず嫌いなルドルフ、という印象。
そういえば、「天上の愛 地上の恋」のルドルフがアルフレートと出会ったのって、
この歌のころの年齢だったなあ、とちょっと感慨深くなってしまいました(笑)。


そんなこんなで、今期の私の「エリザベート」観劇はこれでお終い!(「道元の冒険」風に/笑)
Wキャストでは、山口トートだけ観ることができませんでした。
・・・ちょっと残念かなあ。
でも、きっとまた再演するでしょうし、その時は頑張って山口さんも観ようと思いますv

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
そうなんです。
朝海さんのエリザの感想、同じです。
それでも、役作りの違いと思ってみていたのですが、歌が・・・。
滑らかな艶のある木管楽器のハーモニー中に、調音していないギターが、音量全開でかきならしていたみたいな感じでした。
一幕は、自信なさそうで声が小さかったから、それほど苦痛では無かったのですが、二幕は声が大きくて・・・。
でも一生懸命に歌ってるのはわかるので、歌う度に私も緊張して疲れました。もちろん、スタオベもしました。
だって、本当に、頑張ってるぞが、強く出ていたので、「よく、やったね」と拍手しました。
でも、それって、どうなのでしょうね。
数吉
2008/11/18 22:28
数吉さん、こんばんは!
昨日そちらにお邪魔して感想を読ませていただいて、
同じ感想でびっくりいたしました!
歌は、本当に一生懸命でしたね。
もともと男役の方だから、あの高音はキツイのでしょうね・・・
でも、きっと努力の方でしょうから、
これからどんどん良くなっていくのだろうな、と思います。
それでも、あの役作りは、私にはやっぱり辛いのですが。
恭穂
2008/11/19 22:55

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