瓔珞の音

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<<   作成日時 : 2008/12/28 22:44   >>

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「ラ・カージュ・オ・フォール」東京千秋楽。
今日の、私にとって最後の公演のチケットを前にして、
今すぐにあの空間に戻りたいような、
最後の時間を過ごすのが怖いような、
本当に複雑な気持ちで数日間を過ごしました。

そして、今日。
最後のショーを、観てきました。


「ラ・カージュ・オ・フォール〜籠の中の道化たち」

2008.12.28 東京千秋楽 日生劇場 1階L列10番台

出演:鹿賀丈史、市村正親、島谷ひとみ、山崎育三郎、香寿たつき、新納慎也、真島茂樹、今井清隆、
    森公美子、花井京乃助、林アキラ、園山晴子、日比野啓一、大塚雅夫、石丸貴志、美濃良、
    香取新一、水野栄治、富山忠、附田政信、佐々木誠、杉山有大、加賀谷一肇  他


客席に着いてすぐ、オケのみなさんが元気に挨拶をかわす(気合をいれる?)声が聞こえました。
キャストのみなさんも、オケのみなさんも、スタッフのみなさんも、
きっととても仲良しなんだろうな、と素直に思えてしまう雰囲気が、
このお芝居にはありました。

愛が、すべて。

家族への、
恋人への、
友への、
仲間への、
いろんないろんな愛の形。

愛という名のときめき。
愛という名の哀しみ。
愛という名の信頼。
愛という名の戸惑い。
愛という名の、喜び―――

最初から最後まで、そこには”愛”があった。

愛がすべて。

それが、たぶんこの舞台の土台。


序曲が流れた瞬間、終わってしまうんだなあ、と思った。
そう思ったら、ちょっと涙目になってしまったけど、
でも、それ以上に、今日の舞台へ期待が、苦しいくらいに高まった。
そして、その期待は、決して裏切られることはなくて・・・

カジェルさんたちの、ブラボーなショーに、手が痛くなるほど拍手をして。
板ばさみなジョルジュの苦悩に、一緒になって心を痛め。
ジャン・ミッシェルの浮き立つような恋心に、思わず笑みが浮かび。
ジャクリーヌの痛快さに、目を見張り。
ダンドン夫妻の関係に、ちょっと眉をひそめ。
そして、アルバンの生き様に、ただひたすら魅了された。



市村さんの、アルバン=ザザは、今日も鮮やかに輝いていました。
もう、観るたびに、その存在が愛しくなる。
今を大切に生きているアルバン。
でも、その過去にはきっといろんなことがあった。
誰かを憎んだことも、自分を否定したことも、逃げ出したこともきっとあったと思う。
ジョルジュに出会ってからの20年も、きっと同じだったはず。
でも、だからこそ、今のアルバンが在る。
ただ、愛のために。
自分が愛する全てのために。
ジョルジュが愛してくれる自分のために。
自分の全てを受け入れる強さを得たアルバン。
物語に描かれない彼の生き様を、私は確かに受け取ったと思う。
愛すべきアルバン。
愛すべきザザ。
あなたに、また出会えたことが、本当に嬉しい。
そして、もうあなたと会えないことが、こんなにも哀しい。

千秋楽だからか、アドリブもちょっと増えていたような?(笑)
フェードラやオケの方、客席へのからみがパワーアップしておりましたv
ジョルジュやダンドン議員へのつっこみも鋭く!
まさかダンドン議員にあそこまでやるとは思いませんでしたよ・・・(え)
でも、基本的な演技は全然ぶれがない。
笑いのシーンも絶対に外さない。
踊りのできないザザだから、ちょっと踊り足りなかったのかな。
カーテンコールでは、軽快な脚捌きをみせてくださいました。
ほんとうに、市村さん、大好きです!!


鹿賀さんのジョルジュ。
いろんな意味でちょっとドキドキな部分もありましたが、
先週よりはずっと安心して観ていられました。
アルバンに、パーティに出られないことを告げるシーンから、
歌うアルバンを見つめる1幕最後のシーンまでは、まさに圧巻!
鹿賀さんならではの存在感だったと思います。
ジャン・ミッシェルに翻弄されるところも、しっかり大人の余裕があったし・・・
でもって、ジョルジュもアドリブ大サービスでした?
女装したアルバンがジャクリーヌのお店に電話するシーン、
後ろでアルバンの仕草をおんなじタイミングで真似してました!
これって、前からやってたのかなあ・・・?
これまでは前方のアルバン+ダンドン夫妻に目を奪われていたので、気づかなかっただけかも。
やっぱり、後ろの方から全体を見るのも大事ですねv

まだ少し本調子ではなさそうな鹿賀さん。
年末年始はゆっくり疲れを癒して、北九州〜大阪公演でも、
ダンディでおちゃめでちょっと下世話な(これも魅力!)ジョルジュを演じてくださいねv


ジャン・ミッシェルな山崎育三郎くん。
観るたびに、ジャン・ミッシェルに同化していってるなあ、と思いました。
感情の動きが、すごく素直に伝わってくるの。
そして、あの歌・・・
「見てごらん」は、もう涙無しには聴けませんでした!
それにしても、ダンドン夫人に手を叩かれ、アンヌに手を叩かれ、
パパに頭を叩かれ・・・叩かれっぱなしなジャン・ミッシェル。
それぞれの時の情けなさそ〜な顔も可愛かったですv
どれもいい音してますもんね(笑)。
パパに叩かれた時は、かなり長い間拗ねておりました。
アンヌ、あそこで戸惑ってないでフォローしないと!(え)
とりあえず、「レ・ミゼラブル」でのマリウスが、とてもとても楽しみになりましたv


ジャクリーヌ役、香寿たつきさん。
本当に、かっこいいなあ、この役!
強引さも可愛く見せちゃう魅力もあって・・・
「スーザンを探して」とても楽しみですv


ダンドン議員役、今井清隆さん。
昨日の「魅惑のスタンダード・ポップス」でのしぶ〜いお姿とのギャップが素晴らしい!
いえ、ダンドン議員もしぶいんですけどね(笑)。
ひとつひとつの動きがきちんとコメディなのが素晴らしいと思います!


ダンドン夫人役、森公美子さん。
もう、最高でした!
ちょっと素になちゃってる部分もありますよね?
アルバンがジャクリーヌの店のことを言ったときとか、
本気で笑ってて、市村さんに正面を向かされてました(笑)。
でも、そういう部分もこのお芝居では素敵な魅力なのかな、と。
そう考えると、あの状況で最初から最後まで、
ゲイフォビアなダンドン議員を演じきっている今井さんって凄いかも・・・
ジャクリーヌのお店でのシーンも、実に細かく夫婦の微妙な関係を表現されてました。
うーん、このシーンは、見たい場所が沢山あって、ほんとに困ります・・・(笑)


ジャコブ役、花井京乃助さん。
アルバンともジョルジュともいいコンビだなあ、と。
細かい仕草も計算されてる感じでした。
ある意味トラブルメーカーなのだけれど、
憎めない雰囲気がとても可愛らしかったですv
というか、いくら舞台の上でもあの衣装が似合うところが素晴らしい!


フランシス役、日比野啓一さん。
何気に声が好みでしたv
頚椎カラーをつけた状態でのあのダンス!
本当にこの舞台、ダンサーの方たちには溜息ばかりです。


アンヌ役、島谷ひとみさん。
本日もとても可愛らしくv
まさに一輪のバラな感じでした。
今日はアドリブが多かったから、ちょっと大変そうだったかなあ・・・
でも、きっとジャン・ミッシェルはアンヌの尻に敷かれると思うよ(え)。


ハンナ役、真島茂樹さん。
もう、独特の存在感ですね!
あの魅力的(かつ過酷!)なダンスを振付けたのも、真島さんなんですよね・・・
本当に素晴らしいです!
カーテンコールでは、本当に普通のおじさん(失礼!)なのに、
ハンナのときのあの怪しい魅力は凄い・・・
それにしても、あの鞭の音は、何度聞いてもびくついてしまいます(笑)。


シャンタル役、新納慎也くん。
相変わらずの美声と美脚でございましたvv
この舞台、私的には今まで見た新納くんの集大成な感じだったのですが、
彼はこの舞台でミュージカルデビューしているんですよね。
毒舌天然な美青年、という印象から、少し変わった気がします。
自分の魅力をshっかり分かっていて、それをきちんと武器にしているところが、とても好き。
いつか、がっつり男らしくて、且つ歌も聴かせる役柄の彼を見てみたいな、と思います。
アンジョルラスとか、結構似合うと思うんだけどなあ。
あ、マリウスも意外性があっていいかも!


メルセデス役、大塚雅夫さん。
今日もかっこよかったですv
ショーのシーン、ついつい目で追っちゃいました。
・・・ふつーにファンな感じですね(笑)。


フェードラ役、美濃良さん。
この役のまさに謎な雰囲気、いいですね〜。
「人間なんて分からないもの」という台詞が意味深で好きでした。
アルバンとの叔父甥関係も素晴らしくv


他のカジェルさんも、少しは見分けがついてはいたのですが・・・
ショーのシーンになっちゃうと、一気に引き込まれちゃうので、
見分けようという努力を放棄しちゃうんですよねー。
だって、頭で考えながら見るよりも、ぜったい気持ちと身体で感じた方が楽しいもの!!
でも、きっとカジェルさんたちひとりひとりにも、きちんと背景が創られていたんだと思う。
彼らがどんな風に生きて、どうして今この舞台に立っているのか・・・
ただ華麗で迫力でアクロバティックなショーというだけでなく、
舞台の上と舞台の裏と、劇場の外での彼らがちゃんと透けて見えるときもあった。
そう、思います。


最後なので、つらつらと書いてしまいましたが、
心から満足してしまった舞台には、たぶん何を書いても今の気持ちと一致はしないと思います。
本当に、本当に素晴らしい舞台だった!

今日の私はいつも以上に涙もろかったと思う。
自分を拒絶した息子と向き合うザザの表情に。
渾身の「I am what I am」を聞きながら。
アルバンの愛を語るジョルジュの歌に。
その同じ旋律で素直な想いを告げるジャン・ミッシェルに。
そして、最後のショーが始まってから最後まで・・・
ああ、もう本当に終わってしまうのだ、と。
終わって欲しくない、ずっと観ていたい、と。
でも、一瞬の夢のような空間だからこそ、こんなにも美しいのだと。
涙でちょこっと歪んだ世界を、
ただひたすら目を見開いて見つめながら、
この空間にいることができたことを、
今年最後の舞台がこのミュージカルであったことを、
本当に、心から、幸せだと思いました。

最後に。
この舞台を創り上げてくださった全ての方に、心からのありがとうを。
とてもとてもハードな舞台だと思いますが、
北九州・大阪での公演も、怪我などのトラブルがないまま、
沢山の方に”愛”を届けられますよう、お祈りしておりますv

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タイトル (本文) ブログ名/日時
08/12/28 「ラ・カージュ・オ・フォール」日生劇場千穐楽
{/hiyo_uru/} 「ラ・カージュ・オ・フォール」は1999年の名古屋公演を観ている。妹1の家に遊びに行ってそこから中日劇場に出かけて観たのだが、千穐楽だったかもしれない。カテコで岡田真澄が「この作品は本当に素晴らしいのでまた上演したい、いかがですか?皆さん?」というような挨拶をして客席一杯が賛同の拍手で包まれたことを思い出す。 それから9年、岡田さんは亡くなり、市村ザザは今回がラストの公演となった。鹿賀丈史をジョルジュに迎えてのファイナル公演、東京の千穐楽一回だけにしたが本当に観てよかっ... ...続きを見る
ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記
2009/01/11 17:17

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内 容 ニックネーム/日時

東京千穐楽公演の前後にご一緒していただきまして、楽しい時間を本当に有難うございましたm(_ _)m私の親馬鹿姿も見られてちょっとお恥ずかしい次第(^^ゞ
年末年始の忙殺とその後の風邪のダウンを経て、ようやく拙ブログに記事アップできましたのでTBもさせていただきました。
「ラ・カージュ・オ・フォール」は前回の1999年名古屋公演で一回、今回が一回と本当に観劇回数も少ないのですが、大好きな作品です。鹿賀ジョルジュはちょっとハラハラしましたが、市村ザザのラストのお相手にはこれほどふさわしい人は他にいないって感じでしたね。しっかりと記憶に焼き付けました。
遠征決定のご様子でそちらのレポも楽しみにしていま〜す(^O^)/
ぴかちゅう
2009/01/11 17:24
ぴかちゅうさん、こんばんは!
レポ、お待ちしていました!
早速これから拝読しに参りますね。
市村ザザと鹿賀ジョルジュ、夢の共演でしたね〜。
本当に素敵なカップルでしたv
大阪遠征、誘惑に勝てず・・・(笑)
この季節なのでいろいろ心配ですが、
頑張っていってきます!
恭穂
2009/01/11 22:31
北九州初日、見てきました。

おっしゃる通り、とっても素敵な舞台でした!
カジェルさんたちにうっとり見とれて、アルバンたち一家の騒動にさんざん笑わされて泣かされて。
笑顔で劇場を出て、最高に幸せな気分で家路に着きました。

北九州のお客さんもノリノリでしたけど
大阪はきっと、もっとすごいんでしょうね。
恭穂さんのレポ、楽しみにしています

前日にミスサイゴンをマチソワしてきたものですから、
カテコの踊る市村さんを見つつ
このアルバンが来月はエンジニアなんだよなあ…と思うと
とても不思議な感じがしました。
市村エンジニアを見るときには、ザザの記憶をどこかに仕舞っておかなくちゃ(笑)
みずたましまうま
2009/01/15 22:09
みずたましまうまさん、こんばんは!
「ラ・カージュ〜」堪能されたようでよかったですv
本当に幸せになれる舞台でしたよね。
大阪のノリ、どんな風なのでしょうか・・・
楽しみなような怖いような(笑)。

ああ! 「ミス・サイゴン」今は博多でしたね。
確かに、アルバンとエンジニアのギャップは不思議かもです。
市村さんのエンジニアもご覧になるんですね。
私の分まで目一杯楽しんできてくださいね!
恭穂
2009/01/16 23:33

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