瓔珞の音

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<<   作成日時 : 2009/02/11 21:17   >>

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一昨日の独り言に、励ましの言葉を下さった方、本当にありがとうございました。
とても、とても、嬉しかったです。
まだ完全に浮上できたとは言い切れませんが、
今日、大切なお友達(と言わせてください)から、とても嬉しいご報告をいただいて、
更に、顔を上げて前を向く元気をいただきました。

今回私が経験したことは、この仕事を続ける以上、これから何度も出会うことです。
そのたびに私は泣くだろうし、悔やむだろうし、無力感に打ちのめされると思う。
けれど、そこで沈み込むだけではなくて、
涙の記憶を忘れてしまうのではなくて、
その人やご家族からもらった優しい気持ちを、
私を支えてくれる家族やお友達や、仕事で出会う沢山の方からいただくエネルギーを、
そのまま、あるいは形を変えて、私からも誰かに手渡し続けていきたい。
そう、心から思いました。

Nさん。
本当におめでとうございます。
貴女のこれからが、希望に満ち溢れたものでありますように。
応援しています。



さて、嬉しい気持ちをそのままに、観劇記録を一つ書いておきたいと思います。


「ラ・カージュ・オ・フォール〜籠の中の道化たち」

2009.1.25 大千秋楽 シアター・ドラマシティ 23列40番台

出演:鹿賀丈史、市村正親、島谷ひとみ、山崎育三郎、香寿たつき、新納慎也、真島茂樹、今井清隆、
    森公美子、花井京乃助、林アキラ、園山晴子、日比野啓一、大塚雅夫、石丸貴志、美濃良、
    香取新一、水野栄治、富山忠、附田政信、佐々木誠、杉山有大、加賀谷一肇  他


どうしてももう一度ザザと会いたくて、かなり無謀な計画を立ててしまった大阪遠征。
思いもかけぬお土産をもらってしまいましたが(汗)、
でも、行って良かったなあ、と心から思える舞台でした。

私の座った席のあたりは、たぶんリピーターさんが多かったんじゃないかなあ、と思います。
しかも、かなりディープな・・・って、私も?!(笑)
ショーのシーンで役名でエールを送っていた方もいらしたし、
笑いや拍手もいい意味で遠慮がなくて、私自身も全身で楽しむことができました。
というか、客席全体がザザと、そしてラ・カージュ・オ・フォールを観るために集ったような雰囲気。
この一瞬の夢のような舞台をめいっぱい楽しもう!という意気込みが感じられました。

物語そのものについては、去年書いた感想と大きくは変わりません。
この物語は、いろんな形の”愛”の物語。
”愛”の塊のようなアルバン=ザザの物語。

市村さんのザザは、これまでと同じ気迫と、存在感と、可愛らしさでした。
「マスカラ」を歌う時の、流れるような、けれど遠目からでもしっかり分かる一つ一つの動作。
家庭を大事にする心優しいアルバンが、
きらびやかな衣装にも負けない、輝ける星になる瞬間。
衣裳部屋から舞台へと歩みだしたザザへ、割れるような心からの拍手が送られました。
このシーンでは、いつも拍手が起きるけれど、この日はそれだけではなかったと思う。
私自身、直前までの技ありな歌と演技に引き込まれ、拍手をする、という意識は消えていた。
けれど、アルバンがザザになった瞬間に、湧き上がるような想いが、自然に拍手となりました。
広い舞台が、そして広い客席が、
市村正親という俳優の創り上げた”ザザ”というスターの存在感に満たされ、
そして、魅了された瞬間だったと思います。


でも市村さん、千秋楽だったので、
遊びの部分のテンションはいつもよりちょっと高かったでしょうか?(笑)
なんだかとーっても楽しそうでした。
ショーのシーンでは最前列の男性客の方を翻弄し(え)、
グラスを受け取ろうとするオケの方(カジェルさん並のカツラ装着!)をからかい・・・
「もうちょっと上まで行ってみようかしら」と客席通路を歩こうとしてライトが動かないことを何度か確かめ、
「私、ライトがないと生きていけないの」(だったかな)と言いながら舞台に戻るのも、
ザザらしくって、大ウケしてしまいました!
ダンドン議員へのおでこびんた(笑)もいい音がしてましたしねー。
もちろん、ジョルジュとのやり取りもテンポ良くv
熟年夫婦な雰囲気をしっかりかもし出しておりましたよ。
二幕冒頭で、ジョルジュがだら〜んを実演する時、
「もう一回」と言った後に、「目に焼き付けておきたいの」という台詞、
まさに私たち観客の心情を見事に汲み上げてくださったと!
だら〜〜んとしたジョルジュの姿、私もしっかり目に焼き付けました(笑)。


今回の観劇は、最後に全体を観たい、という気持ちもあったので、
ショーのシーンも含め、一人一人の役者さんの細かい演技を追う、というよりは、
このミュージカルの持つ雰囲気を楽しみました。
ので、他の役者さんについての細かい感想は書けないのですが、
みなさん、初日と同じだけの情熱と、
長い公演の中で創り上げてきたクオリティーを保ちながら、
千秋楽であるという、ちょっと高めなテンションで、最高の舞台を見せてくださったと思います。
私自身、なんというか、凄く前向きな気持ちで舞台を観ることができたんですね。

東京千秋楽の時は、カジェルさんたちのショーが終わってしまうのが、なんだか凄く哀しかった。
でも、大阪では、これが今度こそ本当に本当の最後のショーであったのに、
思いっきり明るく、思いっきり手拍子して、思いっきり楽しめたのです。
終わってしまう悲しみよりも、
今、この瞬間を共有できている、という喜びの方が勝っていた。
それは、他のお客さんもそうだったんじゃないかなあ、と思う。

客席総立ちのカーテンコール。
鳴り止まない拍手に、何度も上がる緞帳、そしれ何度も奏でられる音楽。
その最初から最後まで、沸き立つような明るい雰囲気があった。
舞台から客席に舞い落ちるキラキラした銀色の紙吹雪の中で、
湧き上がる歓声も、弾けるように明るかった。

それが、この舞台の力なのだと思う。
この、底抜けに明るい、前向きなパワーが、
この舞台から手渡されたものなのだと思う。


最後の最後、市村さんが言いました。

「またね」

この言葉は、またいつかアルバン=ザザに会えるということなのかどうかは解かりません。
でも、この舞台の最後に、こんなにも相応しい言葉はない。
「さようなら」ではなく、「またね」。
未来を感じさせる、別れの言葉。
未来へと向かう、彼らの、そして私たちの視線。
それを象徴する「ラ・カージュ・オ・フォール」という舞台。
その舞台を観ることができた幸せを、今は感じていたいと思います。

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