瓔珞の音

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zoom RSS 迸る想い

<<   作成日時 : 2009/03/23 22:39   >>

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理屈でなく、心惹かれるものがあります。
自分でもどうしようもないくらい、心揺さぶられるものがあります。
それは、もちろん一つではなくて。
既に慣れ親しんだものの中から、突然私の心に飛び込んでくるときもあります。
その瞬間は、凄い衝撃で、そして、素晴らしい喜びになる。
初めての中日劇場で、久々にその感覚を覚えました。


「レ・ミゼラブル」
2009.3.21 マチネ 中日劇場 17列30番台

出演:橋本さとし、今拓哉、新妻聖子、山崎直子、菊地美香、泉見陽平、安崎求、森公美子、東山義久、
    春口凌芽、田中愛生 他


私の1年半ぶりの「レ・ミゼラブル」。
久々なせいか、あの世界にどっぷりとはまってしまって、
実はどういう風に感想を書いて良いのか、なんだか凄く戸惑っています。
ので、今回は役者さんごとに。

まずは、橋本バルジャン。
一昨年の夏に観た時は、終演後のトークショーの印象が強くて(え)、実はあまり覚えていないのです(汗)。
すごいかっこいいバルジャンだったなあ、というのは印象に残っているのですが・・・
で、今回!
自分でもびっくりするぐらい心に響くバルジャンでした!!
特に、「バルジャンの独白」。
バルジャンの後悔と喜びと不安と・・・沢山の揺れ動く感情、そして、その後の誓いへと続く流れが、
突き刺さるように真っ直ぐに伝わってきました。
もう、この時点で号泣です(笑)。
久々に観るからかなあ・・・とちょっと冷静になってみようとしたのですが、
「裁き」のシーンでの独唱でも、やっぱり気持ちを持っていかれてしまいました。
歌そのものも、もしかしたらレベルアップされているのかもしれませんが、
それ以上に、常に”悲哀”を感じさせるその在り方が、私好みだったように思います。
「ミス・サイゴン」のエンジニアも結構好みだったので、
実は私橋本さんのファンなのかもしれない・・・と思いました(今更?!)。
そしてやっぱり橋本バルジャンは銀食器を三つとも盗んでいました(笑)。


今さんのジャベールは、とても真面目で真っ当な人、という印象。
昨年の「AKURO」の田村丸のイメージがちょっと残っていたせいか、
最初、その真っ当さがとても冷たく理不尽に感じられました。
バルジャンと対峙する瞬間も、生の感情というよりあくまでも職務で冷静に、という感じ。
なので、「Stars」も、ちょっと綺麗過ぎるように思えてしまったのです。
バリケードの中で正体がばれた時も、
アンジョの顎を掴むしぐさとか、学生たちを見回す視線とか、
本気で彼らを侮り、嘲り、完全に上から目線で・・・絶対に崩れない強固さのようなものを感じました。
が、最後、自殺直前の笑い声には、ぞっとするような狂気がありました。
ひたすらに”正しく”在ったジャベールの全てが壊れる瞬間―――
その崩壊を是とせずに、自ら死を選ぶその頑なさ。
やられた、と思ってしまいましたよ。
この最後の瞬間のために、これまでの冷たく固く、人間性をあくまで排除したジャベールがいたのか、と。
もちろんこれは私個人の感想であって、観る方によってはとても人間味溢れるジャベールなのかもしれません。
でも、私はこう感じたし、こういうジャベールもありかなあ、と思いました。


エポニーヌ役、新妻聖子さん。
相変わらず可憐な少女のようなエポニーヌでした。
強がっていてもどこか臆病な、マリウスへの気持ちも恋の綺麗な部分だけを集めているような、エポ。
―――最初のうちは、そう思っていたのです。
でも、「On My Own」で、その想いが一気に迸り昇華する瞬間を見たように思いました。
本当に、凄かった。
ちょっと、言葉にならないくらい感動してしまいました。
自分でも泣いていることに少しの間気づかないくらい、
彼女の想いを、嘆きを、絶望を、愛を、息を呑んで見つめてしまった。

歌に心理的な圧力を感じるとことって、本当に稀だけどあると思うのです。
あれは、私にとっては確かにそういう瞬間でした。
彼女のこの曲は、舞台の上でも何度も聴いたし、CDでも繰り返し聴きました。
でも、こんな風に迸るような激情を感じたことは初めてだった。
それが凄い驚きで、そして、その瞬間を感じられたことがとても嬉しかった。
なんだか上手く言えないけれど、この日の新妻さんのエポニーヌは最高だったと思います。


コゼット役、菊地美香さん。
この方のコゼットは、本当に可愛らしいv
そして、本当にパパが大好きなんだなあ、と実感できるコゼットでもあります。
最後のシーン、バルジャンに駆け寄りながら「パパ、パパ!」と歌う声が本当に必死で、
いつも涙腺が決壊いたします・・・
その後も、バルジャンの「父ではない」という言葉を聞いたときも、
そんなこと関係ない!という気持ちがはっきり見える表情や、
手紙を読んだあとの嘆きも激しくて・・・この子は、立ち直れるのかな、とちょっと心配になるくらいでした。

でもね、隣にいるのが泉見マリウスですから!
泉見さんのマリウスは、やっぱりとても”未来”を感じさせてくれるマリウスだと思います。
「カフェ・ソング」では聞くことも見ることも出来なかった仲間たちの気配を、気持ちを、
ラストシーンのマリウスは確かに聞いている。
それは、たぶん彼自身が”強く”なったから。
仲間の死を経験し、バルジャンの告白を受け止め、
そして、守るべきコゼットを託されたマリウス。
結婚式でテナルディエと対峙した時、それまでとは違う大人な強さを感じました。
ラストシーン、彼の顔に浮かぶ笑みは、泣き崩れたままのコゼットとは対照的でした。
けれど、仲間から、バルジャンから受け取った未来への想いは、
きっとコゼットへも伝わっていく。
だから、コゼットは大丈夫。
そう感じることのできる泉見マリウスが、私はやっぱり大好きだなあ、と思います。


安崎さんのテナルディエは、「哲学者」というのが一番しっくりくるテナルディエだなあ、と思います。
なんだか凄い賢そうなんですよねー。
そして、森さんとの息もぴったりv
今回も出ましたよ、ご当地方言ネタ!
存在感、という意味では、やっぱり森さんのテナルディエ夫人がぴか一だと思いますv


東山アンジョは、既に携帯から叫びましたが、思いっきり若返ってました!
見かけだけではなくて、アンジョの表現自体も、少し若い感じになってた気がします。
カリスマ的なリーダーであるのは変わらないのだけれど、
バリケードでの、暗闇に一人赤い旗の傍に立ち、
遠くを見つめ、俯き、旗を握り締め、銃を抱きしめる―――
その一連の仕草が、凄く孤独であるように思えた。
コゼットへの想いを胸に抱き、エポニーヌの想いを受け止め、
そしてバルジャンからその命を守られるマリウスの隣に在って、
アンジョルラスは、とても孤独に見えた。
彼には、想う相手はいなかったのか。
彼には、想いを寄せる誰かはいなかったのか。
彼には、その命を案じる者はいなかったのか・・・?
そんな風に彼の背景を思ったら、なんだかとても切なくなってしまいました。
戦いの中で負傷したマリウスとモンパルナスを抱きかかえて庇う彼にとって、
砦の仲間たちはきっと守るべき家族だったのだと思うけれど・・・
彼の最後の微笑みの意味が、また気になってしまいました。


ガブローシュ役の春口くん。
ちっちゃくって、元気一杯なガブローシュでした。
個人的には幼すぎていまいち説得力を感じられなかったのですが、
あの小ささであの演技にあの歌は素晴らしいと思います。
リトル・コゼットの田中愛生ちゃんも、しっかりと上手に歌っていました。
チビちゃんたちが頑張っている姿は、やっぱり微笑ましいですねv


うーん、やっぱり上手くまとめられないなあ。
久々にレ・ミゼの世界にどっぷり浸かれて、それで満足しちゃったみたいです(笑)。
ソワレ分もたぶん役者さんの感想になってしまうと思いますが・・・
せっかくなので、きちんと記録しておこうと思います。
その時感じたことは、その時だけのものですものねv

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
素敵な感想、ありがとうございます。

橋本バル×今ジャベール、私も大好き。
今ジャベールの「自殺」の感想、すごくわかる…と思いました。
人間的というよりは、職務に忠実であること、正義であることこそが拠り所だったからこそ
それを失ったときに一気に崩壊する「ジャベールの自殺」は
「星よ」以上に、私には一番印象的なナンバーです。


新妻さん、キムの時にもまさに、思いが溢れだして止まらないような演技と歌を見せてくれました。
キムを経てのエポニーヌだから、さらに凄いんだろうな…とレポを読みながら思っています。

東山アンジョも泉見マリウスも…
レミゼが見たい熱、さらに上がってしまいました(笑)

最後の二行を読んで
私も、メモ書き程度のものでしかないけれど
3月サイゴンの感想や役者さんの感想、頑張って書いてしまおうと思いました。
書いて残しておかないと、どんなに感動しても大好きでも
そのうちおぼろげになって、それっきりになってしまいますものね。
みずたましまうま
2009/03/24 23:41
みずたましまうまさん、こんばんは!

「レ・ミゼラブル」のキャストは、
みなさんそれぞれの色があって見ごたえがありますね。
今さんは一昨年は1回しか観なかったので、
なんだかとても新鮮でした。
新妻さんは、キムはあまりに痛々しくて
観ているのが辛いぐらいだったのですが、
エポニーヌはその少女らしさがむしろ似合っているかも、
と思いました。
とても個人的な感想でしたが、
みずたましまうまさんのレ・ミゼ熱をアップできたなら何よりですv

みずたましまうまさんの「ミス・サイゴン」レポも、
いつも感動しながら読ませていただいています。
それで満足しちゃって、コメント残せなくてすみません(汗)。
このあとの感想も楽しみにしておりますねv
恭穂
2009/03/26 20:59

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