瓔珞の音

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zoom RSS そんな日もある。

<<   作成日時 : 2011/01/31 21:49   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 4

本能寺の変までは、と今のところ毎週欠かさず観ている今年の大河ドラマ。
昨日の回で、信長さまから屈辱的な扱いを受ける明智光秀の手がぶるぶる震えていましたが、
(市村さん、血管切れちゃうんじゃないかと思いました・・・/笑)
よもや今日、自分が同じような状況になるとは思いませんでした。
いえ、屈辱的な扱いを受けたわけではなく、怒りで手が震える、という状況です。
朝っぱらからちょっと切れ掛かり、でもここは私が大人な対応をしないと、と踏みとどまったところにとどめがきて、
一瞬何もかも投げ出してしまいたくなりました。
まあ、結局は冷静に冷静にと自分に言い聞かせて、なんとか凌ぎましたけどね・・・

生きていると、もう全部の感情をぶちまけてしまいたい!と思うときありませんか?
それが破滅に繋がるとしても、とにかくもう我慢できない!!と思うとき。
ここで啖呵きったらめちゃくちゃ気持ちいいのに!!!と思うとき(笑)。
そんな日もありますよね?
まあ、実際には、特に仕事の現場では、
周りへの影響や、その後のことを考えて押し留めちゃうし、それが普通だとは思うのですが・・・

今日、怒りで震えていたとき、実は脳裏に浮かんだのがこの舞台のことでした。
もしかすると、そんなこと考えていられている分、実は怒りもそれほどではなかったのかなあ?


シス・カンパニー公演
「大人は、かく戦えり」

2011.1.15 新国立劇場 小劇場 C3列10番台

作:ヤスミナ・レザ
演出:マギー
出演:ヴェロニク・ウリエ 大竹しのぶ
    ミシェル・ウリエ  段田安則
    アネット・レイユ  秋山菜津子
    アラン・レイユ   高橋克実

物語は、ウリエ家の居間で終始します。
そこにいるのは、ウリエ夫妻とレイユ夫妻。
レイユ家の息子が、ウリエ家の息子に怪我をさせたことについて、
大人な態度で話し合いの場を持とうとする二組の夫妻。
けれど、冷静に友好的に、という双方の思いとは裏腹に、
噛みあわない会話はどんどんエスカレートしていって・・・
という台詞劇。

最初のお上品な会話がどんどん不穏な雰囲気を纏ってきて、
気がつくと、観ている方が呆然としてしまうくらいの罵倒合戦になるんですよ!
最初は、普通にウリエ夫妻VSレイユ夫妻なんですが、
だんだんヴェロニクVSアランになり、
ヴェロニクVSアネットになり、
アネットVSアランになり、
ミシェルVSヴェロニクになり、
アネットVSヴェロニクになり・・・
もう次から次へと対立関係、共闘関係が変わって行っちゃうんです。
で、さっきまでやり合っていた二人がタッグを組んだり、
お酒の勢いを借りてそれぞれの本性がどんどん明らかになっていったり。

正直、えええ?!そこまで言っちゃうの?!と観ていてうろたえちゃうときもあったし、
そうそうそうなのよ!!と力強く頷いてしまうときもあったり、
もっと言っちゃえ!!とけしかけたくなるときもあったりで、
どんどんヒートアップする4人のテンションに巻き込まれるように、
思いっきり楽しんでみている自分に気づいてしまいました。

いやー、あれだけ好きなこと言えれば一瞬でもめちゃくちゃすっきりするだろうなあ、と思っちゃった(笑)。
もちろん、お酒も入ってるし、売り言葉買い言葉的な部分もあって、
全てが本音ではないとは思うんだけど、
でも、いろんなしがらみやプライドから普段飲み込んでいる言葉を全部吐き出すのって、
精神的にかなりのデトックスだと思う。
いや、もちろん、その後にはめちゃくちゃ後悔するんだろうし、
そこで一度叩き壊してしまった関係を再構築するって、
そうやって吐き出す以上にエネルギーが必要になるんだろうけど・・・
で、それを知っているから、誰もが100%本音を常に話すことはできないんだけどね。

大竹しのぶさんのヴェロニクは、フリーライターもしている非常に理性的で知的な女性。
基本的にもの凄く自己統制ができてるんだろうなあ・・・
というか、自己統制しようと努力している人だと思いました。
で、その箍が外れたときの様子が、めちゃくちゃなんだけど、なんだかとってもキュートだったんです。
もの凄く感情的なんだけど、その感情が向く方向が非常に前向きと言うか陽性というか・・・
でもって、こてんぱんに罵倒しながらも、
夫のミシェルにかなり甘えてるなあ、というふうにも感じました。

そんな段田さんのミシェル。
腺病質で気が小さくて、切れるとちょっと怖いけど、完全に切れることはできなくて貧乏くじを引いちゃうタイプ?
もうひたすら面倒見が良くて、ちょっと哀れになりました(笑)。
ある意味めちゃくちゃ懐の深い人なのかもしれない・・・

その逆で、押しが強くて大きなことをばんばん言っている弁護士のアランは、
この4人の中では、実は一番小心者だったのかも?
理想の強い自分でいるために、必死で虚勢を張っている感じでした。
話し合いの最中に、携帯にかかってくる仕事の電話を遠慮なくとって周りを呆れさせるんだけど、
これも彼の”ポーズ”なんだろうなあ、と思いました。
まあ、遠くで見てるとそういうふうに感じるのだけど、
実際傍にいたら、めちゃくちゃむかつく気がする・・・(笑)
その携帯をアネットに水没させられたときの動揺っぷりは可哀想でしたが、
あのシーンは心の中でアネットに思いっきり拍手しちゃいました(笑)。

で、そのアネットは秋山さん。
夫に従順な古風な妻、という佇まいなんですが、
これは常にストレス性胃炎を抱えてるだろうなあ、という印象。
実際話し合いが険悪になった時にそれは正しいと証明してくれました。
いやー、「メタルマクベス」のじゅんさんに負けないマーライオンっぷりでした(笑)。
あれ、どういう仕掛けなんだろう・・・?
本性が露になると、そのテンションはどちらかと言うと陰性な方向に向かう感じではあったのですが、
夫にもがっと啖呵を切り、ヴェロニクと一緒に大はしゃぎし、
鋭いツッコミでミシェルを沈ませるアネットは、なんだかとってもかっこよかったり・・・
いやー、秋山さん、さすがです!

プログラムの中の対談で、「この二組の夫婦は、この後どうなるんだろう?」という話題がありました。
本性を知って離婚するんじゃないかとか、かえって家族同士仲良くなるのでは?とか、
4人+マギーさんはいろいろ言っていましたが、
私はウリエ夫妻は何事もなかったかのように日常に戻り、
レニエ夫妻は夫がちょっと妻の顔色を伺うようになりつつも尊大さは変わらず、
それぞれの家族は、家族ぐるみで仲良くなることはないかもしれないけど、
妻同士、夫同士は時々ランチしたり飲みにいったりするんじゃないかなあ、と思いました。
で、発端となった息子たちは、親の手を借りなくても仲直りして、
そんな両親を「しかたないなあ・・・」とぬるーい視線で見守っているのかもしれません。



・・・なんだか書いたらすっきりしちゃった(笑)。
とりあえず、私が爆発するのはもうちょっと先にして、
まずはヴェロニクを見習って、冷静に冷静に対応できるよう心がけようと思いますv

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
大変でしたね。お疲れ様でした。

実際にはできないことを舞台上で登場人物がやってくれるから
爽快感があるんでしょうね。
これもデトックス効果というか…(笑)私も見てみたかったなぁ。
みずたましまうま
2011/02/02 10:33
恭穂さん、こんばんは!

怒りで全ての感情をぶちまけてしまいたくなる時ありますよね!
わかります!私はかなりあります!←え
周りの関係性とか色々考えると言えないし、でも腹が立つしでイライラ、モヤモヤしちゃいますよね。

私の場合はそんな時、とりあえず音楽聴いて気持ちを落ち着かせたりしてます。なんか音楽聴くと不思議とイライラが消えていくんですよね〜。

「大人は、かく戦えり」、面白そうですね!
私も秋山さん観たかったですv

卯月
2011/02/02 18:52
>みずたましまうまさん

今回の舞台は、まさにデトックスな感じでした(笑)。
こんなお芝居の楽しみ方があってもいいかもしれませんね。
大人な対応ができることがイコールで大人、というふうには、
言い切れないのかなあ、と感じた舞台でした。
NHKが芸術劇場などをを継続してくれて、
いつか放映してくれるといいのですが・・・
恭穂
2011/02/03 22:09
卯月さん、こんばんは!

共感していただけて嬉しいです!(笑)
仕事をしていると、ほんとにいろいろありますよねー。
もちろん、学生時代もいろいろあったはずなんですが、
あの頃は今よりもしがらみが少なかった分、
もうちょっと自由に怒りを表現できたかな、と思います。

音楽の力も偉大ですよね!
flumpoolのアルバムにも今回は癒してもらったように思いますv
恭穂
2011/02/03 22:11

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