瓔珞の音

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<<   作成日時 : 2011/02/13 18:22   >>

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雪で始まった三連休。
みなさん、いかがお過ごしでしたか?
私は昨日一昨日は目一杯お仕事でした。
道はそれほど雪の影響はなかったのですが、
昨日の朝は、凍りついた車のフロントガラスと20分にわたって格闘!(笑)
それに疲れきったのか、お仕事が忙しかったこともあったのか、
去り行く雪雲の気圧の変化に負けたのか、今日は頭痛で一日寝ちゃいました・・・
あああ!
貴重なお日さまにお布団をあっためてもらおうと思ってたのに、自分の体温で暖めちゃったよ!(涙)
せめてもの抵抗で、今はいろいろお洗濯中です。
あ、今はもうすっかり頭痛も良くなりましたので、ご心配なく。
鎮痛剤が苦手なんで、寝れるときは寝て治そうとしちゃうの・・・野生動物みたい?(笑)

一昨日の雪は、この辺りでは珍しくさらさらの雪でした。
でも、先々週辺りの冷え込みに比べると、湿度があるせいかなんだかほっとする寒さでしたね。
(先々週は、朝の車外温度が-4℃でしたから・・・)
それでも、2月に入ってぽつぽつと咲き始めた梅の花や、膨らみ始めた白木蓮の蕾は、
やっぱりちょっと寒さに身を縮めているように見えました。
今年ももう24分の3が終わってしまいますが(そう書くとなんだか焦りません?/笑)、
春へ向けて、木々も、草花も、私の生活も、なんだか加速度的に変化していきそうです。
とりあえず、その流れに乗り遅れないように、
その流れにただ流されることのないように、一日一日堅実に過ごしていきたいな。

まずは、すっかり忘れていた観劇記録を1個。
といっても、さすがに1ヶ月前なので、覚書ですが。


「十二夜」

2011.1.16  マチネ シアターコクーン 1階R列10番台

潤色・演出・美術・衣裳:串田和美
作:W.シェイクスピア
翻訳:松岡和子
音楽:つのだたかし
出演:松たか子、石丸幹二、りょう、荻野目慶子、大森博史、真那胡敬二、小西康久、酒向芳、内田紳一郎、
    片岡正二郎、目黒陽介、小春、キデオン・ジュークス、つのだたかし、飯塚直子、片岡亀蔵、
    串田和美、笹野高史


この舞台のプログラム、役者さんの紹介ページには、よくある役者さんおインタビューや一問一答ではなく、
役者さんたちがこの舞台のイメージで書いた葉書サイズの絵や文章が載っていました。
そして、その間に挟まるように、イラストレーターさんたちが書いた「私たちの十二夜」。
饒舌な絵もあれば、つたない線や曖昧な色彩が豊な情感を伝える絵もある。
真摯な言葉もあれば、詩の一節のように短い台詞を書き込んだものもある。
でも、そのどれもがとてもイメージに溢れていて、
役者さんが役を、舞台を創り上げる一端を見せていただいたような気持ちになりました。

今回、潤色・演出・美術・衣裳と多彩な活躍の串田和美さんの絵は、
創り上げられた舞台に直結する絵ばかり。
そもそも、このお芝居の始まりのイメージが、串田さんのイメージの一つ。
荒い波を見つめながら、海岸で年老いた船長に長い髪を切ってもらう一人の少女。
強い潮風に舞い上がり、いずこへとも知れず舞い散っていくのは、
彼女の美しい髪、彼女の涙、彼女の感傷、彼女の思い出・・・?
そして始まった物語は、なんだか切ないようなセピア色に彩られていました。

私が観たことのある「十二夜」は、大地真央さん主演のミュージカル、
蜷川さん演出の歌舞伎、そしてDVDで観た蜷川さん演出の舞台。
今回の舞台は、当然ですがそのどれとも違いました。

広い海岸に作られた簡素な舞台の上で繰り広げられる、旅役者たちのお芝居。
お芝居の中に垣間見える旅役者自身の人生。
そして、その全てを抱えて、また軽やかに音楽を奏でて旅へ出る一行。

正直、ちょっと戸惑ってしまう部分もありました。
それは、でも、"受け取る"ことに慣れてしまっている自分に気づいたからかもしれない。
伝えられるメッセージを受け取るのに一生懸命で、与えられる情報に満足してしまう観劇。
もちろんそうやって受け取った"何か"から、イメージ(妄想?)を広げていくのが楽しいのだけど、
この舞台は、最初から自分自身のイメージに全てを任されているような印象でした。
ある意味不親切な、突き放されるような・・・でも、だからこそ自由な観劇。
うーん、またまた誤理解しているのかもしれませんが、
そんなちょっとクールなお芝居の雰囲気が、私的にはとても興味深く心地よかったのです。


主演の松たか子さん。
今回は綺麗、というよりも可愛らしい印象。
年齢設定としてはまだ10代半ばかしら?
このお芝居、どの役者さんも全体的に情感溢れる、というよりは、
若干棒読み的な台詞回しとちょっとぎこちない動きに、旅役者の劇、というような雰囲気があって、
もちろん松さんもそうだったんですが、
シザーリオがヴァイオラの気持ちに戻って兄のことを語るときは、
もう聴いているこっちが切なくなって、彼女を抱きしめてあげたくなっちゃうくらいの頼りなさが感じられました。
まるで、人形が不意に感情を持ったような感じ。
ヴァイオラであり、ヴァイオラを演じる旅役者であり、それを演じる松たか子である・・・
そんな多重的なイメージが、ふわっと浮かび上がるような気がしました。

ヴァイオラとセバスチャンが再会したシーンでも、その鮮やかな感情が感じられました。
これまで観た「十二夜」では、ヴァイオラとセバスチャンは2人の役者さんが演じていたり、
一人二役でも再会のシーンでは片方が別の役者さんになったりしていましたが、
この舞台では、全て松さん一人が演じてらっしゃいました。
アダムとイブを髣髴とさせる男女の絵のついたてを背景に、
立ち位置を変えるだけで、ヴァイオラとセバスチャンを演じ分ける松さん・・・すごい!
セバスチャンの台詞の時には、その視線の先にはヴァイオラが見えたし、
ヴァイオラの台詞の時には、彼女を見つめるセバスチャンの存在が感じられた。
ヴァイオラが兄に語りかける台詞は、彼女の不安や切なさ、哀しみや喜び、
いろんな感情が感じられて、思わず涙してしまいました。
「ひばり」や「贋作・罪と罰」、「パイパー」のような圧倒的な存在感も素晴らしいですが、
こんなふうに言葉の一つ一つで、細やかな感情を伝えてくれる松さん、やっぱり大好きな役者さんです!


オーシーノ公爵役、石丸幹二さん。
ちょっと退廃的な公爵を、さりげない存在感で演じてらっしゃいました。
「コースト・オブ・ユートピア」以来、生で拝見するのは二度目ですが、
初めてしっかり石丸さんの歌声を聞くことができました!
歌自体は思いっきり唐突な印象ではあったんですが(笑)、ほんとに素敵な歌声でした。
この歌自体も、物語の中心、という感じ。
とってもいい曲だったので、また聴きたいなあ、と思っちゃった。

オリヴィアのりょうさん。
TVドラマでは大好きな女優さんですが、舞台で拝見するのは初めて。
期待以上によく通る声と、凛とした佇まいが美しかったですv
りょうさんって、なんとなーく悲劇的な雰囲気を纏っている印象なんですが、
彼女のその陰のあるイメージが、オリヴィアという複雑な女性にとても似合っていたように思います。

マライア役の荻野目慶子さんは、相変わらずの可愛らしさ!
私も良く年齢不詳といわれますが(え)、
本当に年齢不詳っていうのは、こういう人のことを言うんだと思う!!

この物語、マルヴォーリオへの仕打ちがどうにも受け入れがたくて、
そういう点ではあまり好きな物語ではないのですが、
今回もマルヴォーリオな串田さんへの仕打ちは容赦なく(涙)。
でも、荻野目さんのマライアや片岡亀蔵さんのサー・アンドルーもとても魅力的だったので、
マルヴォーリオごめんなさい!と思いつつ、二人のちょっとリアルさのある関係に魅了されました。

笹野さんのフェステも、いろんな意味で容赦なかったですが(笑)、
やはりこの方のひょうひょうとした独特の語り口と佇まい、大好きなのですv
以前、「ウーマン・イン・ホワイト」を観たときに、
光枝さんが出てくると舞台の上が19世紀イギリスになる、と感じたことがありましたが、
笹野さんが出てくると、舞台の上がちょっと次元の違う不思議な世界になるような気がする。
その不思議さが、この舞台ではとても魅力的なスパイスになっていたように思います。


うーん、1ヶ月前なのに、けっこう覚えてたなあ(笑)。
人気の舞台で1回しかチケットが取れなかったのですが、
可能であればもう1回観たかったなあ、と思った舞台でした。
たぶん、観るたびごとに変化があって、観るたびごとに湧き上がるイメージが変わっていく・・・
根本がしっかりしているからこその遊びや自由さのある、そんな舞台だったと思うのです。

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