瓔珞の音

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zoom RSS 二人に射す影

<<   作成日時 : 2011/09/25 13:01   >>

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気に入ったお芝居を観るときの理想的な観劇回数って、何回ですか?
私の場合は3回。
全体が見える後方席から1回。
好きな役者さんの表情がはっきり見える前方席から1回。
そして、照明の効果まで俯瞰できる2階席から1回。
もちろんプラスαも当然ありです(笑)し、キャストがダブルやトリプルだと、
もう際限なく回数が増えちゃうわけですが・・・(え)
とりあえず、このミュージカルに関しては、割と理想に近い観劇の仕方だったかもしれないなあ、なんて思います。


「ロミオ&ジュリエット」

2011.9.24 マチネ 赤坂ACTシアター 2階F列30番台

出演:山崎育三郎、昆夏美、浦井健治、平方元基、石井一彰、岡田亮輔、石川禅、安崎求、大島れい、
    ひのあらた、中山昇、未来優希、涼風真世、大貫勇輔 他


先週急遽追加してしまったこのチケット。
さすがに席は売り切れ寸前で、かなり後方の席になりました。
が、今回はそれがけっこう嬉しかったかも。
もちろん、これだけ舞台から遠くなると、
役者さんの細かい表情をしっかり観ることはできませんでしたが、
群舞の綺麗さや、全体的な動き、舞台奥での"死"の佇まいなんかもよく見えたし、
何より照明の美しさを堪能することができました。
この舞台の照明って、わかりやすいというかシンプルというかベタというか・・・
まあ、私的には、ぶっちゃけそんなに心惹かれたりはしなかったんですね(すみません)。
でも、今回舞台を上方から俯瞰できる位置から観劇して、
その影の使い方の美しさと意味深さに、ちょっと感動してしまいました。

一番は、眠るロミオとジュリエットの上に"死"が降りてくるシーン。
これまでは"死"本人の動きに目を奪われていたのですが(え)、
眠る二人の上に"死"の影が、
二人を祝福するかのように、あるいは二人を絡めとるかのように、
なんとも禍々しくも美しく落ちていて、おおお!と思ってしまいました。
欲を言えば、もうちょっとロミオが苦悶して、もうちょっと早く飛び起きてくれたら良かったなあ・・・(おい)

あと、ジュリエットが毒を飲むシーンも、
手前で叫ぶ若者たちの影が、ジュリエットの背後に大きく映し出されて、
ジュリエットの歌声や表情とあいまって、凄く追い詰められた心境になりました。

それから、両家の若者たちが衝突するシーンで、
モンタギューチームに一人凄く気になるダンスをする方がいたんです!
これまでは、メインキャストを観るのに精一杯で、
ダンサーの方たちを一人一人見分けるのはほんとに無理で・・・
でも、さすがにこの1回でその方が誰だか見分けることは出来ず(涙)。
プログラムの写真とは、全然雰囲気違いますからねー。
もっとちゃんとダンサーズも一人一人注目できればよかったなあ・・・残念!


初日以来の山崎ロミオは、なんだか凄く孤独を感じてしまいました。
とても強くて賢くて責任感があって・・・だからこそ、自分の全てを相手に手渡すことのできないロミオ。
これは、昆ジュリエットにも同じように感じました。
可愛らしい外見とは裏腹に、凄く成熟して意思のしっかりしたジュリエットだなあって。
うん、とても似た二人だったように思います。
強くて自立した二人。
燃え上がる恋と同時に、そのことで変わる何かや得られる何かを―――未来を見据えている二人。
そして、だからこそどこか頑なな二人。
だからかな、二人の関係に、今回はあまり甘さを感じませんでした。
歯車が狂っていく焦燥感や悲壮感はあったのだけれど、
もうこうするしかない、という崖っぷち感がなかったというか・・・
この二人だったら、どうにかして生き延びちゃうんじゃないか、ってちょっと思っちゃった(笑)。

もちろん、二人の出会いのシーンはとても素敵だったし、
結婚式のシーンなんて、遠目だったせいかまるでお人形さんのような可愛らしさだったし、
別れのシーンもとても切なかったです。
二人とも歌声はとても安心して聞いていられますしね。

でも、やっぱり、この物語を生きるには、
私のイメージとしてはこの二人は賢すぎたように思います。
天然人たらしな城田ロミオと、初々しくて懸命な莉奈ジュリエットを観てしまったからかもしれませんが・・・
私的には、とても幼くて、幼さゆえに純粋で、周りの予想を覆す行動をとってしまうような二人が好きなのかも。


でも、そんな大人なロミオが子どもみたいな顔を見せるのが、安崎さんの神父様の前。
というか、この日の観劇で一番感情迸ってたのが、神父様だった気がします(笑)。
「アロマテラピーが趣味なんだ!」ってカーテンをばさばささせるとき、
山崎ロミオに「激しい・・・(笑)」って言われてたし・・・ってそれは違うか(笑)。
(でも、その後、結婚式を引き受けてくれた神父様に、椅子の上から飛びつくロミオも十分激しかったよ・・・)
霊廟でロミオとジュリエットを見つけた後の嘆きの声も、凄かったなあ・・・
この人は、もう神父ではいられないんじゃないか、って思ってしまうくらいの悲嘆でした。
でも、この神父様も詰めが甘いよねー(え)。
ロミオから返信がなかったら、悲嘆にくれて電源切ってるんじゃないかとか考えて、
早馬送るくらいすればいいのに(原作はそれが間に合わなかったんだっけ?)。
って、そうしちゃったら、お話が進みませんが(笑)。

そういえば、結婚するのが自分だ、と言うロミオに神父様が言う言葉、
城田ロミオは彼の目の前まで行って「大きくなったなあ〜!」だったけど、
山崎ロミオは遠くから目を細めて「いい男になったな」でした。
うん、なんというかこの台詞が、この二人のロミオの真髄を表している気がしてきた(笑)。


石井マーキューシオ、初日以来ですが、ちょっとエキセントリックさが軽減されてた感じかな。
感情の表し方が素直になった気がする。
石井さんのまろやかな歌声、かなり好きなので、♪マブの女王 は聴き所見所満載!・・・なんですが、
このシーンから"死"が現れちゃうんで、どうにもそちらに目が行ってしまい(汗)。
何気にマーキューシオのシーンって"死"の出ているシーンと重なってるので、
彼に関してはいろいろ見落としが多そう。
マキューシオだけじっくり観たら、いろいろ発見があったかもしれないなあ、と思うとちょっと残念です。
いえ、自業自得なんですが(汗)。
そういえば、やっぱり石井マーキューシオは顔には模様がありませんでした。
あれって良知マーキューシオ限定なのかな?


で、大貫さんの"死"。
山崎ロミオとだと、やっぱりちょっと雰囲気が違いますね。
城田ロミオよりも、ちょっと距離があるように思いました。
その分翻弄っぷりに容赦がなかったような気もする(笑)。
さすがに3回目なので、わりと冷静にいろいろ見れた気がしますが、
今回おおお!と思ったのが、♪今日こそその日 で、階段で歌うティボルトに上から覆いかぶさるシーンと、
♪決闘 で足場の一番てっぺんで踊る姿(これまではさすがに良くみえなかったの)、
そして、♪ロミオの嘆きの始まりで、酒場のカウンターの上で指で小さくリズムを取っているところ。
・・・って、細かすぎますか?(笑)
さすがにこの席だと細かな表情は見えなくて、でも、その分手の動きの雄弁さが印象に残りました。
最後のシーンは、前回ほど苦悶する感じがなくて、
むしろ祈る人々を抱きしめるような印象がありました。
振付としては同じはず・・・なのだけど、その日のキャストや流れでちょっと変わってくるのかな?


カーテンコール、山崎くんがちょこっと挨拶をしてくれました。
そこで、「平方くんのティボルトとはこれが最後で」と言っていて、
のこり1週間は全部上原さんなの?!ってびっくりしたのですが、
「(僕と)最後で」ということだったようです。
平方くんも「俺、今日で最後なのかと思っちゃった!」ってびっくりしてました(笑)。
恒例の♪世界の王 は、ロミオとマーキューシオとモンタギューチームで踊ってくれました。
ベンヴォーリオ、後ろの方でにこにこしてました(笑)。
このときの大貫さんの歳相応のにこやかな笑顔がやっぱり印象的("死"メイクですが/笑)。
ダンサーのみんなと肩を組んだりして凄く楽しそうなの。
まあ、物語の中ではめちゃくちゃ孤独ですからねー。目もあわせてもらえないし(笑)。
そういえば、このミュージカルとコラボしているソフランのキャンペーンで、
大貫さんもロミオエントリー(何故??/笑)されてます。
そこにある動画が、なんというかちょっと正視できないぐらいの好青年っぷりなんですが(え)、
私がアンパレで惚れこんだ、あの重力を感じさせないようなジャンプを含めたダンスを見ることができます。
もしよろしかったら皆さんも見てみてくださいねー。


そんなこんなで、私のロミジュリな1ヶ月が終わりました。
この最後の観劇は、物語や流れを理解したうえでの観劇だったためか、
キャストの組み合わせによるのか、席の関係か、
どっぷり物語に浸る、というよりは、一歩退いた位置からこのミュージカルに接したような気がします。
その分、いろんなことを考えてしまいましたが、
結果としては、このミュージカル好きだなあ・・・!ということ。
私の観劇は今回が最後ですが、またいつか是非再演して欲しいな、と思います。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
原作では、確か神父が人をマントバに送りますが、マントバに疫病が流行っていて 戻ってきてしまい、お使いの役を果たせなかったのです。
通りすがり
2011/10/03 12:30
通りすがりさま

疫病!!そうなんですね!
原作に忠実な舞台を観たのはずいぶん前なので、
すっかり忘れていました。
たしかに、その理由はこのミュージカルでは使えませんね(笑)。
教えていただき、ありがとうございましたv
恭穂
2011/10/03 20:51

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