瓔珞の音

アクセスカウンタ

zoom RSS ああ、もうこんな時間!(汗)

<<   作成日時 : 2011/12/15 23:37   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 5

何気に観劇な一週間に突入しております(笑)。
仕事がらみでもありますが、週の半分東京にいるってどうよ、私(汗)。
でも、観た舞台、どれもとっても素敵で・・・書きたいことはたくさんあるのですが、
なかなか時間がとれず、ちょっとフラストレーションでした・・・
で、今日もちょっと遅くなっちゃいましたが、このままだとどんどん観劇記録が溜まっちゃいそうだし、
私の記憶も曖昧になりそうなので(汗)、とりあえず1個観劇記録に突入しちゃいます!


「お悩みはご一緒に!!」

2011.12.10 ソワレ 紀伊國屋サザンシアター 6列10番台

出演:彩輝なお、岡幸二郎、光枝明彦、福麻むつ美、高谷あゆみ、神田恭兵、上野聖太、浦出華代、梶雅人、
    真田慶子、清水泰雄、藤田光之、船山智香子、水野杏奈、水野貴以、三原玄也、森雄基、横関咲栄、
    清水錬、春口凌芽、小久保秀章、白鳥光治、城間真、田中清貴


物語の舞台は、劇作家・森江留美(彩輝なお)のマンションの一室。
公演初日を一ヵ月後に控え、役者も演出家もスタンバイしているのに、
肝心の脚本を、留美はまだ一行も書くことができていませんでした。
テーマは決まっている―――東京に住む11人の男女のハッピーライフ。
タイトルも決まっている―――「フレンド」
キャラクターも、大まかには決まっている。
いつもなら、キャラクターたちが話し出し、動き出すのをそのまま記録すればいいのに、
今回、彼らは全く動き出してくれません。
なぜなら、留美の心は、気まずい雰囲気になってしまった恋人・内海雅史で一杯だから。
「脚本が出来上がるまで会わないでいよう」
彼のその言葉は、自分を気遣っているのか、もう自分から心が離れてしまったからなのか。
脚本が出来上がった後に彼が自分に言うのは、別れの言葉なんじゃないか。
半分パニックになっている留美の周りにいるのは、黒い服を着た11人の老若男女。
時に彼女を励まし、時に気遣い、時に落ち込ませ、時に一緒に歌い踊る彼らは、留美の雑念たち。
そして、かつて留美が脚本に書いたキャラクターのゲイ・リー(小久保秀章)は、
こんなときいつも留美の相談にのっています。
雑念たちに追い立てられ、ゲイ・リーに励まされ、
現実世界の友人であり演出家である日出子(福麻むつ美)に手がかりをもらって、
マンションの隅っこで無表情に固まっていたキャラクターたちが、
いつの間にかどんどん動き出していきます。
後は、彼らの行動を、言葉を書き留めていくだけ!
何とか光明が見えたかのように思った留美ですが、物語の結末を前に立ち止まってしまいます。
それは、二人のキャラクターの最後の選択。
留美自身が投影されたロミ(水野貴以)と、その恋人・雅史(岡幸二郎)の恋の行方。
留美の不安を軽く飛び越して、結婚というゴールにたどり着こうとする二人。
途方に暮れる留美の前に現れたのは、現実の雅史で―――


という物語が、たくさんの歌やダンスと、ちりばめられた笑いに彩られていました。
正直なことを言ってしまえば、登場人物の多さと複雑さに、
見始めたときには非常に混乱してしまいました。
開演前に熟読したプログラムのにわか記憶を必死に引っ張り出して、
この雑念がこういう人で、この雑念とこの雑念はこういう関係にあって・・・って、一生懸命思い出して。
でも、♪シング・アンド・ダンス で、留美と雑念が踊りだしたときに、ま、いっか、って思っちゃったの。
この舞台は、物語り全体を俯瞰するのでもなく、
留美に感情移入して思い悩むのでもなく、
むしろ、留美の雑念の一人みたいな感じで、この空間そのものを素直に楽しめばいいんだなって。
そう思ったら、もの凄く気持ちが楽になって、
その後は、「ええ?どうしてここでそう来るかな?!」とか、「そうそうそうなのよ!」とか、
留美の行動や雑念たち、そしてキャラクターたちの行動に、
内心で一緒になってつっこんだり、笑ったりすることができました。

結果として、見終わった後もの凄く感動したとか、先に続く力をもらったとか、
そういうことは全然なかったのだけど、なんだか不思議に気持ちが軽くなって、
そして、こういうお芝居もたまにはいいなあ、という満足感が残ったのでしたv


留美役の彩輝さんは、先日観た「ピアフ」のディートリッヒとは全く違う、
キュートで楽しい(見ていて/笑)女性を生き生きと演じてらっしゃいました。
ふとした表情の鮮やかさにはっとする感じ。
キャラクターたちが動き出すのを書き留めるだけ、という自動書記タイプの作家さんというと、
栗本薫さんや有川浩さんが思い浮びますが、お二人も、留美みたいな感じだったのかなあ・・・?
いや、留美はキャラクターを見つめるというよりは、
インナースペースで共に生きている感じなのでちょっと違うかな?
どちらにしろ、こんなにもたくさんの"意識"が共存する留美の頭の中って、ほんと凄い!と思いました。
どの雑念も、留美であって留美でない。
ある意味自分自身を客観的に見つめる究極の方法なのかもしれないなあ。

雑念とキャラクターたちは、それぞれほんとに個性的!
東宝ミュージカルでよく拝見する役者さんも何人もいらっしゃって、
久々に歌声をお聞きする方もいて、とっても嬉しかったですv
見せ場もちゃんとあって、台詞もそれぞれの背景をちゃんと感じさせてくれるし、
台詞がないときの表情なんかも、雑念の間の人間(?)関係が垣間見えるのですが、
いかんせん私には人数が多すぎて・・・(涙)
一回の観劇では見落としてるところが凄くたくさんあったと思います。
・・・ただ、大抵の観客って、1回きりの観劇ですよね?
だとしたら、ちょっと観客に対して不親切だったかなあ、という気がしないでもありません。
留美の内面を表現するにはこれだけの人数が必要だったのかもしれないし、
雑念の個性とか関係の細かいところは物語においてそんなに重要ではない、
と言いわれてしまったらお終いなんですが・・・(汗)

でも、そんな風に翻弄された私の頭の中に、ぽんっと飛び込んできた人たちもいらっしゃいました。
その筆頭が、小久保さん演じるゲイ・リー。
まあ、いわゆるオネエキャラで、歯に衣着せぬ言い方で、留美を支えているのですが、
混乱気味の舞台の上で、すっと目に飛び込んでくる存在感がありました。
会話のテンポや笑いのタイミングも凄く自然で、彼女(?)のシーンは安心して楽しむことができました。
見終わった後、私の中にもグレース(って呼んで、って言ってたのv)がいるといいのに!って思ってしまいました。
終演後役者さんがホワイエに出てきて、プログラムを売ったり観客とお喋りしてくれたりして、
小久保さんともちょこっとお話できたのですが、
このカンパニーの立ち上げから参加されている方なのだそうです。
なるほどなあ、と思ってしまいました。
この方は、是非また何かの舞台で拝見したいです。

で、もう一人が雑念・ニジュウ役の森さん。(雑念は年齢らしき数字で呼ばれているのです)
いやもう歌声がめちゃくちゃ好みで!
台詞を言うときの声はむしろ高めなんですが、
歌っているときの低音がほんとに素敵だったんですv
歌が始まると、思わずニジュウを目で探しちゃいました(笑)。
この方も、是非是非何かの舞台でその歌声をじっくりお聞きしたいですv


留美の現実の恋人であり、キャラクターでもある雅史は岡さん。
岡さんを拝見するの、もの凄い久しぶりな気がする・・・
相変わらず素敵な歌声でしたv
でもって、ほんとに普通の好青年な役柄なのですが、何故かそれに違和感を持ってしまった私(笑)。
いや、やっぱりこれまでの役柄の印象が強いですからねー。
留美との黄金率的な身長差もとってもお似合いでしたが、
ロミ役の水野さんとの、城田ロミオと昆ジュリ的な身長差もいい感じでしたv(笑)

ロミ役の水野さんは、ほんとに素敵な歌声!
可憐なソプラノにうっとりしてしまいました。
役作りだったのか、普段の表情や台詞から伝わる感情が乏しいのが個人的にちょっと残念かな。


キャラクターたちは、某アニメのパロディ的な人物造形で、
衣裳とか人間関係とかもそのまま+黒さ無限大!という感じで楽しかったですv
「ドラ○もん」チーム(?)と「サ○エさん」チームのそれぞれが、
のっぴきならない泥沼修羅場な状況に陥るのですが、
畳み掛けるように進んでいくその状況と、合間にしっかり挟み込まれる元ネタ的人物造形に、
おおお!と思いながら爆笑してしまいましたv
個人的には、上野さん演じる中島君の純情全開な苦悩っぷりと、
彼を前に空回りしまくる梶さんのさぶろう、
そして、神田さん演じる(歌の上手な)剛田合田の乙女要素がツボだったり。
あ、悪女な静華ちゃんも悪気がない風で可愛かったなあv
でも、素朴な疑問なんですが、この脚本って、ハッピーライフって言えるのかな・・・?(え)


他にも書きたいことがいろいろあるのだけど、ちょっと時間切れ!
最後に音楽のことをちょっとだけ。
ミュージカル大好き!な脚本家兼演出家の方の想いを受けて、
有名ミュージカルの曲をインスパイアした楽曲たちだったらしいです。
私はあまり映画のミュージカルは観ないので、
元ネタがしっかりわかったのは1〜2個でしたが、
なんだかひっかかる!と思った曲はもっとあったかな。
それでも、知らない分普通に耳障りのいい楽曲だなあ、と感じていたのですが、
中途半端に引っかかっちゃう部分もあるのかなあ、と思ってみたり。
「RENT」の曲とか、自分の中に染み込んだ曲から無理やり方向転換させられる感じで、
実はちょっと辛かったのも正直なところだったり。
お芝居自体もクセがありますし、この辺も好き嫌いの別れる部分なのかもしれないなあ、って思ってしまいました。
まあ、この辺は好みの問題なんでしょうけどね。
でも、とりあえず、再演されたら観にいくかもしれません。
というか、この劇団の舞台、機会があったらまた観てみたいかな。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
私も「お悩みはご一緒に」拝見しました。面白かったですね〜!
しかし残念ながら、私には、ゲイリーや男性の何名かが少しだけ、学生演劇のような素人感を感じてしまいました。
いい役なのになとちょっと残念!
これからに期待!
アリエル
2011/12/18 14:46
アリエルさま、いらっしゃいませv
ほんとに面白い舞台でしたね。
学生演劇は見たことがないので、ちょっとわかりませんが、
私はあの雰囲気も演出なのかなあ、と思ってみました(笑)。
またこの劇団のお芝居を見るのを楽しみにしていようと思いますv
恭穂
2011/12/19 20:54
先日はありがとうございました!
まさか一番にこれの感想が来ているとは。
役者ファンの場合、その役者さんを見るという楽しみ方がありますから
特別にお目当てのいない、普通のお客さんの感想が一番ほんとの評価だよなーと思いながら読んでました。

私も最初見たときは、舞台の大きさに対して人が多すぎてごちゃごちゃしている(特に雑念チーム)と思ったし
ミュージカル場面とストレート場面がうまくかみ合っていなくて
ストレートの部分は本領発揮なんだけどなー…と感じたので。

ごちゃごちゃしてるから「雑念」なのよね、
出来上がる前の混沌の段階だから噛み合ってないのが当然か、と自分の中で落としながら初回は見ていたんです。
(休憩時間にお二人から面白いと言われてほっとしてました)

「不親切」というのは確かにそうかも。
私も、こういう芝居なのだと見方のわかった2回目以降の方が
断然楽しかったのですが
ぶっちゃけ役者ファンや劇団ファンじゃない初見のお客さんに
これリピートしよう!と思わせることは難しかったんじゃないかと思ったのも
事実です。

長くなったのでいったん切りますね。
みずたましまうま
2011/12/20 12:13
続きです。

わたしも登場人物チームまでは何とかなったけど
雑念チーム内の設定までは見てる余裕なかったですね。
ちなみにRENTのオマージュシーンは、ずらっと横一列に並んだのを見て「まんまじゃん!」とツッコミ入れておりました(爆)
新感線の「花の紅天狗」をちょっと思い出したノリでした。(あれもエリザやM!の丸わかりなオマージュに爆笑なんです)

>見終わった後もの凄く感動したとか、先に続く力をもらったとか、
>そういうことは全然なかったのだけど、なんだか不思議に気持ちが軽くなって、
>そして、こういうお芝居もたまにはいいなあ、という満足感が残ったのでしたv
読んでめっちゃ笑いました。わかるー。でも、何となくまた見たくなるんですよねー(笑)


小久保さん、森さん、上野さん、梶さん、神田さんの感想にもうんうんと頷きつつちょっと嬉しくなったりしてw
ちなみに神田さんの乙女度、翌日はさらにアップしておりましたv(mixiの私の日記にこまごま残しております)

小久保さんのグレイスがそんなにお気に召していただけたのなら
「ラブリー・ラブリー」の黒岩(神田君演じる悪い男の友人の、健気でキュートなオカマさん)はきっと気に入っていただけただろうなぁ!
お見せしたかったです。再演あったらぜひぜひ。

「寒い」のレパートリーや
サザエさんチーム、ドラえもんチームの芝居場面が
気に入っていただけたのでしたら
たぶんてにどうのお芝居とは相性がいいんだと思いますよ。
ぜひ一度、足を運んでみてくださいませ(^^)v
みずたましまうま
2011/12/20 12:15
みずたましまうまさん、こんばんは!
はい、てにどうさんの舞台、結構好みみたいですv
でも、きっと自発的に観にいくことはなかったと思うので、
(小劇場系と宝塚ははまったら生活できなくなりそうなので/笑)
みずたましまうまさんにまたしても感謝!です。
小久保さんのグレイスは、ほんとに身近にいて欲しい!って思いました。
ごちゃごちゃしてるから「雑念」というのも納得です!
mixiの方も、また読ませていただきますねv
恭穂
2011/12/20 22:45

コメントする help

ニックネーム
本 文
ああ、もうこんな時間!(汗) 瓔珞の音/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる