瓔珞の音

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zoom RSS やはり波乱の年・・・

<<   作成日時 : 2012/05/12 19:12   >>

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昨夜はちょっと風邪気味だったので、お薬を飲んで寝たところ、
ロミジュリの舞台を観る、という夢を見ました。
しかも、ロミオが浦井健治くんで、ジュリエットが大竹しのぶさん。
でもって、ジュリエットがせっついてロミオと駆け落ちするのだけど、
追っ手に捕まって引き離されてしまう、というもの(・・・既にロミジュリではなくなってます/笑)。
でも、結構面白かったので、続きが見れるかなあ、と二度寝したら、
明日会うお友達と普通に観劇してご飯を食べる夢を見ました。
いずれも正夢だと嬉しいですv(笑)
とりあえず、先週観たロミジュリの感想を書け、と私の中のどこかが言っていると解釈したので、
観劇記録に突入いたします!


「ロミオ&ジュリエット」

2012.5.4 マチネ 赤坂ACTシアター 1回Q列20番台

原作:ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:松岡和子
演出:ジョナサン・マンビィ
上演台本:青木豪
出演:佐藤健、石原さとみ、賀来賢人、菅原将暉、尾上寛之、姜暢雄、コング桑田、楠見薫、原康義、
    多和田えみ、石野真子、長谷川初範、キムラ緑子、橋本さとし 他


去年の秋、ミュージカル「R&J」に通った(笑)赤坂ACTシアター。
今回は、ストレートプレイのR&J。
橋本さとしさんとキムラ緑子さんの名前に惹かれてなんとなくとったチケットだったのですが・・・
すみません。
この舞台の演出、私には全然合いませんでした(涙)。
役者さんの演技がどうこう以前に、私的にはどうにも居心地の悪い空間でした。
それでも最後まで眠ることもなく観ることができたのは、
物語の力と、役者さんの魅力と、そしてこの演出がどんな風に着陸するのかに興味があったからかなあ・・・
なので、このあとの記録はちょっと辛口になります。
あくまで(結構保守的だという自覚のある)私個人の感想ですので、
この舞台をお好きな方は、軽くスルーしてくださいね。

今回の演出家さんは、本場イギリスのRSCで活躍されていた方だそうです。
開演前にプログラムのインタビューに目を通していたら、
去年のミュージカルR&Jを引き合いに出されて、「電子機器は使いません」という言葉があったのですね。
その前後の流れからも、この時点で私の中に、
古典的王道を行く舞台なのかな、というイメージができてしまい・・・たぶん、これが最大の敗因。

実際始まってみると、舞台上方からぶら下がったたくさんの綺麗な光の中に、
ロミオとジュリエットが登場して前口上を述べて、
その後ろには他の出演者さんたちもいて・・・というちょっと意表をつく始まり方。
天に召された二人が、星々の中で自分たちの軌跡を振り返る、という雰囲気で、
その綺麗さはちょっとおとぎ話的な雰囲気をかもし出していてとても素敵でした。
が!
次の瞬間目の前に現れた舞台セットに目を疑いましたよ私は。
安っぽい仁侠映画に出てくるような、虎と竜が吼えあう絵が一面に・・・(絶句)
この時点で「これはもしや私的にはダメかも・・・」と思ったのですが、
その後も続々と「それはないでしょう!」ともう笑うしかないような演出が続きまして。
べンヴォーリオとロミオが落ち合うのがバーカウンターだったり、
舞踏会のシーンの背景は夜叉の面で、人々が被る面も夜叉だったり。
衣裳も現代風、というかちょっとレトロな感じのスーツや革ジャンだったり、
それはないでしょう?!といいたくなるような着物風なドレスや髪飾りだったり。
(あれを着こなせるキャピュレット夫人な石野さんはさすがだと思う・・・)
特に若者たちの衣裳は特に家ごとの色合いの基調とかもなかったので、凄くわかりにくかったです。
ロミオとジュリエット、二人のシーンはとても綺麗で、
バルコニーのシーンも、バルコニーというよりは鉄筋のつり橋みたいではありましたが、
その後ろの大きな(というか巨大化した/涙)桜の枝だけのシンプルなセットに、
若い二人の勢いある存在感が素敵だったのですけどね〜。
なんというか、ミュージカルR&Jで私がちょっと引っかかっていた部分を、
もの凄く中途半端な形で再現されちゃった感じなのです。
しかも、良くわからない日本的な要素(?)を混ぜ合わせて!
シンガーの多和田さんの歌声もとても素敵だったのですが、現れ方とか動きがもの凄く断続的で、
キャストとの絡み方もちょっと私には謎で・・・まあ、"死"のダンサーとは全然違うのはわかっているのですが、
でも、思い返すと、小池先生の作った舞台の美意識って、徹底していたのかも、と思ってしまいました。
その上、そういう中途半端な舞台の上で交わされる台詞が、松岡先生の訳なのも、ちょっと辛かったなあ・・・
蜷川演出のロミジュリが思い浮んでしまって、どうしても頭の中で比較してしまうのです。

・・・もしこの舞台が私が接する初めての「ロミオとジュリエット」だったら、
たぶん私はもっとずっと素直にこの舞台を楽しむことができたのだと思います。
でも、私の中には脚本を変えずに独特の世界を作り上げた蜷川版ロミジュリと、
ミュージカルという要素を基礎に大胆に作り変えつつも一本芯が通った小池版ロミジュリが既にあって。
更には、時代や国を全く変えながらも物語の本質を過たなかった新感線の「オセロー」と「マクベス」があって、
そういうもろもろと比較をしてしまったが故に、私はこの舞台を受け入れられなかったんだなあ、と
1週間たった今になって、なんとなく納得してみたり。
願わくば、この舞台で初めてシェイクスピアに触れた若者たちが、
松岡先生の訳し青木さんがそのまま残した美しい詩の部分に心震わせる瞬間がありますように―――


ロミオ役、佐藤健くん。
彼の出演したTVドラマは見たことがないので、演技する佐藤くんを見るのは初めてでした。
なんとも甘い声音が、歳若いロミオ、という感じ。
台詞もわりと聞き取りやすかったし、あの広い舞台にも飲まれない存在感がありました。
演出に度肝を抜かれていたのと、かなりスピーディーな展開になっていたこともあり、
彼の"ロミオ"の背景まで想いを馳せることはちょっと難しかったのが残念。
そして、彼の台詞を聞くたびに、ああ、藤原ロミオはこんな風だったなあ、と思ってしまった自分を叱りたい(涙)。


石原さとみちゃんのジュリエットは、「港町純情オセロ」 のモナと同じように愛らしいのだけれど、
モナとはまた違った冷静さと芯の強さと愛らしさがあったように思います。
父親に結婚を強いられ、従わないなら出て行けといわれ、
そして母に見捨てられ乳母に裏切られたときに、
それまであった幼さが表情から一気に抜け落ちたところは、ちょっと目を見張ってしまいました。
ちょっとぎこちなさも感じましたが、きっと演じるごとに彼女の"ジュリエット"は進化していくと思います。
うーん、それはちょっと見てみたかったかな。


橋本さとしさんのロレンス神父は、この舞台の中で一番正統派だった気がします。
いえ、もちろんしっかり笑いもとってくれているのですが、
ロミオとジュリエットの愛の成就の先に平和を見ていることも、
自分の計画した全てが、まるで何かに弄ばれるかのように次々と裏目にでることへの疑念や絶望も、
"ロレンス神父"としてほとんどぶれがないのです。
ラストシーンのロレンス神父は本当に見ていて悲しかったけれど、
そのぶれない存在感が、この舞台の中では私にとってもの凄い安心感になっていました。


正統派といえば、姜暢雄さんのパリスもまさにパリス伯爵!という感じでしたね。
今回はきちんとロレンス神父のところでのジュリエットとの会話や、霊廟での最後のシーンもあったので、
個人的にはかなり嬉しかったです。
まあ、ロミとのやり取りにはちょっと不満が残りますが(え)。
このパリスは、ちゃんとジュリエットを愛してたんだなあ、と思えて、それが嬉しかったですv


キムラ緑子さんの乳母は、この役柄の愛らしさも愚かしさもしっかり見せてくれました。
が、なんとも騒々しいというか・・・
あの騒々しさとちょっとぎりぎりな下品さも、演出なのかなあ?


ティボルト、マキューシオ、ベンヴォーリオの若者3人は、
役の個性を見せるのをそれぞれ頑張っていたな、と思います。
石野さんのキャピュレット夫人と楠見さんのモンタギュー夫人の間の火花は凄かったです。
パリスの小姓役の大村学くんが、地味だけど繊細なお芝居をしていてちょっと目を引かれました。
大公役の原さんも、あの衣裳では大公だってわからないんじゃ、とは思いましたが、とっても渋くて良いお声でしたv


うん、役者さんたちはほんとに頑張ってらしたし、
あの演出に馴染める方だったら、きっと楽しめるのではないかな。
私はどうにも馴染めなかったけど、でもそれなりに楽しめましたし。
東京公演はまだ半分くらいですし、大阪公演もありますし、
最後のほうに見たら、もしかしたら私の受け止め方も違っていたのかもしれません。
とりあえず、石原さとみちゃんと佐藤健くんと大村学くんはまたどこかの舞台で見てみたいかな。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
恭穂さま
自分の感想を書くまでは・・と他の方のブログや劇評を
読むのを控えていたのですが、とにもかくにも書いたので
真っ先に恭穂さんのところへやってきました。
そして、私と似たようなことを感じていらっしゃることを
知ってちょっとホッとしたり、藤原竜也くんのロミオを
思い浮かべるなんて、ほんとおんなじだワと安心したり(笑)。

私は、とにかくミュージカル版でも同じ小池先生演出でも
宝塚版(それも星組!)がベストと思っていますので
恭穂さんのおっしゃる通り、昨年の(スマホ持ってた)ミュー
ジカル版の気になる部分はそのまま、中途半端に古典、
という印象を受けました。
豪華キャストなだけに勿体ないですね。
演出のマンビィさん、ジャパネスクをどうとらえているのか
一度お聞きしてみたいところです(笑)。
スキップ
2012/06/17 23:56
スキップさん、こんばんは!

スキップさんも藤原ロミオを思い浮かべちゃいました?
あのロミジュリは、やっぱり今思い返しても、
素晴らしいキャスティングの舞台でしたよねv
これからスキップさんの感想、読ませていただきに伺いますね。

宝塚版のR&J、とっても気になっております。
とりあえず、秋のフランス版が楽しみだったりv
勢いで宝塚版のDVDを買ってしまうかも?

演出家さんのイメージの中のジャパネスク・・・
確かに聞いてみたいです(笑)。
恭穂
2012/06/18 21:12

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