瓔珞の音

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zoom RSS 忘れていたわけではなく・・・

<<   作成日時 : 2012/11/06 21:37   >>

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ここしばらく、ブログの調子が悪くて、先週末は緊急メンテでログインすらできませんでした。
私はPCのこととかプログラムのこととかは全然わからないので、静観するしかできませんでしたが、
無事に復活してくれたようで安心しましたv

私自身はあんまりブログには多くを求めていなくて、
記事がかきこめて、コメントのやりとりができて、携帯から投稿出来れば、もうそうれで満足。
なので、このブログにも満足していたわけですが、
いきなり消えちゃったりしたら嫌だなあ、とちょっとどきどきしてました。
だって、文章は別に保存してあっても、写真やいただいたコメントは保存できてないのですもの!
とりあえずしばらくはこのままウェブリブログさんにお世話になる予定ですが、
また不具合が続くなら、ちょっとお引越も考えないとかなあ、と思っております。

で、そんなこんなで(いえ、それだけではないのですが)、書きそびれていた観劇記録を。
1ヶ月経っちゃう前に書けて良かった!(笑)
でも、記憶はちょっと曖昧になっちゃったので、簡単に。


フランス招聘版
ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」

2012.10.13 ソワレ シアターオーブ 1階8列10番台 
2012.10.14 マチネ シアターオーブ 1階17列30番台

出演:シリル・ニコライ、ジョイエステール、ステファヌ・ネヴィル、ジョン・エイゼン、トム・ロス、グラディス・フライオリ、
    ステファニー・ロドリグ、セバスティエン・エル・シャト、ブリジットヴェンディッティ、ステファヌ・メトロ、
    フレデリック・シャルテール、オレリー・バドル 他


去年の日本版にすっかり嵌ってしまった「R&J」。
主には大貫くんの"死"によろめいていたわけですが、楽曲も本当に素敵で、
その後フランス版のCDも買って、日本版のシーンに脳内変換しながら(笑)何度も聞きました。
でも、日本版とフランス版では、楽曲の並びも違うし、日本版ではなかった曲もあったりで、
今回のフランス版を見るのを、とても楽しみにしていました。

劇場は、初のシアターオーブ!
なんとも大きな劇場ですねー。
高層階にある劇場で、大きな窓が囲んでいる感じだったので、とっても見晴らしが良かったです。
高いところ好きな私には、なんとも素敵な空間v
劇場内はちょっとわかりにくいかなあ、と思いました。
直線では動けないんですよね。
でも、椅子は座りやすかったし、1階席はサイドでも比較的良く見えたかな、と思います。

初回、前方席に座っていたからか、開演前に緞帳の向こうで出演者のみなさんが掛け声をかけたり、
動き回っている気配が感じられて、ちょっとびっくりしました(笑)。
「ラ・カージュ・オ・フォール」とか「RENT」で、幕が降りた後に歓声が聞こえたことはありましたが、
始まる前というのは初めて。
海外のミュージカルって、こんな感じなのかしら?

そして、始まったミュージカルは・・・視覚的にも聴覚的にもとても美しい世界でした。
とにかく、衣裳と照明がめちゃくちゃ綺麗v
モンタギューの青とキャピュレットの赤、マーキューシオの紫、大公の1本の大木のような複雑な色。
デザインも一人一人違っていて、動いていてもじっとしていても、ラインがとても綺麗だなあ、と思いました。
"死"は白なのですが、純白ではなくて若干グレーが入った感じ?
"死"=黒、でインプットされていたので、ちょっと驚きましたが、
この"死"のイメージにはとても合っていたように思います。
舞踏会のシーンの衣裳は純白の柔らかで軽やかな布で、仮面も古代エジプトを模した雰囲気だったのが、
とても綺麗で、且つ凝ってるなあ、と思いました。
照明も赤と青を多用していてわかりやすかったし、
この光の中で踊るダンサーさんたちは、ほんとにかっこよくて迫力でした!
セットも、古いコロシアムのような階段を多用したもので、
それを上から下まで満遍なく使っていて、とても見ごたえがありました。
ジュリエットの部屋が、隔離された塔のようになっていたのも、意味深だなあ、と。
2回とも1階席だったのですが、2階席でも見たかったなあ、とちょっと思ってしまった(笑)。

物語としては・・・日本版ってもの凄く丁寧に物語を辿っていたんだなあ、と思いました。
フランス版は、なんというか、物語を紡ぐというよりもそのシーンを見せる、という感じ。
私はもちろんフランス語なんて全然わからなくて字幕が頼りだったので、
実際の歌詞に比べたら受け取った情報ってもの凄く少ないとは思うのですが、
それでも、え?いきなりそう来る?!と感じたところがちらほら。
フランスではロミジュリのストーリーって常識だから、これで通じちゃうのかなあ?
もちろん、役者さんが歌に込めた心情はとても深く感じられたし、歌声の綺麗さにはうっとりしましたが、
個人的にはロミジュリの物語を観たというよりは、ダイジェストのショーを観た、という印象でした。

物語そのものも、日本版とは違って原作に忠実だったように思います。
いえ、日本版が忠実でなかったわけではなくて、
人物の造形が原作にとても近いな、と思ったの。
日本版にあった背徳的な要素は全くなくなっていました。
ティボルトは叔母と関係をもっていないし、
ジュリエットは不義の子だけど、キャピュレット卿はそのことに気付いてなくて、花嫁の父的な存在になってたし。
でも、その分、暴力の描写がとても生々しくて・・・
♪憎しみ では、両家の夫人がサイド上方で歌っているのですが、
舞台の上では両家の若者たちの争いが・・・とくに女性が虐げられる様子が延々と描かれていて、
歌声の美しさと相まって、ちょっと涙してしまいました。
もしかすると、このミュージカルでは一番心に響いた曲かもしれません。
なんというか、"憎しみ"に対する二人の気持ちが、とても説得力のあるものに聞こえたのです。

また、両夫人がとても素敵だったんですよねー。
キャピュレット夫人は、日本版と同じように不義の果てにジュリエットを生んでいるのだけれど、
その根底には夫へ向けられた愛情と、夫の愛情への切望が確かにあったように思うのです。
この人はきっと愛人なんだろうなあ、と思うダンサーさんとの絡みもありましたが、
基本的に彼女の視線は夫に向いてるんですよね。
ジュリエットに向けられる視線も、"女"である前に"母"で、そして"母"である前に"妻"だったように思います。
それがなんだかとっても切なかったな。
モンタギュー夫人は、とにかくかっこよかったです!
歌声もゴスペルのような印象でしたし、どちらかというと女傑、という感じ。
モンタギュー卿は出てこなかったので(ですよね?)、
夫を亡くして後、女手一つで家を守っているのかなあ、と思いました。
厳しさと慈愛がきちんと交じり合っていて、ほんとに素敵でしたv

乳母も、日本版で感じたような嫌悪感はなくて、ジュリエットへの愛情だけが見える感じでした。
多分、ロミオに夜這いをけしかけるシーンがなかったので、それも大きいかと(笑)。
いやだって、日本版だとジュリエットの不幸の元凶って乳母に見えちゃったんですもの・・・
神父さまも、冒頭から両家の争いを憂慮していることがわかる演出で、
常に最善を目指しながら、全てが裏目に出てしまう悲哀が感じられました。

大公さまも、権力に溺れ、権力に倦み、けれど、権力を持つものの責任をきちんと持っているように思いました。
二幕最初の♪パワー とか、そういう大公の複雑な心情が感じられてたように思います。
なので、♪世界の王 で、権力を持つ者を嘲るような若者たちが、とても浅はかに見えてしまいました。

というか、この舞台、どちらかというと若者よりも大人たちの心情に寄り添ってしまいました。
この舞台で描かれる若者たちって、ほんとにまだ"こども"なんですよね。
ロミオからして、その場の情熱に従順な、ある意味浅慮な若者で、
日本版の苦悩するロミオとは全然違っていて、ちょっとびっくりしました。
だって、このロミオって、二人が結婚することで平和がくるとか、全然考えてないのですもの!
二人の結婚が両家のわだかまりを解く、って呟くのは神父様なんですよね。
ジュリエットに一目惚れして、つっぱしってます!という感じ。
ベンヴォーリオも、むしろ暴力に傾倒している感じだったし・・・
そんな中で、世界を変える力を持たない自分自身を道化ることで嘲っていたマーキューシオが、
もしかしたら、一番現実的で大人だったのかなあ、なんて思ってしまいました。
♪マブの女王 も、舞踏会に乗り込もうソング(笑)ではなくて、もっと深い意味合いがあったし。
だからこその、あの破滅だったのかなあ・・・

ティボルトも、いかついビジュアルと甘い歌声のギャップが、個人的にツボでした。
その外見から、荒ぶる存在であることを求められた少年が、
自分の中にある柔らかい感情が引き裂かれていく様を嘆き、
ただひたすらに穏やかな愛情を求めて、
でも、それがかなえられることなく、自ら破滅へ向かっていく、という印象。
♪俺のせいではない も、ただ大人への責任転嫁ではなく、
孤独な男の切実な感情を歌っているように感じました。

ジュリエットも、子どもだったなあ・・・うん。原作に近い造形だと思う。
純真で健気、というよりも、純真で勝気、という感じ。
霊廟で目覚め、傍らに命を断ったロミオを見つけたときも、嘆きよりも怒りの感情を強く感じました。
理不尽な運命に対して、自分が何をしたんだ!というような強い怒り。

総じてこの舞台では、人の力ではどうにもできない流れを感じさせていたように思います。
パリスとの結婚を決められ、神父さまに助けを求めに行ったジュリエットと、
マントヴァに追放になったロミオが歌♪祈り は、
その流れの前で、ただ跪き祈ることしかできない人間の、
畏れというか寄る辺なさというか・・・なんだか"今"にも通じるようなやるせなさがあって、
描かれるシーンの美しさと共に、とても印象に残っています。

怒り、という意味では、"死"もそうだったかなあ。
怒り、というよりは悪意の方が正しいかな。
フランス版の"死"は女性なのですが、もの凄くはっきりとした意思を持った存在として描かれていました。
いやー、もうどんどん介入してくるんですよ。
まさか神父様がロミオに出した手紙まで、抜き取って破り捨てるとは思いませんでした(笑)。
白い粉を吹いたときは、ちょっとどうしようかと思いましたよ・・・(え)
この"死"の目的は、とにかくロミオ。
でも、ロミオには最後まで見えてなかったように思います。
死を目前にした時の、マーキューシオとティボルトには見えていて、
その瞬間の二人の表情というか反応が、個人的にとても好きだったのですが、
(というか、この瞬間のマーキューシオの表情にちょっとよろめきました/笑)
ロミオはほんとに見えてなかったよね。
もちろんジュリエットも。
というか、この"死"は、ジュリエットの分身のように思えました。
あるいは、ジュリエットと同じような状況で命を落とした女の思念。
バレエの「ジゼル」に出てくるミルタがちょっと思い浮かびました。
なんか手下みたいなのもいたしねー(笑)。
"死"の衣裳と、ジュリエットが最後に着ていた衣裳が似ていたのも、そういうイメージを強めたかも。
個人的には、日本版の"死"の在り方の方が好きではありますが、
この子どもたちの物語の中では、この"死"の方がしっくりくるかもしれませんね。

他にもいろいろ思ったことはあったのですが、カーテンコールでちょっといろいろ飛んじゃったので(笑)、
この辺で終わり。
いやでも、あのカーテンコールは凄かった!
舞台そのものとしては、自発的にスタンディングするほどには心に響かなかったのですが、
(これは好みの問題ですね)
あんな風に大公さまに煽られたら、やっぱり立って手を振らなきゃ!と思っちゃいますよね(笑)。
初日は通路脇だったので、走り抜けたベンヴォーリオとハイタッチできちゃったしv
翌日のマーキューシオには振られちゃいましたが(涙)。
4曲ぐらい歌ってくれたと思うのですが、
♪ヴェローナ では思わずコール&レスポンス的に「ヴェローナ!」て小さく叫んじゃいました(笑)。
終演後もロビーにキャストが出てきてお見送りしてくれたようですが、
(人ごみに負けて、私はさっさと帰っちゃいました/笑)
これって、海外では普通なのでしょうか・・・?
サービスいいなあ、と思ってしまいました。

この舞台を挟むように、「XY2」を観てしまったので、
どうしても日本版と比べるような観方になってしまいましたが、
フランス版はフランス版の魅力に溢れていて楽しめました。
来年、日本版も再演されるようですが、物語の在り方はそのままに、衣裳はフランス版を踏襲して欲しいなあ・・・と、
ちょっと自分勝手なことを思ってしまいました。
いやだって、ほんとに麗しかったんですもの!

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
恭穂さま
日本版がとても丁寧に物語を辿っていたという点、全く同感です。
フランスオリジナル版にはなくて日本版にあった場面で、あれが
あったからすごく感情移入できたとか、あそこがあったからわかり
やすかったという場面、たくさんありました。
小池修一郎先生、おそるべし、です(笑)。

それにしてもフランス版は音楽も衣装も洗練されていて、ダンスは
エネルギッシュで迫力あって、まるでショーを観ているようでしたね。
そしてあの「死」には、私もかなり衝撃を受けました。
スキップ
2012/11/19 01:28
スキップさん、こんばんは!
フランス版の音楽と衣裳、本当に綺麗でしたね。
日本版とは全く別物でしたが、
どちらもそれぞれの魅力があるな、と思いました。
日本版オリジナルのシーン、
確かに小池先生おそるべし!ですね(笑)。
来年の日本版再演がどんな風になるのか、
ちょっと今からドキドキしております。
でも、とっても楽しみです!
恭穂
2012/11/21 22:09

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