瓔珞の音

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<<   作成日時 : 2013/01/15 22:36   >>

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今年最初の観劇な週末・・・は、観劇な三連休でした。
で、最終日の昨日。
東京は初雪にして大雪!
いやー、日比谷の街が、見る見るうちに真っ白になっていくのは、
壮観ではありましたが、無事に帰れるのかとちょっとどきどきしてしまいました(笑)。
とりあえず、北に向かう新幹線は止まらないだろう、ということで、観劇は敢行いたしました。
同じように考えた方も多かったのか、少なくとも1階席はあまり空席は目立たず・・・
なんだかちょっとほっとしてしまいました。


「シラノ」

2013.1.6 ソワレ 日生劇場 GC階A列40番台 (濱田+田代)
2013.1.14 マチネ 日生劇場 1階K列20番台 (彩吹+平方)

出演:鹿賀丈史、濱田めぐみ、彩吹真央、田代万里生、平方元基、戸井勝海、光枝明彦、鈴木綜馬、佐山陽規、
    林アキラ、宮川浩、中西勝之、金澤博、岡田静、秋園美緒、家塚敦子、今泉由香、岩田元、川口竜也、
    神田恭兵、小関明久、小西のりゆき、さけもとあきら、高橋桂、多岐川装子、中山昇、二宮優樹、守谷譲


2009年の初演を一度だけ観たこのミュージカル。
まさにミュージカル!な雰囲気を楽しみましたが、実はストーリー的にはどうにも納得が行かず・・・
再演されたら観にいくかどうか微妙だなあ、なんて思っていたはずなのに、
Wキャスト観たさにしっかり2回観てきてしまいました。

結果として・・・基本的な感想は、初回の時と同じ。
うん、やっぱりストーリー的にはいろいろ納得行かないです。
というか、シラノもロクサーヌもクリスチャンも、その行動が私的にはどうにも許容しがたいんですよねー。
前回も今回も、観ていて一番好ましかったのが、鈴木さんのド・ギッシュだったあたり、
私の捻くりっぷりも相当なものかもしれません(笑)。
でも、ド・ギッシュ伯爵の、物事に対する優先順位の付け方って、もの凄くわかりやすいと思いません?

そんな感じで、6日に初日を観たときは、やっぱり「うーん・・・」と内心頭を抱えつつ、
鹿賀さんはじめプリンシバルのみなさんのさすが!な歌声と表情、
アンサンブルさんたちのシーンの素晴らしく迫力のある美しい歌声や細かなお芝居、
そして美しいセットと照明を素直に楽しんでおりました。
うん、こういうのが正統派ミュージカルなのかもしれないね、って。

でも。

1週間の時間を空けて観た二回目。
死を目の前にしたシラノの姿を食い入るように見つめ、
その最後まで彼独自の矜持を失わない挑戦的な言葉に心を揺らす私がいました。
今思い返しても、どうしてあそこまで揺さぶられたのかわかりません。
わからないけれど、彼から発せられる何かが、決して目を逸らさせない引力でもって私を捉えたのは確かで。
―――もしかしたら、それこそがシラノの"心意気"だったのかもしれません。
こうと決めたことは、絶対に覆さない。
死神を前にしても、絶対に自分からは膝を折らない。
最後の最後まで、攻めの姿勢を崩さない。
そのせいで傷ついても、孤独でも、失うものがあっても、手に入るはずのものを諦めても、
彼の中心にある強い想いは、決して崩されはしなかった。
その潔いほどの愚かさ(だと私は思いました)。
たとえ愚かであっても、彼が守り続けたもの―――心意気。

シラノという男の生き様をどう思うか、と聞かれたら、
やっぱり私は、あまり好きではない、と答えると思います。
けれど、好きとか嫌いとかとは別の次元で、彼の生き様は私を揺り動かす力があった。
そう感じることができたのが、なんだか嬉しいような、ちょっともやもやするような(笑)、不思議な感じです。
もし、またいつか再演されたとき、このもやもやをクリアにすることができるのかなあ・・・


ロクサーヌは濱田さんと彩吹さんのWキャスト。
どちらもとても凛とした美しさと、魅力的な歌声なので、どんなロクサーヌになるのかなあ、と楽しみにしておりました。

濱田さんは、「songs for a new world」帽子屋の強い女性、というイメージが強かったのですが、
ロクサーヌはむしろ幼さや無邪気さが前面に出ていたように思います。
ので、最初ちょっと違和感があって馴染むのに時間が掛かりましたが(笑)。
賢くて、気が強くて、でもその大部分はまだ背伸びをして頑張っている少女、というイメージ。
なので、クリスチャンへの恋慕も、まだ恋に憧れている部分が強いのかなあ、と思いました。
そんな彼女が素直に我侭を言える存在が、シラノだったのかな。
私的にはそんな風な濱田ロクサーヌだったので、
最後のシーンも、明らかになった真実に本当に狼狽して、
そして続くシラノの死にどうしていいかわからないくらい打ちのめされている、と感じました。
ちょっとその瞬間の表情が良く見えなかったので、多分に思い込みが入ってると思いますが(汗)。
なんというか、とにかく可愛らしいロクサーヌでした。

一方の彩吹さんは、むしろずっと大人な印象。
母性すら感じさせるような佇まいと落ち着きで、成熟したロクサーヌだなあ、と思いました。
容貌はむしろ可愛らしい感じだったので、そのギャップが個人的に結構ツボでした。
なので、クリスチャンへの過保護っぷりも、なんだか初めて私の中で納得がいってしまったり(笑)。
これ、平方くんのクリスチャンだったからなのかな?
田代くんだとどんな感じなのか、ちょっと気になりました。
最後、真実を知ったときにシラノに向ける感情は、
やっぱり兄に対する敬愛でしかなかったと思うけれど、
それでも、シラノの想いを誠実に受け止めたい、なのにその時間がないことへの戸惑いと嘆きだったように思います。
息絶えたシラノを抱きしめたロクサーヌが幕が降りる直前に見せた淡い笑みが本当に美しくて、
なんだか聖母のように見えてしまいました。


クリスチャンは田代くんと平方くんのWキャスト。
こちらもかなりカラーの違うクリスチャンで面白かったです。
えーと、田代くんのクリスチャンはいじりたくなる可愛らしさで、
平方くんのクリスチャンはよしよしと抱きしめてあげたくなる可愛らしさ?(え)

田代クリスチャンはアリスの兎を髣髴とさせるちょっと落ち着かない動きと、
とにかくキラキラ全開な笑顔が印象的。
この子、ほんとに何にもわかってないよねー、と思ってしまった(笑)。
わかってないのに、中途半端に小賢しいというか・・・若者らしい残酷さがあったように思います。
歌声の力強さ、というか自信満々さがそう感じさせたのかも。
シラノの想いを知ったときも、ロクサーヌはきっと自分を選ぶけど、
でもやっぱりシラノの想いも尊重しなくちゃフェアじゃない、と思ってる感じ?
なんだか、ちょっといろいろツッコミ入れたくなっちゃいました。
って、あくまで恭穂的印象ですのであしからず(笑)。

平方くんもキラキラしてたけど、もっと純朴な印象がありました。
去年のエリザベートイヤーに思いっきり乗り遅れたので(結局1回も観なかった・・・)、
R&Jのティボルト以来だったのですが、
ティボルトとは全く異なる真っ直ぐな素直さと健気さがあって、
なんだか毛並みのいい可愛い仔犬を見ているような気持ちになりました。
歌声はちょっと頼りなさがありましたが、
ロクサーヌが愛で、シラノが保護するクリスチャンとしては、個人的に凄く納得してしまったり。
シラノの想いを知ったときも、ほんとに素直にシラノにロクサーヌに想いを伝えるように言ってたように思いました。
自分は自分のありったけでロクサーヌを愛した。
その上で、彼女がシラノを選ぶのなら、それを自分は受け入れる。
そんな静かな覚悟が感じられました。

二人とも、初演の時のとにかく陽性なクリスチャンとはまた別の魅力があったように思います。


鈴木さんのド・ギッシュ伯爵は、今回も私的には一押しでしたv(笑)
初演でも思いましたが、この方の在り方って、シラノとは別の意味で筋が通っている。
思い込みは強いし、強引だし、臆病なところもあるけれど、決して卑怯ではない。
ロクサーヌを口説いたりシラノに翻弄されたりするコメディパートも、嫌らしさが全然ないんですよね。
だからかなあ、彼が出てくると、なんだかちょっとほっとしてしまったのでした。


光枝さんのラグノーは、美味しい役だなあ、と改めて思ったり。
冒頭のシーンの歌声は朗々としているし、
お店のシーンはめちゃくちゃ楽しいし、
戦場にロクサーヌと一緒に現れたときはなんだか癒されたし、
最後のシーンのシラノに対する誠実さもとても心に響きました。
彼がシラノを慕うからこそ見えてくるシラノの魅力もあるのかもしれません。


でもって、ガスコン青年隊なみなさん!
ガスコン青年隊のシーンは、歌もお芝居もとても楽しませていただきましたv
全部のシーンできちんと見分けられたのは神田くんと金澤さんぐらいだったのですが(汗)、
とにかくみなさん、ほんとに生き生きと役を生きてらっしゃって、
それぞれの正確とか、一人一人が持つ想いとか人間関係とか、
そういう足場がきちんとあるように感じました。
だからこそ、団結したときの歌声はとても力強く高揚感があったし、
戦場のシーンでの荒み具合やド・ギッシュへの反感と和解、
そしてロクサーヌへの敬愛や憧れがとても鮮やかで見ごたえがありました。
もちろん歌声もほんとに素晴らしかったです!
お友達の影響もあって、個人的にちょっと注目中の神田くんはの歌声は、やっぱりとても好きでした。
冒頭のシラノの大ファンな人の時と、ガスコンの時では歌い方や声も違ってましたよね。
レミゼではどの役をやるのかなあ。
これからも、こっそりお友達の背後から(笑)応援していようと思います。

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
都内での大雪の中、お疲れ様でした−。
シラノ、私の中では完全にコメディーですが、シラノのクリスチャンへの過保護(!)確かにあの時も少し納得したような…もう記憶に薄いです(^_^)
また観に行きたいですね!語りたいです〜
Rook
2013/01/16 20:37
Rookさん、こんばんは!
お返事が遅れちゃってすみません。
あ、Rookさん的にはコメディーですか(笑)。
そういう目線で観ると、また違う発見がありそうですね。
多分、鹿賀さんが演じられる限りは再演されるんじゃないかと思いますので、
機会がありましたら、是非ご一緒いたしましょう!
恭穂
2013/01/19 13:00
大雪の中、お疲れさまでした。無事に帰れてよかったーとあの日は西からもドキドキしておりました(笑)
お見送りは私も1回当たってたんですが、それがなんと4回中唯一、ご贔屓さんの出ない日だったという…(T_T)
♪こんな-もんよ、あたしの運、笑っちゃうわねーほんとー、とちょっとやさぐれモード入りました(笑)

>潔いほどの愚かさ
まさにその通りだと思いますよ。
だから恭穂さんが
>好きとか嫌いとかとは別の次元で、彼の生き様は私を揺り動かす力があった。
そう感じてくださったことにとても嬉しく思いました。
このくだり、何だかド・ギッシュの独白みたいですね。

シラノもクリスチャンもロクサーヌもドギッシュもラグノオもみんな愚かで、でもその人なりの信じるものに対してまっすぐに生きた人たちだから
わたしの場合は彼らを「莫迦だねぇ…」と愛おしく感じて、
自分が決してそうなれないから
彼らに憧れのような気持ちを感じるのかもしれません。
(ちなみにわたしは、戸井さんのルブレに一番感情移入しますw)。

長くなったので一度切りますね。

みずたましまうま
2013/01/25 09:53
みずたましまうまさん、こんばんは!

お見送り、そういう巡り会わせだったんですね…それは残念!
みずたましまうまさんの分も、
私が熱い視線を送っておきました(笑)。

みんな愚かって、確かにその通りかもですね。
でも、それぞれに譲れないものがあるところは、
私もちょっと憧れてしまいます。
ルブレさんは、いまいち理解し切れなかったのが残念!
再々演の際は、ルブレさんにも注目してみようと思います。

でもって、続き、お待ちしておりますv
恭穂
2013/01/25 21:01
そして田代君と平方君の感想に爆笑でした。
中途半端に小賢しい、まさにその通り!!
で、そこがわたしはあまり可愛く思えなかった要因なのかも?
まりおくん、私結構好きな方なんですけど…。
二幕で真実に気づいた時の哀れさは強く感じましたが、どうしてシラノがあそこまでクリスチャンを助けてやるのか、しっくりこなくて。
クリスチャンの持ってる可愛げって結構自然に出すの難しいのかもしれないですね。
東京では平方君の方が好みだったので
大阪で見る時には田代君の可愛さを理解できたらいいなーと思います(爆)

ド・ギッシュの感想にも同感!
ただの敵役ではなく、シラノと違う価値観を持つ一人の男として
終始きちんと存在してくれるから
アラスの戦場のシーンでの和解や、修道院でのシラノを案じるさまに心揺さぶられるように思います。
相容れることはなかったけれど
実はシラノを一番理解していたのはド・ギッシュだったんじゃないかなと
思ったりもしました。

続きます(書き込めるかな?)
みずたましまうま
2013/01/25 22:21
ラグノーのところの「彼がシラノを慕うからこそ見えてくるシラノの魅力」というのも
「なるほどなぁ!あの人があれほど傾倒するなら凄い人に違いない」って感じられるところはあるかも。光枝さんがそれだけの存在感を持っているからでしょうね。

青年隊の感想もほんとにその通りだと思いました。
見応え、聞きごたえがありますよね。
一人一人を細かく見たいけど、シラノ、ロクサーヌ、クリスチャン、ご贔屓さん、ああもう目が足りない!
逆サイドのド・ギッシュも見たいのに、なんでみんなこんなあちこちに散らばるの!と毎回思います(笑)
初演よりはご贔屓さんがメインキャストに絡んでくれてることが多いので
まとめて視界に入るのですが、他の人が何してるかも見たい!って欲張り過ぎかしら(汗)

とても好きと言っていただけて、私もとても嬉しいです♡
どうぞ背後とおっしゃらず(笑)レミも応援よろしくお願いしまーすm(__)m

長々と失礼しました。ここ来ると、自分の感想もちゃんと書いておこうと思いますw
みずたましまうま
2013/01/25 22:22
みずたましまうまさん

田代くんと平方くんの感想、笑っていただけてよかった!
私なりに愛を込めたコメントのつもりなのですが、
ファンの方には失礼かなあ、とちょっと心配で(笑)。
田代くんも可愛かったですが、
個人的には私も平方クリスチャンの方が好きだったかなー。
大阪では、田代くんの可愛さもきっと更にキラキラしていることでしょうv

青年隊は、ほんとにどこを見たらいいのやら!状態でしたね(笑)。
みなさんの細かい表情ややりとりを、私ももっとよく観たかったです。
ので、みずたましまうまさんは全然欲張りじゃないですよーv

レミは、まだいつ行くか決めてないんですよねー。
何回かは観にいきたいのですが、
今のキャストスケジュールはちょっと上手く当てはまらなくて。
いろいろ考え中です・・・

読み応えあるコメントありがとうございました!
じかにお話したかったですねー。
みずたましまうまさんの感想もお待ちしていますv
恭穂
2013/01/28 21:09

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