瓔珞の音

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zoom RSS 三者三様

<<   作成日時 : 2013/03/13 22:33   >>

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若者バンドにうつつを抜かしている間に(笑)、すっかり空気は春色になってきましたね。
今日は福岡で桜の開花宣言が出たとか。
桜前線がこちらに辿り着くのはまだ半月ほど先になりますが、
その一日一日が、なんだかとても愛しくなります。

去年や一昨年の今頃のブログを読み直すと、やっぱりちょっと気持ちが揺らぎます。
もう2年。まだ2年。
私の中で変わったこと。変わらないこと。
一昨日は、あえて私の"今"の気持ちを言葉にすることはしませんでした。
朝、目覚めた瞬間に頭の中に、大好きな彼らの創った一曲が流れました。
その曲から私がイメージした、変わっていく世界を前に立ちすくみ、
でも、歩き出すポテンシャルを持った少年の存在を胸の奥に感じながら、
ただ、いつもと同じ一日として、真摯に大切に時間を過ごしました。
大切なことを言葉にすることは難しいけれど、
強い思いこそ、言葉に乗せると色合いを変えてしまうけれど、
言葉にできないからこそ、鮮やかに伝わる想いもあるのかもしれません。

そんな風に思ったのは、きっとこのテヴィエを観たから。


「屋根の上のヴァイオリン弾き」

2013.3.10 ソワレ 日生劇場 1階J列20番台

出演:市村正親、水夏希、大塚千弘、吉川友、植本潤、入野自由、上口耕平、鶴田忍、石鍋多加史、
    青山達三、廣田高志、荒井洸子、真島茂樹、鳳蘭 他


2006年2009年の公演をそれぞれ1回ずつ観たこのミュージカル。
実は正直なところ、ちょっと苦手意識があったりします。
なんというかね、もの凄くいろんなことが身につまされちゃって、観終わった後辛くなっちゃうのね。
なので、今回は観る予定ではなかったのですが、
この日お友達と語り会(笑)をすることになって、どうせ東京に出るなら、と急遽チケットを取りました。
だって、苦手なのと同じくらい魅力的なミュージカルであり、キャストなんですもの!

観劇の1時間前までお友達と5時間ぶっ通しで若者バンドについて語っていたのが良かったのか(笑)、
なんというかすごーくリラックスして、さらっと楽しむことができました。
辛いシーンや涙するシーンももちろんあるのだけど、
なんだかね、笑顔でいた時間の方がずっと長かったように思います。
楽観的過ぎるのかもしれないけれど、
このミュージカルには"幸せ"や"未来"を諦める人は一人もいないんだな、と思った。
そう、思えた。


市村さんのテヴィエは、やっぱり技ありな奥深さでした。
客席の反応をきちんと見て、ちゃんと関係性を構築してのキャッチボールみたいな演技はほんとにさすが!
そして、あの歌声を聴いてしまったら、やっぱりFC更新しちゃうよねー(笑)。
テヴィエの懐の深さはほんとに素晴らしいなあ、と思うのですが、
その寛容さというか、ポジティブで在ろうとする原動力は、神様の存在なのかな、と思う。
テヴィエの神様に向かっての独白は、彼が相対する"神様"がリアルに感じられて、
つい彼の目線を追ってしまうときもあったりしたのですが、
こうやって言葉にすることで、彼は自分の気持ちを整理して、自分の気持ちに向かい合ってたのかなあ、と思う。
だからこそ、本当に自分ではどうにもならない感情に支配されたとき、
彼はただ"神様"を見つめるだけで、決して言葉を発しなかった。
ただその強い視線で、自分たちを見つめているはずの"神様"を見つめ返していた。
怒りの表情。
嘆きの表情。
そして、同志に送るかのような、最後の笑みの強さ。
―――人の、強さ。

うん、やっぱり市村さんは私にとって特別ですv


ゴールデ役の鳳さんは、おおらかなのに細やかな表情がとてもナチュラルで、
なんとも素敵なお母さんでしたv
市村さんと愛情を確かめ合うシーンも素敵でしたが、
今回はやっぱりチャバが駆け落ちした後のシーンの嘆きの強さに気持ちを持っていかれました。
あのシーンはねー、テヴィエの血を吐くような「チャバは死んだ」という台詞と、
ゴールデの慟哭がとにかく生々しくて、観ていてほんとに辛かったです。


そんなお二人の5人姉妹は、みなさんとっても可愛らしかったです!
安息日のシーンで、5人が並んだとき、きちんと背の順になっていて微笑ましくv

水さんのツァイテルは、とってもお母さん似ですねv
植本さんのモーテルがテヴィエに似た印象があったのですが、
だからこそ彼女はモーテルに惹かれたのかなあ、なんて思ってしまいました。
この二人のシーンって、ドラマティックというよりほのぼのな感じなんですよね。
植本さんのモーテルがまた、とっても可愛らしくて癒し系なので、更に!
結婚を許してもらった二人が、歌うナンバーは、もうずっと笑顔になってしまいましたv
きっと二人は、テヴィエとゴールデみたいな素敵な夫婦になるよね、ってすんなり思っちゃった。
そういえば、二人でテーブルを運ぶシーンで、
「ぼくたち19と20に見えるかなー」ってモーテルが言ってて、爆笑したんですが、
(いえいえ見えますよ、きっと!)
ここってアドリブなんですかね?


千弘ちゃんのホーデルは、綺麗でかっこいい女の子でしたv
入野くんのパーチックと出会った瞬間の表情の変化が鮮やか!
もちろん歌声も素晴らしかったですv
個人的には、ホーデルが一番お父さん似なのかなあ、と思ってみたり。
パーチックがまたこれまで見た中で一番頭でっかちというか、
真面目に使命感に囚われちゃってる危うさがあるというか、
ちょっとほっとけない感じが強かったので、
ホーデルの賢さとか、大人な部分とか、強さとかがまず印象的だったのですが、
駅での彼女には、年相応の弱さとか、迷いとか、恐れとか、そういうものがちゃんとありました。
テヴィエに抱きついて、子どものように声をあげて泣く彼女はほんとに頼りなげで・・・
一人前を観る最後の表情も泣き顔だったけれど、
でも、そういう弱さも涙もきちんと抱えて、そして家族と過ごした暖かい日々を足場にして、
彼女は自分の未来を真っ直ぐに見つめて歩き出すんだなあ、としみじみ思ってしまいました。


チャバ役の吉川さんは初めて観るかな。
ちょっと頭でっかちな少女、という感じ。
思いつめた表情が印象的だった分、どうして彼女が駆け落ちという手段を選んだのかが、
ちょっと納得が行かなかったかなあ・・・
描かれ方の濃さが違うので仕方ないかな、と思いますが。
でも、上口くんのフョートカがとにかく純粋というか真っ直ぐな感じだったので、
二人のやりとりはなんだかこそばゆいような初々しさがありましたv
結婚式の襲撃のシーン、前の人の頭で二人が思いっきり隠れて見えなかったのが残念でした。


日比野さん演じるヴァイオリン弾き、ふとした瞬間に、凄い存在感を感じました。
彼とテヴィエの関係とか、もっと深く観てみたいなあ、と思ったり。
複数回観ることができたら、ヴァイオリン弾きだけをずっと観ていると、また違う何かが見えてくるかもですね。
そのほかのみなさんも、それぞれ個性的に役を生きてらっしゃって、見ごたえがありました。
ツァイテル婆さん、可愛すぎv
フルマ・セーラは記憶よりもパワーアップしてたように思うのですが、気のせい?(笑)
そして個人的にはちょっと本屋さんにときめいておりました(え)。


最後のシーン、ずっと舞台を覆っていた2枚の黒い丸い枠が取り払われます。
初めて観た時、それがなんだか凄く怖いというか、心もとなく感じられました。
でも、今回は何故か、怖さと同時に開放感のようなものを感じました。
広く果てしない夕焼けの空。
あの枠が、なんの象徴なのか―――それは多分いろいろな解釈があるのだろうなあ・・・


この日は終演後に婿三人のアフタートークがありました。
観客からの質問とか、本役以外にやっている役とか、いろんな話がありましたが、
三人が三人とも、相手役がかっこいい、と言っていたのが印象的でした。
うん、三人ともゴールデの娘だからね!(笑)
というか、このアフタートーク、司会の真島さんの無茶振りが炸裂!
植本さんには、花組芝居での女役の台詞をリクエスト。
で、植本さんがモーテルの衣裳のまま、仕草つきで見事に演じてくださいまして(笑)。
若者二人が目を閉じて台詞を聞いていたのが印象的でした(え)。
で、植本さんはジュリエットを演じたことがあって、水さんはロミオを演じたことがあるので、
今度役替えで観たいよねー、みたいなことを真島さんが言ったのですが、
それを受けて入野くんか上口くんが、「凄いすらっとしたモーテルになりそう・・・」と(笑)。
で、「パーチックとか似合いそう」的な話になりました。
うん、水さんのパーチック、凄い似合いそうだよね!
で、きっと水さんのパーチックは見事に革命成功させちゃうんだよ、きっと(笑)。

入野くんは、ハクの声は声変わり中の声だったので、今はもう出せないのだとか。
でも、役としての在り方は、ハクとパーチックは似ているらしいです。
うん、あのいろいろ伴わない感じは似てるよね!(え)

上口くんは、真島さんに見事に名前を間違えられながら(植本さんも間違えられてた・・・)、
いろいろ暴露されてました(笑)。
ボトルダンス、誰かが落としたら代わりに出なきゃならなくて、たくさん瓶を割りつつ練習したとか、
ボトルダンスの練習中、演出家にフョートカが踊ってる、といわれて髭を増やされたとか、
あと、打破したルール、みたいな質問で、
中学(かな)で生徒会長で、靴下の色を白だけから紺もOKにしました!と誇らしげに話してくれて可愛かったですv

で、婿三人は同じ楽屋で、それが非常に楽しいのだそうです。
でも、暗くしてアロマは、きっと周りがびっくりするよ?(笑)


そんなこんなで、アフタートークもがっつりたのしんだので、
前に観た時のような辛さは残らずに劇場を後にすることができました。
もしかしたらこれって、きちんと物語に向き合ってない、ということなのかもですが、
今の私にはかえってよかったかもしれません。

そして、観劇の翌日。
ツイッターで、植本さんが怪我のため降板された、と教えていただきました。
舞台の上でもそんな風には見えなかったし(結婚式では踊ってた気がするし・・・)、
アフタートークも元気いっぱいだったので、本当にびっくりしました。
でも、アフタートーク、幕が上がったらもうそこに三人がいた、という感じで殆ど歩かなかったので、
もうあの時点で足を痛めてらっしゃったのかしら・・・(涙)
この舞台の中で、ほんとにほっと一息つけるような柔らかでキュートな雰囲気が魅力的なモーテルだったので、
本当に残念だし、心配です。
もちろん、ご本人が一番お辛いと思いますが。
どうぞ、一日も早く快癒されますように。
そして、代役の照井くん、頑張れ!

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