瓔珞の音

アクセスカウンタ

zoom RSS むしろ強運?

<<   作成日時 : 2013/09/15 22:00   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

台風の向かい来る中、今日は観劇な休日でした。
思い返せば1月の大雪、3月の強風、4月の爆弾低気圧、7月の集中豪雨、8月のゲリラ豪雨・・・と、
今年の私の観劇日のお天気運はとんでもないことになっておりまして(汗)。
今日もどうなるかなー、と思ったのですが、観劇を終えたらなんと青空が!
結局1回も傘を使わずに無事に帰宅いたしました。
そういえば、毎回天気予報とにらめっこしながら、
でも結局はあまり交通事情には悩まされなかったなあ、と改めて思ってみたり。
これはもしかして、むしろ運がいいのかしら・・・?

さて、そんな感じで向かい来る台風をものともせずに堪能してきたミュージカル。
勢いにのって観劇記録、書いちゃいます!(笑)


「ロミオ&ジュリエット」

2013.9.15 マチネ シアターオーブ 1回9列30番台

出演:柿澤勇人、フランク莉奈、尾上松也、加藤和樹、水田航生、加藤潤一、石川禅、安崎求、鈴木結加里、
    ひのあらた、中山昇、未来優希、涼風真世、大貫勇輔 他


2年前大貫くんの"死"によろめきまくった(笑)このミュージカル。
待ちに待った再演をやっと観ることができました!
今日のお席は前方下手側。
そう、冒頭の"死"の立ち位置の真正面・・・当然の帰結で、
もう最初っから"死"に目も気持ちも根こそぎ持っていかれました。
いやもう自分でもびっくりするぐらい、感覚の全部が"死"に向かって収束していった感じ。
もうね、存在が異質なの。
♪ヴェローナ の様々な色彩と猥雑なエネルギーに溢れたシーンの中で、
"死"の周りだけ温度も、空気の密度も、光の質も違って・・・死"の纏う闇の気配、なのかな。
とにかく目が離せなくて、なんだか息をするのも忘れるくらい、見入ってしまいました。

もともと大貫くんの"死"はとても能動的で、明確な意思をもって関わる印象が強かったのだけど、
今回も"死"の視線、というか感情が、異質さはそのままに凄くクリアになったなあ、と思いました。
前半は基本無表情なのだけれど、ふとした瞬間にすっと強い視線が誰かに向くの。
で、後半の両家の闘争のシーンは、凄い楽しそうというか、面白がってるような表情で。
でも、その笑顔が、玩具を見ているような・・・壊すことを前提とした物体を見ているような印象なの。
それがほんとに凄く魅力的で、でも同時に凍りつくような冷酷さを感じた。
いや、冷酷、ではないな。
そういう感情としてのものではなくて、もっとずっと無機質なものなのかも。
でもって、ロミオに対しては、壊れやすい小さくいたいけなものを愛でるように感じたし、
ティボルトに対しては、破滅に向かう彼を面白がっているような風に感じた。
マーキューシオやジュリエットに対してはどうだったかなあ・・・
なんだかもう"死"をまた観れたことが嬉しくて、その在り方とか、関わり方とか、
きちんと受け止めて理解できるような冷静さがなかったんですよねー(汗)。
あと数回の観劇で、どのくらい大貫"死"の存在に近づくことができるのか・・・ちょっと不安で凄く楽しみだったりしますv

そんなこんなで、物語そのものや他の役者さんについては、
もうとにかくとんでもなく見落としが多くなっちゃいました(汗)。
どの役がどう、といえるほどしっかり観れていないので、
とりあえず役者さん毎にちょこっとずつ感想を。


柿澤くんのロミオは、とにかくめちゃくちゃ幼くて可愛い!
これまで幾つか彼の舞台を観てきて、そのたびに異なる印象にちょっと驚いていたのですが、
今回も本当にびっくりしました。
いやだってどう観たって10代の少年だよ?!
自分の中にある感情や熱情や衝動を理解しきれていないアンバランスさというか、
そのことに戸惑いながら、でも自分の大切なものを決して見誤らない純粋さとか、
なんだか観ていてちょっとたまらなくなっちゃいました。
ほんとにどのシーンも、とにかく全力で一生懸命なのね。
だから、恋情も歓喜も怒りも悔恨も絶望も、そのときそのときの偽りない本当に純粋な感情で・・・
歌声も凄い少年っぽかったよね。
そこはかとなく舌足らずというか・・・でも、ぽんっと出てくる言葉がすっと相手に届く感じ。
これはジュリエットも"死"も愛でたくなるよなあ、と思ってしまいました(笑)。
"死"とのシーンは、大貫くんが今回凄く体格がいいので、
ほんとにロミオが翻弄されてる風で、でもって、"死"がめちゃくちゃ楽しそう(え)なので、
なんだかちょっと見てはいけないものを見ているような感じも(笑)。
ああ、でも、♪憎しみ〜エメ の中でのロミオの感情の変化はほんとに鮮やかで素晴らしかったなあ!!

莉奈ちゃんのジュリエットがまた初々しさと凛とした強さが違和感無く混ざり合っていて、
すっごい良かったのです!
ぶれない芯の強さというのは初演のころから感じていたのだけど、
今回の莉奈ちゃんのジュリエットは、痛みも憎しみも嫌悪も、そして従順ではいられない自分自身も、
全部をきちんとわかった上で、それでも自分の選ぶ道を行くためには汚れることも厭わない、
そんな現実的な強さもあったように思うのです。
それは自分に対してだけではなくて、相手に対してもそうで・・・
ロミオと向き合ったとき、むしろ彼女の方がロミオを守っているように感じる部分もありました。
同い年ぐらいだと、女の子の方が大人びていることの方が多いけど、
(というか男性の方がずっと少年の名残があるしロマンチストだよね)
このロミオとジュリエットはまさにそんな感じ。
二人とも凄く初々しくて可愛いのだけれど、その可愛さの質が全然違っていて、
それが観ていてとても面白かったです。
上手くいえないけど、ロミオの可愛さはまっさらなそのままの素材としての可愛らしさで、
ジュリエットの可愛らしさは、どんどん成長していく・・・というか彼女の持つ大人の部分が感じられる可愛らしさ、かな?
とりあえず、非常に私好みなジュリエットでございましたv


ティボルト役の加藤さんは、前に「陰陽師」で1回だけ観たことがあるんですが・・・
うーん、なんというか凄い真面目なティボルトだなあ、と思いました。
悪ぶっているけれど、それはそういう男を演じているだけで、根はロミオばりに純情なのかな、って。
なので、怒りと屈辱で感情が振り切れちゃったあとが、なんだか痛々しくなっちゃいました。
歌声も、力強くてかっこいいのだけど、どこか揺らぎがある感じ?
なんというか、このティボルトなら、普通にヒーローになれたんじゃないかなあ、と思いました。


対するマーキューシオ役は水田くん。
初見なんですが、なんというか凄い綺麗な子ですね。
観ている間、誰かに似てる・・・とずっと思ってたんですが、栗山千明ちゃんに似てるんだ!と自己完結しました(笑)。
あの切れ長な目と細い顎とか、似てませんか?
マーキューシオとしては・・・ごめんなさい実はあんまり記憶に残ってなくて(汗)。
いやだって、マーキューシオの登場シーンって結構"死"とかぶってるし、
両家の闘争のシーンはそれに加えてロミオを追っちゃったし、
最期のシーンは前の人の頭で遮られちゃったので、諦めて"死"を見ちゃったし・・・
ビジュアルとしては素敵なので(華奢さがちょっと色っぽいv)、
次の機会には、ちゃんと彼の生き様が見れるといいなあ。
それにしても、マーキューシオの歌ってほんとに難しいですよね・・・


ベンヴォーリオは尾上くん。
「ボクの四谷怪談」でその歌声を聴いて、いつかミュージカルに出て欲しいな、と思っていたので、
今回の配役はほんとに嬉しかったですv
浦井くんとは全然違うアプローチで、でもこれもあり、と思えるベンヴォーリオだったように思います。
衣裳はとんでもないのですが(え)、あの衣裳でも上品さというか育ちの良さが感じられるのがさすが。
でもって、マーキューシオとロミオとの関係では、ちょっと頼りないお兄さんな感じかな。
パパゲーノみたいに客席にロミオの行方を尋ねたりしてて、思わず答えてあげたくなっちゃいました(笑)。
♪マブの女王 のシーンで、上手でロミオとちょっと真剣な顔で話をしてたのですが、何を話してたのかな。
♪決闘 のシーンでは、彼の感情が明らかに変化していく様が観れた・・・ように思います。
こちらもやっぱりきちんと観きれてないので、自信なし(涙)。
♪どうやって伝えよう は、凄く淡々とした歌声なのだけれど、
悔恨と悲しみと強い意志がちゃんと伝わってきました。
ロミオに伝える瞬間の、彼の腕を握り締める手が切なかったなあ。


パリス伯爵は加藤潤一さん。やっぱり初見。
ごめんなさい、出てきた瞬間に笑ってしまいました。
だって、パリスの衣裳、さらに強力になってませんか?!
と思ったら、歌声がかなり朗々としていてびっくり!
普通にジュリエットのことが好きな人の好いお坊ちゃん、という感じで微笑ましくv
ジュリエットの拒否っぷりが結構容赦ないのがなんとも切なかったです(笑)。


神父様な安崎さんは安定の神父様っぷり。
あのふり幅の大きい演技には、毎回笑わされて、
で、次の瞬間にすっとシリアスで意味深な表情を見せられて、翻弄されてしまいます(笑)。
結婚を許可したとき、ロミオが神父様をお姫様抱っこしてくるくる回るのにはびっくりしました!
(その前の跳躍にも驚いたけど)
ロミオ、ちっちゃいのに力持ちだねー、ってそんなに小さくないか(笑)。
神父さまの詰めの甘さは、この物語の中ではちょっと許し難いものがあって・・・
フランス版を見たとき、積極的に関わってくる神父様が新鮮だったのですが、
やっぱり日本版の神父様は基本受身だよね。
見守る、という意味ではそれでいいのかな・・・


未来さんの乳母は、初演の最後の方、なんだか凄く受け入れがたくて、
正直ちょっと嫌いになってしまっていたのですが(未来さんが、ではなくて乳母が、ね)、
今回は、上手前方席だったせいか、乳母の気持ちの変化がとても見えやすくて、
ジュリエットに向かう彼女を守ろうとする理性と、
それが決して彼女の幸せには繋がらないとわかっている感情のせめぎあいが感じられました。
ああ、この瞬間に、乳母はロミオを切り捨てたんだなあ、って凄くクリアに見えたの。
♪あの子はあなたを愛している は圧巻!
というか、今回のロミオとジュリエットがあまりに可愛かったので、
すっかり私の目線は乳母モードになっておりまして(笑)。
なんだか一緒になってしみじみしてしまいましたよ。
そういえば、乳母の衣裳は初演と大きく変わってましたね。
今回の方が好きだけど、でもこれだと♪綺麗は汚い のシーンでキャピュレットだってバレバレなんじゃないかしら・・・


石川さんと涼風さんのキャピュレット夫妻も初演とあんまり印象は変わらなかったかな。
キャピュレット夫人は、前よりもジュリエットに対する"女"の部分があからさまになったようにも思うけど・・・どうかな。
それにしても、涼風さんの背骨、綺麗だなあ・・・!(おい)

ひのさんと鈴木さんのモンタギュー夫妻は、ちょっと印象が変わったかも。
というか、霊廟のシーンでのひのさんのモンタギュー卿の感情の変遷のわかりやすさときたら!
この人も、憎しみを植え付けられて育った人なんだなあ、と、
なんだか当たり前のことをしみじみ思ってしまいました。
鈴木さんのモンタギュー夫人は、よきお母さん、という雰囲気が増した感じかな。
冒頭のベンヴォーリオとのやりとりも、なんだか微笑ましかったですv

でもって、中山さんの大公はやっぱり素晴らしい美声でしたv
二幕の♪ヴェローナ 、是非真正面から観たくなりましたよ。

そして、ロミジュリダンサーズ(でいいのかな?)の中で、実はこっそり応援中の方が一人。
風間無限くん。
初演の時はダンサーさんは全然見分けが付かなかったので、今回見つけられるか不安だったのですが、
すんなり見つけることができました!
というかあの衣裳だと、一回目に付いたらもう間違えないよね(笑)。
個人的にはもうちょっとどうにかならないのかとも思いましたが・・・(え)
Delicious」で心惹かれた溌剌とした切れのある動きに相変わらず魅了されました。
でも記憶にあったよりも踊ってるシーンがちょっと少なくて、というか後ろの方が多くて残念だな、と思ってたら、
♪狂気 のシーンで大野くんと一緒に前方でくるくる回ってくれて、思わず内心拍手してしまいましたよv
でも、ダンサーさんまでちゃんと観ようと思うと、ほんとに見たいところが多くなりすぎて、
なんだかめちゃくちゃ混乱しますねー。


そんな感じで、"死"にいろいろ奪われたばっかりに、物語にあまりより添えなかった観劇でしたが、
最後の霊廟のシーンは、さすがに胸に迫りました。
このシーン、私はちょっと冷めた目で見てしまうことが多かったのですが、
今回は、♪エメ が流れた瞬間に「遅すぎた」という感情がぶわっと湧き上がってきて、
涙を抑えることができませんでした。

遅すぎた、和解。
"死"が攫っていったものは余りにも大きすぎて。
そして、"死"は決して消えたわけではなく、むしろその闇で彼らを覆い隠すようでもあって。
でも。
それでも、僅かな風で揺らぎ消えてしまう蝋燭の炎のような未来への光を胸に、
彼らは新しい時代を歩き出すんだなあ、とそんな風に思いました。

うん、やっぱりこのミュージカル、好きだな。
観れる回数は限られているけれど、
他のキャストの魅力や、キャストの違いによって現れる関係性を、
できるだけ受け止められるよう、感覚全開でその限られたチャンスに向かい合おうと思います。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
むしろ強運? 瓔珞の音/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる