瓔珞の音

アクセスカウンタ

zoom RSS 曖昧な境界

<<   作成日時 : 2013/09/29 12:04   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

自業自得な怒涛の夏休み+出張日程を終えて、さすがにぐったりしている恭穂です・・・
いやー、やっぱり年には勝てませんよねー。
今年はとにかく気になるものは制限しない!というコンセプトの元、
夏休みもいろいろ詰め込んだわけですが、
金曜のお出かけ最終日までは殆ど疲れは感じてなかったのに、
昨日になって一気に体がだるくなりました。
いやまあ当然だよね(笑)。
因みに今年の夏休みのスケジュールはこんな感じ。

1日目:N2Nからユニゾンのライブ
2日目:準備日+記録日でお出かけは郵便局のみ
3日目:お友達とランチのあとR&Jマチネ。で、帰宅。
4日目:R&Jマチソワ。間にお友達とお茶。終了後大阪へ移動+お友達とお喋り。
5日目:お友達とランチ後レミ大阪千秋楽観劇後お茶後奈良へ移動。
6日目:法隆寺と春日大社をひたすら歩く(でもたぶん10kmは歩いてないと思う・・・)。
7日目:室生寺参拝。奥の院まで上る。で、帰宅。
8日目:宇都宮に出張。HAL開発の山海先生の特別講演がめちゃくちゃ面白かった! 終了後お友達と豆腐懐石v
9日目:宇都宮出張二日目。帰り際に遭遇した神社におまいり(結構階段がきつかった)。

で、昨日は半日お仕事で、今日はお休み。
うーん、我ながらほんとに無謀な日程でした(笑)。
でも、どの予定もほんとに楽しくて、今考えても絶対に外せないものばかりだったと思う。
お会いしたみなさま、ツイッターでの呟きに反応してくださったみなさま、ありがとうございましたv
お陰様で素敵な夏休みが過ごせました。

あ、今回の放浪のお供は小川一水さんの「第六大陸」と辻村深月さんの「ロードムービー」。
後者は新幹線の中で読んでいて、危うく涙しそうになりました。
で、現在は「冷たい校舎の時は止まる」を読んでいます。
これはどういう分類の小説になるのかな・・・?

さて、そんなこんなでまだ記録してない3回分の観劇記録に突入しようと思います。



「ロミオ&ジュリエット」

2013.9.22 マチネ シアターオーブ 1階12列20番台

出演:古川雄大、フランク莉奈、平方元基、城田優、東山光明、加藤潤一、石川禅、安崎求、鈴木結加里、
    ひのあらた、中山昇、未来優希、涼風真世、宮尾俊太郎 他


というわけで、3回目のR&Jは、9列目センターというお席。
これまで2回が前方のある意味非常に心臓に悪い(笑)席だったわけですが、
この席もとても観やすくてよいお席でした。
まさにセンターだったので、中央で歌う方たちの視線を真正面に捉えることができて、
それはそれで心臓に悪かったですが(笑)。
でも、舞台の全体的な構成や動き、それからサイドの高い位置での演技なども無理なく観ることができたので、
これまでとは違って客観的に物語に浸ることができたかなあ、と思います。

今回初見の複数キャストは4人。

まずは古川ロミオ。
去年の「エリザベート」イヤーに乗り遅れ、結局1回も観なかった私にとって、彼自体が全くの初見。
事前に評判のよさを聞いてはおりましたが・・・うん、こういうロミオも魅力的ですねv
なんていえばいいのかな。
沈思黙考型というか、自分の内面に深く沈みこむロミオだなあ、と思いました。
でもってその反面、自分の感情にものすごく素直。
あんなに嫌そうな♪マブの女王 、初めて観た(笑)。

いろんなことを凄く深く考えていて、ジュリエットとの関係も、家同士のことが凄く大きな比重を占めてる。
他の二人ももちろんそのことは考えているのだけれど、
古川ロミオの場合は、ジュリエットととの出逢いが、純粋に心惹かれるということ以上に、
彼の中で燻っていた想いや願いを解放する鍵に・・・いや違うな、
彼の願う未来へ進むための、言葉は悪いけど手段なんだ、という風に感じました。
だからかな、神父様に結婚相手を告げるときの、ジュリエットの名前を言う声の響きがとても印象的。
呟くような、戸惑うような、壊れやすい大切なものを抱きしめるような、そんな響き。
その後の神父様との歌も、問答のように感じました。
神父様の問いかけに対し、自分の中に問いかけて、一つ一つ答えを見つけ出しては答えている感じ。
そして、その思考の果てに、彼はジュリエットとの未来を選んだんだなあ、と思いました。

同時に、このロミオは、その存在がものすごく曖昧だなあ、とも感じました。
たぶん古川ロミオは、自分の中にある暗い感情を最初からわかってた。
わかっていて、その上で一人その感情と向き合って、出口を―――光を探していた。

端正な、王子様然とした顔立ちの中、その目だけが何処か違うところを見ているようだった。
強い光と虚ろな闇と、どちらも内包している・・・そんな目。
モンタギューの仲間たちと一緒にいるときも、ジュリエットといるときも、
彼の眼はその先のどこかを見ているように感じました。
それがなんだかものすごいほっとけなさ感をかもし出していて、
これはマキューシオもベンヴォーリオもジュリエットも神父様も関わらずにはいられないよねー、と思ってみたり。
でも、どれだけ傍にいても、その手を握っていたとしても、
このロミオをつなぎとめることはできないんだな、とも思えて・・・
1幕最後の♪エメ を、あんなに不安で不吉に感じたのは初めてで、ちょっとびっくりしてしまいました。

うん、古川ロミオは、どこか"死"に近い。
"人"が生きる世界と"死"が在る世界の狭間に存在している。そんな感じなのかもしれません。

ジュリエットとの出会い。
マキューシオの死。
ティボルトの命を奪うこと。
追放。
ジュリエットとの別れ―――そしてその死。

一つ一つの出来事が、そのたびごとに彼の中にある闇を肥大させて、
彼の存在は少しずつ"死"の世界へと近づいていった。
だから、彼が亡くなる瞬間は、苦しみいの描写が少なかった分、むしろ解放のようにも感じました。
ああ、これでやっと彼は"自分の生きる世界"へ帰っていけるんだな―――と。

宮尾さんの"死"の在り方も、その印象を強めたのかもしれません。
宮尾さんの"死"は、なんというか酷く人間的だった。
"死"というよりは、"死霊"。
ヴェローナの街に、黒い染みのように存在する生々しい、けれどどこか茫漠とした意識の塊。
大貫くんの"死"と比べると、決して能動的ではなく、あからさまな意思も感じられない。
ほっそりとした姿で、たおやかにロミオを絡め取る姿は、けれど、容赦など持ち合わせていなかった。
観ていて、去年観たフランス招聘版の"死"を思い出しました。
あの白い"死"は、私にはジュリエットのように命を落とした女の思念に見えたのですね。
同じように、宮尾さんの"死"はロミオと同じように自らの中の闇を見つめた男の思念のように思えた。

ロミオと"死"―――二つの領域の曖昧な境界。
それは、私にとってとても新鮮に感じられました。
お二人ともこの1回しか拝見できないのですが、
これが他のキャストとの組み合わせだったらどんな風な印象になったのか、
なんだかとても気になります。


城田くんのティボルトは、非常に内向的だなあ、と思いました。
センシティブで心根の優しい少年が、周囲の期待に応え続けてどんどん歪んでいく、みたいな?
たぶん、このティボルトは凄い孤独なんだろうなあ。
今の自分は本当の自分ではない、と思っているから、自分を信じることができない。
信じることができない自分に擦り寄ってくる相手も、だから信用することができない。
だから激しい言葉と行動で相手を押さえつけ、そして触れられる前にその手を振り払う。
ティボルトの歌を聴きながら、なんだかそんな風に感じてしまいました。
そういうティボルトにとって、ジュリエットの存在ってやっぱり癒しだったんだろうなあ、と思うのですね。
なんだかね、二人で薔薇の咲く東屋とかで静かに本を読んでる姿が思い浮んじゃいました。
静かで、穏やかで、安心できて、会話がなくても満たされる。
相手に何を求めるでもなく、相手から何を求められるでもなく、
ただ素の自分で―――本を読むことが好きな大人しい少年のままでいられる。
そんな時間を、ティボルトはジュリエットと持っていたんじゃないかなあ、って。
いやまあ殆ど妄想なんですけどね(笑)。
でも、二人のわずかなやりとりの中で、なんとなくそんなイメージが出来上がりました。

どうしてもロミオの城田くんと比べてしまう感じはありますし、
全くの別物にはどうしても見えませんでしたが、それはそれでいいのかな、とも思います。
ロミオとティボルトって、やっぱりどこか裏表なところがありますものね。
むしろそこが面白いのかも、とも思いました。

そうそう、一つ印象的だったのが、♪今日こそその日 でのとある場面。
あの曲、まさにキレる、という感じでちょっと痛々しささえ感じてしまったのですが、
抉り出したロミオの心臓、投げつけた上に靴でダン!って踏みにじってませんでしたか?!
ソワレではやってなかったし、たまたまそういう風に見えただけなのかもしれませんが、
綺麗な顔で無表情にそういうことをやられると、ほんとにヤバイ!という気持ちになりました。
そのせいか、その後のシーンもなんだか凄く説得力があったような(笑)。
あと、舞踏会のシーン、加藤ティボルトとは衣裳が違っていましたね。
赤地に黒い薔薇?
ロミオの衣裳と対になっているみたいで面白かったです。


もう一人初見だったのが、平方ベンヴォーリオ。
なんとも可愛らしいベンヴォーリオだなあ、と思いました。
凄く素直で子どもっぽい。ほんとに普通の男の子。
♪世界の王 とか、ロミオとマーキューシオと三人でわちゃわちゃしてるのがなんとも微笑ましくv
まさに同年代のお友達、という感じ。
でも、要所要所でふっと表情が改まる瞬間があって、
ああ、この時に彼は"今"に疑問を感じてるんだなあ、と思いました。
で、その疑問が最終的に両家の争いのもたらすものに辿り着いたとき、
♪決闘 でロミオと交わす視線や彼の真剣な表情にちょっと目を奪われました。
♪代償 の時のベンヴォーリオのソロ、ティボルトの歌と同じように、
言い逃れ、とは思いませんがどうにもしっくりこない感じがあったのですが、
このベンヴォーリオの幼さとか素直さとかを観てると、
そうだよねー、と一瞬思ってしまった自分がいてびっくりしてみたり(笑)。
♪どうやって伝えよう は、最初から覚悟がある、というよりは、
歌いながら少しずつ自分の気持ちを固めていっている印象でした。
ロミオに伝える言葉も、強さよりも悲しみの方が強くて―――背を向けるロミオを振り返るのが切なかったな。
ジュリエットの死を知ったシーンとか、ちょっといろいろ見損なっているので、
次にはちゃんとその表情を観てみたいかな、と思います。


ジュリエットの莉奈ちゃん、連投が続いてさすがにちょっと疲れがあるかなあ・・・ちょっと心配になりました。
この回で、3人のロミオと莉奈ジュリを観たわけですが、
それぞれのロミオで、ジュリエットの在り方が全然違うのがとても興味深かったです。
イメージを完結に言うと、
城田ロミオよりは年下で、古川ロミオとは同い年くらいで、柿澤ロミオよりはちょっとお姉さん?
どの組み合わせもそれぞれに色合いがあって見ごたえがありました。
そしてやっぱり観るたびに綺麗になっていくなあ、と思います。
莉奈ちゃんのジュリエット、大好きですv


神父さまのロミオへの対し方も3人それぞれ違ってて面白いです。
古川ロミオに対してが、一番神父様っぽい威厳があったかな。
ちょっと五十肩っぽかったですが(笑)。
乳母の逞しさチェックも3人それぞれで違うんですね。
古川ロミオには右フック入ってました(笑)。


うーん、さすがにちょっと記憶が曖昧になってるなー。
とりあえず、この席だと舞台効果が一番綺麗に見えるなあ、と思いました。
最後のシーン、赤い十字架と"死"の姿が重なったときには、ちょっと感動しちゃいました。
最後のシーンの"死"の姿もそれぞれ違ってますね。
宮尾"死"はあまり苦しむことなく、すっとその姿になる感じ。
神と重なるというよりは、"死"も天に召された、と感じたのは、
この"死"を死霊と感じていたせいなのかもしれませんね。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
曖昧な境界 瓔珞の音/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる