瓔珞の音

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<<   作成日時 : 2013/10/03 21:19   >>

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先月、仲良くしていただいている観劇友さんのブログやツイッターで、
絶賛の声を何度も聞いた劇場がありました。
それは、大阪のフェスティバルホール。
劇場としてのつくりも(非日常な赤い階段、とか)、
ホールとしても(音響が素晴らしいらしい、とか)、とても素晴らしいとの噂に、
その空間に行くのがとてもとても楽しみでした。

そして、私を迎えてくれたその空間は、噂どおりとても不思議に素敵な空間でしたv


「レ・ミゼラブル」

2013.9.23 マチネ フェスティバルホール 2階6列一桁台

出演:福井晶一、川口竜也、綿貫さやか、和音美桜、青山郁代、山崎育三郎、駒田一、森公美子、野島直人、
    北川辰彦、石飛幸治、宇部洋之、菊地まさはる、上野哲也、杉山有大、鎌田誠樹、安部三博、篠田裕介、
    高野二郎、藤田光之、北村がく、萬谷法英、西川大貴、三森千愛、廣野有紀、三戸亜耶、本多育代、
    児玉奈々子、清水彩花、穂積由香、島田彩、山岸麻美子、加藤清史郎、清水詩音、北川真衣


というわけで、ほぼ3ヶ月ぶりに「レ・ミゼラブル」を観てきました。
しかもこの日は大阪千秋楽!
今年のレミは6月の2回きりと思っていたのですが、
大阪のお友達に誘っていただいて、幸運にももう一度観ることができました。
6月はぼっち観劇だったので、前後や幕間にお話させていただいたのも本当に楽しくて!
上手く夏休みに合って、良かったなあ、と思いました。

良かったことはいろいろあるのですが・・・
まず一つ目は、フェスティバルホールに行けたこと!
いやもうほんとに素晴らしいホールでした。
お友達のブログに写真があった赤い絨毯の階段も、
実際に立ってみるとその大きさと上品な赤の美しさに圧倒されてしまいました。
入ってまず目に入るのが、壁に飾られた、たぶん海外の「レ・ミゼラブル」の大きな写真。
そして、狭いトンネルのような長いエスカレーターに乗せられて辿り着いたのは、噂の吹き抜け!
いやー、ほんとに綺麗でした!
高いところ大好きなので、ちょっと立ち止まって上からぶら下がる無数のシンプルなガラスの装飾(照明?)や、
ゆるくカーブを描いた手すりの先の、落ち着いた色合いの細長い空間を見つめてしまいました。
劇場に入ると、結構な勾配の2階席。
でも、席の狭さは殆ど感じず、むしろ椅子の座り心地のよさにびっくり!
で、座ってみると、舞台が遮るものなく見えて、更に感動・・・!
いえ、結構2階席って手すりが邪魔だったり見切れちゃったりする劇場もあるじゃないですか。
でも、そんなことは全然なかったんですよねー。
壁には二人用のボックス席が張り付くように幾つもあって、それがなんだかとても可愛らしくv
あそこ、いつか座ってみたいなあ・・・!!
高いところ好きにはなんともたまらない造りでした(笑)。

そして、開幕してみると、今度はその音響にびっくり。
私は音感は良くないほうで(というかたぶんむしろ悪いほう)、
クラシックにも馴染みがあまりないし、楽器の音を聞き分けるとかも全然できないのですが、
とにかく届いてくる音の滑らかさにうっとりしてしまいました。
前日に観たR&Jが、ロック調ということもあるのだとは思うのですが、
割と音圧で押してくる感じの音だったのと比べて、
なんとも包み込まれるようなまろやかさがありました。
それは、役者さんの歌声もそう。
マイクを通しているはずなのに、なんだか生声を聞いているような瞬間もあったりして・・・

きっとこの劇場って、上演する作品を選ぶ劇場なんだろうな、と思います。
この劇場に合う演目と、合わない演目があるんじゃないかなあ、って。
もちろんレミは前者だと思います。


で、3ヶ月ぶりのレミ本編。
今回観て、やっぱりテンポが速いなあ、と思うのと同時に、
やっと映像の効果を実感できたような気がします。
東京でもわりと後ろのほうから全体を観ていたはずなのですが、
今回2階席で、上方から舞台全体を見下ろしたことで、余計にそう感じたのかな。
というか、やっとジャベールの自殺のアングルを理解した(汗)。
でもって、映像とセットの入れ替わりや組み合わせの絶妙さにも、少し目が向けられるようになったかも?
正直なことを言ってしまえば、まだ前の演出の記憶と新演出の印象が、
頭と気持ちの中でぶつかり合っている感じがあって、ちょっと落ち着かない部分もあるのだけれど、
でも、このレミはこうなんだ、と改めて納得できた感じです。

そして、今回びっくりしたのが、山崎マリウスの変貌・・・って、変貌は言いすぎ?(笑)
でも、キャストをチェックしていなかったので、一瞬、このマリウス誰?!って思ってしまうくらい、
東京のときとかなり印象が違っていました。
変わったよ、というのは前日にご一緒したお友達から聞いてはいたのですが・・・
私にとって山崎マリウスってきらきらしてふわふわして底抜けに甘い、という印象なのですが、
この日のマリウスは甘さの質がちょっと違っていたように感じました。
甘さはあるのだけれど、ふわふわ感やきらきら感は減っていて、
誠実さとか無骨さとか鈍感さ(あ、これは前からか/笑)がました感じ?
彼も革命を目指す学生たちの一員なんだ、ということを改めて感じました。
♪カフェ・ソング も良かったなあ・・・
あのキャンドルの演出、東京で観た時はちょっと違和感があったのですが、
上方から俯瞰してみることで、ああ、ここは砦があった場所なんだな、と納得すると同時に、
此岸に生きるマリウスと彼岸に旅立った学生たちの境界線が凄くクリアに見えたように思います。
というか、この学生たちは、マリウスの意識の中の学生たちなんだなあ、って思った。
罪悪感と、後悔と、哀しみと・・・そういう彼の感情が作り出したもの。
だから、最後にバルジャンたち一緒にマリウスとコゼットを見守る学生たちとは、全然雰囲気が違っていました。
たぶんこれって今更な感想なのだと思うけど、こんな風にすんなり納得できたのは初めてでした。

綿貫さんのエポニーヌは実は初見。
なんというか凄い正統派なエポニーヌだなあ、と思いました。
心に切り込んでくるものや全てを持っていってしまうような何かはあまり感じなかったけれど、
物語の中にとてもしっくり馴染んでいるというか・・・
細かな表情まで観れたらまた受け取るものも違ったかもしれませんが、
こういうエポもありだなあ、となんとなく納得してしまいました。


福井バルジャンは最初に観た時と余り印象は変わらなかったかな。
めちゃくちゃ強くて、激しくて、そして傷ついてた。
♪独白 で、一度激情のままに燭台の入った荷物を投げつけてから、
徐々にその感情が光に―――今自分を包む闇の果てにあるはずの光に向かっていく様がとても鮮やかで、
その間周りの全てが意識から抜け落ちて、ただそこにいるバルジャンと向かい合っているような気持ちになりました。
内に秘めたものの強さが本当に印象的なバルジャン。
なので、マリウスに全てを託して去っていこうとするバルジャンの背中に、ちょっと涙腺が決壊しました・・・
この時点でも、彼は多分まだ闇を完全にははらっていないんだろうなあ。
ラストシーン、司教様と笑顔で向き合うことで、初めて彼は本当の光の中に迎えられたんだろうな、と思いました。

あ、でも、前回観た時にもうちょっと戸惑いと愛情が欲しい!と思ったファンティーヌのシーン、
まさにそういう感じに近づいていて、かなり嬉しくなりました。
というか、和音ファンティーヌも怒りの質が変わったように思うんですよね。
今回は脆さというよりも儚さが感じられて、彼女の持つ怒りや悲哀や虚勢との対比にちょっとはっとしました。
歌声の肌触りも優しくなったように思ったのだけれど、これは音響の問題かな?
ラストシーンはやっぱり"コゼットの母"という部分はあまり感じられなかったのだけれど、
もうそういうものを全て超越して、ただバルジャンを導き生きている者たちに祝福を与える存在に
なっているようにも感じました。

でもって、福井バルジャン、文字通り強すぎ!(笑)
素手でジャベールを倒すのはやっぱり凄いよね・・・
いや、ジャベール、この人には勝てないから絶対!って思っちゃいました(笑)。

川口ジャベールは、やっぱりすごく無骨で真っ直ぐだなあ、と思いました。
そして、学生たちへ向ける想いがなんだか切なかった・・・
私の中では、川口ジャベールって、やっぱりどうにかして学生を止めようとしているようにしか見えないんですよね。
内側から彼らを崩すことで、彼らを救おう・・・というか真っ当な道に戻そうとしている感じ?
上から目線で彼らを挑発する不器用さ(と私は感じました)にもちょっと切なくなりました。
でもって、下水道のシーン。
ああ、このジャベールは、この時点ではもうバルジャンを逮捕するということを超えて、
ただバルジャンに会いたかったんだろうなあ、と思う。
会って、ただ確かめたかったんだと思う。
何を、といわれると上手く言葉にはできないのだけれど・・・


野島アンジョも、東京の時とあまり印象変わらず。
あの揺らぎと、そして崩壊にはやっぱり気持ちを持っていかれました。
撃たれたガブローシュを、その命をつなぎとめようとするかのように、
荒々しいといってもいいような勢いで抱き寄せるのが見ていて辛かったなあ・・・
もちろん、その後グランテールに手渡してから後も。
というか、菊地グランテールと加藤ガブローシュってほんとに仲良しだよね。
久々の観劇ということもあって、やっぱりカフェや砦での学生たちの動きってほとんど見れていないのだけれど、
そのなかでふっとグランテールとガブローシュのやりとりに気付くたびに、なんだか和んでしまいました。
また、加藤ガブローシュが見るたびに凛々しくなっていく気がするんですよねー。
でもちゃんと子どもらしさもあるの。
いやもうこれは頑張って声変わりを乗り越えて、いつか是非アンジョをやっていただきたいです!

学生たちの中では、最初に狙撃された学生さんの在り方が印象的だったかな。
なんというか、実際に痛みを体感した彼の怯えや恐怖や苛立ちって、
多分学生たちの誰もが多かれ少なかれ持っているもので。
学生たち一人一人の生き方をちゃんと観てみたいなあ、と毎回思うのだけれど、
実際に観ると全体の勢いに巻き込まれちゃうので、そんな日はいつ来るのやら、という感じです(笑)。


駒田さんと森さんのテナルディエ夫妻はもうなんだか卓越しちゃってますよねー。
個人的には、新演出の宿屋は生理的に受け付けないところが結構合って、
なんとなーく心理的に遠くから観るようにしてるんですが(笑)、それでも引き込まれちゃいました。


そんなこんなで、私の新演出レミ初演の観劇はこれで終わりとなりました。
カーテンコール、なんだか凄く熱くて、でも和やかな雰囲気で最後まで楽しめました。
凱旋公演はさすがにどうやっても観にいけないので、再演を心待ちにしていようと思います。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
恭穂さま
フェスティバルホール、お気に召していただいたようで
私もうれしいです。ほんとに自慢できるホールなので。
(私が自慢することではありませんが。)
あの壁に段々になって貼りついているボックス席、
何だかカップルシートみたいにも見えましたが、私も
いつか座ってみたいと目論んでいます。

>マイクを通しているはずなのに、なんだか生声を聞いているような瞬間もあったりして・・・
そうそう。いつも不思議な感覚にみまわれます。
私も今回のレミゼは2階席だったのですが、すぐそこでナマで
歌っているような感覚になることがありました。
それに歌声も楽器の音色も、響きがやわらかなのですよね〜。

って、レミゼの記事なのにホールのことばかりコメントして
ごめんなさい(笑)。
スキップ
2013/10/04 10:14
スキップさん、こんばんは!

フェスティバルホール、ほんとに素敵でしたv
あのボックス席、座ってみたいですよね!(笑)
そういえば、私が観劇したのは大阪楽だったので、
カーテンコールでボックス席のお客さんのお一人が、
トリコロールの大きな旗を出して振ってました。
さすがに劇場の方に制止されてましたが、
でも気持ちはわかるなあ、と思ってしまいました。
というか、全然違和感なかったのもホールの雰囲気でしょうか?

生の声のように聞こえるのも、この演目に合ってましたね。
こんなに柔らかな音は初めてで、本当にびっくりしました。
本当にまた行ってみたいです!

私もホールのことばかりですね・・・
あ、本文も半分はそうでした(笑)。
恭穂
2013/10/04 21:00

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