瓔珞の音

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<<   作成日時 : 2013/10/06 21:56   >>

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10月の観劇な週末を終えて帰宅しました。
今月はほんとに観たい舞台が多くて、無理やり詰め込んだ感のある二日間ですが、
昨日今日で観た3本の舞台はどれもまったくテイストが異なっていて、
でも、どれもとても楽しんで観ることができました。
ちょっと頭が一杯一杯なので、とりあえず一つ観劇記録を書いちゃおうと思います。


「ロミオ&ジュリエット」

2013.10.5 マチネ シアターオーブ 1階22列一桁台

出演:城田優、清水くるみ、平方元基、加藤和樹、水田航生、岡田亮輔、石川禅、安崎求、鈴木結加里、
    ひのあらた、中山昇、未来優希、涼風真世、大貫勇輔 他


というわけで、R&J東京楽を観てきました。
私的にも今期の見納め。
後方席だし、5回目(笑)だし、最後だし、今回は全体を見渡そうと思っていたのですが・・・無理でした(笑)。
ほんとに私大貫くんの"死"がめちゃくちゃ好きなんだと再確認しました。
下手の端っこ寄りの席なのに、始まった瞬間もう目が無意識に上手に行っているという(笑)。
これはもう本能のレベルで好きなんだよねー、きっと。
というか、"死"をやってなかったら、きっとここまで大貫くんに嵌ってない気がする。
あの"死"を創り上げた大貫くんだから、きっとまた素晴らしいものを見せてくれる。
そういう気持ちが基本的にあるんだなあ、と思いました。
そんな風に一人の役者さんに気持ちの大部分を持っていかれちゃったので、
今回はほんとにいろいろ中途半端な観劇になってしまった気がして反省もしていたり。
なんというか、全てが"死"を中心とした目線になっちゃってたような気がします。
まあ、そういう見方もあるかな、と開き直ってみたり(笑)。
再々演の時には、大貫くんの"死"から私の眼を引き剥がすような引力のある誰かがいるといいなあ。
(あ、今回のキャストももちろん凄い楽しませていただきましたよ!!)

うん。
大貫くんの"死"は、抗いがたい引力がある、と思う。
基本的な感想はこれまで観たものと大きく変わらなくて。
やっぱり凄く能動的で、そして人々を操りその人生に介入することへの明確な意思と喜びが感じられる。
もともとあの大きな手で操っている様子がとても印象的な"死"なのだけれど、
今回、城田ロミオとの動きのシンクロ具合が凄かった・・・!
♪僕は怖い もとても良かったのだけど、
♪憎しみ〜エメ の放心から激情、そして絶望への奔流のような流れに、知らず涙してしまいました。

というか、今回、城田ロミオの後半の壊れっぷりにちょっとどうしようかと思った。
前回観た時も、その繊細さと聡明さが際立つロミオで、あの身も世もない嘆きっぷりが印象的だったけど、
今回の壊れ方は、ほんとに全てが崩れて破滅へ向かう危うさがあって・・・
見ながら、無惨、という言葉が思い浮かんでしまいました。
この若い二人の最後は必然だったんだ、とも思ってしまいました。
初演から何度も観ている舞台だけれど、こんな風に思ったのは初めてかもしれません。

また、初見の清水ジュリエットが、凄い破滅型なジュリエットだったんですよねー。
怪我でしばらく休演していて、私は今回が彼女のジュリエットを観る最初で最後の機会だったのですが、
あの素直さと危うさにちょっとびっくりしてしまいました。
4回続けて莉奈ちゃんのジュリエットを観ていたので、余計になのかも。
純真とか無垢というのとはまたちょっと違っていて・・・夢見がちで現実が見えていない、
ある意味とても等身大で生々しいジュリエットだったように思います。
自分のウェディングドレスを見た瞬間に、ふっと気持ちが華やいじゃったり、
舞踏会のシーンでも、楽しく踊る人たちを見て、ふらふらとそちらに引き寄せられちゃったり・・・
ロミオとの恋愛についても、現実を見据えた切実さや覚悟があってのものというよりも、
とにかく目の前に現れた"約束の人"の存在と、その相手に抱きしめられる自分に酔っている感じ。
恋をしている自分。
愛されている自分。
恋人と引き離される悲劇的な自分。
望まない結婚を強いられる自分。
愛する人のために危険を顧みない自分。
自分のために死んだ恋人のために、自ら命を絶つ自分―――物語のような人生を送る自分。
そういう"自分"に、深く深く酔っている・・・そんなジュリエット。
なんというか、莉奈ちゃんとは別の意味で、めちゃくちゃ説得力のあるジュリエットだったと思います。
正直、君はパリスと一緒になったほうが絶対幸せになれるよ!!って思っちゃった(笑)。
でもその反面、個人的には、どうしてロミオがここまでジュリエットに惚れてしまうのかが、
ちょっと解かりにくかったかなあ・・・
まあ、このジュリエットだったからこそ、ロミオはあんなにも無惨な最期だったのかな、とも思う。
他のロミオとだったらどうだったのかなあ。
観れなくてほんとに残念でした。

そんなくるみジュリエット。
莉奈ちゃんとはまた違った可愛らしさで、甘さの中に頑なさの混じる歌声が似合っていました。
疲れていたのか、緊張していたのか、歌声に力みが入っちゃったのがちょっと残念。
怪我は右腕だったのかな・・・動きが制限されていて、ちょっと動きにくそうだったのが痛々しく。
でも、自然な動きになるように凄く気を配っていたと思う。
更に、ロミオやパリスが、その制限を凄くさりげなくフォローしてるのにちょっと感動しちゃった。
ジュリエットの動きが自然に見えるように、工夫してるのね。
あの期間は、こういう流れを作るためでもあったのかなあ。
でも、本当に復帰できて良かった!
莉奈ちゃんも、ほんとにほんんとにお疲れさまでした。


初回観劇以来の水田マキューシオは、やっぱりとっても綺麗なマーキューシオ。
でもって、ちょっと私好み(笑)な可愛らしさもあるマーキューシオになっていて嬉しかったりv
♪決闘 のシーンで、説得しようとするロミオを見つめて小さく首を振るときのマーキューシオ、
やっぱりものすごいツボなんですよねー・・・って、マニアックな見方ですみません(笑)。
でも、あそこのマーキューシオが可愛いと、その後の悲劇性が増すと思いませんか?(え)
今回は、マーキューシオがどんどん追い詰められていく様が凄く切なかったです。
ちょっとフランス招聘版のマーキューシオを思い出した。
自分に何ができて何ができないのか。
それをわかっていて、だからこそ"マーキューシオ"の仮面を被る。
二人の友の腕の中で息絶える瞬間の、幼ささえ感じさせる表情こそが、彼の本来の姿なのかなあ、と思いました。
あ、でもって、舞踏会のシーンでパリスを押し留めるところの身振りが凄い気になったのだけど、
あそこ、どんな会話をしてるのかなあ・・・って、またマニアックで以下省略(笑)。


平方ベンヴォーリオは、逆に自分に何ができるのかが全然わかってないところから始まってるな、と思いました。
で、物語の中で、目の前で繰り広げられる"現実"を見て、
どんどん彼の意識が変わって、そして成長していくのがとても鮮やかだったように思います。
尾上ベンヴォーリオのある意味"出来上がった"落ち着きや、だからこその葛藤も素晴らしいし、
平方ベンヴォーリオの発展途上な初々しさと切実さも良かったなあ、と思います。
うん、今回の二人のベンヴォーリオ、どちらも違う見応えがあって、これぞWキャストの醍醐味ですよねv


そして、今回は禅パパにめちゃくちゃ泣かされました。
なんて不器用なんだ、この人!(涙)って。
♪娘よ は、これまでちょっといろいろ深読みしすぎな聞き方をしていたんだな、と反省してみたり。
なんというか、今回はキャピュレット卿の記憶の中にあるジュリエットが、凄く鮮やかに見えたように思います。
キャピュレット卿は、基本的に妻も娘も愛してたんだろうな、と思う。
キャピュレット夫人にも、本気で惚れて、なりふり構わず手に入れたいと思ったんだろうな。
でも、だからこそ夫人に対する負い目というか素直になれなさがあって、
高圧的な、あるいは卑屈な態度しか取れなかったのかもしれないなあ、なんて思ってしまいました。
ジュリエットに対しても、3つの時に気付いた、ということは、
3つになるまでは、たとえ疑念があったとしても、彼にとっては愛する妻が産んだ愛しい我が子だったわけですよね。
それが、一瞬で殺意に変わってしまう怒り。
そして、殺意を抱いてしまったことに対する絶望。
ジュリエットへの愛を自覚し、けれど全てを知ってしまったからこそ変わることのできない不器用さ。
そういうのが、1曲のなかでわーっとこちらに向かってくるような気がして・・・
だから、最後の霊廟のシーンでも、位置的に卿の正面だったこともあり、
その表情の変化をじっくり見つめてしまいました。
いやー、改めて禅パパ素晴らしい!と思ってしまいましたよ。
なんというか、最後の最後で未来の光を感じさせる終わり方を見せてもらった気がします。
大貫"死"も、なんだかとても穏やかな雰囲気だったし。
そういう意味では、満足な見納めだったかな。


あ、あと今回ちょっとツボに嵌ったのが、舞踏会シーンのひのさん(だよね?)演じる執事さん(かな?)。
舞台の後方中央で案内に立ちながらフロアの様子を見ているのだけれど、
そのときの仕草が凄い楽しそうで、なんだか見ているこっちまでわくわくしちゃいましたv
位置的に見えるときと見えないときがあるのだけれど、
再々演でもひのさん続投なら、今度は一度は執事さんをずっと目で追ってみたいなあ、と思っちゃった(笑)。
まあ、あのシーンはほんとに観るところが多すぎて、いろいろ無理があるんですけどねー。


この日は東京楽だったので、いろいろ楽バージョンがありました。
神父様のシーン、棚に付けられた布をばさばさするのが5割増ぐらいだったり、
「大きくなったなあ」と見上げるのがロミオの身長を越えていて、ロミオが仕草でつっこんだり、
喜んだロミオに抱えられてぐるぐる回るのが凄く長くて、
そのあと目が回った神父様にロミオが「逆回転」って言ったら、
逆に回った神父様が見事なピルエットを見せてくれたり(笑)。
ロミオがはけるとき、神父様の手にキスするのはいつものことだったかな?
あと、乳母の花婿テスト(え)もパワーアップ?
3回くらいロミオに体当たりしてました。
あ、で別れ際にロミオが「今度薔薇をあげるね」と言ってて、株を上げてました(笑)。
というか、今回の演出で、愛の花がちゃんと薔薇の花になってたのは良かったな。
(初演はリストバンドみたいな感じだった)
その後の♪あの子はあなたを愛してる で、あのピンクの薔薇をジュリエットに見立てているのが、
とても自然に乳母の気持ちを届けてくれる気がして・・・
だからこそ、その後の乳母の行動も受け入れることができたように思います。


カーテンコールの♪世界の王 は全員で。
大貫"死"がめちゃくちゃ楽しそうで、なんだか嬉しくなっちゃいましたv
まあ、あの格好のままなので、違和感と戸惑いがあるのは否めませんが(笑)。
次の観劇に行くために、そこで劇場を出なければならなかったのが残念でしたが、でもいい楽でした。

とりあえず、今期は5回の観劇で、なんとか複数キャストも全員観ることができました。
組み合わせ的に観れなかった中では、古川ロミオと大貫"死"が気になるかなあ。
"死"が、あの境界の曖昧なロミオを、どんな風に愛したのか、観てみたかったです。
さすがに大阪は行けないので、観にいくお友達の感想を待っていようと思います。
大阪のヴェローナも、怪我なく無事に開幕し、閉幕することができますように。
そして、またいつか新しいヴェローナに遊びに行くのを楽しみにしております。
もちろん大貫"死"は続投で!(笑)

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