瓔珞の音

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zoom RSS 101個目の幸せを信じて。

<<   作成日時 : 2013/10/30 22:17   >>

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大満足の舞台に出逢うと、書きたい気持ちが抑えきれなくなるときと、何も書く気が起きなくなるときがあります。
後者はめったにないのだけれど、今回はまさにそのパターン。

最初から最後まで、いろんな感情が私の中を渦巻いて、最後の最後には、心からの笑顔になれた―――そんな、幸せ。
私の中に残ったものはたくさんあるけれど、それを文章にしちゃったら、全て嘘になってしまう―――そんな、戸惑い。
そして、書いてしまったら、この幸せな気持ちが終わってしまうんじゃないかな―――そんな、恐怖。

ふと、短いフレーズが思い浮んだだけでも波立ってしまう今の私の感情では、
きっと、このミュージカルの魅力の欠片すら、書き留めることはできないと思う。

でも。

今日千秋楽を迎えたこのミュージカルを創り上げてくれた全ての人に感謝を込めて、
私なりの記録を残しておきたいと思います。


「SONG WRITERS」

2013.10.5 ソワレ シアタークリエ 19列20番台
2013.10.26 ソワレ シアタークリエ 1列10番台
2013.10.27 マチネ シアタークリエ 20列20番台

脚本・作詞・音楽プロデュース:森雪之丞
演出・技斗:岸谷五朗
作曲:KO-ICHIRO、さかいゆう、杉本雄治、中川晃教
振付:藤林美沙

出演:屋良朝幸、中川晃教、島袋寛子、武田真治、泉見洋平、藤林美沙、コング桑田、植原卓也、平野良、
    原田治、末冨真由、大隣さやか、細川晃弘、清家とも子、吉田萌美、弓野梨佳


物語の舞台は1975年、初夏のニューヨーク。
作詞家のエディ(屋良朝幸)と作曲家のピーター(中川晃教)は、
音楽ディレクターのニック(武田真治)とともにミュージカル作りに取り組んでいました。
ニックのボスが二人の作った歌を気に入って、1年以内に完成させれば出版させると後押ししてくれているのです。
そんなある日、エディがつれてきたのは、田舎から出てきたばかりのマリー(島袋寛子)。
彼女の歌声に惚れこんだエディは、彼女に彼らの曲を歌ってもらうために、彼女を連れてきたのです。
マリーの素晴らしい歌声に触発されて、ミュージカル作成は順調に進みます。
マフィアに潜入捜査している刑事ジミー(泉見洋平)。

ジミーの元恋人で、今はそのマフィアのボス・カルロ(コング桑田)の情婦となっているパティ(藤林美沙)。
次の大きな麻薬の密輸を摘発できれば、潜入捜査も終わる。
そうしたら、二人で"ここではないどこか"に旅に出よう―――再び心を通わせ、そう誓うジミーとパティ。
けれど、その取引の日、ジミーは情報を流していた同僚に裏切られたことを知ります。
カルロの凶弾に斃れたジミー。
それを見たパティは、取引された麻薬を奪って逃げ出します。
ジミーの復讐をするために―――

大きな盛り上がりを見せる物語。
けれど、エディは戸惑うばかり。
だって、エディが描きたいのは、困難の果てにハッピーエンドが待っている物語なのだから。
続きが書けず悩むエディに、マリーが告げます。
「私がパティなの」と。
マリーは、自分の経験をミュージカルにして公表することでマスコミを動かし、
カルロに復讐を遂げるためにエディに近づき、アイデアを囁くという形で物語を導いていたのです。
マリーに心惹かれていたエディは、彼女の心がまだジミーにあることに傷つきながらも、
彼女の復讐を手助けすることを約束し、証拠である麻薬を彼が預かり隠すことにします。
けれど、ついにマリーはカルロに見つかり―――
彼女を逃がすためにカルロたちに捕まってしまうエディ。
エディが死んだとニックに告げられ、嘆き悲しむピーターのもとに、
エディが逃げながら投函したある歌詞が届きます。
それは麻薬の隠し場所を記した彼の暗号。
戻ってきたマリーとともに暗号を解いたピーターは、
彼は生きている、というマリーの言葉を信じ、マリーとエディの目的を果たすために麻薬の隠し場所に向かいます。
そこでカルロたちと対峙した二人は―――

というような物語。
うーん、ほんとにいろんな要素が重なり合ってる物語なので、
文章で書くと何がなんだかわかりませんねー(笑)。
岸谷さん演出ということもあり、雰囲気としては数年前に観た「X day」に通じる感じ?
謎解き的な要素とか、そうくるか!とつっこみつつ大笑いしちゃうシーンとか、照明の色鮮やかさとか・・・
でも、今回とにかく驚いて、そして感動したのは、そのストレートなメッセージ性と、
ピーターとエディをはじめとする、登場人物たちの存在の鮮やかさでした。

屋良くんのエディとアッキーのピーター。
幼馴染の作詞家と作曲家。
自信満々でいつだって強気なエディと引っ込み思案で控えめなピーター。
エディが創る翼の生えた言葉たちを羽ばたかせるピーターの音楽が巻き起こす風。
この二人の仲良しっぷりが、もう最初から最後まで観ていて嬉しくて仕方がありませんでしたv
でもって、この二人の信頼関係の深さに、なんだかしみじみ感動してしまったのでした。
いや、まさにエディとピーターだなあ、って。

私的には、舞台の上のアッキーは、常に気持ちを持っていかれる存在です。
だけど、このミュージカルの中では、エディといるときのピーターはものすごく控えめな存在に思えた。
ヒーローみたいにかっこいいエディをにこにこ見つめながら、
その彼と一緒に音楽を創れることがめちゃくちゃ嬉しくて、
コンプレックスもあるけど、でもそれ以上にエディが大好きなんだ!という雰囲気。
大きく体全体を使って感情を伝えてくれるエディとは対照的な、静かな演技だなあ、とも感じました。
いえ、もちろん踊りまくってたし(屋良くんと同じ振りを一緒に踊るんだよ!凄いよね?!)、
びっくりな動きも(え)、顔芸も(えええ)もちろんあったのだけれど、
二人でいるときは、私はそういう風に感じたのね。

でもって、屋良くんのエディも、ピーターの前ではヒーローでいたい、という雰囲気があったように思う。
ピーターの才能を信頼して、でも引っ込み思案な彼にちょっと苛立ちながら、
彼の手を引っ張り、背中を押し、二人の夢に向かって進んでいこうとしている。
自分はピーターを引っ張っていかなきゃいけないんだ―――そう思っている感じ。

冒頭の♪ソングライターズを歌う二人を見ていて感じたのは、
そんなちょっとアンバランスな関係性でした。
でも。
2幕の最後にもう一度歌われる♪ソングライターズ 。
同じシーン、同じ台詞で始まるこの歌を歌う二人は、けれど冒頭の二人とは明らかに違っていた。
大きな事件に巻き込まれ、一つのミュージカルを完成させ、
裏切りを知り、それでも変わらない友情を見つけ、
恋に落ち、恋を得、恋をなくし、
自分にとってかけがえのないもののために―――ハッピーエンドのために駆け抜けた後。
エディは弱気な自分を相手に見せることを許せるようになり、
ピーターは手を引かれるだけではなく、時に自分が手を引いて歩けることを知った。
そんな風に感じました。
そうやって、絶妙なバランスを得た彼らは、まさに最強のコンビに見えました。
そして、この二人が作るミュージカルを観てみたい!と、なんだか夢のようなことを思ってしまったのでしたv

それにしてもこのミュージカル、アッキーファンとしてはもう本当に嬉しくて仕方がありませんでした。
だって、冒頭からアッキーの弾き語りなんだよ?!
しかも、アッキー作曲の曲!
個人的に、アッキーのピアノの音が本当に大好きなので、もう冒頭からやられた!って思いました。
ピアノに向かう形で、表情が良く見えないのに、
ピーターの感情がクリアに届いてくる歌声とピアノは本当に素晴らしかったです。
マリーを思って歌う♪Dinosaur in my heart も良かったなあ・・・
白いシャツの背中から、切なさとか愛しさとか諦念とか迷いとか嫉妬とか・・・とにかくいろんな感情が伝わってきて、
彼が抱え込む小さくて可愛い、けれど強くて恐ろしい"恐竜"の姿が見えるようでした。
さっき、エディと一緒の時のピーターは控えめ、と書いたけど、
一人でいるときのピーターは、内側にあるそういう熱情を鮮やかに見せてくれる感じで、
そのギャップにもちょっとよろめいておりましたv
歌うマリーの後ろで小さく羽ばたいてエディに引き戻されてる姿とか、
マリーが口をつけなかったお水のグラスから、律儀に自分のグラスに移し変えて飲んでるとことか、
ボスとニックに無茶振りされて一緒にやった「てんこもりだよグッドニュース!」の振りが二人と違ってたとか、
小ネタ的な動きで気になるものはたくさんあったけど(笑)、
個人的にはウクレレで戦う姿がめちゃくちゃ楽しそうで可愛かったですv

屋良くんは、「道化の瞳」の時に、いろんなことをそつなくこなす子だなあ、と思ったのですが、
今回は、彼の言葉の力と笑顔の威力にちょっとやられた気がします。
歌ももちろん凄くお上手で、ピーターやマリーとのハーモニーも凄く綺麗だったのだけれど、
歌以外の台詞のところで感じられる、全てに対しての彼の真摯さとか、
強がりを強がりと感じさせない底抜けに明るい笑顔がとても印象的。
もちろんダンスはとにかくお上手で・・・というか、細身なのにしっかりとついた綺麗な筋肉は素晴らしい!(笑)
最前列の時は、どうしようと思いながらも、綺麗な腹直筋と上腕二頭筋についつい目がいっちゃいました(え)。
それにしても、あのインディアンの衣裳と一連のアクションは、彼のファンへのファンサービスだよなあ。
まあ、私も目一杯楽しみましたがv(笑)

マリー役の島袋寛子ちゃん。
舞台で観るのはコンスタンツェ以来、かな?
いやもうとにかくキュート!
彼女はハイトーンの歌声の印象が強かったのですが、
低音の響きの豊かさに、思わず聞きほれてしまいました。
初日は良くわからなかったのだけれど、要所要所でパティとのつながりも凄く細かに創ってあって、
2回目に観た時におおお!と思いました。
マリーが、ちゃんと"マリー"の気持ちになっていく流れも、とてもわかりやすくて・・・
最後のペンギンもめちゃくちゃ可愛かったですv

パティ役の藤林さんは、とにかくその細さとパワフルな歌とダンスにびっくり!
「X day」の時もかっこいいなあ、と思ったけど、今回もそのかっこよさによろめきました(笑)。
まあ、最前列で観た時、目の前で号泣(笑)されたときはどうしようかと思いましたが(え)。
泉見さん演じるジミーとの♪愛はいつも愚かなもの もいい曲だったなあ・・・ちょっと泣けてしまいました。
というか、ジミーがまた凄く細やかな演技をしてるんですよね。
♪チャオ!アメリカ!の時、上手の椅子に座ってカルロたちを見る視線が、
めちゃくちゃ鋭くて、まさに苦虫を噛み潰したような、という表情で・・・
初日は上手側のせきだったので、こんな表情をしてるとは思っていなくて、
照明の切り替わりでジミーが見えるたびに、そっちに視線が行っちゃいました。
・・・中央でカルロさんたちが歌い踊ってたのに・・・ごめんなさい!
でも、泉見さんの歌声はほんとに大好きなので、聴けて嬉しかったなあ!
でもって、最後の正体を明かすところも、かっこよかったですv

コングさん演じるカルロは、悪役なんだけど、なんとも憎めない感じ。
部下の二人もそれぞれ振り切れてて、三人のシーンはとても楽しかったですv
どこまでが台本どおりでどこからがアドリブなのか、ちょっと気になったり(笑)。
でもって、パティを抱き寄せたときに、あまりの二人の顔の大きさの違いに、一瞬呆然といたしました・・・(え)
そういえば、この3人の衣裳には薔薇の花の柄が使われているのには最初から気付いてたのですが、
ニックの衣裳も黒で薔薇の花の柄があることに2回目で気付きました。、
いやー、最初からちゃんと伏線になってたんですね。
こういう伏線、きっと拾い切れてないのがいろいろあるんだろうなー。

ニック役は武田さん。
どこかピエロを髣髴とさせる動きに和んだり笑ったりしていたのですが・・・
(そして、笑い落ちする武田さんにはらはらしたりもしておりましたが/笑)、
最後のシーンは、もうちょっとほんとに涙腺決壊いたしましたよ。
三人が再会を約束して抱き合うところでもすでにやばかったのですが、
最後のあの台詞でまさか決壊するとは・・・!
ニックを連れて行こうとするFBI捜査官な泉見さんの優しくも厳しい表情も印象的でねー。
いつか、また彼がピーターの家のドアをノックして、グッドニュースを持ってきてくれるといいなあ、と思いました。


4人の作曲家さんが創った曲はバラエティに富んでいて、どれも聞き応えあり!でした。
個人的には、♪ハッピーエンドが待っている が、とにかく響いてきて仕方がなかった。
ストレートすぎるくらいの歌詞なのだけれど、それを真正面からぶつけてくるので、
もうよけようもなく気持ちを震わされた感じです。
1幕でも2幕でも、ピーターの歌う「信じることが戦うことだから」というフレーズを聴くたびに、涙してしまいました。

ハッピーエンドが待っている。
100個の悲しみがあっても、101個目の幸せを書き足せばいい。
劇場の外、悲しみの待つ現実の世界で、今度はあなたが演じていく。
101個目の幸せを見つけるために。

物語の最初から最後まで、まっすぐに手渡される、クリアなメッセージ。
捻くれた感情があることも、沈んだ気持ちがあることも、傷ついた心があることも、
全部わかった上で、それでも「ハッピーエンドが待っている」と言い切る強さ。
そして、その光へ運んでくれる翼と風を届けてくれるミュージカル。

本当に、ミュージカルが好きでよかった。

そう、心から感じられる、舞台でした。



うーん。やっぱり全然文章になってないなあ。
自分でも何を書いてるのか良くわからなくなっちゃった(涙)。
でも、ほんとに素敵なミュージカルでした!
東京公演は終わっちゃったけど、これから名古屋と大阪がありますね。
私のこの記録では、魅力は全然伝わらないけれど、
とにかく手渡されるメッセージを素直に受け止めたら、めちゃくちゃ幸せになれる舞台だと思いますので、
機会がありましたら、是非是非ご覧になって見てくださいね!

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