瓔珞の音

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<<   作成日時 : 2013/12/29 22:42   >>

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今年はくじ運がよく(笑)お正月休みのお仕事は年明け最後3日間。
とりあえず、明日から帰省の予定です。
で、今夜はちょっと夜更かしする予定なので(え)、昨日の観劇納めを記録しておこうと思います。


「モンテ・クリスト伯」

2013.12.28 マチネ 日生劇場 GC階A列30番台

出演:石丸幹二、花總まり、岡本健一、石川禅、坂元健児、濱田めぐみ、村井國夫、林アキラ、岸祐二、
    大川勇、ジェイミー夏樹、安部誠司、奥山寛、さけもとあきら、武内耕、谷口浩久、寺元健一郎、中山昇、
    山名孝幸、横沢健司、家塚敦子、石原絵理、岩崎亜希子、大月さゆ、樺島麻美、鈴木結加里



物語の舞台は、王政復古した19世紀のフランス。
マルセイユの優秀な船乗りエドモン・ダンテス(石丸幹二)は、
航海中病に倒れた船長に頼まれ、エルバ島である手紙を預かり、それをパリのある人物へと届けました。
手紙の書き手も、受け取り手も、その中身すら知らずに仲介をしたエドモン。
けれどその手紙は、彼の人生を大きく狂わせることになります。
手紙の書き手はエルバ島に幽閉されたナポレオン。
手紙の受け取り手はナポレオン派の重鎮。
そして、当時フランス政府はナポレオン派の弾圧を徹底していました。
そのことを知るエドモンを妬む二人・・・狙っていた船長の座をエドモンに奪われたダングラール(坂元健児)と、
エドモンの婚約者メルセデス(花總まり)に横恋慕するモンデゴ(岡本健一)は、
エドモンが知ろうともしない手紙の中身を町の検事ヴィルフォール(石川禅)に密告します。
メルセデスとの婚約パーティの最中に逮捕されたエドモン。
彼の言葉に、エドモンはなにも知らないと判断し一度は彼を釈放しようとしたヴィルフォードですが、
その手紙の受け取り手を彼が覚えていたことを知ると、突然彼をシャトー・ディフへ投獄してしまいます。
手紙の受け取り手はヴィルフォードの父であり、
ナポレオン派であることが分かると、それはヴィルフォード自身の破滅に繋がるのです。
日付すら分からぬ孤島の牢獄で絶望のあまり死を選ぼうとしたエドモンは、
一人の囚人と出会います。
やはり無実の罪で投獄されたフォリア(村井國夫)は、司祭であり、学者であり、剣の達人でもありました。
彼と共に脱獄のため岩を削りながら、エドモンは彼からあらゆることを教わります。
そして、彼をこの境遇に陥れた者が誰であるかをフォリオによって紐解かれます。
金の亡者ダングラール。
欲望の虜モンデゴ。
権力の僕ヴィルフォール。
彼らに復讐を誓うエドモンをフォリアは諭しますが、その憎しみは絶望と同じ深さで彼の中を蝕みました。
そして、フォリアの死をきっかけに脱獄を果たしたエドモンは、復讐を開始し・・・

という有名な物語。
ですが、私は原作を読んでいないので、ほんとに粗筋しかしらず・・・
というか、「蛮幽鬼」の原案というイメージの方が強かったわけですが、
そんな私でも物語をとても良く理解できるつくりになっていました。
まあ、いきなりスクリーンに状況説明の文章が出たときには、
席の関係もあって「映画?!」とか思いましたが(笑)。
でも、このときのコーラス(宗教曲っぽかったかな?)がめちゃくちゃ綺麗で、おおお!と思いました。

というか、このミュージカル、音楽がとても好みだったり。
復讐劇、ということもあるのかもですが、全体的に低音やパーカッションの存在感が大きいのです。
もちろん、そうでない曲もありますが、特に2幕のovertureは、もうわくわくしてしまいましたv

衣裳もとっても可愛かったですv
1幕のマルセイユのシーンの女性陣の衣裳とか、ちょっと民族衣装っぽいのかな?
頭につけた赤い布がとても可愛らしく。
2幕のローマやパリのシーンの衣裳も豪華でした。

セットはわりとシンプルなのだけど、冒頭に引き続きスクリーンを有効に使っていて迫力がありました。
特に、2幕、エドモンが3人に復讐を果たすシーンは圧巻!
赤い炎を映したスクリーンをバックに、
破産し、失脚し、追い詰められる三人を見て高笑いするところは、
めちゃくちゃかっこいい悪役っぷりでした!・・・って違う?

役者さんは、石丸さんをはじめ歌の上手な方ばかりで聞き応えがありました。
石丸さんの歌をしっかり聞くのは久々でしたが、やっぱりノーブルだなー、と。
最初の若い船乗りの時も、学がないとは思えない雰囲気で(笑)。
で、後半のモンテ・クリスト伯になってからの方が、なんだか雰囲気的にしっくりきました。
というか、トートが見れなかったのが改めて残念に思えてしまったり(笑)。

花總まりさんは初めて観る役者さんですが、まさに宝塚の娘役!という感じ。
いえ、私は宝塚は観たことがないので、ほんとにイメージなんですが。
凛とした立ち姿の中に脆さも感じられる佇まいが役柄にあっていたように思います。
歌声も綺麗だったなー。
石丸さんと一緒に歌うシーンでは、石丸さんの歌声に寄り添うというか、
ちょっと一歩引いた感じに聞こえたのは、役作りなのかしら?
来年の女王様役、確か見る予定になっていたと思うので、そのときはどんな風なのか楽しみですv

悪役3人組は、見応えがありました。
いやー、最初のパーティのシーンで出てきただけで、なんだか目を引かれたんですよねー。
あ、こいつら何か企んでる!って(笑)。
岡本さんは、これまで歌うのは聞いたことがなかった気がするのですが、
台詞を言うときと同じ響きの歌声だな、と思いました。
というか、モンデゴの後姿が、何故かリチャード三世と重なってしまって。
そのせいか、妙にモンデゴが気になっちゃったんですよねー。
この人は、ほんとにメルセデスのことが好きだったんだなー、って最初に思った。
その愛情は、もしかしたらとても威圧的で一方的なものであったのかもしれないし、
あざとく策略的であったのかもしれないけど、
でも、最初にメルセデスを慰める言葉の何割かは真実だったんじゃないかな、と思う。
だから、2幕での様子を見た時は、なんだかとても衝撃的でした。
彼に、何が起きたのかな?って。
もちろん、あれが彼の本性だということなのだろうけど、でも、そこに至るまでに何かがあったと思うのですね。
それはメルセデスとの関係であったり、自らが陥れた男への感情であったりしたと思う、
でも、その辺が、この舞台では全然描かれていないわけですよ。
ヴィルフォールにしても、彼の中にある"正義"と"保身"のせめぎあいとか、
父親である彼のあり方であるとか、そういうものが全く描かれていない。
娘のヴァレンティーヌ(ジェレミー夏樹)がとてもいい子で、
彼女の歌の中に、父親としての姿が垣間見れるけれど、それだけ。
長い物語を3時間弱のミュージカルにするのだから、仕方ないのかな、とは思うけれど、
役者さんたちが、そういう背景の気配を感じさせてくれていただけに、なんだかとてももったいないなーと思いました。

うん、見終わった後に感じた薄っぺらな後味は、きっとこのせいだな。
過不足なく物語は見せてくれたけど、人物の奥行きは十分には見せてくれなかった。
でもって、勧善懲悪な物語としては、あまりにも複雑なんですよね、これ。
だって、エドモンは完全に復讐の鬼になっちゃってるわけですよ。
3人の悪役を通り越してラスボス的な存在感を放っている。
で、最後にヴァレンティーヌの言葉にほだされて復讐の最後の一手を退くわけなのですが、
それは結局復讐を遂げた後なわけです。
復讐を遂げて、邪魔者を葬って、メルセデスを再び手にして―――

途中、彼は何度も復讐を踏みとどまる機会があった。
女海賊ルイザ(濱田めぐみ)と出会い、別れたとき。
ジャコボ(岸祐二)がエドモンに問いかけた言葉、そして向けるまなざし。
そして、ファリア司祭の言葉・・・
でも、エドモンは止まることができなかったんですよね。
そこまで彼の絶望と憎しみは深かったわけで。
それは良くわかるんだけど・・・その過程での葛藤とかはなかったのかなあ、とも思ってしまいました。

まあ、物語としてはきっとわかりやすいんだよね。
個人的には「世界名作劇場」という印象でした(笑)。

あ、悪役三人組のうち、坂元さん演じるダングラールは、裏表のない真っ当で分かりやすい悪役(笑)で、
見ていてなんだか清々しくなってしまいました(笑)。
どうせなら、みんなこういう描き方をすればよかったのに(え)。

濱田さん演じるルイザは、そんな中でも鮮烈な印象を残してくれました。
出演シーンは多くはないのだけれど、その短い時間で語られる言葉や表情に、
彼女の生きてきた時間がきちんと描かれていたように思います。
そういう説得力があった。
衣裳も立ち居振る舞いも歌声も、凄いかっこよかったです。
カルメン、楽しみv

村井さんのファリア司祭は、飄々とした佇まいが素敵でしたv
ある意味スーパーマンな司祭さまですよねー。
もっと彼との時間を持つことができていたら、エドモンの辿る未来も違っていたんじゃないかな、と思う。
最後にエドモンの前に司祭さまの幻影(かな?)が現れたときは、
ちょっと泣きそうになってしまいました。
うーん、村井さん、ほんとにいい声!

モンデゴとメルセデスの息子、アルベール役は大川くん。
初めて観る役者さんですが、いやー、見事にへたれで浅はかな息子っぷりでした!(褒めてます)
年齢設定としては15歳くらいなのかなー。
ローマで綺麗なお姉さんにふらふらくっついていって拉致されて、
そこでであったモンテ・クリスト伯に助けられるわけですが、
そこで歌われた♪女って の二人の考え方の違いが面白かったです。
いえ、歌詞は一緒なんですけどね。
でも、基本的に女に対する認識が全然違うんだなーと。
あんな風なことを赤裸々に歌ってて、その上でフィアンセがいないと生きていけない、とか言われても、
全然説得力ないよ、アルベール!(笑)

ヴァレンティーヌ役のジェレミー夏樹さんも初見ですが、凛とした聡明な雰囲気が綺麗でした。
彼女にとってヴィルフォードはきっと"優しいお父さん"だったんだろうなー。
でも、聡明な彼女は父の欺瞞にも気付いていて・・・
彼女がいればアルベールは大丈夫、と思う反面、なんとなく危うい感じもあったり?

アンサンブルのみなさんも、とにかく歌声が素晴らしく!
エドモンのお父さんの声素敵vと思ってたら、中山さんだった(笑)。
海賊のシーンとか、カーニバルのシーンとか、パーティのシーンとか、凄く見応えがありました。

そんなこんなで、いろいろ納得行かない部分もありつつ楽しめた舞台でした。
ミュージカルとしてはある意味正しい在り方なのかもしれないですね。
まあ、いずれにしても個人的な印象ですので・・・
もし、とても楽しんでご覧になった方をご不快にさせてしまったらすみません!

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