瓔珞の音

アクセスカウンタ

zoom RSS 働くことは戦うこと?

<<   作成日時 : 2014/04/03 21:45   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

新年度が始まって3日が過ぎました。
私の部署は同僚が一人変わっただけで、業務としては大きく変わりがないはずなのですが、
やっぱり新年度はなんだかみんな浮き足立ってばたばたしますね(笑)。
新卒採用の新人さんは最初が研修なので、一緒に働くのはまだ先なのですが、
もう娘と呼んでもいいくらいの年齢の子たちがやってくるのかと思うと、ちょっと複雑な気持ちです(笑)。
とりあえず、大人の落ち着きはもちつつ、若者パワーに負けないように、と思っていますが、
大人の落ち着きはちょっと難しそうかなー(え)。

このミュージカルもある意味お仕事ミュージカルだったかな。
中間管理職はどこも大変・・・


「ちぬの誓い」

2014.3.29 ソワレ 東京芸術劇場プレイハウス 1階F列10番台

演出・振付:謝珠栄
出演:東山義久、相葉裕樹、良知真次、藤岡正明、上原理生、渡辺大輔、照井裕隆、橋本汰斗、吉田朋弘、
    千田真司、戸井勝海、今拓哉 ほか


物語の舞台は平安末期のちぬの海(大阪湾)沿岸。
宗との交易を目論む平清盛の命で、不動丸(東山義久)率いる見習い武士たちは、
ちぬの海を船が行き来できる港にするための工事に挑んでいました。
まずは、海を埋め立てて波除島を作ること。
しかし、ちぬの海は荒く、沈めた岩はすぐに流されてしまいます。
遅々として進まない工事。
無理な工程のために起こる事故で次々と失われる仲間の命。
清盛の名代である陰陽師(今拓哉)が告げる、海の竜神を沈めるための方法。
そして、迫り来る宗の船―――
そんな過酷な状況の中、清盛が語る新しい都を胸に抱きながら、海に立ち向かう見習い武士たち。
知恵を出し合い、力を合わせ、死んでいった者たちのために、
これから生きていく者たちのために、懸命に工事にいそしむ彼らを嘲笑うかのように、
次々と降りかかる困難。
その中で、彼らはそれぞれが自分のやるべきことを考え、選び、進んで行き―――

という物語。
って、これだけじゃなにも分からないですよねー。
でも、こういうお話だったの(笑)。
TSのオリジナルミュージカルで、今回は男性ばかりということもあり、ダンスシーンの迫力は素晴らしかったし、
個性的な歌声の方たちがそろっていたので、相変わらず説明調な歌詞はともかく聞き応えはあったし、
衣裳はそれぞれの役にあった色合いで皆さんお似合いだったし、
海を映したような照明はとても綺麗だったし・・・
うん、楽しめた。
楽しめたんだけど、なんともいろいろ残念な舞台でした(笑)。
なんというか、いろいろ詰め込みすぎて踏み込めてない、みたいな?
登場人物が多くて、それぞれに見せ場を作ろうとしているから仕方ないのかもしれませんが、
立て続けに示されるいろんな要素が、物語の大きな流れの中で宙ぶらりんになっている感じ。
もっと主要な役を絞って、その内面や関係性に踏み込んでいっても良かったんじゃないかな。
それぞれの役柄や状況、人間関係はとても面白そうだったので、どれがちょっと残念かな、と。

ので、今回は舞台そのものではなく、役者さんの感想で。

見習い武士(水軍衆)のリーダー・不動丸役は東山さん。
久々に拝見しましたが、更に男っぷりが上がった感じですねー。
役柄、ということもあるのかもですが、安定感が増した気がします。
というか、こういうひたすら耐え忍ぶ役の東山さんを見るのは始めてかも。
いやもう見事な中間管理職でした(笑)。
清盛の描く未来に心酔し、その未来に向けて迷いつつもひた走るのですが、
完全に全てを切り捨てることはできない甘さも迷いもある不動丸。
陰陽師が投げつける無理難題をどうにか果たそうとして、
でも、仲間に全てを語ることもできずにやること全て裏目に出て煩悶する姿は、なんとももどかしく。
彼は自分が全てを背負うことで仲間を救おうとしていたのかもしれないけど・・・
結局彼は何を成し得たのか、と考えたときに、何も、と答えざるを得ない主人公と言うのも珍しい。
(いや、描かれていないだけで、ちゃんと港は作ったんですけどね、きっと)
非常に抑圧された役柄だったので、冒頭の国造りのシーンや、途中の修羅を使った工事のシーン、
それからフィナーレ(かな?)のダンスシーンのきらきらっぷりにほっとしてみたり(笑)。
前方センターで踊る東山さんを見るのは「宝塚BOYS」以来かな。
やっぱりこの人のダンスは空気を操るね。
でもって、どこのシーンだか具体的には覚えていないのですが、
客席に背を向けて佇む後姿の雄弁さに、彼のアンジョをちょっと思い出しました。
あの後姿、好きだったんですよねー。

そんな迷いのあるリーダーと好対照に、地味ながらも揺るぎない想いと存在を見せてくれたのが、
上原くん演じる獅子丸。
ぶっちゃけ見た目は非常にむさくるしいんですが(笑)、
あの声の深さと、最初から最後まで自分の立ち位置で考え、発言し、選び取っていく姿は、
非常に清々しい印象を残しました。
説明の歌も担当していたし、最後まで生き残った人たちの一人だし、
彼が語り部的な役割にあるのも納得。
獅子丸に焦点を当ててこの舞台を観たら、また違う発見があったかもしれませんね。

藤岡くんが演じた五郎丸は、いろんな想いを抱えながら、それを上手く伝えられない不器用な男。
不動丸の行動や選択に疑問を持ちながらも、
じゃあ、自分に何ができるのか、と考えると立ち止まっちゃう感じ。
でも、内に凄く熱いものを持っていて、それが彼の歌声ととても合っているなあ、と思いました。
彼の最後のシーンは、ちょっと泣きそうになりました、私。
でもって、立場的には不動丸に次ぐNo.2なのかな?
同時に、不動丸とは強い友情で結ばれてるのかな、とも思いました。
1幕終盤、それぞれが自分のやるべきことを思索するシーンで、
凄く強い視線で不動丸を見つめていたのが印象的でした。
彼らの過去の物語もちょっと気になるかなー。
でもって、藤岡くんがたくさん踊っていたのにもびっくり!
上手くなったねー・・・って、上から目線ですみません(笑)。

五郎丸の熱さを引き継ぐように、自分の進む道に真っ直ぐ飛び込んでいったのが、相葉くん演じる松王丸。
水軍衆とはちょっと立場が違っていて、良い家の息子で、清盛に仕える侍童で、且つ病弱設定(笑)。
細くて頭ちっちゃくて色白で、「十七歳です」という台詞に違和感がないあたり凄いな、相葉くん!(笑)
死者の声が聞こえる、という設定があったり、
命を懸けて海に挑む仲間を前に、自分の無力さに思い悩んだり、
その結果、陰陽師が不動丸に命じて集めさせた無辜の旅人30人の代わりに、
自らちぬの海の人柱となることを申し出たりと、
非常にドラマティックな役柄なのだけれど、わりと自問自答というか内にこもるシーンが多かったかな。
個人的には、もっと彼の思考の流れや選択、人柱になるまでの時間とかを、
じっくりと描いて欲しかったなあ、と思います。
「これでいいか、不動丸!」という台詞の意味もちょっと受け止め切れなかったし。
そういえば、最後のシーンで不動丸が「松王丸は本当に神の子だったのか」的なことを言ってましたが、
すみません、私、途中のシーンで「松王丸って神の嫁?!」とか思いました、すみません(2回謝る/笑)。
いやだって凄い可憐だったんだもの!
「CLUB SEVEN」で見せた女子力は健在?
渡来人の船のシーンでは、君は泳がなくていいから!というか泳いだら全然病弱じゃないって!と思いました(笑)。
いやでも、この役って正直女の子でも良かったんじゃないかなあ、って思うんですよ。
まあ、もともと松王丸伝説を基にしてるから、それはありえないんですけどね。
とりあえず、彼の歌声やダンスにはやっぱり目を引かれたので、
私は普通に相葉くんのファンなんだなー、と改めて自覚いたしました(笑)。

同じようにダンスや歌や佇まいで目を引かれたのが、良知くん演じる達若。
水軍衆の中では、わりと自由というかしがらみに縛られない感じ?
自分の中で何が大切なのかをちゃんと分かっていて、
でも、大切なものは一つじゃなくて、その全部をちゃんと手に入れようとしてたかな。
渡辺くん演じる常世丸への懐きっぷりが仔犬みたいで可愛かったです。
まあ、時折威嚇する(笑)ときの視線の鋭さというか冷たさはさすがな感じでしたが(え)。

自由だけど芯の通った達若とは対照的に、
ぱっと見自由だけど、いろんなものに縛られてたのが渡辺くん演じる常世丸だったかなあ。
育ての親への愛情と恩に縛られ、清盛への憎しみに縛られ、
で、最後にはその身体に流れる渡来の血に縛られ・・・
この出生の秘密設定には、正直一瞬呆然としました。
いや、なんとなーくそんな気はしていたんですが、ほんとにこの設定持ってくるんだ?!って(笑)。
まあ、呆然とするといえば、常世丸と達若の最期には本当に呆然としましたけどね・・・

常世丸の実の父設定な渡来人、秦東儀役は戸井さん。
なんともひょうひょうとした雰囲気がかっこよかったですv
全部を分かってて、全部を背負う覚悟があるというか。
やってることはかなり回りくどいんですけどねー(え)。
彼の言う「血」や「運命」については、それを常世丸に押し付けるところがどうにも受け入れがたいのですが、
でも、彼自身は揺らいでなかったな。
うん、やっぱり私は揺るぎない役が好きなんだな、きっと。

で、このミュージカルで一番揺るぎなかったのは、もちろん今さん演じる陰陽師!!
いやもう登場シーンからカーテンコールまで、一瞬のぶれもない陰陽師っぷりに脱帽です。
なんかこう違う世界を見ているというか、0.5次元ずれたところにいるというか、超越しているというか・・・
途中、それこそ異次元みたいな照明の中を歩いてくるシーンがあるんですが、全然違和感無かったものねー。
でもちゃんと現世も分かってるんだぞ、というそこはかとない俗っぽさもあって、
不動丸をいじめるのも、結構本気で楽しんでそうで・・・不気味可愛いってこういうことをいうのかしら?(え)
ひたすらブツブツ呪文(?)を唱えてたり、落ち着きなくずーっと九字をきったり五芒星書いてたり、
かと思うと工事現場に現れて、水軍衆たちを文字通り翻弄して遊んでたり(笑)。
あのシーンの陰陽師、ほんと楽しそうでめちゃくちゃ笑いました!
まあ、ある意味職務に忠実だよね、この人。
で、フィナーレで大岩の上でご幣束をひらひらさせてたかとおもったら、
その後のカーテンコールでも捌けるまでずーっと陰陽師な仕草をしてました。
もう、今さん見たさに不本意なスタンディングオベーションしちゃいましたもの!
(あのスタオベの強制はどうかと思うのよ・・・もっと踊れる曲とかならまだしもねー)
カーテンコールの時は、そうやって捌けていく今さんの後ろで、
良知くんが同じように陰陽師な仕草をしていて、ちょっと懐かしかったですv
私が良知くんに注目したのは、陰陽師役の彼を観た時だったからね。

信佐役の照井くんは、明るいムードメーカー、という感じ。
強い信念や根深い想いはないけれど、常に自然体な雰囲気で、ちょっと癒されました。
歌声も素晴らしかったし、和太鼓もかっこよかったですv

勘太役の吉田くんは、さりげなく熱い男でしたねー。
ちょっと認識するのが遅れたので(汗)、いろいろ見損ねてると思うのですが、
感情の表し方が凄い素直な役だなあ、と思いました。

橋本くんの夜叉丸は、たぶん最年少設定・・・かな?
飛び跳ねるように元気な少年が、月丸を亡くしてしゅんとしてるのに、ちょっと絆されそうになりました(笑)。

千田くん演じる月丸は、認識した!と思ったらお亡くなりになってしまいました(涙)。
でも、その後幽霊(?)として白い衣裳でたくさん踊ってくれて嬉しかったり。
松王丸が彼の言葉を語るシーンの演出は、ベタだけど結構好きだったかな。


そんなこんなで、結局それなりに楽しんでたんだな、自分(笑)。
まあ、いろいろ思うところはありますが、エネルギーのある舞台だったことはたしか。
プログラムの表紙の色も綺麗で、値段もリーズナブルでポイント高い・・・かな?(笑)
TSミュージカルは私的には当たり外れが大きいのですが、
AKUROとタン・ビエットと雪獅子はまた観たいなあ。
いつか再演してくれますように!

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
働くことは戦うこと? 瓔珞の音/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる