瓔珞の音

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zoom RSS 真冬の薔薇

<<   作成日時 : 2014/04/30 21:24   >>

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久々にしっかりとした雨が降っていますね。
今年はまだインフルエンザも流行っているし、山火事もあったりなので、
この雨で乾燥が少しでも改善するといいなあ、と思います。
まあ、個人的にはこういう雨の時は頭痛に負けることが多いので、ちょっときついのですが(笑)。

そんなわけで、昨日の観劇は見事に頭痛に負けた観劇となりました。
そしてさらには終演後のトークショーにも負けたので、
(あまりのインパクトに余韻を全部持っていかれました/笑)
今回はさらっと感想だけ。


「ニジンスキー」

2014.4.29 マチネ 天王洲銀河劇場 BOX4 一桁台

脚本・演出:荻田浩一
振付:平山素子、港ゆりか
出演:東山義久、安寿ミラ、岡幸二郎、遠野あすか、佐野大樹、和田奏右、舞城のどか、穴井豪、
   長澤風海、加賀谷真聡


そんなこんなで、頭痛に負けて痛み止めを飲んだら、
頭痛は引いたけど眠気に襲われるという微妙なコンディションの観劇となりました。
ので、あんまり細かい記憶はないんですよねー。
たぶん、基本的な感想は初演を観た時と変わりないように思います。
ただ、薬のせいで少しぼんやりした頭と、奇妙に冴えた感覚には、
東山さんのニジンスキーが作り出す空間は、ちょっと怖いくらい鮮やかで蠱惑的で異質だったかな。
なんというか、踊りだした途端に、一気に空気が変わるの。

東山義久という現代を生きる男でもなく、
ニジンスキーというかつて生きていた男でもなく、
グロテスクさと紙一重の美しさと、
陶酔と紙一重の恐怖と、
嫌悪と紙一重の好奇心と、
そういう境界の曖昧な感情を揺り動かす、
この世界とは違う次元から紛れ込んだ孤高の生き物が息づいているような、
そんな不可思議さと緊迫感があって・・・ちょっと目が離せない感じでした。

終演後のトークショーで、舞城さんが「薔薇の精のとき、目の奥から違う色が見えてくる」的なことを
言っていたのですが、きっと近くで見るとほんとにそんな感じなんだろうなあ、と
素直に思えてしまうような空気感でした。
東山さんって、すごく器用にいろんな役を演じるけれど、
やっぱり根本的な部分で"ダンサー"なんだなあ、と思ってみたり。
トークショーの時にビューティーチームなみなさん(安寿さんと遠野さんと舞城さんと岡さん(笑))が、
口々に「どんどん痩せていく」「食べてないって言ってるし」「何か降りてきてるよね」と言ってましたが、
人を演じるというよりも、踊りの神髄になっていっている感じで、
なんというか、心身ともに喰い尽くされてしまいそうな役なので、さもありなん、と思ってしまいました。
とりあえず、今日の千秋楽も無事に終えられているといいなあ。

ダンスのシーンは、というか「ダンスアクト」と銘打っているのでダンスシーンばかりなのですが、
どれもとても見ごたえあり!だったのですが、
今回特に印象に残ったのは、兄弟三人で踊る道化のシーンかなあ。
というか、どの役者さんも台詞以外でこちらに伝えてくるものがすごく多いな、と思った。
スタニスラフ役の和田くんは初演の時もその在り方が印象的だったのですが、
今回も、もの凄くその気配を重く感じるシーンと、
まったく気配がないのに、ふと気づくとヴァッツァのそばにいてちょっと背筋が寒くなるようなシーンと、
それから弟と妹を見守っているような穏やかな気配の時があって、
それぞれの在り方の意味をもっと深く観てみたかったなあ、と思いました。
そうそう、公演も終盤になってきて「最近降りてきてる気がする」と言った和田くんに、
岡さんが「安寿さんにも言ってみろ」と言って、素直に安寿さんに言いに行ったところ、
「そういうことは自分で言うものじゃない」と一刀両断されたとトークショーで岡さんが言ってましたが、
いやでもヴァッツァと同じく、お兄ちゃんにも確かに何か降りてきてたよ、きっと。
というか、それって他の役の人も同じな気がするんですが(笑)。

岡さんのディアギレフは、とにかくあのいかがわしさと上品さが混在する濃ーい存在感に感嘆!
オレンジのシーンが気持ち悪い、って安寿さんにやっぱりバッサリ切られてたけど、
うん、なんというか腐敗する寸前の果物みたいな雰囲気だよね、あのシーン(笑)。
いや、私は結構好きですけど?(え)
岡さんの舞台を見るのは久々な気がするのですが、
やっぱりこの方の歌声の力ってすごいなあ、と思います。
東山さんが踊りで空気を変えるのと同じように、
岡さんは歌声で空間を支配するんだな、と思った。
そして、トークショーでは別の意味で空間を支配しておりました・・・(笑)
そうか、ディアギレフは少年の涙を食べて生きているのねー(棒読み/笑)。

それから、フレンケル医師役の佐野さんがヴァッツァを見る目が、
物語が進むに連れてどんどん変わっていくのも興味深かったな。
遠野さんのロモラは、この人、自分のことが可愛いけど嫌いなんだろうなあ、と、
なんとなく痛々しく思いながら見ていたら、
トークショーで遠野さんが「再演で初めてロモラの劣等感を理解した」的なことを言っていて、
なるほど、と思いました。

ダンサーさんたちは、ほんとにずーっと踊ってますね。
遠目だったので、名前と顔が一致しないのですが(すみません!)、
若き日の(?)ヴァッツァを踊っていた方が、
踊りはもちろんなのだけど、すごく鮮やかな表情でをしていて印象的でした。
というか、全員で同じ振りを踊ると、それぞれの踊り方の差がとてもクリアに見えますね。
もしかしたら、振り付けとして違っているのかもしれないけれど、
音楽のとらえ方とか、空間の切り裂き方とかが違っていて面白かったです。
紅一点な舞城さんは、初演に引き続きとてもキュートv
トークショーを聞いて、舞城さんの役(?)はディアギレフの中の乙女の象徴、というのを知って、
こっそり驚愕しておりました。
そうか、そうだよね、ディアギレフの中には乙女もいるよね・・・(動揺)
物語の中では台詞はありませんが、トークショーでの語り口がほんわかしていて、
なんだかちょっと癒されてみたりv


うーん、なんだかトークショーのことしか書いてないような気がするな、私(笑)。
でも、見事なぶっちゃけトークに、全部持っていかれちゃったんだもの!
とりあえず、いろいろまだまだ理解できない舞台ではありますので、
またぜひ再演してほしいなあ、と思います。
・・・岡さんのおっしゃる通り、東山さんの体力が持つ限り!(切実?)


あ、そうそう、今回のタイトルは、冒頭のディアギレフの歌を聴いていて思い浮かんだ言葉です。
どうして思い浮かんだのか自分でもよくわからないのですが、
思い返してみると、その真っ白な雪の中に一輪だけ咲く薔薇の花って、
そのはっと目を引く美しさとか、
孤独であることすらその美しさに変えていく孤高さとか、
別の世界への鍵のような異質さとか、
個人的なイメージではありますが、そういう部分がヴァッツァと通じるのかな、とも思ってみたり。

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