瓔珞の音

アクセスカウンタ

zoom RSS

<<   作成日時 : 2014/07/29 14:19   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

梅雨明け後の猛暑にさっそく負けたのか、
隣の席の同僚の風邪をもらってしまったのか、
治ったと思って途中マチソワなんかしちゃったせいなのか、
単純に年なのか(え)わかりませんが、
先週末から風邪でちょっと引きこもっておりました。
ネットもブログも当然放置(汗)。
いや、体は元気なんですが、喋ると咳込むんですよ・・・
喋ってなんぼなお仕事なので、これはもうどうしようもないと思い、
職場が落ち着いているのをいいことに、今日は夏休みを一日いただいて、
もう一日引きこもって、ひたすら寡黙に過ごすことにいたしました。
でも、喋らなければ元気なので、とりあえず、たまっている観劇記録を消化しちゃおうかな、と。
文字通り消化、という感じで、覚書程度になっちゃうと思いますが・・・
まあ、そんなときもあるかな。


「ひめゆり」

2014.7.21 マチネ(月組) THEATER1010 1階7列10番台

出演:神田沙也加、沼尾みゆき、松原剛志、阿部裕、清水彩花、般若愛実、梅沢明恵、藤澤知佳、
   早乃香織、中村萌子、山田志保、森雄基、浅田キョウヤ、上條恒、白木原しのぶ、多菊八重、
   村上恵子  他


このミュージカルを初めて観たのは、ちょうど4年前の同じ時期でした。
4年の間に、細かな記憶は失われていて、なんだか初めて観るような新鮮な気持ちで、
この物語の中で生きる人たちに向き合えたように思いました。
で、観終わってから、4年前の自分の記録を見直してみて・・・
びっくりするほど同じ感覚で受け止めていたことに気づいて、びっくりするやら笑えるやら。
いや、記憶力についてもなんですが、自分のあまりの変わってなさに失笑です(笑)。

ただ、前回は「決して泣かない」と自分に課していたようですが、
今回はそういう気負いはなく観ていたにも関わらず、
実は一番泣けたのが最初のシーンだったんですよね。
戦場となる故郷を見つめて歌う人たちの姿。
それは、今まさに現実に起こっていることでもあるのだと、そんな風に感じてしまって。
そして、観ている間中、一つ一つのシーンが、台詞が、歌詞から繋がる"今"を想起し、
考えて考えて、自分の無知と無力さに呆然としていたように思います。

ミュージカルとして、一つのお芝居として、この舞台は私的には不完全に思えます。
でも、その不完全さがあるからこそのミュージカルだとも思う。
思想を見せるのではなく、答えを与えるのではなく、美化するのでも糾弾するのでもなく、
観ることで、演じることで、携わることで、一人一人の心に考えるための種を蒔く。
その種がどんな芽を出すのか、どんな花を咲かせるのか、どんな実を実らせるのか、
それともそのまま枯れてしまうのか・・・それは、誰にもわからない。
でも、種を蒔き続け、種をもらい続けることにこそ、意義があるのかもしれないな、とも思います。

そんなこんなで、内容にはちょっと言及することができそうにないので、
役者さんの感想をさらっと。

キミ役、神田沙也加ちゃん。
観終わって、何とも難しい役柄だなあ、と思いました。
キミの背景は、冒頭で少しだけ描かれますが、それ以外の彼女の情報はまるで描かれないのです。
ほかの子が持つような、家に帰りたいという切実な願いも、
お国のためという強い思いも、死ぬことへの恐怖も、彼女からは感じられなかった。
漠然とした恐怖を持っていても、先生に言われたから、みんながそうするから・・・
なんというか、ある意味とても普通の優等生な女の子、という感じ。
そんな彼女が、野戦病院での日々を通して、"命"に向き合い、"死"を受け止め、
その上で"生き抜くこと"選び取っていく過程を、沙也加ちゃんは丁寧に見せてくれたように思います。
一番印象的だったのは、2幕の♪檜山の告白 から♪生きている の流れ。
松原さん演じる檜山上等兵の表情が、キミの言葉で変わっていく様子がとても鮮やかで、
そして、そんな風に彼を絶望から掬い上げるだけの輝きが確かにキミの歌声にはあって・・・
ああ、沙也加ちゃんのキミはこうなんだなあ、となんだかすごく納得してしまいました。
その分、その後のシーンは観ていてとてもきつかったのですが(涙)。
松原さんの檜山がまたなんとも屈折したというか、
生きようとする力と絶望の間で惑い揺れ動く様子が、すごく良かったです。

阿部さんの滝軍曹は・・・なんというか、きっとすごく普通の優しい一人の男性が、
あそこまでの狂気に陥ってしまう残酷さが際立っていたように思います。
故郷を思う歌声がほんとに優しくてね・・・(涙)
だからこそ、2幕での母親と赤ちゃんへの仕打ちや、
キミを追い詰めていく時の惑乱が怖くて悲しくて仕方がありませんでした。

お母さん役の白木原さんの歌声も迫力だったなあ!
あそこで彼女が語る娘と自分の未来は、
今の日本であればきっと誰もが普通に思い描くことのできることで・・・
でも、それが許されない時があったのだということを、改めて突きつけられたように思いました。

女学生の中では、♪小鳥の歌 を歌いうゆき役の中村さんの歌声がとても素敵でした。
三人娘(笑)の、抑えようもない若さと生命力も、やっぱりこのミュージカルの肝だなあ。
清水さん演じるふみも、凛とした強い思いと鮮やかな表情が魅力的でした。
妹役の役者さんが、小柄だけどちょっとふっくらしたかただったので、
彼女をおんぶするときが一番ハラハラしたかも・・・いやだって折れちゃいそうだったんだもの!
妹役は子役でもいいんじゃないのかなあ(^^;)

今回は、学校の先生にも目を惹かれました。
麻田さん演じる神谷先生が生徒たちに「生きろ!」と言う瞬間は、
彼のそれまでの葛藤や後悔が感じられて、なんだか私が感極まってしまいました。
まあ、その後のキャベツを採りにいくぞー!はちょっとどうにかならないのか、と
今回も思っちゃいましたが(笑)。

うーん、ほんとにさらっとになってしまいました。
前回観たとき、今度沖縄に行ったら南部にも、と思っていたのですが、未だ果たせず。
来年あたり、お友達を誘って行ってみようかな。
そして、このミュージカルも、また何年か後に観たいと思います。
その時も、これまでと同じように感じるのか、そうではないのか・・・そのことも気になっていたり。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
種 瓔珞の音/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる