瓔珞の音

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zoom RSS 深愛の花

<<   作成日時 : 2014/09/17 12:16   >>

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うっかり買い込んでしまった「レディ・ベス」のハイライト盤CDを聞いています。
PCに取り込んだら、ジャンルがミュージカルだけでなく、Jポップだったりアニメだったりするんですが・・・
Jポップはともかく、アニメってなに?!
しかもキャットの歌だよ(笑)。
まあ、物語的にはアニメでもいいのかなあ、とも思いますが(暴言)。
だって、花總ベスと加藤ロビンの恋って、ほんとに絵画的ですよね。
この恋をリアルに表現できるお二人って、本当に凄い!
というか、たぶん私的にこの二人の在り方が好みなんだろうなあ、と思います。



「レディ・ベス」

2014.9.14 ソワレ 中日劇場 2階3列20番台

出演:花總まり、加藤和樹、吉沢梨絵、平方元基、和音美桜、吉野圭吾、石川禅、涼風真世、
    石丸幹二、大谷美智浩、中山昇、平間壮一、加藤潤一、寺元健一郎、池町映菜、
    石田佳名子、石原絵里、樺島麻美、小松春佳、島田彩、真記子、安岡千夏、柳本奈都子、
    朝隈濯朗、伊藤潤一郎、榎本成志、奥山寛、川口大地、黒沼亮、高橋卓爾、竹内耕、
    田中秀哉、橋本好弘、松下湧貴、山名孝幸、横山達夫、笠原竜司


というわけで、私の最後の「レディ・ベス」です。
マチネを観たとき、印象が変わったなあ、と思いましたが、
このキャストの場合、変わったというよりも深化した、という方がしっくりくるかも。

花總ベスは相変わらずほんとに綺麗で可憐。
最初から女王の器で、星が定めた運命を受け入れていく物語である、という印象は変わらないのだけど、
ちょっと幼さというか素直さが増したかなあ、という気がしました。
♪我が父は王 でも、不安定さが少し増えたというか。
この曲の歌詞って、結構傲慢に聞こえる部分があると思うのですが、
それをまったく嫌みなく、むしろ自然で切実なものに聞かせてくれる花總ベス、凄い!

そんな感じのベスなので、ロビンとの出会いのシーンのリアクションも凄い鮮やかでした。
というか、♪俺は流れ者 の1曲での、二人の感情の流れの凝縮具合が素晴らしい!
おどけるロビンに、最初に笑ったベスの笑顔が、
本当に花がぱっと咲くかのように明るくててらいがなくて・・・
いやもうこの瞬間、思いっきりロビンの気持ちにシンクロしちゃいましたよ!
もっともっとこの笑顔を観たくなっちゃうよね!って(笑)。
その後このベスがあのエリザベスだと気づいたときに、
「あああー!」という感じでロビンが頭を抱えるのですが、
それが「彼女があのベスだったのか!」という驚きと、
「もっともっと彼女の笑顔がみたいんだけど・・・どうする俺!」という葛藤に見えて、
微笑ましいやら心配になるやら(笑)。
ロビンって、たぶん出自が貴族なのだと思うだけど、
流れ者と言いながら、時勢とか民衆の向いている方向とか、すごく良く理解していると思うのね。
だから、民衆がどんなふうに"レディ・ベス"を求めてるかもよくわかってる。
でも、そういう風にわかった上での葛藤の果てに選んだ行動が、
ベスの庭園に忍び込むことだった、と。
たぶん、もう一度"レディ・ベス"がどういう人物かを見極めようと思ったんでしょうねー。
で、その結果として、プリンセスであるはずのベスの素に触れて更に心惹かれてしまった、と(笑)。
いやだって、あんなふうに自分の言葉に素直に反応してくれたら、
それはもう嬉しいし、可愛いくてしかたなくなるよね!
(ちょっとロビン入ってます、私/笑)
ベス自身も、彼の前で自然に出てくるプリンセスではない素の自分に戸惑いつつも、
そんな知らない自分に興味を持っている感じ?
なんだかもうあのシーンはほんとに二人ともが可愛らしかったですv

その後、ベスは王宮でメアリーから酷い扱いを受けます。
母と共に卑しめられ、実の父は違うとまで言われる。
それは彼女の足場を揺らがせる"酷い嘘"で。
その後、アスカム先生への「本当の父親もわかりますか?」の震える声での問いに、
なんだかもうたまらない気持になりました。
仕方ないとはいえ、ひどすぎるよ、メアリー!って。
でも、その後石丸アスカム先生が"王国"について語り始めると、
寄る辺ない少女だったベスの表情が、どんどん女王さまになっていくのね。
ああ、彼女には"王国"が見えてるんだな、と思った。
目を閉じなくても、鮮やかに、明確なイメージとして、その"王国"が見える。
彼女の目は、そういう"目"なんだな、と思った。
彼女は、本当にそういう星の定めのもとにあるのだと、すとんと納得できてしまったの。

だから、その後の♪何故好きなのか? までの流れで、
ベスとロビンの想いが、その定めに逆らうように引き寄せられて寄り添っていく様が、切なくてね・・・
この時点で、たぶん二人は自分たちの"恋"が二人の未来に繋がらないことを知ってたんじゃないかな。
具体的にではなく、漠然と、でも、自分の、相手の立っている場所を、ちゃんと理解していた。
その上で、寄り添わずにはいられない二人。
その二人の間の、薄い玻璃のように儚く美しいものに、やっぱり泣けてしまいました。

その後、ベスの状況の変化で、二人の未来は現実になりそうに見える瞬間があります。
(ターザンシーンも、ほんとにあと少しで手が触れそうでときめいたv)
でも、"二人で歩む未来"を、ベスはロビンの腕の中で、目を閉じてでなければ思い描けなかった。
目を閉じなくても思い描ける"王国。
目を閉じて、思い描こうとしないと思い描けない"未来"―――
♪愛こそが全て で、ロビンと共にあるときのベスの笑顔が幸福そうであればあるほど、
その事実が胸に迫ってくるように思いました。
そう思うと、花總ベスの場合、この曲でのアンとアスカム先生の対決は、
まさにベスの葛藤の具現なんだなあ、と思う。
一人の少女であるベスが言われたいと思う言葉を与えてくれる、アン。
こう在りたいと、こう在るべきだと、こう在らねばならぬという思いを示すアスカム先生。
そして、どれだけ明るく幸せな未来が目の前にあったとしても、
愛する人がその手を差し伸べてくれたとしても、
その手に抱かれて得られる暖かさを知っていても、
最終的に彼女が見つめるのは、固く冷たい王座なんだなあ・・・(涙)

その後のガーディナーの死、そしてメアリーとの♪愛を知らずに を経て、
ベスは、自分が女王になることを、
ロビンは、彼女が女王であることを、
たぶん、一つ一つ確認するかのように知っていったのだと思う。
その上で、ベスがアスカム先生に「一人の女としての幸せを求める」ことの是非を問う瞬間は、
その根底に既に諦念があったとしても、
いや、だからこそその切実さに、ちょっとたまらない気持になりました。
石丸アスカム先生は、本当に現実的というか、ベスと共に王国を創ろうという意識がとても強くて、
そして、二人が見ている王国の形は同じで、
そういう先生に、あの言葉を投げかけることは、
たとえ先生と自分が選ぶ答えを知っていたとしても、どれだけの想いが込められていたのかと―――
ロビンの一瞬の逡巡のあとの「迎えにきたよ」も、同じような雰囲気を感じました。
それに答えるベスの「ええ」という声と笑顔の刹那の明るさ。
一緒に行けない、というベスに向けられたロビンの問いは、
彼女を責めるものではなく、彼女の覚悟を確認するものでしかなくて。
最初からわかっていた"終わり"を受け入れるために、二人は最善を尽くした。
最善を尽くして、それでも消すことのできない想いを、あのイモーテルに込めたんだろうなあ。

女王となったベスが去った後、彼女に手渡されたイモーテルを手に崩れ落ちたロビンの、
あのくしゃくしゃの泣き顔―――
あの泣き顔あの涙を、ベスは知らない。知らなくていい。
そんなロビンの声が聞こえるような気がしました。

戴冠式。
現れたベスは本当に神々しいくらい美しくて・・・
花總ベスは、本当に自然の流れで女王になったんだなあ、と思った。
平野ベスは、もっと決意とか力みとかが感じられたのだけど、
花總ベスは本当に自然体。
廷臣や、キャットたちに向ける笑顔も"女王"以外の何者でもなくて・・・
これはキャットもパリ―さんも感無量だよねー、と思いました。
そんなベスが、ロビンを認めた瞬間ふっと違う笑顔になる。
横顔だったけど、私にはそう見えた。
この後の二人のイモーテルを介したやり取りの印象は前回と変わらないのだけど、
やっぱり私的には一番ぐっとくる流れでした。
後、今回は、ラストシーンでアスカム先生がすっと手を差し伸べるのが、すごく印象に残りました。
イモーテルを見つめるロビン。
彼方の、けれど手の届く大国を見つめるベス。
そして、その二人を抱きしめるかのように大きく手を差し伸べるアスカム先生。
美しく切ない調和のあるシーンだよね、ほんと。


この回は、とにかくベスとロビンに注目しちゃったのですが、
ほかのキャストの方々ももちろん素晴らしかったです!
吉沢メアリーは、遠目で観るとベスとあまり年齢が変わらない感じに見えちゃうのですが、
その切実さの痛々しさは、ほんとに見ていてつらい。

平方フェリペは、ルナールを挑発する様子も凄かったし(近すぎます、王子!)、
街道でロビンとその仲間たちと出会うところも、
わざとなんだかそうでないんだかわからない迂闊さが素晴らしく!(え)
というか、ほんとに廷臣のお二人、苦労するよねー。
まあ、苦労するのは吟遊詩人ズも一緒か(笑)。
メアリーに対しても表面優しいんだけど容赦ないところとか、
彼女に見えないところで嫌悪感が透けて見えちゃうところとか、若いなー、と思います。
あ、でも、結婚式のシーンで貴族の女性(?)にちょっかい出すのはちょっと控えめになった?
ルナールさんの制止の動きが早くなったのかな?(笑)

何気に大活躍な大谷さんのロンドン塔長官は、1幕ラストで向き合ったベスに、
うっかり気圧されちゃうのが気になりました。
あの時点で、長官はベスの女王の気配を感じてるよね。
そう考えると、ウッドストックでの二人のやり取りでの長官の苦渋の様子がなんとも辛く。

禅さんのガーディナーは、見るたびに哀れになってくるなあ。
迂闊で短慮でとばっちりくらいまくりで・・・(涙)
大司教としての彼の偉大さも、もっと描かれてもいいのにな、と思ったり。
というか、ルナールさん、ひどすぎる・・・!
いや、彼の在り方としては正しいんだけどね。

和音さんのアンは、この物語の中の謎のひとつですが、歌声の美しさは素晴らしく!
首切り役人とアンのベスにとっての在り方については、
もっといろいろ深読みしてみたかったかな、とも思います。

なんだかいろいろ書き足りない気もしますが、タイムリミットが!
今期の上演は名古屋で終わりですが、また再演されるといいなあ。
その時には、今回見れなかった平野加藤ペアとかも見て見たいです。
というか、プリンシバルは続投希望!
だって、もう1回古川フェリペも観たいしねv(そこか)

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