瓔珞の音

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<<   作成日時 : 2014/11/20 20:56   >>

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今月は月後半に観劇その他を詰め込んだのですが、
終業後の会議やお稽古ごともいれちゃったので、観劇記録を書く時間がなーい!(>_<)
・・・なんて言っていても仕方ないので、
というか、やっぱりちょこっとでも記録しておきたいので、
制限時間を設けて1個記録をしちゃおうと思います。

・・・というか、この舞台、実はあんまり記録を書ける自信がなかったり?(え)




「Thrill me」 

2014.11.15 12時開演 天王洲銀河劇場 BOX5
 
原作・音楽・脚本:ステファン・ドルギノフ
演出:栗山民也
出演:尾上松也、柿澤勇人
ピアノ:朴勝哲


役者二人とピアノの濃密なこのお芝居。
今期は、新キャスト加入だけではなく、元々のキャストもペアを変えての上演です。
この時のペアも、去年見てかなり心惹かれたBペアの柿澤「彼」と、新キャストの尾上「私」というペア。
個人的に、結構最初のイメージに強く囚われるタイプなのと、
実はちょっと尾上さんの歌い方が苦手なこともあって、どうかなあ・・・と思ってたのですが。

いやー、ホラーでした・・・(涙)

基本、この舞台って怖い物語なのですが、
このペアは、これまで観たペアで感じていた怖さとは全然異質な怖さだった。
これまでのペア(特にAペア)も凄い怖かったのだけど、
それって、二人の関係性についての怖さだったと思う。
で、今回のペアは、尾上「私」個人に対する恐怖感だったように思います。

尾上「私」はね、冒頭の"現在"の「私」の呟くような声の響きにおおさすが!と思い、
"34年前"の「私」の、なんていうか普通さみたいなのとの対比がすごいなあと思いました。
子どもみたいに自由奔放な柿澤「彼」に対しても、とことん受け止めるというか、
どこかお母さんみたいな雰囲気も感じられたりして、
そのほんわかした雰囲気にこっそり和んでたりも。
ただ、「彼」を見つめる視線の湿度の高さに、そこはかとない違和感は感じてたんです。
それでも、、そんな風になんとなく油断しながら観ていて―――
ふと気づいたら、なんだかめちゃくちゃ怖い存在になってたんですよ!

その笑みのまま、何の悪気もなく、むしろ、「彼」に向かう自分の感情の正当性に何の疑いもないまま、
無意識に―――あるいは意識的な無意識下にどんどん「彼」を追い詰めていく、「私」。
終盤の「待てよ!」という台詞の激しさとは裏腹に、
そのあと彼の表情はなんだか美しい仮面のようになっていきました。
微かに柔らかな笑みを浮かべながら、自分の中の全ての感情をを隠す精巧な「仮面」。

上手側の席だったので、♪九十九年 は「私」の後ろ姿しか見えませんでした。
けれど、「私」を見る「彼」の表情に徐々に恐怖の色が強くなり、
そして、思わずという感じで後ずさり、「私」と距離をとろうとする「彼」の姿を見て、
「彼」は今、どんな恐ろしい存在と向き合っているんだろうか?と思った。
小さい頃から一緒にいて、全てを知り、全てを支配しているはずの「私」。
でも、この瞬間「彼」の目の前にいる「私」は、「彼」の知る「私」ではなかった。
あるいは、この時初めて「彼」は本当の意味で「私」を認識したのかもしれない―――


柿澤「彼」は、子どものように自由奔放な存在に見えました。
登場シーンの忍び足の仕方で、私の中の柿澤「彼」の印象が固まったよね(笑)。
家族に対する鬱屈ももちろんあるのだけど、本当に自分を"超人"だと思っていて、
小さな子が、綺麗だからと誰かの家の庭の花を無断で摘むように、
やってみたいからと捕まえたトンボの羽を躊躇なくむしるように、
その興味の赴くまま、どんどんエスカレートしていくように感じました。
殺人のための道具を確認するときに、ロープを自分の足に巻い締める手ごたえをみるシーンとか、
なんだかその後の"本番"の彼の姿が透けて見えるようで、
でも、彼の表情は本当に真剣にゲームや理科の実験の授業に向かう子どものようで、
なんだかぞっとしてしまいました。

個人的に印象的だったのが、♪スポーツカー のシーン。
中央の階段の鉄柵を勢い良くくぐるようにして相手に迫る姿がかっこいいやら怖いやら。
(あ、これは「私」とは全く違う、もっとシンプルな怖さね)
その後、子どもが取れないように、なんども鍵を投げ上げる姿も、
それこそ「僕たち友達」の言葉が違和感ないような幼さというか、
純粋に楽しんでいる無邪気さが感じられました。

でも、そんな風に自分の中の優先順位がはっきりしているというか、欲求に忠実な「彼」なので、
「私」に対しては、正直全然"愛"は感じられなかったなあ。
なんだろう・・・全然対等じゃないというか、全然「私」のことを見ていないというか。
そういう意味では、普段の私なら「私」よりで「彼」を見るところなんだけど、
とにかく尾上「私」は、私には異質すぎて、むしろ柿澤「彼」に共感しちゃったよ(^^;)
まあ、ある意味酷さは一級品な「彼」なんですけどね(え)。


そんな感じで、これまでの印象とは全然違う「スリル・ミー」でした。
これはこれで面白いけど、ちょっと私の好みからは外れるかなー。
個人的には、やっぱり二人の間にちゃんと交わされる"想い"がほしいな、と。
まあ1回きりの観劇なので、かなりいろいろ誤解もあるのでしょうけれど。
とりあえず、やっぱり尾上さんの歌声がどうにも苦手だったので、
(四谷怪談の時はなんてお上手!って思ったし、R&Jの時はそんな風に感じなかったのになー)
この二人の物語は、私の中ではこれでおしまい。
また機会があったら、このペアをリベンジしてみてもいいかな、と思います。


そうそう、朴さんのことも書かなくちゃ!
この舞台、朴さんのピアノの存在感がとんでもないのですが、
前の上演の時とちょっと印象が違っててびっくりしました。
切り込んでくるような鋭さや激しさ、というよりも、
彼らの世界を包み込んで纏め上げる膜のようだと感じました。
ピアノがアップライトからグランドに変わったことにもよるのかな?
それでも、朴さんのピアノで始まる冒頭は、本当に胸の奥がざわざわします。
久々に2階席から見て、照明の演出もとても綺麗だったし・・・
うん、結局はこのミュージカルが好きなんだな、私。

さて、そろそろタイムリミット!
翌日観たもう一組については、また後日。
がんばれわたしのきおくりょく!(なぜひらがな/笑)

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