瓔珞の音

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zoom RSS 人見知りしてる場合じゃない?

<<   作成日時 : 2014/12/04 22:20   >>

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近しい人はご存知のことと思いますが、私はとっても人見知りです。
ええ、誰も信じてくれなくても、ほんとに人見知りなんです!
まあ、沈黙が怖くて喋っちゃうからねー。
でも、初めての人と会う時は、心臓バクバクしてるんですよ(^^;)
そんな私にとってはこの舞台のシチュエーションは、まさに一生経験することのないもので(笑)。
でも、観終わってみたら、なんだか無性に誰かとお喋りしたくなりました。

明るくて、楽しくて、ちょっとダークで、ほんのり切なくて。
可愛くて、かっこよくて、愛しくて、優しくて。
そして、どこか人恋しくなる―――そんな、ミュージカル。


「ファースト・デート」

2014.11.23 マチネ シアタークリエ 15列一桁台
2014.11.29 マチネ シアタークリエ 4列10番台

出演:中川晃教、新妻聖子、藤岡正明、古川雄大、未来優希、昆夏美、今井清隆


物語の舞台は、ニューヨークのとあるバー。
そこで今夜ブラインド・デートをするアーロン(中川晃教)とケイシー(新妻聖子)。
ファーストインプレッションはお互いちょっといまいちだった二人が、
ぎこちなく、時に地雷を踏みながらも、
脳裏に浮かぶ友人に叱咤激励され、家族に背中を押されたり引き留められたりし、
元カノや元カレに翻弄され、インターネット上のいろんな化身(笑)に唆され・・・
いつの間にか、目の前にいる存在に心惹かれていく様を描いた1幕のコメディーミュージカル。
役固定は主役の二人だけ。
そのほかのキャストは、基本バーのウェイターや客のカップルなのだけど、
二人の脳内会話(というか妄想?記憶?)が始まると、相手の存在に素早く変身!
で、脳内会話に出てこない人たちは、そこでフリーズするという・・・(笑)

初回に観たときは、テンポよく、というか勢いよく進んでいく物語に、笑ったり驚いたり大忙し!
それはもう本当に楽しくて、にこにこしながら劇場を後にしました。
で、2回目。
前方席だったこともあり、役者さんの細かな表情やしぐさや悪戯(え)も良く見えて、
やっぱりとっても楽しかったのですが、
この日はそれ以上に、登場人物の心の動きに惹きつけられました。

特に新妻さんのケイシー!
メッシュの入ったショートカットに、黒と赤の挑戦的(笑)な衣裳に、濃いメイク、
手首のタトゥーに鼻ピアス(もしてたよね?)という、
実際に目の前にいたらちょっと逃げ出したくなっちゃうかなー、という感じのビジュアルがとても新鮮。
まっすぐに相手を見つめる強い視線も、
ぽんぽんと勢い良く弾けるような口跡も、
ケイシーという女性の確立した個性が感じられて、
これはアーロン太刀打ちできないよ!と思ってしまったり(笑)。
バーのスツールに腰かけてストップモーションになったときの横顔もとても綺麗で、
目の前でアッキーが歌ってるのに、思わず見惚れちゃいましたよv
そんなくっきりした輪郭のケイシー。
でも、物語が進むにつれて、その輪郭が彼女の鎧であることが、
"強い"彼女の中には、傷つくことよりも失うことを恐れる臆病な少女がいることが、
だんだんとわかってきて・・・♪傷つかない のあたりから最後までの彼女の心の動きがなんとも繊細で!
臆病な彼女が、今までの男とは違うタイプのアーロンに心惹かれていく様が、
その驚きや戸惑いと共にとてもクリアに伝わってきて、なんだか一緒になってドキドキしたり、
未来さん演じる姉のローレンと同じように微笑んで彼女を見つめたりしてしまいました。
アーロンが、ケイシーの生涯を共にする相手なのかはまだわからないけれど、
でも、アーロンは、ケイシーの一つのターニングポイントになったんだなーと思ったりも。


アッキーのアーロンは、真面目でちょっとヘタレでダメダメな仔犬で(え)、
でも決めるところはきちんと決めるかっこよさがありました。
ケイシーとは逆に、表に見える部分は頼りないけれど、
地面に張られた根はとてもしっかりと安定している、という感じかな?
最初の挙動不審っぷりも可愛かったし、あの墓穴の堀っぷりはもう見事としか言いようがなく!(笑)。
でも、脳内会話の相手に翻弄されてよろよろしつつも、
最初から最後まで、彼の在り方は全然揺らいでないんだよね。
観終わってからそのことに気づいて、なんていい男なんだアーロン!と思いました。

歌もかなりあったのだけれど、歌声というよりもシーンとしての面白さの方が印象的だったかな。
ケイシーとは、声を重ね合わせるシーンはそれほど多くなくて、
ケイシーだけではなく、他の人たちとも、掛け合いのような感じで、
そのテンポの良さにワクワクしましたv
でも、段差のある舞台を走り回るのはほんとに大変そう!
シャツの色が汗で全部変わってしまって、大丈夫かな?と思ったら、
(ケイシーに友達宣言されて)トイレに身投げに行ったときに着替えてきてました。
身投げに行ったはずなのに、むしろ服が乾いてるよアーロン!(笑)

藤岡くん演じるゲイブとのやりとりも楽しくv
それこそ仔犬が二匹じゃれてるような感じ?
アーロンが元カノのアリソン(昆夏美)を思い出してる時に、
抱き合おうとする二人の間に送風機(?)を持って割り込むシーンがあるのですが、
(その前に二人の上にロマンティックに降ってきた花びらを吹き飛ばすのね/笑)
あのシーン、送風機をアリソンとアーロンの口に向けて吹き付けた後、
(これ、真正面から受け止めた二人に拍手! 特に昆ちゃん!!)
アーロンがジャケットでぺしぺしとゲイブを叩いてて、
ゲイブが「痛い!痛いって!」って返してて・・・いやもうほんと仔犬だよね!
なので、終盤、出てこようとしたゲイブにアーロンが「ハウス!」って言った時には、
内心一人で大爆笑してしまいました(笑)。

終盤の、亡くなったお母さんの手紙の内容をケイシーに語るシーンには泣かされたなあ。
そもそも、お母さんが息子の靴下の引き出しに手紙を隠してた、というのにもぐっときたのだけど、
(無事に帰れたら、こっそりその手紙は取り出すつもりだったんだよね、きっと)
語られる内容から伝わってくる愛情と後悔の深さにも泣けたし、
それからアーロンと未来さん演じるお母さんの声の重なりが本当に綺麗で・・・
ああ、高校生だったアーロンは、内容を空で語れてしまうくらい、
お母さんの手紙を何度も何度も読んだんだなあ。
そして、そのお母さんの愛情に恥じない生き方をしてきたし、しようとしてるんだなあ、と思ったら、
なんだかアーロンという人物の根の確かさの理由が分かったような気持になりました。

ケイシーは、きっとアーロンと一緒にいても揺らぎまくると思う。
でも、アーロンと一緒だったら、きっと大丈夫。
ぎこちなさの残るラストシーンの二人。
でも、そのぎこちなさは最初のぎこちなさとは全然違っていて・・・とても素敵なラストシーンでした。


藤岡くんは、上記のゲイブの他にも、ケイシーのブリティッシュロックな元カレや、
某動画サイトの化身などいろいろやってました。
♪君に会わない のユダヤ人役の時の顔芸も凄かったですが、
一番印象に残ってるのは、あれかな、流しのギター弾き!(・・・ゲイブだったの?)
最初の方で、アーロンが地雷を踏んでケイシーとの間に微妙な雰囲気が流れて、
うわーこれはいたたまれない!と思っていたら、
上手側に座ってたカップルの片割れの藤岡くんが、
帽子をかぶってギターを持って「いたたまれない〜」と歌いだしまして・・・
いやー、あのタイミングは秀逸だよね!
その後ほかの人たちもそれぞれ楽器を持って二人を囲んで歌うんですが、
その時、昆ちゃんはオカリナを持ってたような気がするんですが、気のせいかなー。


藤岡くんとカップルだった昆ちゃんも、見事に弾けた役柄ばかり!
アーロンのとんでもない元カノのアリソンも、
男性から見るとこんな風になっちゃうのかなあ、とも思いつつも、見事なムカつかせっぷりだったし、
某検索エンジンの化身な黄色い衣装の時のはっちゃけっぷりも素晴らしくv
大きな眼鏡がお似合いで、非常にキュートでございましたv
歌声も綺麗だったなあ・・・
というか、今回の出演者のみなさんは歌はほんとに最高だったので、
みんなでコーラスするシーンなんかは、歌詞はとんでもないのにハーモニーが美しくって、
笑ってしまうやらうっとり聴いてしまうやら、個人的に大忙しでございました(笑)。


古川くんも頑張ってたよねー。
私の中では、ロミオ→フェリペという流れで来ていたので、
その流れを断ち切るような役柄に内心動揺しつつ、やっぱり大笑いしてました。
アーロンとケイシーの未来の息子のラップも元気よく(でも歌ってる内容はかなりダーク)、
ケイシーの元カレのロック男の無駄なかっこよさにちょっとよろめきつつも、
やっぱり一番はレジーですかねー。
ケイシーの親友のゲイなんですが、眼鏡をかけてスカーフを巻くだけで、
バーの客から一気に雰囲気が変わるのがさすが!
(ほかの役はいったん引っ込んで着替えてた気がする・・・)
情が深くて友達思いで妄想過多で思い込みが激しくて暴走するんだけど、なんか憎めなくて・・・
というか、友達に一人欲しい!と思いました(笑)。
そうそう、レジーのシーンで切れた彼女(彼?)が、男性の声で、
曲を止めるように音響さんに言うシーンがあるのだけど、あれって日替わりなんですねー。
初回観たときは「いいかげんにしろ! 後で楽屋に来い!」で、
2回目に観たときは「何回言わせるの?! 1、2、3、4回! 4回も!」と切れてました(笑)。
長い公演ではないけど、日替わりは大変ですよねー。
まあ、「CLUB SEVEN」で鍛えられてるから軽いもんなのかもね?(笑)
とりあえず、レジーには幸せになってほしいですv


未来さんも乳母→マリーという流れで来ていたので、
舞台下手のカップルが古川くんと未来さんだったのには、なんだか楽しいやら複雑やら(笑)。
でも、未来さんのふり幅の大きさにはもう感嘆!
♪君に合わない のアーロンのお祖母ちゃんは、
どこぞのウェディングシンガーくんのお祖母ちゃんを彷彿とさせる可愛らしさと最強っぷりだし、
上記のアーロンのお母さんからは、儚さと共に母の強さも感じられて素晴らしかったし・・・
そして、ケイシーの姉、ローレンも良かったなー。
ケイシーの頭の中のローレンなのだけど、彼女に対する愛情とか心配とかやきもきする感じとかが、
凄くリアルで、且つ優しさとユーモアに溢れててv
ラストシーン、アーロンを追いかけるケイシーを見つめるローレンの表情がほんとに素敵で・・・
というか、このシーン、他の役者さんたちがみんな、二人の妄想に出てきた役柄でドアの前に立ち、
二人を見守るようにしているのだけど、その表情が様々で私の妄想が刺激されました(笑)。
ちょっとアリスのラストシーンを思い出したかな。

それにしても、下手上手両方のカップル、きっとそれぞれに細かく演じてたんでしょうね。
どうしても主役の二人に目が行っちゃうので、彼らと絡むときしか見てられなかったのだけど、
この二組それぞれを観てても面白かったろうなあ。


そして、ウェイター役他の今井さん!
いやー、あの常に攻めの姿勢な今井さんには、もう拍手拍手です!
確か最初のフリーズが、ケイシーの言葉にアーロンが盛大にビールを吹いたあとなのだけど、
(ほんとに見事な吹きっぷりでした・・・古田さんに張れるよ!/笑)
ウェイターさんがモップを持って拭きに行ったところでフリーズにはいるのね。
で、ウェイターさん、モップをついて片足をあげた姿勢でフリーズになっちゃうの!
いやもうほんとに辛そうで・・・(涙)
薄暗がりの中で、微かにプルプル震えてるウェイターさんが気になって、目線がいっちゃいました(笑)。
何もこの姿勢を選ばなくても、とちょっと思ったけど、
その後のフリーズも階段の途中だったりしたし、シェイカーを振る動作も力が入ってたし・・・
頼りないアーロンと気の強いケイシーのやり取りを気にしてる様子とかも凄く細やかで、
心配したり、一緒に喜んだり、こっそりダメ出ししたり、応援したり・・・
ウェイターさんの在り方に、なんだかとっても癒されましたv

ウェイターさんのショータイムも楽しかったですv
今井さんの深い歌声の創りだす明るい雰囲気に、
こじれてたアーロンとケイシーの気持ちもほぐされるのだけど、それもしかり、と。
バトンの扱いには、ちょっとハラハラしましたけどね(笑)。
この曲、手拍子とか起きてもいいのになあ、と思いながら、こっそり小さく手拍子してました。

アーロンの妄想の中のケイシーの神父なお父さん(あり得ません!)はかっこよかったし、
ケイシーのセラピストの先生のあの微妙な手の動きと胡散臭い笑顔も妙に印象に残ってます(笑)。


うーん、役者さんのこと中心にしたら、断片的な感想になっちゃったなあ。
テンポのいいコメディでほんとに楽しめた舞台でしたし、
それだけではなく、笑いの中にさらっと混じっている毒や真実(かな?)にもはっとしたし、
歌うまで芸達者な役者さんたちの文字通り体当たりな演技も見ごたえありだったし、
バンドの生演奏もかっこよかったし(カーテンコール後の演奏、めちゃくちゃ良かった!)、
軽く楽しんでからっと笑うことも、
登場人物に寄り添って深く思索することもできる、とってもお得な舞台だな、と思いました。
もっと回数見れればよかったなあ・・・!
東京は今日が千秋楽で、あとは大阪で数回あるだけとのこと。
またいつか再演してくれるといいなあ、と思います。
もちろん、このメンバーで!

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