瓔珞の音

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zoom RSS 共犯者の笑み

<<   作成日時 : 2015/06/22 21:48   >>

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6月後半になった途端、なんだか仕事がざわめいてきました。
忙しい、というほど忙しいわけではないのだけれど、
なんだかいろいろやらなきゃならないことが迫ってくる感じ?(^^;)
予定が狂うこともしばしばで、このままだと記録せずに終わっちゃいそうなので、
残っていた観劇記録をとりあえずさらっと書いてしまおうと思います。
考えだすときりがないから、あくまでさらっとね!・・・と自分に言い聞かせてみる(笑)。


「エリザベート」

2015.6.14 ソワレ 帝国劇場 1階J列10番台

出演:蘭乃はな、井上芳雄、田代万里生、古川雄大、未来優希、剣幸、尾上松也、大谷美智浩、角田裕明、
広瀬友祐、安倍康律、秋園美緒、大内天 他


実は何気にちょっと苦手なこの演目。
苦手というか、多分私の価値観とかイメージとかにがっつり一致する公演に出会えてない、
ということなのだと思います。
面白い演目だし、役柄は魅力的だし、楽曲も素晴らしいけど、
観終わった後にどうしてもな得できないもやもやが残る感じ?
そんなこんなで前回の公演はタイミングが合わなかったこともあり観に行かなかったので、
実に5年ぶりの観劇となりました。

で、今回の新演出。
客席に入った途端、あまりのデコラティブさに唖然。
いえ、前も結構豪華だったと思うのですが、今回は何というかもの凄く歪みを感じるデコラティブさ。
始まったら始まったで、そのセットの使い方にもびっくり!
えええ?そこから出てくるんだ?!とか、
あ、でも退場は普通なのね、とか(主にトート)、
その動線ちょっと危ない!とか、
ちょこちょこ動揺してしまって、何だがそれだけで消耗してしまいました(笑)。
とはいえ、一気に若返った感のあるキャスト陣や、ハイクオリティな歌声、美しい衣裳などは見応えあり!
旧演出にそれほどなじみがないということもあり、
レミゼやサイゴンみたいな違和感はなく最後まで楽しむことができました。

が。
やっぱりストーリー的にはどうにもまだ自分の中でしっくりこず(^^;)
この後も何回か観る予定ではいるので、そのうちに明確になっていくことを期待しつつ、
今回は役者さんの印象をさらっと。


エリザベート役、蘭乃さん。
どういう来歴の方か全く知らずに初めて拝見したのですが、なんとも可愛らしい方ですねv
少女時代の朗らかさや、いろんな意味での子どもっぽさに無理がない。
お見合いのシーンで、フランツが「瑞々しい果実のよう」的なことを言った時に、
姉のことを言われてると思って、きゃーvという感じにばたばたするのがとても可愛かったですv
歌声は、時々ひっくり返る感じがあって、緊張されてるのかなー、と思ったのですが、
地声とファルセットの境が滑らかでなかったので、そのせいだったのかな・・・?
その辺がちょっと気にはなったのですが、
♪私だけに を聴いたときに、このエリザベートは完成したら凄いものになるかも?!と思いました。
この曲、音域も広いと思うのだけれど、
ここまで地声で攻めてきたエリザベートって初めてな気がする(私の誤解かもですが)。
あんなに綺麗なファルセットをお持ちなのに、その上でここまで地声で歌うんだ!ってびっくりしました。
それは、現時点では成功しているとは言えないのかもしれないけれど、
そういう♪私だけに があったからこそ、その後の彼女の変貌というか変遷が、
もの凄くリアリティのあるものになったんじゃないかな、と思う。
蘭乃さんのエリザベートは、
一人の少女が恋をして、現実と向き合い、傷つき、挑み、勝利し、絶望し、逃避し、そして燃え尽きる―――
そんな、あがいてあがいてあがき貫いたエリザベートだったと思います。
ある意味等身大なエリザベート、私は結構好きでしたv


井上くんのトートは、登場にまずびっくり。
次にあまりの麗しさにびっくり。
でもって、神出鬼没さにびっくり(まさかあそこから出てくるとは!/笑)。
いやだって、あの登場シーンはあり得ないんじゃないかと思ったんですが、それって私だけですか?
どうせなら、ちゃんと羽も背負って降りてきてほしかったよ(^^;)
というか、今回のセットとか衣裳のコンセプトは“羽”なんでしょうか・・・?
トートダンサーが羽をつけてる(しかも片翼もあり)シーンとかもあって、
その羽がまた微妙な感じで、ちょっと笑いを誘われてしまいました・・・ごめんなさい!
井上トートに話をもどしまして!
これまでコンサートで何度か井上トートは観てるはずなんですが、
実際に本役でやられたトートは、それまでのトートからの想像のななめ上を行く感じでした。
凄いいろんな種類の笑顔を駆使してて、そこで笑うか!と目を疑う瞬間も。
特に、ちょっと顎を上げて見下すみたいな感じの笑顔には、
人外の気配も感じられて、個人的にかなり好みかもv
チビルドに対する感情も、あの1曲の中で変わっていくのが面白かった。
なんというか、獲物から罠に変わった感じ?
そういえば、今回のチビルドは剣じゃなくて銃を持ってるんですね。
この日は下手側の席だったので、トートがチビルドに向かって銃口を向ける、
まさにその延長上にいたのですが、この位置からの構図も美しいなあ、と思ったり。
正面から見るとまた違う印象があるのでしょうね。
歌声に関しては、一気に場を支配する感じはやはり素晴らしく。
エリザベートに対しては、ほんとに恋に落ちちゃったんだなー、とこの点は納得できてしまいました。
あの距離感と駆け引きはまさに恋愛そのものだなあ、と。
演出の違いなのか、エリザベート以外の人たちとの関わりもわかりやすくなっていたように思いました。


田代くんのフランツは、軍人としての皇帝という在り方と、それから年を重ねる様がとても自然。
メイクの影響もあるのだと思うけれど、これ、ほんとに田代くん?って思う瞬間も。
それがなんだかとても嬉しかったですv
悪夢のシーンのあがきっぷりも良かったなあ・・・!
トートに翻弄されるのではなく、向き合って戦っている感じがした。
ルキーニに立ちはだかろうとして突き飛ばされて倒れても、トートダンサーに羽交い絞めにされても、
それでもなお立ち向かおうとする姿に、フランツの本気を見た気がしました。


古川くんのルドルフとフランツの関係性も、わずかなシーンの中にちゃんと描かれていました。
古川ルドは、いつもよりちょっとキラキラ控えめな感じでしたが、
まさにあの父とあの母の息子、という印象。
フランツが「国民は皆平等」と言った瞬間の笑顔が良かった。
彼は本気で国を憂い、国民としても息子としても皇太子としても、フランツと向き合おうとしていて、
その根底にはちゃんと父への尊敬があったのだと思いました。
そして彼も、苦悩から焦燥、決意と高揚、そして絶望への変化が鮮やか!
マイヤーリンクでの最後、自分からトートにキスしたのにはびっくりしたけれど、
流されるのではなく、最後の最後まで自分の意志で全てを選択するルドルフ、
という在り方が個人的にはとても好きでした。
でもって、その前の彼の素晴らしい踊りっぷりに、
この後はトートダンサーに加入ですか?!と思ってしまったのは私だけではないと思いたい(笑)。
いやだって、ほんとに素晴らしい踊りっぷりだったのよ!
そういえば、トートもかなり踊ってたなー。


未来さんはルドヴィカとマダム・ヴォルフの二役。
全然違う役柄なのですが、ほんとに別人!
そしてやっぱり歌声は素晴らしくv
ルドヴィカは、ゾフィーと姉妹、というのがとてもしっくりくる感じ。
うん、ゾフィー、苦労したね・・・と思ってしまった(笑)。
剣さんのゾフィーは、とても若々しい印象でした。
一粒種の息子への愛情と要求と依存がちょっとアンバランスな感じもあったかな。
個人的にはこれまでも、エリザベートよりゾフィーに共感することが多かったのですが、今回もそんな感じ(笑)。
そして、彼女の最期がトートダンサーに囲まれて、というのに、
どう反応していいのかちょっと悩みました(え)。


尾上くんのルキーニは、もの凄く生き生きしてた!
これまでいくつか彼の(歌舞伎以外の)舞台を観ているけど、この役が一番しっくりくるかも。
狂言回し、というか、彼の仕切り方で“劇中劇”という印象が更に強くなっていたのも面白く。
いろんな挑戦もしつつ、客席の反応を見る余裕もある感じで、どこからがアドリブなのかな、と思いました。
歌声も、どちらかというと語る、という感じかな?
トートほどではないけれど神出鬼没で、且つトートとの関係性も気になりました。
この日の二人はちょっと共犯者的な感じがあったかなー。気のせいかもですが。
Wキャストでどう変わるのか、ちょっと気になってみたり。


大谷さんのパパは、なんともダメなパパっぷりが興味深く(笑)。
でも、ダメだけど凄く魅力的なのね。
角田さんのエルマーや、秋園さんのリヒテンシュタイン伯爵夫人も良かったなー。
エルマーは、フランツと同じくらい、年を経ていくのがわかりやすくて、
どれだけの年月、彼はその時を待ち続けたのか、と思ったら、ちょっと切なくなりました。
「エリザベート」は、アンサンブルさんの力が凄い!と毎回思うのですが、
今回も♪ミルク や♪憎しみ の迫力に圧倒されました。
この日は、マチネで「アドルフに告ぐ」を観たせいもあって、
あの大きなハーケンクロイツに、ちょっと別の感慨を持ってしまいました。


そんなこんなで、新演出、楽しみました!
次に観るのは1ヶ月以上先なのですが、その時にどんな風に熟成しているのかとても楽しみですv
複数キャストの制覇はちょっと難しそうですが、
それぞれの役へのアプローチや、他者との関係性の変化も楽しみ。
うーん、もっとチケットとっておけば良かったな(^^;)

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