瓔珞の音

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zoom RSS 神様不在最後の日に

<<   作成日時 : 2015/10/31 11:40   >>

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10月も最終日になりました。
明日には出雲から神様が帰ってきますね。
だがしかし・・・いやー、焦る!(笑)
また一年無為に過ごしちゃったなあ、となんだか気持ちがざわざわするんですが、
思い返してみれば結構いろいろやってたし、
年内にやらなきゃいけないこともたくさんあるんですよねー。
とりあえず、目先のことから一つずつ!



彩の国シェイクスピア・シリーズ第31弾
「ヴェローナの二紳士」

2015.10.22 マチネ さいたま芸術劇場 大ホール 1階M列20番台

出演:溝端淳平、三浦涼介、高橋光臣、月川悠貴、正名僕蔵、横田栄二、大石継太、岡田正、河内大和、
    澤魁士、野辺富三、谷中栄介、鈴木彰紀、下原健嗣、田中浩介、矢崎浩志、クイール/クラブ


物語の最初の舞台はヴェローナ。
ヴェローナの貴族プローティアス(三浦涼介)は、
以前から恋い焦がれていたジュリア(溝端淳平)と想いが通じ合い、
恋人同士として晴れやかな未来を夢見ていました。
しかし、突然父にミラノの大公のもとで学ぶよう命じられてしまいます。
まだ蜜月の最中の恋人同士は、互いの指輪を交換して、再開を誓い合います。
ミラノでは、プローティアスの親友ヴァレンタイン(高橋光臣)が、一足先に大公に仕えていました。
ヴェローナでは恋に溺れるプローティアスを生暖かい目で見ていた彼は、
ミラノで出会った女性に今まさに恋い焦がれている状況。
その女性は、ミラノ大公(横田栄二)の娘シルヴィア(月川悠貴)。
二人の想いは通じ合いますが、シルヴィアには大公が決めた結婚相手シューリオがいました。
密かに駆け落ちを計画していた二人は、ミラノにやってきたプローティアスにその手伝いを頼みます。
突然のことに驚きながら、引き受けるプローティアス。
しかし、シルヴィアに会った瞬間に心奪われてしまったプローティアスは、
その駆け落ちを利用して二人を離れ離れにし、
自分がシルヴィアを手に入れようと画策していたのです。
果たして、プローティアスの思惑通りヴァレンタインはミラノ追放となり、
一人残されたシルヴィアは大公の屋敷から出ることもままならなくなります。
邪魔者を排したプローティアスは、もう一人の邪魔者シューリオ(河内大和)をだしに、
シルヴィアを口説き始めます。
その姿を目にしたのは、寂しさに耐えかね、男装してプローティアスを追ってきたジュリアで―――


というような物語。
久々のオールメール、久々の喜劇、とっても楽しませていただきました!
こういう風に、内心ツッコミを入れながらクスッと笑ったり、
思わず口を開けて唖然とした後に、結局苦笑いしちゃうような、
こういう舞台もやっぱりたまには楽しいなあ!
内容的には、真面目に見ちゃうと女の立場でも男の立場でも、
なんというか非常にイライラするというか後味が悪いんだけど、
最後のあの力技の大団円を見ちゃうと、まあ終わりよければ全てよし、ってことなのかなー、と、
なんとなく納得させられてしまいました(笑)。
これ、オールメールだから、というのもあるんだろうなあ。
ほんとに男女がやっていたら、もっとどろどろした感じになりそう(笑)。

そんな感じで、内容を深く掘り下げる、というよりは、
目の前の出来事を野次馬的に楽しむ、というふうな舞台だったので、感想もさらっと役者さんのことを。


全ての元凶な三浦くんのプローティアス。
配役を見た時、溝端くんよりも華奢な印象だったので、
この人の方がジュリアっぽいんじゃないのかな?と思ったのだけど、
物語の中では、そういう中性的というか、小悪魔的というか未成熟で考えなしで甘えたな感じが、
プローティアスという役柄にぴったりでした!
なんというか、昔の少女漫画に出てくる美少年みたいな感じなのね。
綺麗で惚れっぽくって、自己中で、賢いとは言い切れなくて、いろいろ策略する割には底が浅い。
でも、自分の気持ちに素直で、無意識な甘え方がとても上手(末っ子?)。
なので、一度彼に魅了されてしまった相手は、そういうところも含めて、結局彼を許しちゃうんだな。
そう感じられる、妙な説得力がありました(笑)。
いやだって、最後に彼のたくらみが全部明らかになったときに、
一瞬で後悔して実も世もなく泣きながら謝罪する彼を前にしたヴァレンタインが、
それこそ一瞬で彼を許して、あまつさえシルヴィアを譲ろうとか言いだしちゃうんだよ!
それを見ているシルヴィアとジュリアが、
男の友情って一体?!って感じで、呆れたような顔をして見つめているんだけど、
で、たぶんあの瞬間私も同じような顔をしてたと思うのだけれど、
心のどこかで、あーあ、仕方ないなー、って思っちゃってるんですよねー。
そう思わせる在り方って、なんだか凄いなあ。

橋くんのヴァレンタインは、冒頭の登場シーンでは、恋に溺れるプローティアスを前に
自分のすべきことを見据えている感じの実直なお兄ちゃんキャラだったのだけれど、
再登場したらすっかり恋に溺れてしまっていて、その落差が面白かったです。
溺れてるけど、実直なんだな(笑)。
で、実直なんだけど、なぜかプローティアスには甘いんだよねー。
というか、プローティアスとシルヴィアって見た目がちょっと似ている気がしたのだけど、
あれは偶然なのかなー、それとも・・・とちょっと深読みしてしまいました(笑)。
ジュリアとは別の意味でシルヴィアも苦労しそうだけど、
万が一そういう意図があったとしても、それは彼的には無意識だし、
シルヴィアは全部わかっているし、結果的には仲の良い恋人同士になりそうな気がします。


溝端くんのジュリアは、割としっかりした体つきなので、最初ちょっと違和感がありましたが、
見ているうちにどんどん可愛くなってきましたv
設定的には10代後半、という感じかなー。
乳母のルーセッタ(岡田正)とのやりとりの時とか、
思春期めんどくさいけど可愛いな!と思ってしまいましたよ(笑)。
で、男装してミラノに行き、プローティアスの不実を目の当たりにしたあたりから、
なんというかどんどん生き生きと、感情豊かになっていったような気がします。
あそこまでひどい仕打ちを受けても、プローティアスを愛していられるというのは、
二人の間にそれだけの時間や思い出があったのだと思うけど・・・というか思いたい!
プローティアスはあっさりなかったことにしちゃってたけどね(^^;)
でも、凛と前を向いてまっすぐにプローティアスを見つめる姿は、とても綺麗だったな、と思います。
俳優さんが女役をして更に男装する、というのは他の作品でも見ているけど、
そういう背景をわかった上で見てるのも、このシリーズの楽しいところなんだろうな。


が、もう一人の女役、シルヴィアな月川さんは、そういう意識を一瞬なくさせるような、
相変わらずの美しさたおやかさでございましたv
ほんとにいつまでも綺麗だなー、この人。
いや、多分年相応の変化はあるんだと思うんだけど、
なんというか一つの“型”として、ある意味完成しているような気がします。
硬質な、人形のような存在感。
生身の人間が演じている生々しさが一切なくて、ある意味異質なその在り方が、
オールメールという形式の中の一つの楔のようになっている気がします。
駆け落ちが失敗した後、二階の窓の上のシルヴィアとプローティアスがやり取りする場面があるのだけれど、
そのシーンを見ながら、シルヴィアって、もう一人のジュリエットなのかなあ、なんて思いました。
マントヴァという地名がでたり、出奔の待ち合わせに神父様への懺悔を口実にしたりと、
ちょこっと重なるところがあったからそう思ったのかもしれないけど。
でも、シルヴィアは待っているだけじゃないんだよね。
自らヴァレンタインを追いかけて、その手で愛を、幸せをつかみ取ろうとする。
なんというか、大人で強く賢いジュリエットの、
もう一つの結末―――ハッピーエンドを見ているような気持になりましたv

そうそう、この舞台のセットは、鏡張りの壁が上手と下手に斜めに道を作っている感じなのですが、
マントヴァへ至る森のシーンがとても綺麗でした。
舞台奥に森の木々の写真を投射して、それが鏡に映りこむ形なのですが、
なんとも幻想的で美しくて、本当に森の中にいるような気持になりました。
その道の奥へ、手を取り合った恋人同士が歩んで消えていくのですが、
シルヴィアとヴァレンタインの後ろ姿が、徐々に逆光に沈んで、黒いシルエットになるのが、
なんだかため息が出るくらい美しくて印象的でした。


横田さんは、プローティアスのお父さんと、ミラノ大公という二人のお父さんを、
それぞれに個性的且つ衝撃的に見せてくださいました。
あの、プローティアスのお父さんのいつもステップ踏んでるようなテンションの高さには、
一瞬唖然としましたよ(笑)。
ミラノ大公は、一転して重厚な雰囲気なのかなあ、と思ったら、
駆け落ちしようとするヴァレンタインを追い詰めるときの見事な役者っぷりに、
もう唖然とするやら爆笑するやら(笑)。
なんてお茶目な大公なんだ!と思ってしまいましたよv
で、ラストシーン、去っていく後ろ姿がボクシングとかのチャンピオンに見えたのは私だけですか?!
いやだって、赤いマントだったし、ガッツポーズしていたし・・・
振り向いたら、腰にチャンピオンベルトがありそうだなあ、と思ってしまいました(笑)。


河内さんのシューリオは、「十二夜」のサー・トビー的な立ち位置?
黄色い靴下ではなくて、乗馬ブーツでしたが(笑)。
なんか、凄くいい声の方ですねー。
この日は通路側の席だったのですが、横を通っていく時の鼻歌とか呟きがめちゃくちゃ美声で、
思わず振り返って見上げてしまいました。
で、うん、確かに凄くうざくて癇にさわる人なんだけど、
この物語の主要人物の中で、誰かを騙したり裏切ったりしていないのは、この人だけなんだよね・・・
ジョン・ケアードさんの「十二夜」の時にも、サー・トビ―のラストシーンがすごく切なかったのだけれど、
シューリオの最後の扱いも、なんだか凄く可愛そうになってしまいました。
いやでも、シルヴィアが拒否する気持ちもわかるんだけどね(え)。


プローティアスとヴァレンタイン、それぞれの従者、ラーンス役の正名さん、スピード役の大石さん。
それぞれに動きや台詞回しがとっても楽しかったですv
場面転換の時に、CMというかその前のキャプチャー的な感じで、
二人の無言のやり取りがコントみたいに挟まれるのだけど、
それがとっても可愛くて楽しかったですv
ラーンスはクラブという犬を連れているのだけれど、これ、大変だったろうなー。
いくらしっかり訓練されている犬だとしても、やっぱり予想外のこともあるだろうし。
実際、私が見た時は、ひたすらラーンスの袖とかを噛んで離さない感じで、
最後にはそのまま引きずって捌けるみたいなところもあって、ちょっとハラハラしました。
それをうまくアドリブに組み込んだりもしていて、さすがでしたが。
カンパニーの中には、犬が苦手な人もいただろうな、と思うと、役者さんってほんと大変だなー。
でも、可愛いわんこでしたv

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
恭穂さま
いかにもシェイクスピアの喜劇らしい、
いかにも蜷川さんのオールメールらしい
楽しい舞台でしたね。
シェイクスピア初挑戦の若者たちを
手練れのベテラン陣が盛り立てる構図も
よかったです。
そして、あのクラブ・・反則ですよね〜(笑)。
スキップ
2015/11/25 07:43
スキップさん、こんばんは。
本当に“らしい”舞台でしたね。
オールメールという危うさや、若手俳優の危うさ(笑)と、
その“らしさ”の安定感もこのシリーズの魅力かも?
そして、ベテラン陣はほんとにみなさん素敵でv
・・・クラブはやっぱり反則ですが(笑)。
恭穂
2015/11/25 21:04

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