瓔珞の音

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zoom RSS 死の白い面

<<   作成日時 : 2017/01/27 20:43   >>

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その街の片隅で。
その街の闇を纏い。
その街の命に忍び寄る。

“死”の影が覆うのは誰?



「ロミオ&ジュリエット」

2017.1.22 ソワレ 赤坂ACTシアター 1階T列一桁台

出演:古川雄大、生田絵梨花、馬場徹、小野賢章、広瀬友祐、大貫勇輔、香寿たつき、シルビア・グラブ、
   坂元健児、阿部裕、秋園美緒、川久保拓司、岸祐二、岡幸二郎、飯田一徳、大場陽介、小南竜平、
   酒井航、鮫島拓馬、鈴木凌平、高木勇次朗、田極翼、Naoki、仲田祥司、橋田康、松永一哉、
   新井希望、石垣文子、おごせいくこ、織香織、小松芙美子、齊藤恕菜、島田友愛、鈴木百花、
   花岡麻里名、平井琴望、船崎晴花、松島蘭


数年前にかなり嵌ったこの演目。
今回の上演でも大貫くんの“死”のダンサー続投に歓喜し、さっそく観に行ってきました。
・・・とはいえ、久々の観劇な週末の最後。
しかも、「フランケンシュタイン」にいろいろ打ちのめされていたので、
ちょっと朦朧としながらの観劇となりました(笑)。
いやもうほんと年には勝てないわ・・・

再々演にあたって、衣裳もセットも演出もかなり変わったなあ、というのが最初の印象。
より現代的、というか現実に近づけた、でもファンタジーな世界でした。
かなり色彩に溢れた舞台構成で、ちょっといろいろ混乱しましたが、
若者たちがたくさんわちゃわちゃしていても、
ひとまずキャピュレットとモンタギューの区別がつく衣裳はさすが。
まあ、遠目で見ると主要人物が紛れちゃってましたが、これは私のイケメンに対する認識力の問題だな(^^;)
物語の解釈的な部分も、ずいぶん変わっていたし、
何より“死”の描き方が大きく異なっていたのにびっくりしました。
当然なんだけど、前の演出で好きだった部分が全て削られてたのはちょっと哀しかったかなー。
最後の“死”の解釈も、素直に“神”に挑んだ“死”が敗北した、というニュアンスでいいのか、
もっと違う意味があるのか悩むところ・・・
まあ、この辺は次に観た時にまた受け取れるものがあるかな、と思います。

というのも、今回はとにかく大貫くんを探せ!な観劇だったものですから(笑)。
事前にTwitterに流れてきた感想とかを読んで、
“死”の出番や動きがかなり減っている、という風にあったので、ちょっと気合入れました!
でも、実際観てみたら、気合を入れなくてもちゃんとそこに目が引き寄せられた感じ。
事前情報通りに大きく動いていなくても、その影のような黒い姿にふと気づくことができました。
確かに、以前の演出に比べると、動き自体は静か。
冒頭から2幕中盤まで、黒いコートと帽子をかぶったままだし。
でも、帽子の下から覗く口元と大きな手の白さにはっと息を呑む瞬間もあったし、
ただ佇んでいるだけなのに、意識がそちらに引っ張られるように感じたのは、ファンだからだけではないはず!
見えない“死”の視線が誰に向いているのか。
騒乱の最中の舞台の中で、一人静寂の中にあるようなその姿は、人とは違う時間の流れを感じさせた。
個人的に大貫くんの“死”はタニス・リーの闇の公子アズュラーンのイメージなのだけれど、
今回はむしろ死の王ウールムに近い造形なのかなあ、と思ったり。
積極的に人に対して働きかけるのではなく、ただそこに在り、見つめ、受け止める、という雰囲気。
♪僕は怖い でも、ロミオを翻弄するというよりは、少しずつその闇で浸食していく感じ?

が!
2幕の♪憎しみ〜エメ で、その在り方が一変したのです!
自らの罪に、自らの中に在る暗い感情に、戸惑い恐れ絶望するロミオの後ろ。
とられた帽子の下から現れた、“死”の白い面(おもて)。
それまでの静謐が嘘のように、ロミオに近づき、絡み取り、翻弄する―――その恐ろしさ、残虐さ、美しさ。
これまでの静けさは、この瞬間のためにあったのか!と思った。
赤い照明に染まったセットに、二人の影が映し出される演出も、鳥肌が立つくらい凄くて・・・
また古川ロミオが大貫くんと同じくらいの長身で、ダンスもとてもお上手なので、
めちゃくちゃ見ごたえがあったように思います。
そこから先、更にロミオやジュリエットとの距離感を縮めていく“死”は、
前半が嘘のような強い意図を示しているようで・・・
上記のように、最後の解釈にはまだ悩むところはあるのだけれど、
この“死”の描き方、私は結構好きだなあ、と思いました。

古川ロミオは、記憶にあるのよりも幼く素直になったような気がしました。
以前感じた曖昧さはなりを潜め、等身大の男の子になった感じ。
でも、“死”との親和性はやっぱり高くて・・・
♪僕は怖い で、どんどん彼の雰囲気が変わっていくのに、ちょっとハラハラしました。
でも、その後ジュリエットと出会って、一気に“死”の浸食から逃れちゃうんだよね。
正直ジュリエットとの出会いのシーンは前の演出の方が好きだったんだけど、
でも、二人が少しずつ惹かれあっていく様は、やっぱり観ていて凄く微笑ましかったなあ。
それにしても、どうしてロミオはマントヴァであんな悪所に行ってしまったんだろう・・・?
神父さま、リサーチ足りないよ!(笑)

ジュリエット役、生田さん。
本業の方は全く存じ上げないのですが、透明感と芯の強さのある歌声がとても素敵。
でもって、めちゃくちゃ可愛かった!
ウェディングドレスを前にして、思わずはしゃいじゃうところとか、
すっかり乳母目線で眺めてしまいました(笑)。
神父様にもらった薬を煽るシーンの表情も良かった。
まだちょっと物語の速さに流されてる印象もありましたが、それもまた初々しさに繋がるのかな?
この日は20歳のお誕生日だったらしく。
カーテンコールの♪世界の王 の振付が、乃木坂の曲の振付だったらしいですね。
大貫くんがノリノリだ―(*^^*)と思って見ていたら、古川くんたちが袖に向かってちょっと不審な動き(笑)。
持ってきた薔薇の花を、主要キャストが生田さんに差し出してお祝いしてましたv
大貫くんとか跪いて渡してたよ!
羨ましいけど、それはぜひロミオかティボルトに譲ってあげてほしかった(笑)。

ティボルトは広瀬くん。
なんとも優しくて若い、というか未熟なティボルトだなあ、と思いました。
もしや私が思っているよりも年齢設定低いのかな(^^;)
♪本当の俺じゃない が、すごく説得力あった気がします。
初回の観劇だったせいか、キャピュレットの若者たちに紛れちゃって、
あれ?ティボルトどこ?!となってしまったのが申し訳なく。

ベンヴォーリオ役の馬場くん。
相変わらず素晴らしい歌声!
そして、めちゃくちゃいい人だな君!と肩を叩きたくなりました(笑)。
その“いい人”から更に一歩踏み込んでくれると、凄く私好みなベンヴォーリオになってくれそう。

マーキューシオ役、小野くん。
また彼を舞台で観ることができることに、ちょっと感無量になったよ・・・
いえ、声優としての彼の作品は触れたことがあったけど、
舞台は「秘密の花園」以来だったものですから。
岸さんと共演してるのにも、一人こっそりと感無量でした(笑)。
あの時、声変わりに苦悩しながら、それでも魂のこもった歌を聴かせてくれた少年が、
こんなに大人になったんだなあ、と・・・って、見た目はまだ少年でいけそう?(え)
マーキューシオとしては、なんというか凄く繊細なマキュだなあ、と思いました。
繊細で、ひねくれてるようでまっすぐで、だからこそその行動にはどこか切実さがある。
そんな印象だったけど、マキュもベンヴォもティボルト動揺結構周囲に紛れちゃったので、
いろいろ見落としや誤解がありそう。
もったいないから、次はもっとちゃんと彼らを見ることにします。
“死”が出てくるポイントもわかったしね(笑)。

香寿さんのキャピュレット夫人は、涼風さんとは180度変えてきてびっくり!
なんというか、思いっきりキャリアウーマン的な印象を受けました。
衣裳がスーツっぽかったからかなー。
ジュリエットに対しても、感情的ではなく理路整然と追い詰めていく感じ。
岡さんのキャピュレット卿がまた見事に退廃貴族的な頼りなさがあって(笑)。
うん、ある意味お似合いな夫婦なのかも、と思いました。
秋園さんのモンタギュー夫人との対比も面白かった。
こちらはまさに専業主婦の良妻賢母、という感じで。
このお二人が手を組んだら最強だな、と思う。

シルビアさんの乳母は、愛情は深いけど浅慮なところをコミカルに演じてらっしゃった気がします。
というか、乳母のビジュアルってああじゃないとだめなのかなー。
なんだか凄くアンバランスな印象で・・・
お母様方と被ったらダメなのかもだけど、スリムな乳母でもいいと思うんだけどな。

坂元さんのロレンス神父様も、詰めの甘さが可愛らしいレベルを超えていて(^^;)
なんだかもうこの物語って、ダメな大人しか出てこないな!と思ったけど、
そもそもロミジュリってそういうお話だよね(笑)。
最後の霊廟のシーンは、“死”ばかり見ちゃってたので、
神父様がどんなふうだったのかはわからないけど・・・うん、これも次でちゃんと見なくては!


そんなこんなで非常に偏った観劇になってしまったのですが、
まあ、待ちに待った大貫“死”との再会だし、そういうのもありかな(笑)。
今回はあまりチケットをとれていないのだけれど、
残りの観劇、なるべくたくさんのことを受け取れるように、頑張ろうと思います。
それにしても、やっぱりロミジュリの曲はいいなあ・・・!

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