瓔珞の音

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zoom RSS こういう時もある。

<<   作成日時 : 2017/04/16 13:42   >>

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再演、というのは難しいなあ、と最近良く思います。
初演のリベンジを果たすことができる場でもあれば、
初演を超えることを期待される場でもあり、
初演と同じものを求められる場でもある。
それを逆手にとって、物語を深める舞台もあれば、
同じものを磨き上げる舞台もあり、
全てを大きく変えてくる舞台もある。
どれが正しいとか間違ってるとかはないけれど、
それを受け止める側によっても、その評価は違ってくるんだろうなあ・・・

というわけで、ちょっと書きだす勇気の持てなかった観劇記録、さらっと行ってみます!(笑)


「王家の紋章」

2017.4.9 ソワレ 帝国劇場 1階D列20番台

出演:浦井健治、新妻聖子、伊礼彼方、濱田めぐみ、山口祐一郎、矢田悠佑、愛加あゆ、
    出雲綾、木暮真一郎、松原剛志、工藤広夢、天野朋子、熊澤沙穂、栗山絵美、小板奈央美、
    島田彩、藤咲みどり、横関咲栄、青山航士、岡田誠、輝海健太、加賀谷真聡、上條駿、齋藤桐人、
    笹岡征矢、千田真司、長尾哲平、橋田康、若泉亮


去年の夏に4回観て、なんとかこの舞台を観るスタンスを見つけられたかなあ、と思っていたこの舞台。
あまり間をおかずの再演の、聖子ちゃんと平方くんの初日の舞台を見せていただきました。
ので、事前にどんな再演になったのかの情報がまるでないままでの観劇だったのですが・・・
うん、個人的には初演とは全くの別物だな、という印象です。

台本も変わっているし、楽曲も追加されたり変更されたりしている。
セットも凄く豪華になってたし、衣裳も変わっていたと思う。
静止画のような描き方がとても美しいシーンもあった。
たぶん、基本的には凄くブラッシュアップされて、且つわかりやすい構成になっているんだと思う。
そういうことに、素直に感嘆したり、見惚れたりもしていたのだけど・・・
なんというか、物語の芯の部分―――重心のようなものが、初演とは全く違っているように感じました。
たぶん、メンフィスとキャロル(とイズミル王子)の物語、というのを徹底したんだろうな。
二人の感情の動きが繊細に描かれていると同時に、
二人と周りの人たち、あるいは周りの人たち同士の感情の交叉が、凄くシンプルになってしまった気がしました。
というか、ぶっちゃけ、初演で私が好きだったシーンや登場人物同士のやり取りが、
結構悉くカットされちゃったのがめちゃくちゃショックで(^^;)
これって原作に近くなったのかな?
原作を読んだのが○十年前な私としては、確認のために原作購入するかどうかちょっと本気で悩みました(笑)。

まあ、こればっかりは好みや相性の問題なんだろうなあ、ということで、
舞台そのものについてはあまり言及しないことにします。
ので、役者さんの感想を少しずつ。


今回観れて嬉しかったのが聖子ちゃんのキャロル。
初演ではご縁がなかったので、初めてだったのですが、さすがの熱演でございましたv
原作ファンということを公言されてらっしゃるので、
ファンとしての目線と表現者としての目線の両方から創られた、絶妙なバランスのキャロルだな、と思いました。
印象的だったのが、キャロルが手放しでエジプトの街や文化に興味を示すのが、
彼女がここで暮らすことを、メンフィスと共にあることを決意した後だったこと。
これは、台本そのものが変わったのか、それともWキャストの違いなのかわからないけど、
そういう彼女の一本通った芯のようなものが、よりキャロルの覚悟を見せてくれたように思います。
表情も凄く豊かで、でも漫画のイメージ(過去の記憶なので曖昧ですが)に忠実で・・・
うん、生粋の王族の覚悟を見た(笑)。

浦井くんのメンフィスは、キャロルに心惹かれていく様が初演よりも鮮やかだった分、
彼の苛烈さとか(現代的な視点からの)残虐さみたいなものは影を潜めてたかな、と思います。
キャロルが大好きなのが駄々漏れで、なんだか可愛かったです(笑)。
歌の順番が変わったせいもあるかなー。
2幕前半の、キャロルの濃いピンクの衣裳とメンフィスの衣裳の刺繍部分が何気にお揃いなのって、
初演からでしたっけ?
そういえば、メンフィスの台詞もいろいろ追加されてたみたいですね。
「愛いやつ」という言葉が追加されてたのが嬉しい、とカーテンコールでキャロルな聖子ちゃんが言ってて、
それを受けた浦井くんが客席にむかってマントばさーっとしながら「愛いやつめ!」と言ってたのが微笑ましくv
で、聖子ちゃんキャロルが「愛いやつ安売りしすぎ!」ってつっこんでました(笑)。

濱田さんのアイシスは、初演の人間離れした描かれ方が少し減ったせいか、
むしろ人としての怖さの方が際立っていたように思います。
策略がわかりやすく描かれていた、というか。
ミタムン王女とのやりとりとか、怖さが増してた気がする。
というか、ミタムン王女の最期の描かれ方、ずいぶん変わっていましたね・・・
こればっかりは申し訳ないけど、初演の方が良かった、と断言しちゃいます。
メンフィスへの想いは相変わらず深く強く一途で・・・でも、イムホテップのあのセリフのタイミングは、
初演の方が良かった気がするなー。
ミヌーエ将軍の想いもばっさりカットだったのはとにかく残念でした。

は! だめだわマイナス思考に陥ってしまってる(^^;)
気を取り直して!

平方くんのイズミル王子は、記憶にあるよりもかっこよさが増してた気がする・・・
うん、そういえば、原作読んでた時もメンフィスよりイズミル王子の方が好きだったよ、私(笑)。
衣裳もちょっと増えてたよね?
あの船の上での淡い水色(かな?)の衣裳、凄く素敵でしたv
イズミル王子とメンフィスの、キャロルに向ける想いの質が全く違うように感じられたのも面白かった。
砦の中と外でエジプト兵が起った時、仄かに微笑むキャロルを見つめるイズミル王子の表情、
凄い良かった。
あの怒りと絶望と感嘆と悲哀と愛情がまじりあったような凄まじい目。
こういう複雑さがイズミル王子なんだよねー、と思ってみたり。

矢田くんのルカは・・・うん、立ち位置がもの凄くシンプルになった・・・んだと思う。
キャロルとの関わりが全てカットされた分、彼はあくまで間諜であり、
イズミル王子にナイルの娘を手に入れさせようとするその意図が、
純粋にエジプトを落とすため、イズミル王子が、ヒッタイトが勝利を得るためになってた気がする。
それはそれでわかりやすいんだろうけど・・・個人的にはめちゃくちゃ残念でした。
とりあえず、ラストシーンでメンフィスの後ろに跪いていたルカがメンフィスを見る目が、
昏い強さと鋭さを持っていたので、ちょっと続編に期待が高まりました(笑)。

セチの描かれ方もわかりやすくなってた気がする。
彼の純粋な想いには、やっぱり今回も泣かされてしまいました。
ラストシーンでの動線は変わってたかな。
お母さんの前に立って、別れを告げるように見つめた後、ミタムン王女と一緒に黄泉へと旅立っていった感じ。
あの時の彼の寂しそうな笑顔、印象的でした。

伊礼くんのライアン兄さんは、ちょっと登場シーンが増えてた気がします。
ゲネの取材か何かで聖子ちゃんが「メンフィスの髪の艶が増してて!」って言ってたけど、
ライアン兄さんの髪の艶も増してました(そこか)。
歌も増えてた・・・かな?
キャロルに対する想いとか、兄さんの立場とか、わかりやすくなってた気がします。
でも、兄姉3人で歌うシーンがなくなってたのは凄く哀しい・・・

うーん、やっぱりどうしてもネガティブな記録になっちゃうなあ。
このブログでは、なるべくネガティブなことは書かないようにしようと思っているのですが(^^;)
この日は初日2日目だったので、多分この後の長い公演の中でまたいろいろ変わっていくのかな、と思います。
私は残念ながらもう観る機会がないのですが、また再々演ないし続編が作られるときには、
やっぱり観に行ってしまいそうな気がします。
さて、ミュージカルの範囲だけ原作買っちゃおうかなあ(笑)。

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