瓔珞の音

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zoom RSS 彼のみる未来

<<   作成日時 : 2017/07/19 21:48   >>

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守るべきは彼の人の歴史。
守りたいのは―――来るやも知れぬ未来。


舞台「刀剣乱舞 義伝 暁の独眼竜」

2017.7.14 ソワレ ライブビューイング(福岡大千秋楽) ユナイテッドシネマ前橋

脚本・演出:末満健一
出演:鈴木拡樹、荒牧慶彦、猪野広樹、東啓介、橋本祥平、健人、納谷健、和田琢磨、富田翔、
   早乙女しょうじ、高松潤、池田謙信、石原聖士、北野淳、杉島光盛、高橋広吏、永井正浩、
   野上聡一、福島悠介、星賢太、守時悟、山下潤、渡辺洋平


というわけで、刀ステ2作目のライビュに行ってきました。
八百屋舞台の角度がえげつないなあ、とか、結構最初はのんきに観ていたのですが・・・

表情が見えると、伝わってくるものが全然違う!!

1ヶ月前に劇場で観た時は3階席からだったので、細かな表情はほとんど見えなかったのですね。
それでも、届いてきた彼らの物語は本当に鮮やかだったし、
物語の全体的な印象としては、前回と今回で大きくは変わりません。
でも、細かな表情の変化の、どこまでも深読みさせてくれそうな意味深さには、
もうちょっとどうしようかと思いましたよ・・・

その筆頭は、やっぱり鈴木くん演じる三日月さん。
鶴丸さんや山姥切くんとの会話の時、1幕終わりで独りごちる時、そして、物語の終わりの審神者との会話。
どの瞬間も穏やかに目を細めた笑顔の次の瞬間の、すとんと全ての表情が抜け落ちたかのような表情に、
ちょっと背筋が凍る思いがしました。
三日月さんの眼の色は、多分彼が纏う色の中で一番淡い色です。
人としてあり得ない、少なくとも日本人ではありえないその鮮やかに淡い碧。
強い光を宿すその美しく明るい色が、その瞬間、まるで真っ暗な虚に繋がっているように見えた。
その底知れなさは、彼が内包する―――あるいは、彼だけが見えている“闇”の深さのようで。
彼がすっと目を伏せるその瞬間に、やっと息をすることができたくらい、
その表情の緊迫感はすさまじかったように思います。

穏やかに笑い、舞い、語り、諭し、励まし、まさに月のように本丸を見守り、
主からもらったお茶の美味しさを驚きと言うほどに、本丸での日常の一つ一つを大切にする三日月さん。
傷つき倒れる仲間に駆け寄り、支えるその姿から感じられる、頼もしさと微かな余裕のなさ。
時の円環に誰よりも早く気づいたのは、これまでに彼だけが時の円環を経験し、認識していたからなのか。
彼が見届けたいと思っている、試練を乗り越えた本丸の“未来”は、
三日月さんにとって何度目の“未来”なのか。
三日月さんが見据える“未来”は、彼にとって本当に“未来”なのか。
一体彼は、何を知り、何を隠し、何を憂い、何を望み、何を守ろうとしているのか―――

これまで、ラスボスというか黒幕的な印象だった完璧すぎる三日月さんに、
今回初めて感じた緊迫感と焦燥感は、
この先の彼の―――彼らの物語への期待と不安を否応なく煽るもので。
終演後、新作の情報がなかったことに、残念さと同時にちょっとほっとしている自分がいました。
たくさんの本丸の中で、この三日月さんが育てたこの本丸が、
三日月さんの思惑を超える強さをもって、彼を捕えている闇を蹴散らし、あるいは受け入れ、
彼が見据える未来を―――彼自身を守り救ってくれることを、なんだか願わずにはいられませんでした。

うーん、三日月さんの在り方と、この物語の時間軸などの基礎設定については、
ほんとに深読みすればするほど迷路に迷い込むような感じがありますね。
鶴丸さんとの会話も、手合せの時だったり、遠足の時だったり、回によって変わってたみたいだし。
ということは、この公演の1回1回が時の円環の中にあるってことなのかなー。
物語の中では、繰り返されるループの中で、彼らがその円環を意識し、少しずつ異なる介入をすることで、
最終的に歴史の大筋―――伊達政宗が関が原にはおらず、
そこで死ぬこともない歴史へと軌道修正したわけだけど、
刀ミュの三百年や活撃の歴史抑制力(だっけ?)と合わせて、この世界の“歴史”の定義が凄い気になる・・・
いつか答えがわかるときが来るのかなー。
それまでは、TLに流れてくる審神者なみなさまの考察に、感嘆の吐息を吐いていようと思います。

そういえば、冒頭の関ケ原で鶴丸さんが「同じ戦場、同じ敵―――驚きが足りないな」的なことを言っていて、
貞ちゃん捜索で7-2を延々と回っていた私は、「この本丸の審神者さんも、誰か探してるのかなー」とか、
「いつも同じ戦場に放り出しちゃってごめん!」とか思ってたんですが(笑)、
この冒頭の戦闘シーンが、彼らの“最初の”関が原ではないのかもしれないのですよね?
時間遡行軍の部隊名に一八三重というような言葉が入っていたのだけど、
これがループした回数だとしたら、なんだかもう気が遠くなるようです。
燭台切さんが「頭がぼーっとする」的なことを言っていたけど、
彼らは実感としてどれだけ時間のループを感じていたのかな。
疲労とか空腹とか大丈夫だったのかしら・・・(^^;)

前回度肝を抜かれた健人さんの鶴丸さん。
今回の殺陣では、無駄や遊びのない最小限の動きから一転して、
鳥が羽ばたくような大きな動きになるところが、とても健人さんの鶴丸さんらしいなあ、と思いました。
彼の持つ雰囲気は、まさに彼が言う“曖昧さ”に起因しているもののように思う。
ライビュの制限された視界の中でも、鶴丸さんが三日月さんを凄く意識している、というか、
気遣っているというか、挑発しているというか、心配しているというか・・・
他の男士たちとはちょっと違う距離感で立っているのが感じられたように思います。
ブラック鶴丸さんの中に破滅的な思考があった、という印象は前回同様なのだけれど、
今回、黒甲冑から解放されて倒れこむ鶴丸さんと、彼を支える三日月さんが交わした、
「存外上手くいったな」「驚きの作戦だったろう?」(だったかな?)会話と、
空を仰いで溜息をつく三日月さんの表情から、
破滅思考は破滅思考として、三日月さんを驚かせたいという彼の野望(?)の成就でもあり、
且つ、三日月さんに一歩深く踏み込む鶴丸さんの意志表示でもあったのかな、と思ってみたり。
この辺も本当にいろいろ深読みしたくなります。
年代的にも、在り方的にも、三日月さんと鶴丸さんって、どこか近しいところがあるのかなー。
義伝での二人の息の合いっぷり(はぐらかすところまで)には、場違いにほのぼのしてしまったり。
前半、小夜ちゃんを探す山姥切くんに、「さあ、驚かせてくれ!」「近こう寄れ!」と迫るじじい二人は、
何というかめちゃくちゃ羨ましかったです!(どっちが?(笑))

そういえば、今回初めて意識したのですが、遠足もとい遠征先、藤森だったんですね!
先月出張帰りに立ち寄った場所ではありませんか!(笑)
藤森は一時期鶴丸さんがいたところ、とどこかで読んだ気がするのですが、
関ケ原の前の年ではまだ鶴丸さんはここにはいなかったのかなー。
後でちょっと調べてみようと思います。

東くんの燭台切さんは、長い手足を目いっぱい使った殺陣がやっぱりとても優雅でかっこよくv
冒頭、橋本くん演じる貞ちゃんとの再会シーンでは、
貞ちゃんを持ちあげて延々と回りつづけるのが微笑ましいやらハラハラするやら(笑)。
一瞬、バルジャンとリトル・コゼット?って思いました。
いつか東くんがバルジャンを演じる日が来たりしたら、かなり嬉しいかもです。
次々と大きな舞台の出演が決まってるし、あり得ないことではないですよね?
話を戻しまして、燭台切さんと貞ちゃん。
この二人の相棒感、とんでもないですね。
個人的見解としては、精神的に守る立場なのは貞ちゃんの方なのかなあ、と思ってみたり。
政宗公と出会ってしまった時、燭台切さんはずっと政宗公を見ていたけど、
貞ちゃんはそんな燭台切さんを見ていた気がします。
それは、直の元主だったのかそうでなかったのかの違いなのかもしれないけれど、
もしかしたら精神的に大人なのは貞ちゃんの方なのかなあ、なんて(笑)。
そのくらい、橋本くんの貞ちゃんは頼りがいのある貞ちゃんだったように思います。
可愛いというより、かっこいい!
カーテンコールの最後を貞ちゃんが〆るのも納得な男前さでしたv

今回、猪野くん演じる大倶利伽羅くんの殺陣に目を奪われる瞬間が何度もありました。
流れるように滑らかで素早くて、漆器に施された螺鈿が不意に光を放つような綺麗さがありました。
なんというか、華麗。
彼も伊達の刀なんだなあ、と、こんなところで改めて実感してみたり。
でもって、今回表情がつぶさに見えたことで、彼の心許なさや希求が更に鮮やかに見えたように思います。
政宗公に自分の若い時に似ている、と言われたとき、
表情は大きく変わらないのに、ふっと纏う気配が変わった気がしたし、
黒甲冑にとどめを刺せずにその前に膝をついたときの「俺はあんたの道具で良かったんだ」という台詞は、
素直な望みをふと口にしてしまった子どものようなあどけなさがあったように思いました。

冨田さん演じる伊達政宗は、アップで観たらとんでもなく好みな風貌で、ちょっとよろめいてしまいました(笑)。
いやあ、あの口元の笑い皺とかやばいですって!
こういう舞台を観ていると、綺麗な顔だなあ、とか、かっこいいなあ、と思うことは多々あっても、
よろめくことはほとんどない私なので、非常に珍しいかと(笑)。
そして、政宗公、やっぱりめちゃくちゃ強かったです!
その強さとか、潔さとか、優しさとか、激しさとか、想いの強さとか・・・
燭台切さんや大倶利伽羅くんが大切にする理由そのものの存在感だったように思います。
彼の妄執が作った黒甲冑を、伊達に関わる四振りが倒すことで、政宗公の歴史は守られた。
虚伝に続いて、この物語の一つの軸も、
刀剣男士たちが元の主の歴史を守ることだったんだなあ、と思いました。
高松さん演じる小十郎と政宗公の絆もまた素晴らしくv
二人の体当たりのやり取りには、思わず涙してしまいました。
政宗公の最期、側に控えた小十郎を見て、小十郎長生きだなあ、と思っていたのですが、
その後TLで、小十郎は政宗より先に亡くなっているし、
あのシーンは小十郎がいなくても成り立つようになっているので、
あの小十郎は死して尚お傍に控えている、ということなんだ、というのを読んで、更に泣けてしまいました・・・
ほんと、いい人だ、小十郎さん!
カーテンコールでは、いきなりの英語挨拶にびっくりしましたけどねー。見事なドヤ顔(笑)。
それを受けて、橋本くんが片言英語で幸せアピールしたと思ったら、
猪野くんが流暢な英語で挨拶し(高松さんをしのぐ素晴らしいドヤ顔!)、
更にそれを受けた山姥切くんが英語で自己紹介に挑むのを、
鈴木くんがなだめるというほのぼの落ちに辿り着いたのも楽しかったです(笑)。


元の主との関わりと言えば、今回和田くん演じる歌仙さんと細川忠興のシーンも良かったなあ。
というか、今回はうっかり歌仙さんの表情にときめいてしまいました(笑)。
大倶利伽羅くんとやりあったときのちょっと口を尖らせた表情とか、
遠足の時に一人持ってた遠足のしおり(表紙がこんのすけで、ちゃんと名前も書きこんであった)は、
自分作なのかとか(これはちょっと違うか(笑))、
小夜ちゃんに冷たくされたときのちょっと途方に暮れた表情とか、
小夜ちゃんが黒甲冑にやられたときの「お小夜!!」という叫びの鮮やかさとかも魅力的だったのですが、
何より印象的だったのが、忠興からの一言―――「(歌仙兼定は)自慢の刀じゃ」という言葉の後の表情でした。
痛いような、愛しいような、どこか呆然としたあの表情。
思わず見入ってしまいました。
その後、忠興と共に戦う歌仙もまた、元の主の歴史を守ったんだなあ。
カーテンコールでの細川主従のやり取り(というか無茶ぶり?)も微笑ましくv
最初に忠興役の早乙女さんが、福岡であいうえお作文!と言って作ったのが、
「不思議な気持ちを感じた 曇りなき眼に お前はきっと 歌仙兼定」で、
それを聞いた瞬間の和田くんの表情がめっちゃ複雑そうで可愛かったです(笑)。
その後歌仙さんも受けて立って作ったのだけど、
「振り返れば 苦しい時間も 終わってみれば 快感だ」(ちょっとどころでなく違うかも(._.))で、
元主が全然出てこないのもまたよろしいかと(え)。
そういえば、戦闘シーンで歌仙さんが凄く雅なことを言ってたんだけど、
(TLでひろったら「我が剣閃 幽寂閑雅の 調べなり」って言ってたらしい)
これって、ゲームでも言ってましたっけ?
あと、二幕で小夜ちゃんと山姥切くんが手合せを始めるシーンの直後に、
入れ替わるように歌仙さんと三日月さんのシーンが来るのもこっそりお気に入りでしたv
若者二人に負けず、保護者(自称)と師匠(と書いてくそじじいと読む)も頑張ってるぞー、という感じで(笑)。
時の円環の中に入っているので、体感としての時間は全く異なっていると思うのだけれど、
彼らはどこかで繋がっているのかな、なんて思ってしまったり。

荒牧くん演じる山姥切くんは、ほんとに見るたびに表情豊かに可愛くかっこよくなっていくなあ、と(笑)。
細やかな表情が見えると、彼の葛藤とか決意とかがクリアに見えてきて嬉しくなります。
些細な表情や小さな仕草の一つ一つが山姥切くんらしくてv
三日月さんや小夜ちゃんに対しては揺らぎがあるのに、
殺陣のシーンではまっすぐで迷いのない太刀筋になるのがまたかっこよく。
光忠クッキングのときの、途方に暮れた表情も可愛かったですが(笑)。
そういえば、あの割烹着、ポケットに山姥切くんの紋が入っていましたね。
燭台切さんのエプロンはどうだったかなー。
というか、あの本丸は、誰がエプロン派で誰が割烹着派なのか凄い気になります(笑)。

今回の物語の軸のもう一つは、納谷くん演じる小夜ちゃんの物語。
なんというか、観ているうちに、小夜ちゃんの姿が元の主―――復讐を果たした研ぎ師の姿に重なりました。
目の前で母を殺された小さな少年。
復讐の念を胸に、ただひたすらにその時を待ち続け、努力し続けた少年。
そして、復讐を果たした青年。
彼は、復讐を果たした後、どんなふうに生きていったのかな、って思った。
小夜ちゃんが、自分を形作っているのは復讐の念だと言っているけれど、
彼が元の主から受け取ったものは、それだけではないと思う。
両親から受けた愛情。
母を思う優しさ。
努力を怠らないひたむきさ。
母の願いを、父の名誉を守ろうとする心。
虚伝で江雪さんを守るために傷を負った小夜ちゃんは、義伝では大倶利伽羅くんを守るために傷を負った。
守るべきものを守るために、一瞬の迷いも持たないその強さ―――潔さ。
小夜ちゃんは、守る刀だと思った。
彼自身がどう思っていても、元の主の、その両親の想いを受け継ぎ、
その物語を細川忠興によって認められた小夜左文字は、守る強さをもった刀なんだよ。
物語終盤、小夜ちゃんは二回笑顔を見せます。
1回目は、山姥切くんたちのやり取りを見て、思わず零れた笑み(待ち構えてたカメラさんグッジョブ!)。
2回目は、暁闇の中一人旅立とうとする彼に三日月さんが渡したドングリを握りしめての、笑み。
この笑みは、不意に零れたものではなく、彼の中を満たすたくさんの想いが、
彼の中で混ざり、濾過されて、彼のものとなって溢れ出た笑みのように見えた。
彼の中を満たすもの―――
兄たちの愛情。
山姥切くんの真摯な瞳。
伊達の刀たちの明るさ。
歌仙さんの信頼。
三日月さんの笑み。
織田の刀たちの涙と決意。
政宗公と忠興、そして政宗公と小十郎の絆。
―――そして、元の主の願いと今の主の願い。
それらを、呑みこまれるのでも流されるのでもなく、
受け入れて受け止めることのできた小夜ちゃんだからこその笑みだと、そう思いました。

舞台が終わってから書かれた納谷くんのブログを読んで、
本当に小夜ちゃんを演じてくれたのが納谷くんで良かった、と思いました。
もちろん、刀ステのキャストはみんなそうなのだけれど。
デビュー作から追いかけることのできる役者さんって、決して多くはありません。
その、私にとって稀な一人である納谷くん。
彼のこれからを観ることのできる幸せを噛みしめつつ、自分の距離感で応援していけたらいいな。
とりあえず、煉獄、楽しみにしています!


今回はきちんとした感想は書けなそうなので、思いつくままに書いてたら訳が分からなくなりました(^^;)
刀ステの新作については、どのくらい話が進んでいるのか全然わかりませんが、
鈴木くん演じるこの本丸の三日月さんの物語を、彼が見つめる未来を、
いつか目にすることができることを、心から願っていようと思います。
ひとまず、長い公演、怪我なく全員で走り抜けたキャストさん、スタッフさん(117人らしいです)、
本当にお疲れ様でした!

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