おわりのはじまり

今年は蜷川さんに縁のない1年なのかも・・・?
というのも、じつは一昨日の3時ごろに、急に40℃近い熱発に見舞われまして(汗)。
全身の痛みとかもあって、
よもや新型インフルエンザ、県内第一号?!と本気で怯えたのですが、
(仕事柄しゃれになりません・・・)
とりあえず、インフルエンザではありませんでした。
が、熱と全身の痛みと、鎮痛剤による胃痛で、結局二日間寝込んでしまいました・・・
今日はだいぶ復活して起き上がれるようになりましたが、かーなーりよろよろしています。
来週は出張が入っているので、この土日でなんとか回復しなくては!

ということで、冒頭の一文になるんですねー。
実は、日曜日にコクーンの蜷川さんの芝居のチケットをとってありまして。
さすがにこの体調で、しかも翌週には当直も出張もある身で、
渋谷に行くのは無謀と言うもの・・・
1月の「冬物語」に引き続き、今回は断念することにいたしました。
評判のいい舞台だったので、すごく楽しみにしてたのですが・・・残念です。
ま、こういうこともありますな。

で、水曜日はさすがに高熱と息をするのもつらい筋肉痛に負けてひたすら寝ていたのですが、
昨日は熱もなんとか38℃台で、筋肉痛も右背部だけになっていたので(これがきつかったのですが・・・)、
午後から本を読み始めました。
ずっと読みたくて、でも、時間と、勇気と、心構えがなくて読めていなかった本。

最終巻、「イデアマスター」を含めた、若木未生さんの「グラスハート」全巻。

熱でちょっといかれた頭で、
痛みにちょっと酔った身体で、
いつもと違う不安定な精神状態で、
まるでクスリに浮遊したようなこころで。
でも、きっとこの瞬間に読むべきだったのだと、理屈でなく感じた。

10冊の物語を読むのは思ったより時間がかかって、
白状すれば昨夜寝たのは朝の6時だった(それは昨夜とは言わない)。
病気の身体で、仕事休んで同僚に迷惑かけて、
社会人として最低なことをしてる、って解かってたけど、
6年の空白をおいて再会した彼らの物語は、
なんだかもう泣きたいくらいに愛しくて、
今読まなくちゃ全部が嘘になる、と思った。

私は聴くのは好きだけど、音楽のことは凄く疎くて、
それがどんな楽器なのかとか、
どれが生音でどれが打ち込みなのかとか、
全然解からない。
だけど、この物語を読んでいる間、
テン・ブランクの4人が戸惑いながら、傷つきながら、壊しながら、壊されながら、
うずくまりながら、見つめながら、笑いながら、走りながら、泣きながら、
見つけながら、寄り添いながら、立ち上がりながら生きてきた、
2年半という時間の海に浸りながら、
私はいつも彼らの”音”を探していた。
―――包まれていた。

正直いえば、物語の流れ的には、ちょっと理解できないところもある。
彼らの求めたものも、拒んだものも、置き去りにしたものも、納得できるけど納得できない部分もある。

それでも、彼らはこれを選んだんだ、と解かった。

”音楽”という、
私にはとても遠くて、
手の届かないところできらきら輝いている、
だからこそ永遠に憧れて少しでも近づこうとあがくような、
そんな星みたいなものと共に生きていくために、
彼らは、これを選んだんだ、と。

白々したスタンドの光を侵食するように、
カーテンの隙間から原色の朝の光が差し込んで、
小鳥の声とか、アパートの何処かの部屋で誰かがおきだす音とか聞こえて、
眠っていた世界が動き出す瞬間に、
私はこの物語の終わりにたどり着いた。

第1巻を手にしたのは、「楽園の涯Ⅰ」の尚と同じ年で(というか私はこのシリーズ全部初版で持ってる!)、
今私は尚よりもずっとずっと年上になってしまって、
それがなんだかとても哀しかったり悔しかったりするのと同じぐらい、
この年でなければ、私はこの物語に耐えられなかったかもしれない、とも思う。
ほんのちょっとの諦念と終わってしまった青春(!)への惜別の想いみたいなのもあるのだけど、
でも、この物語の終わりに、彼らの新しい旅立ちに、
ファンのひとり(そう!ファンなのです!!)として立ち会えたことがなんだかとても幸せだった。

本当に、幸せだった。


読み終わった後、6時間ぐらい意識失うみたいに寝て、
でもまだちょっと酔ったような頭で、とりとめもないことを書いてしまいました。
この最終巻で、挿絵が藤田貴美さんになったとか(尚がめちゃくちゃかっこいい!!)、
この後既刊も新装版で出版されるらしいとか、
でも、私の頭の中では最後まで彼らは橋本みつるさんの絵で動いてたなあ、とか、
若木さん、あなたにはやっぱり一生ついていきます!とか
書きたいことはいろいろいろいろあるのですが、
それは機会があればそのうちに。
今はもう少しこの酔いに身を任せて、明日からはしっかり社会人として前へ進もうと思います。

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この記事へのコメント

ぴかちゅう
2009年05月25日 01:20
体調不調とのこと、早く本復されますようにお祈りしています。
さて、ゲキ×シネ「五右衛門ロック」の記事にコメント有難うございましたm(_ _)mそちらへの返事コメントでも書かせていただきましたが、玲小姐さんにすすめられた本に宮沢賢治の章がありました。スーパー歌舞伎で猿之助さんに「ヤマトタケル」も書いてくださった梅原先生の本です。おすすめですよ~(^O^)/
青海
2009年05月26日 00:19
今さっき、メールも見ましたが、大丈夫でしょーか???
とにかくお大事になさってくださいませ。

そして「グラスハート」新刊出てたんですね!!!
知らなかったーー!!!!
私は若木さんの本でこれが一番好きで!!
でももう続き出ないんじゃと諦めていました。
今度集めて読み漁りますーーー!!!
ありがとです!!!
恭穂
2009年05月27日 20:47
ぴかちゅうさん、こんばんは!
お見舞いのお言葉ありがとうございました。
まだ全快ではありませんが、なんとか仕事をしております。
この年であの高熱はやっぱりきついですね~(涙)。

お薦めいただいた本、早速注文しました!
梅原先生のご本、以前はよく読んでいたのですが、
最近はご無沙汰してしまっていました。
届くのを楽しみにしていようと思いますv
恭穂
2009年05月27日 20:50
青海さん、こんばんは!
メールもありがとうございますv
そちらのお返事はまた改めて・・・
体調は・・・一応日々回復しています(笑)。
こういうとき体力のなさが祟りますね~。

「グラスハート」、新刊は2月に出たんですよ。
というか、終っちゃいましたよ~!!(涙)
是非是非読破してくださいませ。
そしてまたいろいろお話いたしましょう!

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