花言葉は”美しい瞳”

通勤路途中の畑に、芥子の花が咲き乱れる一角があります。
白に赤にピンクに・・・ここ数日の強風の中でも、
鮮やかなその色彩に毎朝元気をもらっています。

芥子の花びらって、とっても薄いですよね?
子供の頃、その花びらを辞書に挟み込んで押し花にしていました。
入れたことを忘れていて(え)、モノトーンな辞書の中で不意に柔らかな色に出会うと、
なんだか幸せな気持ちになりました。
押し花になった芥子の花びらは、更に透き通って、和紙のようなさわり心地で、癒されました。
実家に置いてある古い辞書には、まだその花びらが挟まっているかもしれません。

芥子といえば、先日、司馬遼太郎さんの「妖花譚」を読みました。
司馬遼太郎さんが、まだ”司馬遼太郎”になる前に、本名で発表したという短編集は、
芥子や、睡蓮、牡丹などの花をモチーフとした短い物語の中で、
幻想の世界の中で生身の人間の体温と業を感じさせる素晴らしいものでした。
一つ一つの物語を、噛みしめるように読んでしまった。
この短い文章が、なんて豊かなんだろう・・・!

中でもお気に入りなのは、「チューリップの城主」。
自分の矜持を守り、けれど最後に家臣の命を守った若き城主と、
その亡骸によりそって置かれた可憐な西洋の花。
記録上、チューリップが日本に伝わった時期よりもずっと前に、
篭城の末の荒れた城内で、
何故か青年城主の手の中にあった花。
解けない謎と、青年と花の対比の鮮やかさに惹きつけられました。

実は、司馬遼太郎さんの本って、殆ど読んだことがなかったのですね。
歴史物はちょっと敷居が高くて・・・
でも、この物語を紡いだ方の、更に人間を描いた物語。
是非読んでみたくなりました。
さて、何処から手をつけましょう?

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