王獣の夢を見た

明け方3時半。
一気に「獣の奏者Ⅲ・Ⅳ」を読み終わりました。
読むのが、こんなにも辛い物語は、本当に久々でした。

残りのページが少なくなるにつれて、
物語が終わってしまう寂しさと、
早く終らせてしまいたい焦燥感に駆られました。
そして、後半ずっと、「雫」が頭の中で鳴っていました。

この曲は、「獣の奏者」という物語の、本当の主題歌なのだと思いました。

読んでいる途中も、読み終わってからも、沢山の疑問が浮かびました。
物語の中で、提示されている答えは、決して私の中にすとんと納まるものではなくて。
やりきれなさも、怒りも、悲しみも、疑問そのものも、まったくクリアにはならなかった。
なんて重いものを、なんてきついものを、上橋さんはあたしに突きつけるんだろう。
こんなにも深い疑問を、あたしは誰にぶつければいいんだろう。
でもこれは、読んだあたしが、きちんと考えていかなければならない疑問なんだと、そう思った。

正直、読まなければよかった、という気持ちもどこかにある。
綺麗にまるく収束した物語のままであって欲しかったという思いもある。
でも、この美しくも不安定な殻を破るだけの世界が、この中にあったのだろう。

読み終わった後、改めてⅣ巻のカバーを見ました。
柔らかな光の中、強い風に吹かれながら、それでもしなやかに立つ2本のエリンの木に、
初めて涙が零れました。


明け方の、しんと澄んだ空気を吸って、眠りに落ちました。
その眠りの中で、遠い王獣の影を見送る夢をみました。
物語の中のその存在に、エリンとはまったく違う意味で憧れて憧れて、
でも、結局最後まであたしには理解できなかった王獣。
その姿を、もう一度自分なりにみることができるのだろうか。
そう思いながら、もう一度この物語を読み直したいと思います。

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