リミッター解除中。

今年は音楽と本と舞台にはリミッターをかけないようにしよう、と無謀なことを思っていたら、
あっという間に年の半分が過ぎ去ってしまいました・・・
ちょっと体調不良に悩まされたりもしましたし、
いろいろ手を広げすぎたせいか、なんとなく感性が鈍くなったような気がしなくもないですが(え)、
でも、残った印象は、「楽しかった!」な前半戦でしたv

というわけで、舞台以外、本と音楽の感想もろもろを思いつくまま書いてみようと思います。

まずは、本!
今年前半に読んで印象的だった本を順不同で。

・志村ふくみ 「一色一生」
  :お友達にお借りした、染織家 志村ふくみさんのエッセイ。
  普段エッセイは殆ど読まない私ですが、その端正で柔らかいけれど芯の通った清々しい文章に魅了されました。
  その後NHKのプロフェッショナルで志村さんの特集を見て、
  いつか是非、植物の命を宿した色を実際に見てみたいなあ、と思いました。
  そういえば、染織のお話、というと梨木香歩さんの「りかさん」や「からくりからくさ」が思い浮びますが、
  染織への向かい合い方も全然違うし、そもそもエッセイと小説なのだけど、
  読み終わった後に残るものがなんとなく私の中で繋がっていたのが不思議でした。


・乾石智子 「夜の写本師」「魔道師の月」「太陽の石」(以上「オーリエラントの魔道師シリーズ」)
        「闇の虹水晶」
  :大阪にUSGライブを観にいったときに、ご一緒してくださったお友達お薦めの本。
   久々にバリバリのファンタジーの世界を堪能いたしました。
   なんというか、不思議なテンポの文章を書かれる方だなあ、と。
   とんでもなく観念的だったり、これでもかというほど細かく描写されてたりするのに、
   ある一線でぽんっと放り出されちゃうの。
   でもって、物語としては、あらゆる部分で容赦がない。
   独りよがりと紙一重な感じなのですが、その流れに乗ってしまうと、どんどん深みに嵌る感じ。
   「夜の写本師」は、ちょっとそのテンポに乗り切れなくて、
   物語の厳しさがひたすら自分の中に刻み込まれた感じだったのですが、
   なんとなく気になってその先を読んでみたら、前後する時代の重なりや作りこまれた世界観に、
   めちゃくちゃ引き込まれました。
   個人的には「魔道師の月」が今のところ一番好きかなあ。
   でも、読んでて一番わくわくしたのは「太陽の石」。
   この人ってもしかしてあの人の子孫?!とか、考えてたらテンション上がりました(笑)。
   出てくる"魔法"のバリエーションも豊かで・・・このシリーズ、もっと読んでみたいなあ。

   「闇の虹水晶」は違う国ですが、世界は一緒、なのかな?
   人の感情を靄に見て、それを石の形で取り出す「創石師」が主人公。
   いろんな石の名前がちりばめられていて、めちゃくちゃ色彩豊か。
   だけど、それは全然華やかではなくて、むしろ背負う闇の色が濃い感じ。


・有栖川有栖 「火村英生に捧げる犯罪」「真夜中の探偵」
  :めちゃくちゃ久々に本格推理小説を読みました。
   前者は、短編集で・・・実はあんまり面白く感じられなくて(え)。
   私の感覚が変化したのかなあ、と思ったのですが、後者は普通に面白かったので、
   単純に長編が好き、というだけだったみたいです(笑)。
   学生アリスシリーズも、早く文庫化しないかなー。
   完結しちゃうのは寂しいですが。


・松井今朝子 「道絶えずば、また」
  :待ちに待った三部作の完結編。
   まさか冒頭であの方が亡くなってしまうとは思っておらず、ちょっとびっくりしました。
   だって、このシリーズの主人公だと思ってたから。
   でも、読み終わってみたら、やっぱりあの方が主人公だ、と強く思ったのでした。


・高田郁 「残月」
  :こちらも待ちに待った続編!
   これまで紡がれてきた物語が、一つの到達点に達した巻だなあ、というのが最初の感想。
   そして、それは終わりじゃなくて次の始まりなんだ、とも強く感じました。
   メインの登場人物以外のその後も描かれていたりして、
   ああ、この人たちの時間は確実に過ぎているんだなあ、って当たり前のことにしみじみしてみたり。
   個人的には、ご寮さん良かったね・・・と心底思いました。
   そして、柳吾さんが見事に片岡仁左衛門さんに脳内変換されておりました(笑)。
   いや、絶対似合うと思うのよ!


・辻村深月 「スロウハイツの神様」
  :何年か前から、本屋さんでちょっと手にとってみては購入まで至らず、
   そうこうするうちに直木賞を受賞されて、手に取ることすらしてなかった(天邪鬼!)作家さん。
   某ベーシストくんが某レディオで絶賛していたので、これを機会に、と読んでみました。
   先が気になってどんどん読んでしまう筆力はさすが。
   全体的な感想としては、誰もが誰かのための隠し事を持っている人たちの物語だなあ、ということ。
   語り手の視点がどんどん変わって行って、そこから隠されたいろんなことが浮かび上がってきて、
   終盤はほんとにページを繰る手が止められませんでした。
   で、出来上がった"絵"を見た後に、もう一度読み直してしまったり。
   うん、普通に面白い小説だなあ、と思いました。
   でもって、私ってとことんクリエーターではないんだなあ、と改めて実感。
   ちょっと寂しいけど、仕方ないね。


・有川浩 「キケン」
  :ハードカバーを買おうか迷ってるうちに、無事に文庫化してくださいましたv
   いやー、面白かった!!
   某工科大学のとある部活、通称「キケン」のある時代を描いた物語なのですが、
   キャラの立ちっぷりとテンポのよさ、〆の泣かせどころはさすがだ有川さん!という感じ。
   あの最後の挿絵は反則でしょう。見事に泣かされました、私(笑)。
   なんだか大学時代をちょっと思い出してしまいました。
   もちろん、あんなに個性的な面々ではないし、あんなハードな経験もありませんが、
   あの頃の、何でもできちゃいそうなテンションの高さって、ある種独特ですよね。
   これも、ドラマ化したら面白そうだなあ、とかちょっと思ってみたり。


・小野不由美 「丕緒の鳥」
  :こちらも待ちに待ちに待ちに待った(笑)新刊です!
   短編集と知ったときには、泰麒の決着は先送りかあ・・・とちょっと残念に思ったのですが、
   そんな気持ちを申し訳なく思えてしまうくらい面白かったです。
   というか、この世界を久々に旅できたのがほんとに嬉しかった。
   内容的には、もちろんどれも非常に厳しいもので・・・民衆の視点の物語ばかりだから余計に。
   そして、同じ厳しい時代を描いていても、王が斃れ行く国と、王が起った国では、
   こんなにも光の質が違うのかと、ちょっと驚いてしまいました。
   柳の話なんて、まさに"斜陽"という言葉がぴったりで―――
   個人的には、「青条の蘭」が一番好きだったかな。
   というかこのお話、どの国が舞台なのか読んでいる最中ずーっと考えていて、
   でも、州の名前とか全然覚えていなかったので、
   終盤になって、あの国だ!とわかった瞬間に、ぱーっと目の前が開けるような気持ちになりました。
   うん、あの国の王と麒麟の輝き方はやっぱり特別だよね。
   書き下ろし長編は1年後くらいかなあ。
   先は長そうだけれど、こんな物語を読ませてもらっちゃったら、やっぱりずっと待っていられるよね。


・佐藤多佳子 「一瞬の風になれ」
  :前から気にはなりつつ読むタイミングを逃していたのですが、
   一昨日なんとなく購入して、昨日一気読みしてしまいました。
   文章としては、ちょっと好みから外れるのですが、なんというか凄い勢いのあるお話だった!
   スポーツでも芸術系でも、こういう風に何かを創り出す人たちの物語に弱いんですよねー、私(笑)。
   体力も運動神経も皆無の私としては、もう未知の世界な物語でしたし、
   結構読んでてきついところもあったりはしましたが、
   描かれる彼らの感情が、とにかくキラキラしてて、素敵だなあ、と思いました。


・びっけ 「王国の子2」「赤の世界」「壁の中の天使」
  :以前から好きな漫画家さんなのですが、本屋さんではなかなかめぐり合わず(笑)、
   時々ネットで纏め買いをしております。
   「王国の子」はとある国の王女の影武者となった少年が、
   王家の中に渦巻く陰謀や罠に巻き込まれていく、というようなお話。
   先日、お友達がやっているコミュニティーラジオの番組で紹介されていてびっくり!
   いやでも読む価値あるから、この物語!
   「赤の世界」は、かなり厳しい世界を舞台とした連作ですが、そこにちゃんと希望があるのがうれしい。
   個人的には「鳩の翼」が好きかなあ。
   「壁の中の天使」は、文字通り壁に描かれた天使が、自分を描いた絵師に恋する話。
   BLにカテゴライズされちゃうのかもですが、そういうのを飛び越えて素敵なお話だと思います。


・あき 「アルオスメンテ」2、3 「エルハンブルグの天使」
  :とても可愛らしい絵柄の漫画家さんですが、描かれる世界はとても観念的で複雑。
   その複雑さが非常に癖になる感じです。
   「アルオスメンテ」とか、何回読み直しても理解しきれない部分もあって・・・
   だからこそ先が気になるんですよねー。
   「エルハンブルグの天使」はストーリーとしては読みやすいけれど、
   描かれる感情の深さはちょっとぞくっとするくらいです。
   好き嫌いは別れるかもですが、私はかなり好きv


・羅川真里茂 新装版「しゃにむにGO」
  :すごい疲れてたときに本屋さんによって、なんとなーく手に取ったら面白かった、という(笑)。
   いや、この作家さんのお話はどれも面白いのは知ってたんですが(「ましろのおと」も好きv)、
   テニスって未知の世界だったので、これまで視野の外だったんですよね。
   登場人物の雰囲気的には「一瞬の風になれ」にちょっと似てるかなー。
   ノリは全然違いますが(笑)。
   しばらくは月1回、新刊が出るのが楽しみになりそうです。
   (でも、結局テニスのルールは全然理解できてないあたり/汗)


他にも、「銀の匙」も「ワンピース」もちゃんと新刊は読んでますし、
久々に伊坂幸太郎を読んだりもしていますし、まだまだ書ききれませんが、きりがないので強制終了(笑)。
で、そのまま音楽に。


USGに嵌ってから、バンドの音楽、というのになんだか妙に心惹かれて、ちょっといろいろ聴いています。
まずは、USGの斉藤さんがセッションされたという和田唱さんのTRICERATOPS。
なんとなーく知ってはいたのですが、ちゃんと聴くのは初めてかな。
とりあえず買ったベストアルバムのCDを聴いたときは、ふーん・・・という感じだったのですが(え)、
一緒に入っていたPVを集めたDVDを見て、あらかっこいいvと思ってしまいました。
音楽の雰囲気としてはめちゃくちゃ好み!という感じではないのですが、
演奏している姿とか、PVのこだわりとかが結構素敵かなあ、って。
で、Voの和田さんが、どうしても長谷川博己さんに見えてしまって仕方がないあたり(笑)。

でもって、ラジオ番組を持ってるお友達お薦めのバンドも聴いております。
最初はポラロイズ。
ツイッターでRTされていたPVを見て、うわー怖そうだけどかっこいいなあ、と。
音楽のことは良くわからないけれど、聴きやすいのに重なりの深い音が印象的。
で、CDを買ってじっくり聴いてみたら、歌われていることがなんだかものすごく優しいのね。
だからなのか、聴いてるとなんだか安心してしまうの。不思議。

LILYは、群馬を中心に頑張っている若者バンド、なのかな?
こちらもお友達のRTで知ったのですが、ちょっといろいろで手に取るのを躊躇っていたのですが、
お友達がCDを送ってくれて聴くことができました。
凄い素直な音楽だなあ、というのが最初の印象。
旋律も、それぞれの楽器の音も、歌声も、歌詞も、ほんとに素直。
ちょっと屈折した部分ももちろんあるのだけど、それすらも素直にこちらに届いてくるのね。
で、何故かちょっと懐かしい気持ちになるの。
CDでこうなんだから、ライブで聴いたらもっとずっとすとんと自分の中に落ちてくるんだろうなあ。
いただいたアルバムの中の♪悲しみ越えて とか、
ちょうど「残月」を詠んでいるときと聴いた時期が重なってたせいか、
個人的には「残月」とリンクして私の中にインプットされた感じ。
うん、いつか彼らのライブは行ってみたいな。

で、LACCO TOWERも、お友達のRTで知ったバンド。
こちらもやっぱりPVを先に見て、うわーかっこいいけど怖いなあ、と思ったという(笑)。
でもちょっと気になってCDを1枚買って聴いてたら、なんとなーく引っかかるところがあって。
で、そのタイミングでお友達からVoの方のインタビューの動画を教えてもらって、
その余りの役者っぷりというかどこの宇宙からやって来たのこの人?!というところに呆然とし(笑)、
その勢いで(え)もう1枚アルバムを買ってみたら、それ(「解体心書」)がかなり好みだったのでした。
最初に気になったのが曲のタイトルの付け方。
漢字のタイトルばかりなんだけど、それがその曲を端的に表していて、凄い印象に残るのです。
歌詞も、日本語のみ、なのかな。
たぶん、意識的になんだと思うのですが"文学的"な表現を多用しているような・・・?
感覚として、ものすごくデコラティブな音(ピアノの入り方が好きv)と歌詞だなあ、というのが最初の印象なのですが、
そこに描かれてることの中心って、とてもシンプルで振り絞るような感情なんだな、と思い至ったときに、
なんだかたまらない気持ちになって―――それでつかまった感じです。
今月、新譜が出るらしいので、それもとっても楽しみv
でも、そのPVを見たらやっぱりかっこいいけど怖かったので(え)、
一人でライブに行く勇気はなかなか持てそうにありません(笑)。


とりあえず、こんな感じ?
ここ数年は、本も音楽も新しいものを自分から開拓するエネルギーがなかったのですが、
最近はこんな風にいろんな作家さんやバンドを教えてもらって、
なんだか凄い楽しいし、幸せだなあ、と思っております。
音楽に関しては、USGがきっかけで、でもってまだまだ絶賛USGモード続行中なわけですが(笑)、
人生は有限なんだから、気になるものには素直に向き合いたいなあ、と思っています。
まあ、時間がなくて結構自分の首を絞めてるところはありますが(笑)。
というわけで、お薦めの本、音楽などありましたら、是非教えてくださいねー!
特に音楽。
体力のあるうちに(笑)、いろいろライブとか行ってみたいな、と思っておりますv

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