上昇気流

舞い上がる色とりどりの紙吹雪。
それをあの月に届けたのは、
あの日のあの空間の熱気が創りだした、幻のような上昇気流。


BUMP OF CHICKEN STADIUM TOUR 2016
“ BFLY ” FINAL

2016.7.16 日産スタジアム アリーナ O5列 140番台


BUMPさんを聴くようになったのは、お友達に薦めていただいた数年前から。
絵本のような柔らかで優しくてどこか怖い・・・そんな楽曲に魅了されて、
しばらくは通勤の間ずっと聴いていました。
最近はアルバムも買うようになって、
でも、あまりに大きな存在に感じられる彼らのライブに、自分が行くことになるとは思ってもいませんでした。
今回、ひょんなことからBUMPさんのライブに初めて参戦してきました。
しかも、初めてのスタジアムライブ!
というか、初めての野外ライブ!!(笑)
アリーナ席だったこともあって、人いきれや草いきれに負けそうになったりもしましたが、
彼らの、そして観客の想いが創るとても綺麗な空間を堪能させていただきましたv


《セットリスト》

♪ Hello.world!
♪ パレード
♪ K
♪ カルマ
♪ ファイター
♪ 宝石になった日
♪ アリア
♪ 流星群
♪ 大我慢退会
♪ 孤独の合唱
♪ ダンデライオン
♪ GO
♪ 車輪の歌
♪ supernova
♪ ray
♪ 虹を待つ人
♪ Butterfly

en.
♪ 天体観測


日産スタジアムのキャパは7万弱なのだそうです。
出身の街の人口が2万という田舎者の私からしたら、
7万という人数って、もう全く想像できないレベル。
ご一緒したお友達たちと、駅からスタジアムに向かう道を歩きながら、
今この道を歩いている人たちの、たぶん9割以上が同じ場所に向かっているんだという事実に驚き、
辿り着いたスタジアムの大きさに圧倒され、
人で埋まったスタジアムの壮観に呆然とし・・・
去年の某バンドの武道館ライブのMCで、
「人ってこんなにたくさんいるんだね」と言っていたのを思い出してしまいました(笑)。

ほんとに、人ってこんなにたくさんいるんだ・・・!!

席に辿り着くと、椅子の上に白いリストバンド。
赤外線信号で制御するLEDリストバンドなのだとか。
右手首につけてね、という注意書きや映像が流れて、普段は左手を振り上げる私としては、
左じゃダメなのかなー、とちょっと戸惑いながら右手につけたのですが・・・

いやー、これ、ほんとに優れもの!
だって、光ったら手を振り上げずにはいられないよ!!

実は、前日はゆにぞんライブで、当日は朝8時から渋谷で某行列(笑)に並んでいた私。
BUMPさんのライブは、じっくり聴く系だよー、と聞いていたので、
当初は椅子に座って、彼らの音楽を静かに聞いていようと思っていたのですが、
結局、最初から最後までほぼ立ちっぱなしで腕を振り上げちゃいました(笑)。
(途中、湿気に負けて曲の合間は座ってたけどね)

客席が大体満たされたころ、ステージ上の大きなモニター画面に300の数字!
歓声の中、カウントダウンのその数字が100ずつ減っていくたびに、
流れる音楽がどんどん大きくなって、歓声もどんどん大きくなって、
最後の10カウントは、私も一緒に叫ばせていただきましたv

アリーナ席の真ん中あたりだったので、遠くだけどステージ上もちゃんと見えました。
モニターに大きく映る人たちと、遠く、でも同じ空間にいる彼らが同時に見えるのは、
曲に合わせたCGが、彼らの姿に重なっていくのとあわせて、なんだか凄く不思議な感覚でした。
というか、彼らのライブって、1曲1曲を丁寧に手渡すような感じなのね。
間髪いれずに次の曲になるとか、繋ぎにセッションが入るとかはたぶんあんまりなくて、
観客が受け取った曲をちゃんと自分の中に納めるのを待つみたいな空白の時間が、
最初はちょっと戸惑ったけど、凄く彼らの音楽に合っているなあ、と思いました。

メンバーの方たちも、実は全員の名前を覚えてもいないダメダメっぷりなのですが、
それぞれに“いい人”感を醸し出していて、
でもって、中学生男士がわちゃわちゃしているような仲良し感が微笑ましくて、
MCになるたびに、和んだり、がんばれー!と内心で叫んだりしてました(笑)。
ドラムの方はどうして喋らないのかなー、とか、どうして無表情なのかなー、とか思ってたんですが、
(いやほら前日のドラマーがとんでもないエンターテナーだったので(^^;))
要所要所で浮かぶ笑顔が子供みたいで、なんだかこっちも笑顔になっちゃったりv
ギターの方の間もちょっとツボったなー。
なんか凄い可愛くて、不覚にもよろめいた(笑)。
Voの藤くん(これはお友達が呼んでたので覚えた!)は、細っこさにまずびっくりし、
すっと寄り添うような歌声にかなり引き込まれました。
なんだろう、あんなに大きな会場なのに、すぐ傍にいてくれるような気がした。

そういえば、スタジアムの音響って良くわからないけど、凄くクリアな音だった気がするな・・・
でも、MCの声はこだまみたいに反響したものが後ろから聞こえてきて、それも不思議な感じでした。

ベースの方は、喋りの滑らかさと、全開の感情表現と無茶ぶりが素晴らしく!
いやだって、あそこでウェーブさせるとは思わなかったよ!!
最初はスタンド席で、「アリーナ、応援よろしく!」ってベースくんが言ってたけど、
もう言われるまでもなく一生懸命応援しちゃったよね(笑)。
そして、まさかのアリーナウェーブ!
遠くから投げ上げられるタオルと空に伸びる手の波がどんどん近づいてくるのはすごい迫力で、
ちょっとどうしようかと思いました・・・いや、ちゃんと飛び跳ねたけどね(笑)。
うん、あれはあれで非常に楽しかったです。

演出も凄い凝ってた!
リストバンドは、曲に合わせて色も光る間隔も全く変えてきて・・・
確か♪ファイターあたりだったと思うのだけど、
ふとスタンド席を見上げたら、リストバンドの光が色とりどりの花や星みたいに見えて、
なんだか凄く感動して、ご一緒したお隣さんに、思わず「見て!」と言ってしまいました(笑)。
さっきも書いたけど、これはほんとに優れもので!
光のが嬉しくて、それから、スタジアムを満たす光を彼らに観てもらいたくて、
思いっきり手を振り上げちゃいました。
後半の始まりの♪ダンデライオン の時は、黄色い光を放っていて、
ほんとにタンポポが咲いているように見えました。
この曲、大好きで、でも聴くたびに泣けちゃうのですが、
あの咲き乱れる黄色い光を見た瞬間は、もう号泣するしかない!と思いました・・・そして泣いた(/_;)
この曲も、最初の方でやった♪Kも、こういう物語性のある楽曲って凄く好きで、
でもたまらない気持になるんですよね・・・
♪Kの時は、一人嗚咽をこらえて聴いていたのですが、
確かこの後辺りで(前だったかな?)大きなボールがいくつも後ろから!
観客の手に押されて、どんどん前に流れていくのを、スタッフさんが後ろまで持って走ってました(笑)。
このボール、終盤にも出てきたのですが、その時は中に光源が入っていて、
リストバンドと同じようにいろんな色を内包してました。
ちょうど暗くなったときだったので、どこかのお祭りのランタンみたいで凄く綺麗だったなあ。
でも、あの大きさは結構怖かったです(笑)。

色とりどりの、いろんな形の紙吹雪もたくさん吹き上がる曲もありました。
手元に舞い落ちた紙吹雪をそっと大切に掌に受け止めた瞬間は、なんだか凄く嬉しかったなー。
紙吹雪は、会場を縦横無尽に照らす照明にキラキラして、
そして、びっくりするくらい高くまで舞い上がってました。
なんかね、会場の熱気が上昇気流を作ってたんじゃないかと本気で考えちゃうくらい、
びっくりするほど高くまで舞い上がっていて・・・それが、あのライブを象徴してた気がする。

銀テープも、花火ももちろん凄く綺麗でテンション上がったけど、
一番印象に残ったのは、月、かな。

この日は、曇り空から時々青空が見えるような感じで。
途中、今にも雨が降りそうな湿った風が吹きこんだりして。
でも、結局雨は一滴も降らなかった。
それどころか、ステージの上方に、月が見えた。
最初に見えたのは、確かウェーブの後。
見上げた先に、夕方の白い月が見えていて、思わず手を伸ばしてしまいました。
そしたら、その時に演奏された曲の最初の歌詞が「月」で!
あとから♪流星群 だったと教えてもらったのですが、優しく繊細な旋律と、
細い糸で編まれたレースみたいな月がとてもマッチしていて・・・あれは感動したなあ。
その後も、月は見えたり隠れたりしていたのだけど、本編が終わったときには、
夜空に冴え冴えとした月が見えていました。
アンコールが始まるとき、モニターにはその月が大きく映されて。
カメラさんグッジョブ!と思ったよね(笑)。
同時に、彼らはこういう奇跡を起こす何かを持ってる!って思った。
スタジアムの設計とか、ライブの開始時間とか、タイムスケジュールとか、
月の出も全部計算して作られたステージなのだと思うけど、天気ばかりはどうにもできない。
もしかしたら、星が見えるような晴天を期待していたのかもしれない。
夜空の月と星と、リストバンドがつくる地上の星のコラボもきっと綺麗だっただろう。
でも、こんな風に、大切な瞬間に月が現れるのって、なんだか言葉にできないくらい素敵な偶然だと思う。
その偶然を―――奇跡を、目の当たりにすることができたこと、たぶんきっと忘れない。

思い返してみると、お祭りみたいな時間だったなあ、と思う。
お祭りと言っても、高校の体育祭とかそんな感じ。
この空間を作っているのはもちろんBUMPさんたちなのだけど、
この広大な空間を満たしたのは、そこにいた一人一人の心に生まれたエールなんだな、と思った。
彼らへの、自分への、隣にいる人への、同じ時間を共有する全ての人への、エール。
それは、手首を彩るLEDの光みたいに一つ一つはとても小さくて孤独で。
でもそれは、深くなる夕闇の中、びっくりするくらい鮮やかな輝きを放つ強さがあって。
そして、7万の光が輝くように、その想いはきっと本当に本当に綺麗で―――
あの瞬間、誰もが独りではなかった。
そんな、泣きたくなるくらい安らげる空間だったように思います。
私は決して熱心なファンではないけれど、あの空間で孤独と同時に感じた「独りではない」という想いは、
ひたひたと満ちてくるような安らぎと優しさをもたらしてくれたように思います。

帰り道、役目を終えたはずのリストバンドが、時々光を放ちました。
駅に向かう人の群れを不規則に彩るその光。
それは、この日全ての人の胸にしまい込まれた“宝石”が放つ光のようで。
そして、その宝石は、私の中にも確かに在って。
今もこれからも、彼らの曲を聴くたびに、キラキラした光を放つんだろうな。

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