息吹

その空間に溢れたのは、
華奢な篠笛から迸る音色。
踊り手の身体を包み込む生気。
美しい言葉の間の僅かな吐息。
そして、彼の歌声―――全ての、息吹。


中川晃教コンサート2017~Seasons of love~

207.10.1 明治座 1階正面13列30番台

出演;中川晃教、佐藤和哉(篠笛)、 杉浦ゆら、浅井信好(ダンサー)、 伊礼亮(朗読・コーラス)

《セットリスト》
♪ かごめかごめ 佐藤和哉&杉浦ゆら
♪ チャイナガール
朗読: お月さまの壜詰 (寺山修司)
♪ I have nothing
朗読: ギターとキノミ (寺山修司)
♪ I say good-bye
朗読: なみだと飛びたい (寺山修司)
♪ 見上げてごらん 夜の星を
朗読: 青空を塗る男 (寺山修司)
♪ BLUE DREAM
♪ 僕こそ音楽 (「モーツァルト!」より)
♪ 人のツバサ(「SHIROH」より)
♪ On Broadway (「Beautiful」より)
♪ Walking In The Rain (「Beautiful」より)
♪ Can't Take My Eyes Off You (「ジャージー・ボーイズ」より)
♪ Who Loves You (「ジャージー・ボーイズ」より)
♪ FLY
♪ TO BE IS TO DO
♪ 止まらない一秒
♪ Miracle of love
en.
♪ MY WAY(カバー)
♪ I WILL GET YOUR KISS


というわけで、私の明治座デビューはアッキーのコンサートになりました。
初めての場所だったので、もの凄く挙動不審な動きをしていたと思います(^^;)
だって、どこに何があるのか全然わからなかったんですもの(下調べしなさい!)。
でも、歌舞伎座みたいにいろんなお店があるのは見ているだけでも楽しかったなー。
1階で流れてたアッキーのVTRのコメントにつられて、最中アイスは食べちゃいましたが(笑)。

で、糖分補給して臨んだアッキーのコンサート。
今回は篠笛とダンスと朗読を盛り込んだ、でも、バンド編成は結構ハードな不思議な空間でした。
・・・とはいえ、あんまり良く覚えていないのですよね。
席が、舞台奥の照明の真正面で、もの凄く眩しくて(^^;)
その照明が点く瞬間に目を閉じることに神経を費やしていたら、見事に会場の雰囲気に乗り遅れました。
こればっかりはほんとに運が悪かったとしか言えないし、
諦めてずっと目を閉じていれば良かったのだろうけど、それも悲しい・・・

そんなわけで、そのほかの理由もあるけれど、今回は記録は書けそうにありません。
残念で悔しいので、そんな私のためにも是非DVD化お願いします!(笑)。

篠笛というのは、これまで単体で音を聴いたことがなかったのですが、
野を渡る風のような瞬間があり、人の声のように感じる瞬間もあり、
降り注ぐ月光のような形のないものを連想する瞬間もあり、とても面白かったです。
ベースやギターと一緒でも全然違和感がないのもびっくりでした。
お一人だけ和装なのに、それも違和感なく(笑)。
そういえば、昨日配信で観た平沢さんのライブでも、上領さん一人和装だったなあ。
いや、彼の楽器はドラムですが(笑)。
朗読の時にも、確かいろんな曲を演奏されていたと思います。
♪赤い花白い花 、♪トルコ行進曲 ・・・ああ、覚えていようと思ったのに、忘れちゃった(^^;)
朗読の伊礼くんの甘さとまろやかさのある声、そしてアッキーの軽やかなのに深みのある声に、
その篠笛の音が遠く重なるのが、とても素敵でした。

朗読は寺山修司さんの短編を幾つか、なのかな?
4つの小さな恋の不思議な物語。
そのそれぞれの後に、アッキーの歌が入るのだけれど、
どれもとても滑らかに彼の歌声に繋がって行って・・・
特に、「なみだと飛びたい」の後の♪見上げてごらん 夜の星を には、思いっきり泣かされてしまいました。
その流れを見ながら、Live Act「himself」を思い出していました。
アッキーの楽曲をつなげて作られたミュージカル。
短編でも素敵だけど、こういう形で長編の物語を紡いでいくのも観てみたいなあ、なんて思っていたら、
どこかのMCでアッキーが「ライブアクト」という言葉を使っていて、何だか嬉しくなりました。
全編新作のガチのアッキー作ミュージカルも観たいけど、
こんな形の舞台も、また作ってくれたらいいなあ、と思います。

ミュージカルからは6曲。
うん、やっぱり♪僕こそミュージック は涙なしでは見れないなあ、と思ってしまう。
なんというか、歌いだした瞬間に、彼自身がこの曲の神髄になってしまうのね。
某番組で井上くんと二人でこの曲を歌っていて、
二人が一緒に歌うというのは心情的にはとても嬉しかったのだけど、
聞いていてどうにも違和感しかなかったのですが、その理由がなんとなく分かった気がします。
当然のことだけど、二人のヴォルフは全くの別物なんだよね。
在り方も、進み方も、目指す先も。
この曲への向き合い方や、この曲から伝えたいものもきっと違う。
単体でなら素晴らしいものを、無理やり一つにしたことが、多分私には受け入れられなかったんだろうなあ。
あ、なんだか愚痴みたいになっちゃった(^^;) すみません・・・ほんとに個人の感想なのでご容赦を!

♪On Broadway は、舞台の特別カーテンコールか何かでアッキーが歌ってたというのを聴いて、
凄く羨ましかったので、今回聴くことができて嬉しかったです!
舞台でザ・ドリフターズのこの曲は、カラッとした明るさが凄く楽しかったのだけど、
アッキーVer.は、きらびやかなネオンの影の中、みたいなちょっとダークなイメージで面白かったです。
ここでダンサーさんの見せ場があったのですが・・・すみません、照明に負けて全然みれませんでした(>_<)

一緒に宇宙まで飛んでいこう的なMCの後。
これは立たせたいんだろうなあ、と思いながらも明治座でそれはいいのかと周りを伺ってたんですが、
みなさん躊躇なく立ってらっしゃったので、私も自由に楽しませていただきました。
手拍子するとそっちに気を取られちゃうのでしてなかったですが、
気持ちはノリノリでしたから!(笑)。
そこで解放されたのか、最後の♪Miracle of love は本当に素直に気持ちに届いてくるような気がしました。
もともと大好きな曲なのだけれど、気持ちが思いっきり引き込まれるというよりは、
ニュートラルな位置でこの曲の中に立っていられるような感じ。
凄く気持ちよかったなあ。
アンコールの2曲も、そんな感じでした。
個人的に万全の状態でこのコンサートを堪能することはできなかったけれど、
それでもやっぱりアッキーの歌声の、空間を満たす力は素晴らしいなあ、と改めて思いました。

篠笛と朗読とを絡めたこのコンサートを聴きながら、私の脳裏に浮かんでいたのは“息吹”という言葉でした。
陰陽師が式神を使役するとき。
夏目が友人帳から妖怪に名を返すとき。
伊邪那美と伊邪那岐が国を創るとき。
細く長く、吹きかけられる吐息。
それと同じように、呼吸をする、その生命活動を超える意味を、
想いを、願いを、意志を纏った彼らの息吹。
その力を感じた2時間だったな、と思います。

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この記事へのコメント

るーく
2017年10月09日 22:11
明治座に行かれてたのですね!なかなか不思議な劇場(?)ですよね。
恭穂
2017年10月11日 20:04
るーくさん、こんばんは!
ほんとに不思議な劇場でした。
もっと探検したかったです!(笑)

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