大河の流れゆく先

交錯する時間。
すれ違う自分。
向かい合う過去。
成就する約束。
守り抜く歴史。

―――その先にある、彼らの未来。


舞台「刀剣乱舞 ジョ伝 三つら星刀語り」

2017.12.29 ソワレ TOHOシネマズ日劇(ライブビューイング)

脚本・演出:末満健一
出演:荒牧慶彦、和田雅成、納谷健、北川尚弥、武子直輝、横山真史、成松慶彦、木津つばさ、飯山裕太、
    山浦徹、伊阪達也、川下大洋、日南田顕久、松川真也、伊藤啓太、塚本卓也、星賢太、神崎まどか、
    中西奨、守時悟、高橋広吏、野上聡一、山下潤、多田聡、福島悠介、渡辺洋平


というわけで、今年最後の観劇は刀ステの新作・・・のライビュとなりました。
相変わらずのチケ運ですが、今回は地方も含めて17公演という短さなので仕方ないかな。
とりあえず、ライビュでも観ることができて本当に良かったとしみじみ思いました。
だって、物語の流れも描き方も、ほんとにめちゃくちゃ好みだったんですもの!!
観終わった後、帰りの新幹線で高崎に着くまでの1時間、お友達にLINEで叫び続けました(笑)。
こういう、時間軸が交錯して、細かな伏線がいたるところにあって、
それを鮮やかに回収していく物語って、ほんとに大好きです!

物語の舞台は、黒田官兵衛が水面下で北条氏に無血開城の交渉を進めている《小田原征伐》の時代。
1幕、「序伝 跛行する行軍」では、これまでの物語でも話題に上っていた、
山姥切国広(荒牧慶彦)が近侍を辞するきっかけとなった、
本丸ができたばかりの頃の彼らの戦いが描かれます。
初期刀として顕現し、近侍としての責任に押しつぶされそうになっている山姥切国広。
そんな彼を苛立たしそうに見つめるへし切長谷部(和田雅成)。
兄弟として山姥切国広を支えようとする山伏国広(横山真史)。
未だ自らの中にある復讐の念の深さに気づいていない小夜左文字(納谷健)。
焼かれる以前の記憶がない自分を無意識の中で持て余しているような骨喰藤四郎(北村尚弥)。
そして、戦うことに常に真摯に向き合う同田貫正国(武子直輝)。
調査のためにその時代に送られた彼らは、居るはずのない時間遡行軍の襲撃を受けます。
予想外の状況に傷つき動揺した彼らは対立し、結果的に二つに分かれての行動になってしまいます。
偵察に出た山姥切と山伏、同田貫は黒田官兵衛(山浦徹)、長政(伊阪直也)親子に遭遇。
成り行きで彼らの陣に招かれ、
暗殺者から守るために同じく陣を移った豊臣秀吉(山下大洋)の護衛を依頼されます。
一方、時間遡行軍を見かけて追いかけたへし切、骨喰、小夜もまた、黒田の陣に潜入したものの、
秀吉暗殺をもくろむ者としてとらえられ、牢へと繋がれますが、長政に助けられます。
そして始まる時間遡行軍との戦い―――満身創痍となった彼らは敗北し、本丸へと帰還。
なぜか遡行軍の気配が消えたその時代への道は、審神者によって閉鎖されることとなりました。

そして、2幕 「如伝 黒田節親子杯」。
時が流れ、多くの刀剣が顕現し本丸。
再び近侍となった山姥切は、時間遡行軍の気配を察知した審神者の命により、
新たに編成された部隊の隊長として、再び《小田原城征伐》の時代に降り立ちます。
共に降り立ったのは、山伏国広、へし切長谷部、ソハヤノツルギ(飯山裕太)、
そして、同じ黒田の刀でもある日本号(成松慶彦)と博多藤四郎(木津つばさ)。
そこで彼らが出会ったのは、かつての自分たち。
そして、時間遡行軍と手を組み、歴史改変をもくろむ黒田官兵衛の姿で―――

という構成でした。
1幕2幕でタイトルが異なり、それぞれに刀紹介のOPがあり、
過去編、現在編と明確に別れているように思いますが、そこは末満脚本(笑)。
2幕は、序と如がくるくると入れ替わって描かれるわけです。
序伝に張り巡らされた違和感や伏線―――
猟師小屋の窓の外に見えた黄色いもの(笑)や、
突然現れた二振り目の山姥切国広、
静かに山伏国広を抱きしめて「山姥切を頼む」と囁く骨喰藤四郎などを、
如伝現在の彼らの目線で描くことでどんどん回収していくのです!
1幕の時点で、ある程度予想がついている部分もあったのだけれど、
そこに至るまでの彼らの葛藤や感情と共に描かれる“真相”には、
もう何度息を呑み涙したか!
その伏線も、この舞台のみのものではなくて、
これまで上演された虚伝、義伝、外伝、全てを通して地中深くに流れていた河の存在に気づくかのような、
そんな部分もあって―――
序伝で自らの弱さを突きつけられ、心を折られた山姥切国広が、
これまで描かれた時間の流れを背負ったうえでトラウマに向き合う如伝であり、
序伝で自らの拠り所を見失った長谷部が、
本能寺を経た上で、“主”に対する自分の在り方を見つけ出す如伝であり、
そし、更にその先―――三日月宗近の視る未来へと繋がる助走の物語でもある。
いまだ全貌の見えないその大河の気配に、心がざわめくのを抑えられませんでした。
終演後に流れた新作のPVやキービジュアルがまた不穏でねー(^^;)
とりあえず、この本丸の彼らの“物語”を、どんな形であれ最後まで見届けたい、と強く思いました。


正直観ている最中は、押し寄せてくる情報を受け止めるのに精一杯で、
いろいろ見落としたり、記憶が曖昧になったりしている部分もあるのですが、
ひとまず役者さんの感想を少しずつ。

山姥切国広役、荒牧慶彦くん。
今回の物語では、彼の顕現する瞬間から描かれていたわけですが、
虚伝虚伝再演義伝、外伝(配信で観ました)と彼の成長を見続けてた後だと、
この生まれたての警戒心に満ち溢れた硬くて未熟な山姥切くんがとんでもなく新鮮でした(笑)。
同じ台詞でも、響きが全然違うんだよ!
もちろん、殺陣も全く違っていたように思います。
刀の動く速さや布の翻りの美しさ(笑)も違ったし、足とか鞘とかも序伝ではあまり使ってなかった気がする。
写しであることに囚われて、自信がなくて、何故主が自分を近侍にしているのかわからなくて、
でも、初期刀であるプライドとか、主の期待に応えることで自分の居場所を得たいという思いとか、
そういうのでぐちゃぐちゃになって、結局一歩も動くことができなくなっちゃう。
そんな不器用さが前面に出ている感じでした。
この任務については、これまでの作品でも話題に上っていたけれど、
正直ここまで過酷なものだったのか、と呆然とする思いでした。
勝利を、それが無理でも何か成果を―――そういう思いの中で、
目的を見失い、闇雲に戦い、自分を傷つけ、そしてその果てに兄弟を失う。
山伏さんが折れた瞬間の彼の叫びに、山伏さんと一緒に彼の心が折れていく様が見えるようでした。
このゲームでは同じ党派、というか同じ刀工が鍛えた刀は兄弟設定なのですが、
思っていた以上に山姥切くんが山伏さんを兄弟として信頼して頼っていること、
それから、山伏さんが試行錯誤しながら、山姥切くんを守り支えていることに、
それまでに描かれた時間で、危うさを感じると同時にほっとしていた部分もあったので、
あのシーンは本当に辛かった。
なぜか復活した山伏さんに駆け寄る背中の必死さに、
ただ怒りだけで弥助に刀を向けようとするその切実さに、
ああ、これはトラウマにもなるよね・・・と虚伝冒頭の山姥切くんが思い浮かんだし、
如伝で再び弥助と出会った山姥切くんが、一気にあの瞬間の彼の顔に戻って我を失うのも、
当然のことだなあ、と思ってしまいました。
でも、如伝の山姥切国広は、序伝の彼とは違う。
数々の戦いを経て、三日月宗近と語り合い、小夜の心を受け止め、写しである自分と向き合い、
強く在ることを自分に課し、そのために邁進してきた。
山伏さんの言う通り、確かに、彼は強くなった。
その心も、仲間との絆も。
そして、今の彼は目の前の事実を否定しなかったことにしたくなる痛みを知った上で、
自らが“守るべきもの”を知っている。
如伝後半の、流れるように美しく怜悧な彼の殺陣を観ながら、“今の彼”を形作る時間が、
なんだかとてつもなく愛しいもののように思えてしまいました。
「俺は―――俺だ!!」というあの台詞に気持ちを根こそぎ持っていかれるような気持ちになりました。

今回の舞台は、これまでみたいに遊びの部分はあまりなかったのだけれど、
可愛い山姥切くんもちょこちょこ見せていただきました。
官兵衛たちに名前を聞かれてもごもごしているうちに、山伏さんに「やまちゃん」設定され時の動揺とか、
(因みに同田貫はだぬだぬで、山伏さん自身はぶっちゃんでした。
 見た目は同田貫の方がぶっちゃんっぽかったけどね(ぶっさん違い))
黒田陣内長谷部たちに出会った時に、「わー!」って叫んでよろめいて山伏さんに支えられるところとか、
長政さまに素で「さすが国広の刀、綺麗だな!」とか言われて照れるところとか。
うん、やっぱり山姥切くんは可愛さもないとですね。
なんにしろ、鈴木くんから受け継いだ座長を、見事に全うされたと思います。
カーテンコールの挨拶で和田くんが、この本丸には素晴らしい座長と近侍が二振りいる、って言ってたけど、
まさにその通りだと思いました。
新作ではまた鈴木くんが座長になるわけですが、彼の“物語”に山姥切くんは欠かせないですよね?
荒牧くん、出ますよね?? ほんとお願いします!


へし切長谷部役、和田雅成くん。
義伝では出陣していませんでしたが、外伝から第一部隊に返り咲き!
いやー、序伝の彼もめっちゃ青臭かったです!
山姥切くんと張り合って、主のために結果を出さなくては、と暴走する長谷部くん。
猟師小屋の諍いの時に「写しなんかに」的なことを言って小夜ちゃんたちに諌められるんだけど、
この先に、ライバル心バリバリな虚伝と、更に写しである山姥切国広を認める外伝があるのかと思うと、
なんだか一人でにやにやしてしまいました(笑)。
で、その後、官兵衛と長政に出会った時の長谷部くんにちょっとびっくりしてしまいました。
私は歴史は本当に疎くて、ゲームで描かれ、この舞台でも描かれた日本号さんとの長政さま関連の回想も、
ふーん、って読み流していた感じなんですね。
長谷部くんにとって、彼の根幹を形作っている“元の主”は織田信長だとずっと思っていた。
でも、今回の舞台で、長谷部くんと長政さまの関係性が描かれたことで、
ゲーム内の彼の台詞の色合いが、一気に変わったように思いました。
ご隠居さま(官兵衛)を見上げる、呆然とした表情。
長政さまと向き合った時の、まるで子どものような稚い表情。
意味不明の耳うちに、でも逆らうことなく「あ~・・・」とやられた振りをする大根っぷり(え)。
牢から解放されるとき、長政さまに「生きて再びまみえよう」的なことを言われて、
手渡された本体を握りしめながら震える声で長政さまを呼ぶ姿。
如伝で、長政さまに名前を問われ、答えられず、でも日本号さん(だったかな)に暴露されて、
「黒田家家宝のへし切長谷部か!」と満面の笑みで抱きしめられて我を失う姿。
長政さまに向ける声のトーンの甘さや、濁りのない信頼。
ああ、長谷部くんの根幹にあるのは、信長ではなくこの人なのだ、と思ってしまいました。
もちろん、信長の存在も長谷部くんを形作るものではあります。
でもそれは、長谷部くんの中に信長に対する疑問や疑念があるから。
彼を満たすのではなく、彼が抱える欠失が信長という存在なんだと思う。
一方で、長政さまは、長谷部くんの中で永遠い輝き続ける星のような存在なんじゃないかな。
完璧で、決して失われることのない自分の一部。
だからこそ、語る必要もないし、忘れたとしてもその存在は消えることはない。
付喪神にもあの世があるならついていきたかった―――そう、長谷部くんは日本号さんに語ります。
けれど、人と付喪神の時間の流れは異なっていて、それは叶わなかった。
そして、更には長政自身から、生きてくれ、と言われてしまった。
彼の語る“約束”が何なのか、序伝の時点での長谷部くんにはわかりません。
わからないから、完璧であったはずの星の輝きが曖昧になっていたのかもしれない。
そしてそれが、あの邂逅の後の、彼の暴走に繋がったのかな、と思った。
でも、如伝の終盤、長政さまの前に跪いた長谷部くんの笑顔は本当に晴れやかで。
“約束”を果たすことで、長谷部くんの中の“長政さま”は再び完璧な存在になったんだな、と思った。

それにしても、如伝後半の長谷部くんの殺陣の素早さには思わず目を見張ってしまいました。
ほんとに凄い機動だな、長谷部くん!
「主に仇なす敵は斬る!」という彼の台詞の“主”は、この瞬間審神者であり、長政さまでもあった。
そのことが、何の矛盾もなく彼の中に納まっているのが感じられて、なんだか嬉しくなりました。

長政さま役の伊阪さんがまた、本当に“いい人”でねー。
序伝で出てきた時は、偉大な父を持つ情けない息子なのかなー、という印象だったのですが、
見事にミスリードされました!
あの挙動不審さは、如伝の山姥切くんたちに無茶ぶりされてのことだったんですね。
如伝の彼らの懐に一気に入り込む真摯さと素直さ。
父の言葉に傷つきながらも、自らの―――黒田の正義を全うする強さ。
全てを知った上で、言葉にすべきこととすべきでないことを察する聡明さ。
ああ、これは長谷部くんも心酔するよねー、と思いました。
この時間軸の、この長政さまは、長谷部くんがいつか付喪神になることを知っているわけですよね。
付喪神になって、過去の自分と出会い、そして黒田家を救ってくれることを知っている。
この時のことを口にはしないと約束した長政さまは、きっと独り言でも言うことはないと思うけれど、
この戦いの前後で、自らの手に在るへし切長谷部への感情は大きく変わっていると思う。
そして、その、大きく変わった感情―――愛情を受けて、この本丸の長谷部くんは形作られているんだなあ。
長政さまの“約束”って、もしかしたらジョ伝限定ではないのかもしれないな、とちょっと思いました。


山伏国広役、横山真史さん。
何なんですか、この頼れるお兄ちゃん感は!!
目尻の笑い皺が目立つそのおおらかな笑顔に、これは山姥切くんでなくても頼りたくなる!て思いました。
でも、序伝の時点では、山伏さんもまだまだ練度が低かったわけですよね?
惑い、悩み、暴走する山姥切くんを支え、助け、止めるために、
山伏さん自身もまた、惑い、悩み、試行錯誤している様子が手に取るようにわかりました。
それでも、山姥切くんだけでなく、仲間を否定することなく、受け止めて、受け入れて、
その上で自分が全てを背負うことで部隊を支えようとした。
多分如伝の山伏さんだったら、きっと違う方法を見つけていたと思う。
でも、あの時の彼には、あの方法が精いっぱいだったんだろうなあ。
自身が刀剣破壊される事実は、きっと山伏さんは全て自分の未熟さとして受け止めていた。
でも、多分その時点で残された者―――自分の身代わりとして兄弟を亡くした山姥切くんに刻まれる疵には、
思い至っていなかったんじゃないかな。
でも、なぜか彼は助かった。
助かって、心を閉ざす山姥切くんを、自分が彼に刻み付けてしまった疵を目の当たりにした。
だから、彼は強くなろうと思ったんだと思う。
如伝で体を鍛える山伏さんのシーンは、数少ない和みシーンなわけですが、
その直後、遭遇した敵相手に手作りダンベルで戦う姿に、思わず笑ってしまいました。
山伏さん、刀使おうよ!って。
普段の殺陣も、刀で切るのと腕で殴るのが半々くらいに見えたんですが気のせいでしょうか・・・?
それにしても、山伏さんの命名センス、素晴らしいと思います(笑)。


小夜左文字役、納谷健くん。
彼の小夜ちゃんも、この一連の物語の中で大きく成長を見せてくれた一振りです。
序伝で敗北を知り、虚伝で織田の刀たちの強さ元の主への想いを知り、
外伝で復讐の念に囚われ、義伝での混迷を経て修行へ出た小夜ちゃんが、
あのタイミングで極として戻ってきてくれるとは、本当に想像もしていなくて・・・
きっとあの瞬間、山姥切くんと同じ顔で小夜ちゃんを見上げてたと思う。
もう内心で「お帰り小夜ちゃん!!」って叫んでましたから(笑)。
小夜ちゃんが山姥切くんに向けた一瞬の笑顔がまたほんとに深くてねー。
その直後に、キッと敵を見据える視線の鋭さと、その後の殺陣のパワーアップに、
もう本気で拍手したくなっちゃいました。
小夜ちゃんはもともととても強かったと思うんだけど、ほんとに段違い!
青く光刀身を構える彼の戦いをじっくり描いてくれて、本当にありがとう!と思いました。
序伝の時点での、いろんな部分がどこか曖昧で、バランスの悪い小夜ちゃんを観ていたから余計に、
修行に旅立つ時の笑顔や、極になってからの強さが際立ったように思います。
本当に、お帰りなさい、小夜ちゃん!
これからの活躍も期待しているよ!!


同田貫正国役、武子直輝くん。
他の刀に負けず、素晴らしい完成度の同田貫でした!
戦い方も、重心が凄く低い感じで、足技も鞘も、使えるものは何でも使って、という感じ。
仲間のいざこざにうんざりして、戦えればまあいいや、と思いながら、
一歩引いたところからちゃんとアドバイスというか口を出すところとか、
何気に大人だな、同田貫!と思いました(笑)。
でも、大切なことを必要な時にちゃんと言ってるんだよね、彼。
序伝で、まだ戦おうとする山姥切くんと長谷部くんを抱き留めて、「俺たちは負けたんだ!」って言うのも、
全てが終わった後で、泣き伏す弥助の肩を抱いて「いい戦だった!」って言うのも、
同田貫だからこその説得力があったように思います。
そういう、山伏さんとは違った頼りがいがあったかな。
でもって、やんちゃなんだけど、所々で凄いお行儀がいいのに思わず微笑んだり。
箸の持ち方とか、下働きの人にちゃんと「ごちそうさん!」って言うところとか。
・・・ある意味体育会系なのか?(笑)
そういえば、俺は一人で戦う、という彼の台詞に、山伏さん(だったかな?)が、
「何を大倶利伽羅みたいなことを」ってつっこんでたのにも笑いました。
大倶利伽羅くん、このころから本丸にいたんだねー。
如伝で、同田貫は第一部隊には入っていなくて、
骨喰くんや極めた小夜ちゃんと一緒に途中で合流するんですが、
その瞬間、舞台奥に映し出される、これまで序と如でくるくる入れ替わってた文字が、
「助」に変わったのには、思いっきりテンション上がりました!
こういう風に同じ音でいろんな意味を込められる日本語、素晴らしい!


骨喰藤四郎役、北村尚弥くん。
実は、脇差の中では一番お気に入りな骨喰くん。
外伝では、まだちょっと違和感があったのですが、この舞台ではすっかり骨喰くんになっていました。
すっとした立ち姿や、言葉少なで効率重視な殺陣がとても綺麗で。
一期さんの殺陣に通じるところがあるかなあ、と思ってみたり。
というか、さすが元薙刀!という感じでした。
表情があまり動かないのだけど、その中で、ちゃんと伝えるべきことは伝えてくれたように思います。
他の刀との関係性もなんとなくしっくりくる感じ。
同田貫は同期でまんばちゃんは後輩という雰囲気だった気が・・・?
というか、小夜ちゃんのこと「さよさ」って呼んでた気がするんだけど、小夜左文字の略?
この二人、序伝で同じタイミングで抜刀する瞬間があったりして、
なんとなく仲良しさんな雰囲気が好きでしたv
物静か同士気が合うのかな?
今回、さらりとではあるけれど、記憶がないことに対する彼の葛藤や、秀吉との邂逅、
そして、三日月さんとの回想も描いてくれていて、個人的に大満足でした。
あの回想、ほんとに大好きなんですよ!
鈴木くんが某お城で悪役をやっているので、今回は代役さんの後ろ姿だけだったのですが、
三日月さんも骨喰くんも後ろ姿で、逆光になっていくところがまたとても綺麗で。
あそこで、三日月さんが主からもらったお守りを骨喰くんにわたして、
そのお守りを如伝で出陣した骨喰くんが、序伝の山伏さんにこっそり忍ばせることで、
山伏さんの刀剣破壊が防止されるわけなのですが・・・
三日月さんは全部知っていてお守りを渡したのかな?
だとしたら、あの三日月さんは、どこの、いつの本丸の三日月さんなんだろう・・・?
あの三日月さんとのシーンが、如伝の伏線だけでなく、
新作の伏線にもなっているといいなあ、と思ってみたり。


そうそう、ちょっと思い出したのですが、
序伝で黒田陣内に忍び込んだ骨喰くんと小夜ちゃんと長谷部くんが、
時間遡行軍に遭遇して一緒にバッと右を見るシーン、めっちゃ可愛くってそんな場合じゃないのに和みましたv
ほんとにあの時点でのみんな、幼いんだなあ。


日本号役、成松慶彦さん。
飄々として、山伏さんとは違う頼りがいがあるけど、どこか影もある・・・
そんな素敵な日本号さんでした。
長谷部くんの気持ちに正面から斬りこんでいくのが、ある意味愛情なんだろうな、と。
何気に黒田組の二人には過保護ですよね?
博多くんの偵察についてっちゃって怒られてたし(笑)。
まあ、折りたくなるって言うのも本気なんでしょうが、山伏さんのシーンがあったので、
今はそれを言わないで!という気持ちになりました(笑)。
日本号さんの殺陣は、突く、斬る、薙ぎ払う、という感じで一筋縄ではいかない感満載!
というか、突きさした槍を反対側から貫通させて引き抜くのってどうなんでしょうか(^^;)
まあ、活撃に殉じると、遡行軍の血とかって消滅するみたいですが。
今回の舞台では、あまり彼自身のことは描かれなくてちょっと残念だったのですが、
DVDに「恕伝」として彼の物語が追加されるらしく・・・凄いな「ジョ伝」!
DVD発売がとっても楽しみですv


博多藤四郎役、木津つばさくん。
いやもうめっちゃ可愛くて綺麗で元気で強くて癒し系で強かな博多くんでした!
ゲームではいまいち距離感があったんですが、彼の笑顔に思わずよろめいてしまいましたよ。
殺陣も、やっぱり効率重視なところは粟田口な感じなんですが、とにかく素早い!
一撃の次の瞬間にはもう別のところにいるような感じでした。
長政さまに出会った時に、自己紹介で長政さまの手を握ってぶんぶん降って、
「握手してもらっばい!」(だったかな?)って言うのが、
お父さんやお兄ちゃんから聞いて憧れていたアイドルに出会った息子、という感じで微笑ましくv
でも、日本号をがっつり叱ったり、さすがの偵察力を見せたり(あの黄色は博多くんの頭だったのねv)、
物おじせずに長政さまにも「もっと奥に!」的に注意したりするところがさすがだな、と。
長谷部くんが思わず「長政さまに失礼な口をきくな!」って叫んで、
日本号(だったかな)に、口をふさがれるのには思わず笑ってしまいました。
長政さま自身は、はいってすなおに引っ込んでたんだけどね(笑)。
でも、そういう明るさだけじゃなくて、外伝でも思ったのですが、
長谷部くんや山姥切くんたちを見つめ、見守る視線が本当に優しくて、印象に残っています。


ソハヤノツルギ役、飯山裕太くん。
彼も博多くん同様、明るさ担当、という感じだったかな。
でもって、山姥切くんサポート担当の一人だったかも(笑)。
山姥切くんに対して、同じ写しの立場から、「コピーでもいい」「大切なのはこれから」というのだけど、
そう言っている彼自身の物語は今回はあまり描かれなかったのがちょっと残念でした。
いつか、彼の物語も観ることができるといいなあ。
殺陣も実はあんまり記憶になくて(^^;)
DVDが出たらちゃんと確認しようと思います


物語のキーパーソン、弥助役、日南田顕久くん。
信長に仕えていた元奴隷の黒人の侍で、本能寺の生き残り、という設定。
そういえば、信長の家臣に黒人がいた、というのはどこかで読んだな、と思ったのですが、
名前までは知らなかったので、あっさりミスリードされました(笑)。
信長を陥れた明智を殺そうとする何者かを阻んでいた刀剣男士たちを目撃していた弥助。
それ故に、刀剣男士への復讐を誓った弥助が官兵衛と組んだことがこの物語の発端なわけですが・・・
いやー、凄い説得力でした!
そうだよね、あれだけ派手に動いてたら、生き残りがいたら覚えている人もいるよね。
というか、「信長さまを守れなかった!」て叫ぶ弥助の姿が、ちょっと不動くんに重なっちゃってね。
ああ、彼は、信長の歴史を受け入れることのできなかった不動くんなんだな、って思った。
奴隷だった彼に目をかけ、人として扱い、引き立て、侍にまでしてくれた信長。
不動くんを愛で、歌い、讃えた信長。
彼らを、彼らたらしめたのはまさに織田信長という男で。
そんな彼が、時間遡行軍に与えられた付喪刀を持つことで時間遡行軍のことを知り、
刀剣男士に復讐するために戦いを挑んでくる。
この場に不動くんがいたら、どんな反応をしたんだろう、と思いました。
というか、この告白の時の長谷部くんの表情が観たかったなあ。
あと、小夜ちゃんの表情も。
でもって弥助・・・めちゃくちゃ強かったです!
あの刀、時間遡行軍99人分の念が籠ってるって言ってたから、
一人で100人分の力がある、ってことなのかもしれないけど、
それ以上に彼の想いの強さが影響してたのかなあ、と思ってみたり。
結果的に彼の復讐の念は打ち砕かれたわけだけれど、
でも、どこかで彼はそれを望んでいたのかもしれない、と、
負けたことで、やっと彼は信長の死を受け入れたのかもしれない、とあの泣き顔を観て思いました。
それにしても、あの腹筋凄かったなあ・・・!
カーテンコールで、肌も髪も自前というのにちょっとびっくりして、
あと、荒牧くんへの想いにちょっと泣きました。


黒田官兵衛役、山浦徹さん。
とんでもなくかっこよくて、とんでもなく存在感のある官兵衛さまでした!
義伝の政宗公もかっこよかったけど、刀ステは歴史上の人物がほんとに素敵に描かれるなあ!
というか、相手役の存在が大きければ大きいほど、物語にも刀剣男士の行動にも深みが出るんだろうな。
この物語の黒幕は官兵衛なわけですが、弥助の話とわずかな黒き者(遡行軍)の情報から、
刀剣男士の正体に辿り着くというのが納得できちゃう官兵衛さまだったと思います。
序伝で最初に出てきた時のあの言葉の一つ一つに裏があったのかと思うと、
その気配をそこはかとなく感じさせながらも、相手を信じさせてしまうような何かがあって、
全てを知った上でもう一度あのシーンを見直したくなりました。
もっと深読みすればよかったー!!
弥助の復讐と同様に彼の野心は潰えるわけだけれど、
それにとどめを刺したのが、彼がふがいなく思っていた息子だったところもまた、
彼の人を見る目が曇っていたという伏線だったのかなあ、と思ってみたり。
官兵衛さまが望んだものが、本当に信長、秀吉に続く三つら星の一つになることだったのか、
私には良くわかりませんでした。
家康に続く際の戦乱の世を阻むために、今自分が全てを平定しようとしていたのか、
それとも、軍師として生きてきた自分に対する挑戦だったのか・・・?
その辺、歴史に詳しい方の感想を探してみようかなあ(他力本願(^^;))。


そんな官兵衛の野心を知り、その顛末を見届けてなお彼を止めおいた秀吉も凄かった!
秀吉役の川下さんの好々爺然としつつも油断のならない感じ、好きでした。
というか、刀剣男士を好きになってくれてありがとう!
骨喰くんともう1シーン合っても良かったんだけどな(笑)。
母里友信役の松川さんも渋くて素敵でした
矢文を放ったのが彼だったのにはびっくりしましたが・・・
日本号さんと並んで視線を交わすところがほのぼのしてて好きでしたv
そして、今回もアンサンブルさんたち、大活躍!
今回階段セットが復活していたのですが、階段の上でトンボをきってそのまま転げ落ちたりと、
観ていてハラハラしましたが、大迫力でした!
ほんとに怪我なく皆さん終えられて良かった・・・
見覚えのある方も増えてきたかな。
カーテンコールでお一人が「今回は9回刀剣男士を斬れました!」って言ってたのに、
ちょっと笑ってしまいました。
そうだよね、いつも斬られてばっかりだものね(^^;)
最後の曲も、男士たちと一緒に歌い踊ってましたね。
番傘が朱かったし人数も多かったのでとても華やかな印象でした。


うわー、つらつら書いてたらほんとに長くなっちゃったなあ。
本当に、大満足なうえに次回作への期待が高まる舞台でした。
序伝があまりにも重かったので、2幕どうなるかと思ったのですが、
終わってみたらとても爽やかで明るい気持になれてほっとしました。
まあ、次回作の予告を観るまでですが(笑)。
今度は誰かとご一緒して、終わった後に沢山語り合いたいけど、
そもそも次回もチケットをとれる気がしません(^^;)
とりあえず、追加情報が早く出てくれるといいなあ。
これまで出演した刀剣男士全出演でもいいのよ?
それで三日月さんを守ってください・・・!
ほんとにあのキービジュアル不穏すぎるよ(>_<)
とりあえず、短期間だけど濃密な時間を走り抜けたキャスト・スタッフのみなさんが、
のんびりとお正月を迎えられますように!

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