シンパシー

今日は気温も上がって、初夏を通り越して夏に近いような一日でしたね。
昨日からちょっと実家に帰っていて、庭の花や金魚を愛でたり、
大豊作の筍と格闘したりしていたら、あっという間に一日が過ぎてしまいました。
やっぱり人間、お日様の光を浴びるのも大切です!
でも、外にお布団を干すには、まだ花粉の影響がちょっと怖いんだな(^^;)

さて、ちょっと溜まってきた観劇記録に突入です。



「1789 ~バスティーユの恋人たち~」

2018.4.14 ソワレ 帝国劇場 2階XB列一桁

出演:加藤和樹、神田沙也加、三浦涼介、上原理生、渡辺大輔、ソニン、吉野圭吾、坂元健児、広瀬友祐、
   岡幸二郎、鳳稀かなめ、磯部勉、増澤ノゾム、岡田亮輔、加藤潤一、則松亜海、渚あき、松澤重雄、
   猪野裕平、大久保徹哉、大場陽介、加賀谷真聡、鮫島拓馬、鈴木凌平、仙名立宗、髙橋祥太、
   竹部匠哉、当銀大輔、橋田康、松永一哉、山下銀次、井出恵理子、井上真由子、織里織、北田涼子、
   島田友愛、杉浦小百合、橋本由希子、花岡麻里名、東川歩未、平井琴望、松島蘭、
   山口陽愛、寺崎柚空


というわけで、再演、観てきました!
初演について菅野彰さんが書かれたエッセイを読んで、
再演では古川ロベスピエールをガン見しなくては!と思っていたら、まさかのキャスト変更(^^;)
でもって、3月から仕事が一気に忙しくなってしまって、結局この1回しか観ることができませんでした。
再演ではWキャスト制覇しようと思ってたのに残念・・・
でも、その分気合を入れて集中して楽しんでまいりましたv

再演で少し異なった部分もあるのかな?
細かい変化に気づくほど前回も回数を観たわけではないのですが、
再演になって、初演で引っかかっていたことが、クリアになっているように感じたのは、
物語を知っているからだけではないように思いました。

一番変わったな、と思ったのが加藤ロナン。
初演で感じた、もともとポテンシャルのある存在、という印象は変わらないのだけれど、
もっと素直に、もっとまっすぐに、そしてもっと未熟になっているからこそ、
彼の怒りも悲しみも喜びも疑心も愛情も、とても説得力のある在り方になっていたように思います。
オランプに心惹かれていくのも、あんまり唐突感がなかった気がするなー。
まあ、やっぱり二人の関係性にはときめきは少なかったのですが(^^;)
でも、この二人だから、この選択をしたんだ、と納得できたような気がします。
沙也加オランプがまためっちゃ凛々しくってねーv
基本、王家に仕える者として、表情をそれほど大きく動かさないようにしていると思うのだけど、
でも、それでも溢れ出てくる彼女の感情がとても鮮やかでした。
♪許されぬ愛 は、初演で観た時は自分自身に言い聞かせているような印象で、
その感情の流れがどうにも自分の中で消化しきれていなかったのですが、
今回はそれがロナンに向けた言葉なのだと、
だからこそロナンは伸ばしかけた手を握りしめて彼女に背を向けたのだと、
そして、それは決して二人の恋の終わりではないのだと、
なんだかすんなりと納得できたように思います。
だから、ラストシーン。
オランプとロナンそれぞれが、自分が選んだことに向かっていく不器用さが、
二人の絆として昇華されていたような気がする。。
遠目だったけど、オランプの最後の淡い笑みが印象的でした。

でもって、ロナンという存在を挟んでオランプと同志的なシンパシーが生まれてたように感じたのが、
三浦くんのロベスピエールでした。
彼のロベスピエールは、この物語はロペスピエールの成長物語だったのか?!とちょっと驚くような感じ。
頭でっかちの未熟なお坊ちゃんが、努力と思考の果てに強い意志を持ったデムーランと、
生来の人誑し能力(え)と過酷な半生が育んだ強さを持つロナンと、
絶妙なバランス感覚を備えたダントンに揉まれて、自己を確立する感じ?
ロナンに対しても、何の裏も企みもなく、ほんとに素直に仲間になりたくて、力になりたくて頑張ってる感じで。
なので、ロナンが撃たれた後の嘆きっぷりにこっちまで泣けてしまいました。
古川ロベスピエールは、ロナンの死すら利用しようとする凄まじさがあったように思った時もあったけど、
三浦ロベスピエールは、ロナンの死を背負って前へと進んでいるような感じ?
最後の♪悲しみの報い で全員が出てきた時、オランプの隣にロベスピエールが居るのですが、
二人がそれぞれにロナンの遺志を―――オランプは愛と自由を、ロベスピエールは現実と戦う強さを、
受け止めて、引き継いで、同じ未来を見据えているように、私には見えました。
舞台奥から明るい笑顔で歌うロナンが、そんな二人を見守ってるようにも見えて・・・
なんというか、二人とも頑張れ!と思ってしまった(^^;)
あ、そういえば、今回ロベスピエールと彼女さんがちゃんと最初の頃からちゃんと恋人な距離感だったのも、
素晴らしい改良点だと思います!(笑)

吉野さんのアルトワ伯は、登場シーンで髪に飾ってたピンクのお花にまず驚き(笑)。
あのお花、初演でも付けてましたっけ?
初演よりも、王座への執着があからさまというか、凄くわかりやすくなっていたようにも思います。
1幕最後、高い位置から民衆を見下ろすときの存在感が凄くて目が離せず。
お陰で駆け込んでくるロナンにロペスピエールがどんな反応をするのか身損ねました(笑)。
なんというか、この人は王族である自分自身になんの疑いもなくて。
彼の思考も行動も、その当然の権利の上に成り立っているんだなあ・・・と思いました。
自分の未来のためなら、一時的にしろ国を捨てることも厭わないし、
オランプに執着していても、彼女を王妃にしようとは欠片も思っていない。
そのぶれない冷酷さや賢しさが、でも決して嫌悪感に繋がらないところが吉野さんの凄いところだな、と。

鳳稀さんのマリー・アントワネットは、初演で観た時よりも幼さが増してた気がする。
というか、彼女はほんとに「世界一幸せな王女」で在ることを夢見続けた、
普通の女の子だったんだなあ、と思う。
少女の無邪気さと浅はかさのままに、夢見る自分とは違う現状にうんざりして、
でも王妃であり、妻であり、母である自分自身も、彼女の中では矛盾なく存在していて。
だから、ルイ・ジョセフを亡くした彼女が、それを全て自分の行いへの罰と感じるのが、
なんだか凄く自然な流れに思えました。
最後に彼女は投獄後に髪を切られた姿で出てくるのだけれど、
その演出を忘れていたにもかかわらず、
♪神の裁き を聴いている間、その後の彼女の姿が思い浮かぶように感じられました。

広瀬くんのフェルゼンは、あのキラキラ紗が遺憾なく発揮されている感じ。
でも、キラキラだけどちゃんと武骨な軍人っぽさも感じられました。
彼はきっと、マリーの中の“少女”を愛していたんだろうなあ。
そして、マリーも、“少女”として彼に恋していたんだと思います。
で、そういう彼女を全部わかって、それでもなお何も言わずに受け止めていた増澤ルイ十六世の、
弱腰で不器用だけれど誠実な在り方も好きでした。

ソニンちゃんのソレーヌは今回も素晴らしかったです!
なんというか、ソレーヌの生き様があるからこそ、この物語に時間の流れができている感じ。
父を亡くし兄に捨てられた(彼女はそう感じたということにロナンはもっと向き合うべき!)少女が、
一人パリへとやってきて、そこに住む人たちの悲嘆と怒りの声を目の当たりにして、
なすすべもなくその人々に巻き込まれ溶け込んでいく冒頭。
娼婦に身を落としたソレーヌが、兄が自分に向ける目に怒りと絶望を感じる♪夜のプリンセス。
そんな彼女が、舞台上では描かれないけど、上原くんのダントンと共に過ごす中で、
未来に目を向けられるようになったのだと感じられるシーン。
ロナンとは別の意味で、彼女の在り方がこの物語を動かしていたように思います。
彼女の歌う♪叫ぶ声 は、その彼女の変化をちゃんと見せてくれました。

それにしても、パン屋の襲撃のシーンの彼女の迫力は凄まじかったなあ!
まさに生命力の塊!
「父に射撃を習っている」とアルトワに銃を向けるオランプも凄腕っぽかったし・・・
この二人が組んだら、革命家たちの誰よりも強いんじゃないかと思っちゃった(^^;)


なんだか散漫な記録になっちゃったなあ。
舞台全体が見えた分、見たいところが多すぎで、逆にいろいろ見落としている気が・・・
今回は収録カメラが入っていたとツイッターで読んだ気がするんですが、DVD化されるかな?
Wキャストで見れなかった小池ロナンも夢咲オランプもとっても気になるので、
DVD出たら買ってしまいそうです・・・というか、出してください!

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