四人の星座

子どもの頃、星座早見盤を持ってベランダに出るのが好きでした。
夜空に浮かぶ無数の星の中から、人によって繋がれた、星座。
一つの物語を形作るその一連の星々が、
実際には気の遠くなるほどの距離を挟んでいることを知ったのは、いつの頃だっただろう。


「JERSEY BOYS」 TEAM BLUE

2018.9.27 マチネ シアタークリエ 18列20番台
2018.9.29 ソワレ シアタークリエ 15列一桁台

出演:中川晃教、伊礼彼方、矢崎広、Spi、太田基裕、阿部裕、畠中洋、綿引さやか、
    小此木まり、まりゑ、遠藤瑠美子、大音智海、白石拓也、山野靖博、石川新太


続けて青組の感想に突入いたします!
白組+他キャストの感想で、前記事が思ったより長くなってしまったので、
今回はメイン4人に絞ってあっさりと!(笑)

アッキー以外の3人が新キャストとなった青組。
当然のことながら、白組とも、初演の赤組とも全然印象が違っていました!
何というか、すっごい若々しくて清々しい!!
年齢設定が少し低め(主にニック)だからかなあ、とも思うのですが、
何というか、本当にみんな青いよ!と思いました。
あ、だから青なのか!(違います)

今期はなんとか2回観れたのですが、最初に観た時に思ったのが、
この4人はそれぞれに輝く横並びの4つの星のようだなあ、ということ。
4人でFOUR SEASONSという星座を形作って、
でも、近く見える4人の距離は、実は凄く遠いところにあった、という印象でした。
それが、とても悲しくて、でもその説得力に思いっきり納得してしまいました。
人間関係って、そういうものだよね、って。

でも、悲しいけど、凄いやり切った感が最後に残ったんですよ。
それぞれが、それぞれの目的で、それぞれの方法で、それぞれに頑張って、
その時にできるベストを尽くして、それでもだめだった。
だめだったけど、彼らが過ごした時間は決して無駄にはなっていない、と思った。

♪Can’t Take My Eyes Off You では、ミラーボールの演出があって、
闇の中に舞う無数の白い光が宇宙の中に居るような錯覚をもたらしました。
歌の終わりにその動きを止める無数の星の中で、フランキーが一人佇みます。
その孤独が、初回に観た時には本当に辛くて大泣きしてしまったのですが、
2回目に観た時、その後ろに浮かぶFOUR SEASONSの文字が眼に入ったんですね。
この文字、マチネで観た白チームの時には、他の三人の不在の象徴のようで、
なんだかたまらない気持になったのですが、この時は違いました。

今は遠く離れてしまったけれど、フランキーは、独りではない。

そう、思いました。
なぜかはわからないけれどそう感じた。
それは、もしかしたら、そのやり切った感のせいなのかなあ、と思いました。
4人が作った星座は解体されてしまったけれど、
それぞれに輝いていた4つの星は、また別の場所で別の形の星座を作っている。
そう思わせてくれる強さが、この4人にはあったように思います。


伊礼くんのトミーは、出てきた瞬間に、「あ、トミーだ、」と思いました。
で、歌声を聴いた瞬間に、また「あ、トミーだ」と思った。
同時に、このトミー、すっごい悪いトミーだ!って(笑)。
中河内トミーはやんちゃの延長、という感じだったと思うのですが、
伊礼トミーは、ほんとにこいつ悪党!と素直に思ってしまったというか(笑)。
コミカルな仕草と甘いマスクにも絶対騙されないぞーって(え)。
色悪、って言葉が思い浮かんだけど、ちょっと違うかなー。
フランキーに対しても、利用してる感がとても強かったように思います。
借金についてデカルドさんに問われて、「わからない」と答えた時も、
いや、君絶対わかってるでしょう?!確信犯だよね?!と思ってしまった(^^;)
でも、同時に彼は彼なりに、彼の思惑の上で、フランキーを大事にしていたし、
FOUR SEASONSに対して献身していたとも思うのです。
グループの中でイニシアティブを取るからには、彼なりに責任を取ろうとしていた、というか。
個人的に、あんまり共感できるトミーではなかったけれど、
造形としては凄い説得力があったし、こういうトミーもありだなー、と思いました。

そういうトミーだったからか、アッキーフランキーが凄く大人に見えてしまったのもまた不思議な感じ。
トミーに対して、甘える感じが全然なくて、最初から対等の位置でぶつかり合おうとしてた印象でした。
最初はめっちゃ背伸びしてる感じだったけど(笑)。
だからかな、秋での彼らの言い争いのシーンのフランキー、ちょっと怖いくらいだった。
トミーが投げ出した椅子を、ゆっくりと、淡々と元に戻す姿に、凄い怒りを感じた。
で、借金を肩代わりする、という言葉に、ああ、フランキーはトミーを切り捨てたんだな、と思いました。
FOUR SEASONSのために、それがベストなのだと、フランキーは判断した、と。
もちろん、トミーとフランキーの間には彼らなりの信頼関係はあったと思うし、
ミュージシャンとしてのトミーを認めている部分、
こうすることでトミーを助けられる、という認識もあったと思う。
でも、白組ではボブがトミーを切り捨てたのとは違って、青組ではフランキーがトミーを切り捨てた。
それが、なんだか凄い衝撃的でした。
これは私が感じたことであって、アッキーはそういうつもりでは演じていないと思うけど。
なんというか、フランキーにとってトミーよりもニックの脱退の方がダメージが多そうに見えたのも、
その延長なのかなー、と思ってみたり。

Spiさんのニックは、まさに彼らと同年代!という感じ。
福井さんのニックが大人の余裕だったのと違って、
Spiさんのニックは、他の三人と同じように発展途上で、
同じようにグループを愛して、同じように迷走して、結局息切れしちゃった、という印象。
グループに対する距離感もちょっと近い感じ?
だから、フランキーとボブの個人契約を知ったときの戸惑と怒りが、とても素直でクリアだったし、
トミーに対する感情も、そういう小さいことが大きなきっかけになるよね・・・と、
その等身大さにめちゃくちゃ共感してしまいました(笑)。
でも、ちょっと売り言葉に買い言葉という感じもあったかなー。
それでも、彼にとってはあればあの瞬間のベストだったんだろうな、と思う。
マイクスタンドに掛けた上着を、まるでマイクが来ているかのように整えて、
慈しむように触れてから去っていったその背中を見て、そんな風に思いました。

矢崎くんのボブは、実は青組で一番心惹かれた存在でした。
まず、その歌声!
春のコンサートの時にも思ったのですが、実際の物語の中で聴くと、
更に雄弁に力強く劇場内に響いているように感じました。
本当に彼は、観るたびにいい役者さんになるなあ・・・!
これだけの歌が歌えて、それでも舞台の上に上がるのはちょっと・・・というのが、
全然違和感なく納得できてしまう繊細なボブ。
世間知らずの少年が、ちょっと悪いお兄ちゃんたちに揉まれて、
だんだんと大人になっていく姿もちゃんと見せてくれました。
何より、彼の無邪気さとか一生懸命さとか、フランキーの歌声を愛し尊重する様子に癒されました。
なんというか、二人の関係性がとても暖かく感じられた。
ニックに対しても、彼は彼なりにニックと仲良くしているつもりで、
だから、ニックの「やっと興味を引いた!」という言葉に素直にびっくりしているように見えました。
トミーに対しても、理解できない戸惑いとかはあったけど、
海宝ボブほどは嫌ってなかったんじゃないかな、と思う。
そのことに、ちょっとほっとしてみたり。
だから、最後の彼の独白の、「僕が居なければなしえなかった」という言葉も、
茶目っ気があるというか、微笑ましいというか、プラスの意味での正解だな、と思いました。
あと、♪Can’t Take My Eyes Off You を売り出そうとする時の、
ボブ・クルーとのコンビ感も良かったなあ。

本当に青の四人は、というか四人だけでなくクルーもなんだけど、
FOUR SEASONSというグループを、愛していたんだなあ、と思った。
だからこそ、殿堂入りの時のクルーの紹介の言葉がとても重くて、
そこに込められた、彼らの歩んできた道への敬意と喜びと、そして悲しみに、
微笑みながら泣けてしまいました。
でもその涙は決して辛いものではなくて。
だから、カーテンコールも最初から笑顔で迎えることができました。

白と青。
それぞれに全く違う印象を受けた二つの四季。
それぞれに魅力的で、それぞれに受け取るものがありました。
でも、最後が青でちょっと良かったかなあ。
あの爽やかさに、全て浄化されたような気持ちになりました。

そうそう、この日のカーテンコールで、Spiさんが両手でハートを作って客席に向けて、
その後伊礼さんが捌けそうになったアッキーを舞台の中央に戻そうとして、
Spiさんも加わってわちゃわちゃしてたら先に捌けた矢崎くんも出てきて、
最終的に一人残ったアッキー客席にむかって投げキッスして、
照れたみたいに頭の後ろに手を当てたのがめっちゃ可愛かったです!
この4人の横並び感って、同級生感にも置き換えられるかもしれないなーv

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